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#9 発達障害|ADHD(注意欠如・多動症)のはなし
2026-04-26 19:31

#9 発達障害|ADHD(注意欠如・多動症)のはなし

【メンタルヘルスシリーズ#6】ADHD

本人にとっては「うまくいかなさ」、周りにとっては「ふりまわされる感じ」——ADHDもまた、その両側から語られてきた特性です。「集中できない」「落ち着きがない」といった言葉だけで説明しきれるものではありません。今回は、精神科医の島田先生と酒井が、発達障害の1つである「ADHD(注意欠如・多動症)」について語り合いました。症状の特徴、職場や日常での具体的な工夫、診断・治療の実際まで、基礎から整理しています。身近な人を理解したい人にも、自分のことをもう少し知りたい人にも届けたい1本です。前回のASD編と合わせてぜひ聞いて欲しいエピソードです。

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サマリー

このエピソードでは、精神科医の島田先生と酒井がADHD(注意欠如・多動症)について解説しています。ADHDの主な症状である不注意、多動性、衝動性の特徴、子供の頃から見られる症状が生活機能に影響を与えること、そして忘れ物やケアレスミスといった具体的な困りごとについて説明しました。また、ADHDをポジティブな側面から捉え、行動力やリスクを取る決断力、そしてクリエイティビティとの関連性についても触れています。診断のための検査、薬物療法と非薬物療法を含む治療法、そして職場でのコミュニケーションの工夫や合併症についても詳しく解説しました。

00:02
雑食日和
ADHDの定義と主な症状
先生、今日は前回のASDに続いてADHDでございます。
はい。
よろしくお願いします。
お願いします。
ADHDという言葉を、僕は毎日見るんですけど、先生はどうでしょう?
毎日?ちょっと見ないかも。ごめん。
僕のXのアルゴリズムがおかしくなってるのか。自分だけだな、きっと。
そうなんだ。そんなに出てくるんだ。
そんなところで、今日はADHDの話をできればなと思っております。
はい。
最初にADHD、どんな症状とどんな疾患なのか教えてください。
はい。ADHD、まず名前からいくと、日本語だと注意欠如多動症っていうものになって、その名の通り不注意だったり多動っていう症状だったり、
そういうのが目立って、他にも衝動性とか、そういうのが目立つものになるんだけれども、
診断基準とかをざっくり言うと、子供の頃から、さっき言った3つの症状が複数の場所で、例えばお家だけじゃなくて学校でも見られるとか、
そういうのが、さらにそれらによって生活機能が阻害されてしまうという。
不注意、多動、衝動性。
そうだね。
この3つ。
うん。
なるほど。
生活機能が損なわれてるっていう状態って、まあ人にもよると思うけど、どの程度の話なのか。
まあそうだね、なかなかちょっとクリアに言うのも難しいとこではあるんだけど、まあ日常生活とか社会生活で、結構困りごとが多いような状態。
うーん、例えば忘れ物がめちゃくちゃ多くて、たびたび誰かから注意を受けてるが、それが改善されず、本人としてもそんなつもりはないというか、忘れたくないけど忘れてしまうとか、そういう。
そうだね、もうそのイメージでいいんじゃないかなと。
なるほど。
特徴として、さっき忘れ物が多いって話はしたけど、どんな特徴が他には。
まあ忘れ物に近いとこで言うと、注意でケアレスミスとかが、例えば学校のテストを解いてるとか、そういうときに、まあちょっとしたミスで、だいたいできてたはずなのに、こうミスが重なって、なんか思ったように点が取れてないとか。
確かに、全然ありそうだな。
うん。
なるほど。
仕事上のことでも、資料作成してたりしてても、何かこう抜けてしまったりだとか、あと、まあこれは大事なことだよって上司の人とかに、例えば言われてたはずなんだけど、それがうっかり抜けてしまうとか、そういうのもあるし、多動という面だと、じっとしていられない。
うーん。
子供だったら、授業をじっと座って聞いていられないとか、そういうのがあるかなと。
まあただ大人はどっちかっていうと、やっぱりその多動がだんだん減ってくるっていうのもあって、少し目立ちにくいところがあるかも。
不注意は変わらないケースが多いのかな。
そうだね。どちらかというと、不注意はそのままのほうが多いかな。多動のほうが改善されやすいんじゃないかな。
なるほどね。
衝動性ってどういう症状?
そうだね。例えば話に割り込んじゃうとか、人の話が終わる前に、あのねみたいな感じで。
まあどれもね、やっぱり一定程度はなんというか、あるなしというよりはグラデーションでみんなにね、存在するものではあるしね。
そうだね。そういった意味だと先生、話に割り込んできたことあんまない気がする。
ただ悔い気味でこう言われるケースはあるかもしれない。
そっかそっか。そうかもしれない。
ADHDのポジティブな側面
ちなみにこのADHDをあえてめちゃくちゃポジティブに言うとどういう要素があるんでしょうか。
そうだね。本当にでもポジティブな要素っていうのも全然嘘じゃなくあって、
例えば多動っていうところで言うと行動力があるという風にも取れるから、
例えばその企業とか、そういうようなバイタリティがあったりとか、
逆にその組織と合わなくても、からこそ自分の環境を作るっていうの。
そういうような精神にもつながってくるかもと思うし。
なるほど。
他にもリスクを取るような決断っていうのが、普通の人だとちょっと尻込みしちゃうような。
そうだよね。
そういうのを果敢にとっていけるっていうようなこともあったりするっていう風な言われ方もしていて。
なるほど。確かによく想像がつくね、これは。
ADHDの検査と診断
ちなみに検査ってどんな項目があるのかな?
基本的にはやっぱり病歴をしっかり聞くっていうのが大事なことにはなるんだけれども、
補助的なものとしてはその知能検査っていうものもあって、
知能検査ってIQとか高い低いみたいなイメージかもしれないけど、
必ずしもそういうことだけを見るんじゃないんだよね。
そうなんだ。
いろんな人間の知的能力の中にはいろんなものがあるから、それを細かくもう少し見ていって、
そのバラつき、そういうのがどの程度あるかとか参考に見ていく感じかな。
検査だと一般的に知能ってどんな分類に分かれる?
そうだね。これもいくつかあるんだけど、
古典的には言語性IQと動作性IQっていう言われ方をしてたんだけれども、
知らなかった。
なかなかそうだよね、聞く機会は少ないかなと。
今だったら、例えばもうちょっと細かい言い方をして、
言語理解とか知覚推理、ワーキングメモリー処理速度とか、
そういう分け方をしたりするかなと。
なるほどね。
そこが低いとかじゃなくてバランスが悪いみたいなところがチェックポイントってこと?
そうだね、今言ってくれた通り。
1個ずつの差のばらつきがやっぱり発達の偏りというか、
そういうようなのの指標になるかなっていうところ。
そうだね。
ただそんなに具体的に数字がどうのこうのとかは。
あくまで補助的に見る?
うん。
それ以外ってどういう検査を?
あとはいくつか検査はあるんだけれど、
例えばそういうADHDのそれような直式って自分で書くような検査とかもあったりして。
この質問に対してこれが当てはまりますかみたいな。
そうだね、なんかそういうようなのを調べるようなのもあるかな。
まあいずれも補助的なものにはなるかなと。
この診断の後、検査診断の後でいくと、
ADHDの治療法と対処法
治療と対処法ってどんなものがある?
治療としては大きく薬物療法と非薬物療法っていうのには分かれるんだけど、
お薬の方では何個か種類はあるけれども、
メチルフェニデイトっていうお薬だったりとか、
他にもいくつか多動の症状だったり、
そういうようなのを少し緩和してくれるようなお薬もあったり。
基本薬物治療がメイン?
でもこれはね、やっぱりどちらも欠かせないというか、
むしろ年齢とか、あと体の状態とか、
そういうのによっては必ずしも薬物療法に入らなくても、
その非薬物療法っていうものでやっていくっていうパターンも結構あると思う。
非薬物だとどういう治療法がある?
例えば言葉でちょっと列挙すると、
例えば心理教育っていうものだったり、
あとは認知行動療法、
あと環境調整だとか、
そういうようなものが挙げられたりするかな。
環境調整?
そうだね。
どういう状況でその困り事が起こってくるかっていうのにフォーカスしていて、
あらかじめそういうことが起きないように、
起こりにくくなるように、
周りの状況を調整していくような。
職場でのコミュニケーションと合併症
ちなみに、社会人の人でもADHDかもとか、
デスっていう人も結構多いと思うんだけど、
本人もそうだし、周りからどういうレクチャーというか、
受けるとより仕事がフィードバック化しやすくなるとかあったりするのか。
なるほど。
本人にやりとりするときだったらいくつかポイントはあるけれども、
例えば、指示を伝えるとか言いたいことを伝えたいんだったら、
まず内容を具体的に言うってこととか、
あとは端的にそれを言う。
長くならないようにするとか、
あとは止めてじゃなくて一つずつ伝える。
そういう伝え方っていうのはすごく大事になってくるかなって。
なるほどね。
その辺はちょっと難しいところだけど、
自分がADHDっていうふうに診断されてる場合には、
上司とか周りの人にその可能性もあるから、
こういうところをさっき言ったみたいに具体的に教えてくださいなのか、
端的に言ってくださいのか、一つずつ言ってくださいっていうところを
事前に伝えておくっていうのも手かもしれない。
一つはあり得るかもね。
当然公表したくないとかね、そういう問題もあるかもしれないけども、
関係性が一定できてれば、そういうところを自分も気をつけるが、
気にかけてもらえるとありがたいっていうと、
場合によってはコミュニケーションがスムーズにいくかもなっていう。
そうだね。
合併症って結構多いのかな?
なるほど。
合併症も結構あって、いくつかあるけれども、
例えばうつ病だとか、
そういうようなのはやっぱり二次的に起こってくる。
あ、二次的にね。なるほど。
やっぱり元の発達特性から、
周りとちょっとうまくいかなくてとか、
それでやっぱり仕事でとかで、結構上司から失責を続けられたりすると、
まあ誰でもそうだけど、やっぱりね、ちょっと気持ちも落ち込んでくるし、
自信もなくなってきて、どんどん辛くなっちゃって、
そういうのが有因になってとか。
そこにも、そうだね、合併症でいうと、
例えば依存症とか、
あとはこの前も話したようなASDっていう、
それと合併する例とかも。
少し話変わるかもしれないけど、
ADHDとドーパミン、歴史上の人物
ADHDの人はドーパミンが脳に足りてない状態みたいなことを聞いたことがあるんだけど、
あの辺って本当なの?
そうだね。
ドパミンを感じる遺伝子というか、
重要体が、遺伝子がいくつかあるんだけど、
ちょっと反応しにくいタイプのものが、
その人の脳の中に多いとか、
そういうような話っていうのは言われてたりまして、
だから、ドパミン感受性とADHDの問題っていうのも、
そういうトピックもあるかな。
先生、俺が全部間違ってたのかもしれないけど、
ドーパミンじゃなくてドパミンっていう。
ああ、なるほど。
そうか。
ちょっとそれで今衝撃を与えていたのかもしれない。
いやいやいや。
いや、己が間違っていたんだろうなと思います。
いやいや、全然。
これもね、表記揺れは結構あると思うけど、
割と、医学系の書籍とかで言うと、
基本、やっぱドパミンって書くかな。
日本語だからね、英語のどう訳すかだから、
あんまり、ドーパミンって言っても、
むしろ日常用語としては、
そっちのほうが自然かもしれないけど。
ただ、まあ、ちょっと素人っぽさでちゃうね。
あえてドパミンっていうほうが噛ませるかもしれない。
そっか、ちょっとそこはあんまり意識してなかった。
いや、わかんないけど、
めっちゃ噛まされてるのかな。
ああ、ほんと。ごめん。
いや、つかまたいてしまって。
いやいやいや。
ごめん。自分が間違ってるのか、噛まされてるのか、どっちか。
なるほど。
あとは、ADHDの世界史みたいな話?
ああ。
ってどんな話ができるんだっけ?
歴史上の偉人とかだったら、結構有名な人が多くて、
まあ、それこそ音楽家だったら、モーツァルトとかもそうかもとか。
まあ、ですね。
すごい、噛まされた感が。
見てないと思います。
いやいやいや。音楽の授業中に見たんで。
5回くらい。
そうそう。
なるほど。
他も、ダリとか。
ダリなんか前も出てきてなかった。
そうだね。だから、これは結構話が割れるとこなんじゃないかなっていう気も、なかなか。
そうそう。
なるほど。
エジソンとかもそうなのかな。
おお。そうか。
まあ、ちょっと各々司祭に検討したわけじゃないから。
いや、そうね。
なんとも言えないけど。
可能性としてね。
あとは、最初に人類がアフリカから誕生した後に、
ADHDと人類の拡散、クリエイティビティ
ADHDの人の方が、さらに遠くに開拓しに行ったみたいな話ってある?
最近、読んで面白かったなって思ったとこなんだけど、
アンデシュ・ハンセンっていう、全ての精神科医の人が書いた本の中で、
その辺りの言及があって、
その遺伝子をちょっと調べたときに、
さっき言ったADHDの人で、ちょっと多いって言われてるような遺伝子のDR、D4、D7Rっていうのが。
すげえ。
なるほど。
ドパミンレセプターのD4ってことかな。
それの持っている人の率が、アフリカから遠ざかるにつれてすごく多くなってるっていうので。
アフリカよりも、例えばヨーロッパとかの方がちょっと割合が多くなって、
ヨーロッパと日本で、次北米の方がでもヨーロッパとかよりも多くて、
北米よりも南米が多い。
なるほどね。
っていうので、その話は確かにすごい面白いなって。
確かに。
まだ一つの仮説というか、証明ではないけれども。
すごい嫌なやつだと、じゃあアフリカADHDの方少ないですかって言ってきそうだなって。
なるほどね、確かに。
でも、確かにね。
ただ、結構その多因子というか、一つの単独遺伝子でADHDの産むって決まるわけじゃないと思うから。
なるほどね。
だから、ちょっとそこは何とも言えないのかなって聞いた。
ただ、さっきの最初の起業家の話もそうだけど、行動力と起業家精神みたいなところで、
遠くに自ら開拓していくっていう要素は強いかもっていうところなんですよね。
そうだね。
先生、最後にADHDをさらにポジティブに言うと、どんなことが言えるでしょうか。
もしかすると聞いてる2人ぐらいの方が元気をもらえるかもしれないんで、あえてポジティブに。
なるほど。2人も元気になってくれたらね、大万歳です。
そうね。ありがたいよね。
ありがたい。
端的に言うと、クリエイティビティがあるっていうふうに言えるんじゃないかなと。
そう。
創造的な活動に向いてる人とか、そういう傾向があるとも言えるし。
ちょっと煩雑な話にはなるんだけど、脳の実行機能、脳の機能にタスクポジティブネットワークというのと、
もう1つデフォルトモードネットワークっていうのがあるんだけど。
2つあるんだ。
何かをするときは、前者のタスクポジティブネットワークが活性化、オンになって、
もう1つのデフォルトモードネットワーク、ちょっとぼんやりしてるときとかにオンになってるような。
そっちはオフになると。
なんだけど、ADHDの方だと、ぼんやりしてるときにオンになるようなデフォルトモードネットワークっていうのがオフになりづらい。
何か他のことをしてるときにも、常時オンになってるようなことが起こりやすいというかね。
それが何かっていうと、そのときにぼんやりしたような状態とかも言ったりもするけれども、
その想像的な事柄というか、そういうのがアイディアとかが思い浮かんできやすいっていう話もあったりして、
そうじゃないかって言われるようなことも。
その2つの状態が基本的にはオンであることが多いから、
クリエイティビティが発揮しやすい、そういった場面が多いっていうかそういうこと。
そうだね、やっぱデフォルトモードネットワークがオンである状態が普通そうじゃない方よりも多かったりするのかなっていうので。
それがクリエイティビティにつながるっていう話。
言ってる人もいたりする。
なるほどね。
それこそ、昔の中国の王陽集って人がいるんだけど、
その人がアイディアの話とかでよく出てきたりもするんだけど、
山上、3つの上って書いて、馬上、死上、陳上っていう概念があるんだけど、
馬の上とか、トイレだったりとか、川屋ってことかね。
あと寝てるときだね、枕の上で。
そういうときにアイディアが浮かんできやすいって話も言ってたりして。
なるほど。
まさにそれってぼーっとしてるときというか、
リラックスしてる。
デフォルトモードネットワークのときじゃないかなって思うから。
そういう先人たちの知恵でもそういうのはあったのかななんて思いつつ、
ADHDの方のクリエイティビティっていうのも着目できるポイントなんじゃないかなと。
というところで、今日はADHDについて話をしていきました。
エンディング
きっと明日も明るいと信じて生きていきましょう。
おやすみなさい。
おやすみなさい。
今日もたくさん聞いていただきありがとうございます。
感想や雑語め、ご質問なんでもお待ちしてます。
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なお、ご紹介した医療・健康に関する情報は、
個別の診断や治療の提供を目的としたものではありません。
ご自身の治療については、かかりつけ医等にご相談ください。
ザショクビューリでした。またね。
19:31

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