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#3 認知症のはなし 〜死への恐怖を和らげてくれる病気?
2026-03-11 14:10

#3 認知症のはなし 〜死への恐怖を和らげてくれる病気?

【メンタルヘルスシリーズ#3】認知症

「認知症は、死への恐怖を和らげてくれる存在のような気がする。」

認知症診断の世界標準「長谷川式スケール」を作った、精神科医・長谷川和夫先生の言葉です。

自らも認知症の当事者となり、それでも穏やかに生と死を見つめ続けた先生が残したこの一言に、ハッとした人も多いのではないでしょうか。

知っているようで、実はよく知らない認知症について、精神科医の島田先生と一緒に正面から語っています。

症状・診断・治療を丁寧に整理しながら、「認知症とどう向き合うか」という問いにも踏み込みました。

親の物忘れが気になる人、身近に当事者がいる人、そして「自分は大丈夫か?」と不安になったことがある人に、ぜひ聴いてほしいエピソードです。



感想

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00:02
雑食日和。
いきなりですが先生、最初の記憶っていつでしょう?
幼稚園の時ぐらいかな。
どんな記憶よ?
昼休みに幼稚園の庭の半分埋まったタイヤみたいなときで遊んでて、
休み時間終わるから、ちょっと早く帰んなきゃって言って、なんか心持ち焦ってるような、そんな記憶があるけど。
疲労の?
疲労?いや、ではないね。もうちょっとまた別地域のね。
どこ?
えっと、野間?
あ、野間ね。
わかる?
いや、わかるわかる。
そうそう。
坂井さんは?
僕は3歳ぐらい。
どんなん?
おじいちゃんと、くるめ蝶類センターの乗り物に乗ってた記憶。
何の乗り物?
ゴカと。
あー、なるほど。
よくなんかあるじゃん、あのパンダとかさ。
はいはいはい。
車とかの100円入れると1分ぐらい走れるやつ。
わかる。
そうそうそう。
あれに乗った記憶がある。たぶん3歳ぐらいかな。
結構はっきりしてるね。
と言われると怪しいんだけどね。
今日そんな記憶にまつわる、関連する認知症について話できればなと思っています。
はい。
先生、認知症の患者さん結構長く見てこられたと思うけど、
何年ぐらい見てる?
医師免許取ってからほとんどずっとぐらいじゃないかな。
そうなんだ。
研修医の時はもちろんね、それだけ専門に見るわけじゃないけど、
やっぱりその別の疾患と合併して入院してこられてる人の中にいらっしゃったかなと思うし。
なるほど。
認知症って言葉も定着したのは10年とか20年ぐらい?
そのぐらいで、確か2004年ぐらいに名称変更がなされて。
なるほど。名称変更の理由は?
今は使われないけど、地方って呼ばれてて、
ちょっとその言葉の持つ意味合いが差別的なニュアンスというか、
そういうのがあるってことで、
地方っていう言葉から認知症っていうのにしようっていう風に変わることになって。
結構その時、主導してた先生が長谷川先生って。
長谷川先生。
今もその方の名前を冠した認知症検査の、
使われてるぐらいすごい有名な先生なんだけど。
その先生とかも、認知症のことはいろいろ詳しくやられてて。
認知症っていうのが死への恐怖を和らげるためにあるんじゃないかみたいな。
そういう言葉も残してらっしゃる先生なんだけど。
見方がちょっと違うというか。
死への恐怖を感じてる中でもしかすると、
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それが少し和らぐかもしれないっていう。
そうだね。なんかそういう見方をね。
なるほど。その前もある?
実はそうなんです。
認知症の前がその地方って言葉が当時使われててって言ったけども。
実はその一個前もまた別にあって。
天京とかその風天。
その言葉自体がやっぱりあまりよろしくないってことで、
名称変更してそれで地方になったっていうのが経緯としてあって。
地方って名前がなったのはいつぐらいになる?
これは結構前だと思うんだけど。
確か明治時代ぐらいに。
日本の精神科のいわば第一世代というかそのぐらいの最初期の先生で。
呉修造っていう先生がいるんだけど。
その人がそれまでの故障があまりよろしくないってことで、
使い始めたのがことの起こりじゃなかったかなと。
さっき言ってくれた京天風天っていう言葉を地方に変えたってこと?
そうだね。
やっぱり前の持つ言葉のニュアンスっていうのが差別的だってことで変えたっていうのが。
京天の京って呉ってそういうこと?
そうだねその字がやっぱり。
それでいくと実はその精神科の病院の名前っていうのも。
今は精神科病院っていう風に言ったりするんだけど。
その前は精神病院って言ってて。
その一個前がそれこそ典教院とか。
そんな呼び名だったかなって。
そういうことね。
精神科の疾患だと名称変更が多い印象がある。
どうしてもその社会的な偏見というか。
いわゆるスティグマとの兼ね合いもあって。
そういうのを色をなくしていこうということで。
配慮して変わっていくことも結構あるかも。
最初の幼少期の記憶から明治まで遡って。
乗っけから話それたけど話戻すと。
認知症の症状ってどんなものがある?
一つはすごくみんな分かりやすい記憶障害っていうのがあって。
その記憶障害に日常生活上必要な機能が一つ損なわれるっていうのが加わると認知症。
他に典型的な症状とかある?
例えばその記憶症状を中核症状とするならば周辺症状というものがあって。
それが例えば一つは妄想だったりとか。
あとはすごく怒りっぽくなってしまったりとか。
そういうのをまとめて周辺症状とか。
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もっと難しくなっちゃう。BPSDとかそういう言い方もあるんだけど。
妄想が出てきてしまったりとかそういうこともあります。
先生これまで主に病院で患者さん見られることが多かったと思うけど。
どんな患者さん具体的なエピソードがある?
結構いろいろ本当に幅が広くっていうところではあるんだけど。
ただどうしても自分が病院の勤務だったからどちらかというと重症の方を見ることが多くて。
そういう方の例でいくと、例えば診察しているときに僕の後ろの方に幽霊が見えるとか。
そういう原子っていう症状が出ている方とかもいらっしゃったかなと。
アルコール依存でも出てきた?
そうだね。その時の原子と同じように。
細かい違いはいろいろあるかもしれないけど、原子という点では同じような症状かな。
他にどんな?
その関連で今一つ思い出したので言うと、アルコール依存症から認知症に移行してしまったような。
アルコール関連認知症と言ったりもするんだけど。
なるほど。診断難しそうな印象がある。
そうだね。なかなかちゃんと条件とか整えてやらないと、本当にただ明定しているだけの可能性とか。
なるほどね。確かに。
治療ってどんな?その前の診断もか。
そうだね。診断は記憶症状とか、その他の日常生活上の今までできていたことができなくなってきたとか。
そういうのを聞き取る問診が一番大きなところにはなるんだけども。
補助的なものとしては血液検査だとか脳の画像検査だとか。
なるほどね。確かに。血液検査でもある項目の値が大きいとか少ないと、その認知症の可能性があるっていうことがわかる。
むしろ除外診断とかで使うことが多いかもしれない。
そういうことか。なるほどね。
何かしら別の原因があって、その認知症のような症状を呈してしまっている。そういう危険性を愛情するために。
そうか。その本題じゃないかもしれない。どういう可能性がある?
例えば、甲状腺機能の異常があるとか。
そうなんだ。
場合によってはビタミンとかでそういうのもあり得るかな。
そこの数値は異常じゃないってなった場合に、やはり認知症じゃないかっていうところで、条件を除外するっていう。
そうだね。
スクリーニングみたいな。
そうそう。身体的な原因を。
なるほどね。そういうことか。
脳の検査も、わりかし進行が進んでいると脳の状態がクリアに分かる。
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かなり萎縮が進んでいると、やっぱり画像上もかなり脳の溶石が減って、その分空白のスペースというか、認知症のタイプごとに特徴が出たりするのもあるし。
そうか。全然違うものね。
そうだね。かなり萎縮の程度が進んでいれば、一見して明らかにすごい萎縮が進んでいる。
ただそれと同時に、画像上変化はそれほど大きくないのにとか、症状がわりと強く出ている方とか。
そういうパターンもあった。
逆に画像変化は結構ありそうに見えるのに、日常生活上そこまで意外に出ていないとか。
なるほどね。
いろいろ経過が人によるかな。
一概に言えない。
さっき話、少し触れた治療ってどんなものがある?
一つは、薬物療法としては抗認知症薬っていうのがあるんだけど、認知症の進行を遅らせるっていうようなタイプのものが一つ。
あとは周辺症状、そういうのに対して別の種類のお薬を症状に合わせて適宜使っていくってことはあったりするかな。
治療とは少し違うかもしれないけど、患者さんはもちろんだけど、家族もかなり大変なシーンも多いと思うけど、その辺のケアってあったりする?
ご家族だけでね、すべて月切りで見るのは難しいと思うし、もちろん程度にもよると思うんだけど。
だからやっぱりそういう時に、公的なサービスというか、そういうのをどんどん入れていったりするのが一番本人にとってもご家族にとってもいいことかなとは。
今の現状の治療だと、いろんな多分これから画期的な薬が出てきたりはすると思うけど、さっき先生言ってくれたように基本的には進行を遅らせるものっていうところで、
いわゆるその慣慨っていうところまでは基本的にはやっぱりいかないっていうのがこの認知症。
そうだね、基本的に進行性の病気っていうふうに捉えてもらう方がいいかなと。
諸説あるかもしれないけど、いつぐらいからこの進行って進んでるって言われてる?
認知機能すごく幅広いから、なかなか難しいところではあるんだけど、もう認知機能のある種の階分類というか項目によっては、
もう本当30代とかから低下してきちゃい始めててもおかしくないのかなと。
自分たちも全然当てはまってる。
そうだね。
単純な物忘れなのか、進行なのかってもう分かんないよね。
さすがにね、病的なものではないかなと思うけど、みんな誰しも少しずつ能力っていうのは、ちょっとそういうふうに変化していくかなって。
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子自身もそうだけど、家族がもしかすると認知症かなと思った場合には、どういった病院に行くといいのかしら?
近くの例えばメンタルヘルスって書いてるようなクリニック行ってもいいし、あと精神科の病院とかでも大体広くそういうとこ見てくれると思うし、
最も確実で一番いいかなと思うのは物忘れ外来とか、そういうふうに名前を直接歌ってくれてるところだったら間違いないかなと思うし。
わかりました。
雑食日和、今回が実は2回目の収録でしたが、いかがでしたか?
僕は長谷川先生の言葉が印象的で、少し原文の記事やコメントを見てみたんですが、先生はこう語っています。
僕は心臓に病気があって、おっさんに備えいつも薬を持ち歩いています。だから死について考えることも多い。
そんな僕にとって認知症は、死への恐怖をやらげてくれる存在のような気がするのです。
心臓や死のことばかり考えなくて済むようになったという意味で。
お自身も認知症になった先生はさらにこう語っています。
お礼があるかもしれませんが、認知症は死への恐怖をやらげるために神様が僕に用意してくれたものかもしれないと思います。
だって死はやはり怖い。死んだら終わり。それは真っ暗な闇ですから。
そういうことを思えば、やはり生きているうちが花。もちろん生きていく過程では辛いこともあります。
もしかすると認知症に対してまた違う見方ができるのかなというふうに、僕自身も思いました。
今日もたくさん聞いていただきありがとうございます。
感想や雑コメ、ご質問、何でもお待ちしています。
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なお、ご紹介した医療健康に関する情報は、個別の診断や治療の提供を目的としたものではありません。
ご自身の健康等については、借り付けにご相談ください。
雑食ビューリーでした。またね。
14:10

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