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EP2-22 がたがた橋(Gatagatabashi = Gatagata brige)
2025-06-28 11:02

EP2-22 がたがた橋(Gatagatabashi = Gatagata brige)

妖怪古伝 第二シーズン 2-22回目の放送 今日の妖怪は「がたがた橋」 今回のオリジナルストーリーは、夜になると騒ぎ橋を渡っていく者たちはいったい何者なのか?....ぜひお聞きください。 また番組へのご感想やご意見は Twitter @youkaikoden かメール youkaikoden@gmail.com でお待ちしております。またnote 妖怪古伝では過去のシナリオを公開していますぜひご覧ください。*この番組の効果音には「Oto Logic」「Mus Mus」「効果音ラボ」様の音源を 使用させていただいています。

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サマリー

岐阜県下路市にあったとされる小さな板橋「がたがた橋」の伝説が語られる。夜ごと橋を渡る音や話し声、雨夜の泣き声の正体は、地獄へ向かう亡者たちだと占い師は説明し、供養によって怪異は収まった。続く創作話では、喧嘩っ早い徹太郎が罠にかかった狐を助ける。三か月後、亡者の行列に連れ去られそうになった徹太郎を、その狐が人間の姿で救い、恩返しを告げて行列に加わる。徹太郎と父が狐を葬り供養塔を建てると、橋の音は鳴らなくなった。

がたがた橋の伝説
お前さんひょっとして、妖怪古伝を探しておるのか?
それならば、わしが入口まで案内してやろう。
妖怪古伝
このポッドキャストは、毎回、この館の主人が、
勝手に作った妖怪の、誰も聞いたことのないオリジナルストーリーが聞ける番組じゃ。
さあ、着いたぞ。この扉の向こうじゃ。気をつけてな。
Gatagatabashi
Gatagatabashiは、日田小坂、今の岐阜県下路市にあったと言われる橋にまつわる伝説。
小坂の金江門というものの家の前に、小さな板橋があり、
峠を越えて林村へ行くために盛んに利用されていた。
ある夜、金江門が家にいると、ガタガタと橋を渡る大きな音が聞こえ、
ひそひそと人の声が聞こえた。
こんな夜に峠越えは危険だと思って、外を見ると人影は全く見えない。
こうした不思議なことが毎晩続き、
やがて雨の夜には橋を渡る音に混じって、悲しそうな泣き声が聞こえるようになった。
気味悪く思った金江門が占い師に占ってもらったところ、
彼の家の前は林村を越えて越中立山まで続いており、
立山には様々な地獄があるので、
地獄へ落ちる亡者たちが橋を通っているとのことだった。
これを聞いた金江門は、家の者たちとともに橋から離れた場所へ引っ越すとともに、
亡者たちを供養し、橋のそばに胸塚を立てた。
以来、これまでのような怪異はなくなったという。
徹太郎と狐の恩返し
江戸時代の日田のとある町の隅に銀座江門という者の家があり、
その家の前に木造の橋があった。
この橋は決して大きな橋ではなかったが、
この橋を渡り峠を越えて隣町に行くため、昼間は結構な往来があった。
しかしそれだけではなく、時折夜中にガタガタと音を立て、
ひそひそと話し声が聞こえ、この橋を大勢の者が渡っていくような音がすることがあった。
銀座江門は少し不気味に感じたが、こんな夜中に峠越えは危険だと声をかけようとしたが、
扉を開けると誰もおらず、外は静音としていた。
そんなことが時々あった。
話は変わるが、この銀座江門には気は優しいが勝気で喧嘩っぱやい、徹太郎という息子がいた。
この日も徹太郎が仲間何人かと隣村の悪柿どもと喧嘩をし、
夕方森の横の道を抜けて自宅に帰るところだった。
おいお前たち、気をつけて帰れよ。
隣村の奴ら偉そうなことを言ってたくせに、大したことなかったな。
そんなことを言いながら歩いていると、道の横の矢部からガサガサと物音が聞こえた。
徹太郎は矢部の中を覗いてみた。
おお、狐じゃないか。どうした?
ああ、罠にはまってしまったのか。
うわ、痛そうだな。
待っていろ。助けてやるからな。
そう言うと徹太郎は、狐の足にがっちりとはまっていた罠を外してやった。
おい、大丈夫か。無理するな。
俺の家に来れば手当てしてやるぞ。一緒について来いよ。
しかし、助けた狐はお礼のように頭を何度か下げると森の中に消えていった。
亡者の行列と橋の供養
それから三か月がたった頃のことだった。
徹太郎は仲間二人と隣村に行った帰り道。
しかし、以前喧嘩をした悪ガキ友達大勢に不意打ちされ追い回された。
暗くなり始めた頃、何とか逃げ切り、仲間と別れ、自宅近くまで帰ってきた時のことだった。
くそ、あいつら卑怯な奴らだ。
俺たち三人に大勢で仕返ししに来やがって。
こんなに傷だらけで、いてえ、もしかすると左腕折れてるかもしれない。
ん?何の音だ?何だ何だこんな夜更けに。何がやってくるんだ?
徹太郎が前を見ると、大勢の者たちが通りをこっちに向かってやってきていた。
そして恐ろしさで硬直している徹太郎を囲んだ。
三日月の光に照らされたその者たちは、手がない者、足がない者、首のない者、体に穴が空いている者、つまりこの世の者ではなかった。
お前は新入りか。さあ、一緒に行くぞ。
そう言うと、この世ならざる者の一人が徹太郎の着物の襟を掴むと、引きずって連れて行こうとした。
徹太郎はやっとのことで襟を掴む手を跳ねのけると、必死で後ずさりした。
おいおい、今さらおじけづいたのか。そんなことを言ってもお前はあの世に連れて行かないといけない。人数が合わないんだ。あきらめるんだな。
そう言うと猛者は、また徹太郎を捕まえようとして、ほとんど骨になっている右手を伸ばしてきた。
待ちなさい。そいつは今回のあの世に連れて行く名簿に載っている人じゃないわよ。
私が最後の一人よ。さあ、連れて行っておくれ。
そう言うと見知らぬ女は、徹太郎に伸ばした猛者の手を跳ねのけた。そして徹太郎に向かってにこっと笑った。そして徹太郎の耳元でつぶやいた。
この前は本当にありがとう。罠から助けてもらったから幼い子供たちのもとに帰れたわ。あれから3ヶ月たって子供たちも大きくなれたわ。
それにあの時の傷がもとで病になり、もう私の命は限界なの。だから何も気にしないで。本当にありがとう。
そう言うと女は、この世ならざる者の亡霊の行列に加わり橋を渡って行った。猛者の行進で橋はガタガタと鳴っていた。そして橋の向こう側の闇に消えていったのだった。
お、お前はあの時罠にはまっていた狐なのか。お礼のお返しに人間に化けて助けてくれたのか。ありがとう。ありがとう。
猛者たちがいなくなった後、橋の上には冷たくなった狐が倒れていた。鉄太郎は橋の手前で痛みをこらえ、闇に向かって両手を合わせた。
次の日、鉄太郎は橋の横に狐を葬り、墓を建てた。そして父の銀材門に昨晩のことをすべて話した。後日、銀材門が橋の横に供養塔を建てると、それからはこの橋がガタガタと鳴ることはなくなったという。
おかえり。どうじゃった?今回の妖怪話は。もし気に入ってくれたなら、またここに聞きに来ておくれ。そしてフォローしてくれると嬉しいの。
それと妖怪古伝へのご意見ご感想はこの番組の概要欄を見ておくれ。また新しい話は毎週土曜日の午後5時に公開されるらしいから楽しみに待っていておくれ。
そうそう、妖怪古伝の話はノートでも読めるようになっているらしいぞ。よかったらそちらも覗いてみてくれ。それではまた来週の黄昏時、大間が時にまた会おうぞ。
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