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EP100 百鬼夜行(Hyakkiyako = Veritable pandemonium)
2024-05-18 20:52

EP100 百鬼夜行(Hyakkiyako = Veritable pandemonium)

妖怪古伝100回目の放送 今日の妖怪は「百鬼夜行」 妖怪古伝最後のオリジナルストーリーは、2人の少年を待ち受けていた思いもよらない大事件!....ぜひお聞きください。 また番組へのご感想やご意見は Twitter @youkaikoden かメール youkaikoden@gmail.com でお待ちしております。またnote 妖怪古伝では過去のシナリオを公開していますぜひご覧ください。*この番組の効果音には「Oto Logic」「Mus Mus」様の音源を 使用させていただいています。

......おや、まだ何かありそうですよ

感想

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00:06
おお、よく来たな。
よくもまあ、こんなに分かりにくい場所へ 何度も何度も来てくれて、ありがとうよ。
妖怪古伝、この番組もいよいよ100回目。
今日が最後のお話じゃ。
ゆっくり聞いていっておくれよ。
それじゃあ、気をつけてな。
百鬼夜行。百鬼夜行とは、日本の説話などに登場する、深夜に徘徊する鬼や妖怪の群れ、及び彼らの行進である。
鬼や妖怪などが群れで歩いているとされており、百鬼夜行にあったと言われることがある。
教問を唱えることにより、難を逃れた話や、独協しているうちに朝日が昇ったところで鬼たちが逃げたり、いなくなったりする話が一般的で、仏の苦毒を解く説話でもある。
ここは富士山にほど近い町。この町に翔太は祖父と二人で住んでいた。
翔太の両親は翔太が幼いうちに亡くなっていたが、翔太はいたって元気な子に育った。
小学校から帰ってきた翔太の家に、親友の康二がキャッチボールをしようとやってきた。
じいちゃん、俺、友達の康二と公園でキャッチボールしてくるね。
ん?なんだって?康二くんと富士山に弾丸登山だって?
勇気があるのはいいが、無謀なことはやめなさい。もし物事があったら、お前の両親に会わせる顔がないだろう。
誰もそんなこと言ってないよ。公園でキャッチボールだって。暗くなる前には帰ってくるから、心配しないでね。
そう言うと翔太は家を飛び出した。公園に着くと早速、翔太は康二とキャッチボールを始めた。
ボールを投げながら康二が話しかけてきた。
相変わらず翔太のじいちゃん、耳が遠いな。でも、あれで家事も掃除もちゃんとしてるんだから偉いよな。
03:01
ああ、じいちゃん時々ボケたみたいに見えるけど、ちゃんとしっかりしてるんだぞ。
あ、ごめん。康二、強く投げすぎた。
翔太の投げたボールは康二の頭を大きく飛び越え、公園の脇の林の中に入っていってしまった。
康二はボールを追って林の中に入っていった。
翔太、強く投げすぎだよ。
あれ、ボールどこ行っちゃったんだろう。
ん?あんなところに石碑があるぞ。こんなの前からあったっけかな。
康二と翔太はよくこの公園で遊んでいたが、こんな石で十字架の形をした石碑は見かけたことがなかった。
あたりは暗くなりかけていた。
放馬が時である。
すごい迫力の石碑だな。
おや?石の十字架の真ん中に木の杭が刺さっているぞ。
なんだろう?
康二の頭の中に誰かの声が聞こえてきた。
この杭を抜いてくれ。この杭を抜くのだ。
康二はすっかりその声に逆らえなくなった。
両手で木の杭を握ると力いっぱい引き抜いた。
そのまま康二は後ろに倒れてしまった。
すると雷が鳴り石の十字架に落ちた。
康二が立ち上がり石碑があった場所を見ると、
黒いマントを着た背が高く顔が真っ白の男が立っていた。
吸血鬼である。
おお、三百年ぶりか。この地上の空気に触れるのは。
少年よ、よくやった。よく我を復活させてくれた。
せっかくだからもう一つ役に立ってもらおう。
そう言うと康二を気絶させ、その体を持ち、
林から出てきて辺りを見回した。
吸血鬼の目線の先に翔太が映った。
ああ、なんという幸運だ。
我を封印した化け物のリーダーの匂いがする。
そこの少年、この小僧を返して欲しくばすぐに家に戻り、
今この目の前で起こったことを伝えるのだ。
そして我らは富士山の麓で待つと伝えるのだ。
06:03
さあ行け。
翔太は一人では立ち打ちできないことを悟り、
急いで自宅へ戻った翔太の祖父が待っていた。
じいちゃんか。
じいちゃんに話をしてもどうにもならないよな。
誰か助けを探さないと。
翔太、事態はわかっておる。
まさか三百年前に我らが封印した吸血鬼が目覚めようとは。
あいつは次元の扉を開け西洋妖怪たちをこちらに呼んでいるようだ。
こうなっては、わしらも仲間を集めるしかあるまい。
翔太、お前はここで待っていろ。決してついてくるなよ。
そう言うと翔太の祖父は、いつもとは全く違った身のこなしで家から飛び出して行った。
ついてくるなと言われた翔太であったが、見つからないよう祖父の後をそっとついて行った。
日は沈み、すっかり暗くなった富士山の麓の樹海。
吸血鬼は魔法陣で西洋妖怪たちをここに召喚していた。
フランケンシュタイン、狼男、ミイラ男、半妖人、ゾンビなど
百体を超える西洋妖怪たちよ、間に合わなかったか?
吸血鬼よ、本来ならお前とわしで決着をつけたかったが、それは無理のようじゃ。
わしも使いのカラスたちに仲間の日本妖怪を呼びに行かせておる。
祖父の言葉通り、百羽近いカラスが戻ってくると、どこからかわらわらと日本の妖怪たちが現れた。
天狗、カッパ、ロクロクビ、イッタンモメン、ヌリカベ、ワニウドウ、ユキオンナ、ヒャクメ、カマイタチといった面々、
こちらも百体を超える妖怪の数である。
大将、お待たせしました。さあ、お挿し図を。
その言葉を聞くと、翔太の祖父は、体から煙が上がり、全く別のものになっていた。
妖怪の総大将、ヌラリヒョンである。
皆の者、ありがとう。
わしらが三百年前に封印した吸血鬼が、目覚めて仲間を呼んでしまった。
09:00
しかし、この日本はこいつら西洋妖怪たちには渡さん。
さあ、皆の者、戦いののろしをあげるぞ。
百鬼夜行者!
この号令を合図に、日本と西洋妖怪たちの戦いが始まった。
まずはフランケンシュタインとヌリカベの戦い。
両者力自慢。お試合にも、お互い一歩も引かない。
しかし、ヌリカベが倒れて、フランケンを下敷きにした。
続いてミイラ男と一旦揉め。
ミイラ男が一旦揉めを捕まえ、振り回す。
しかし一旦揉め。その勢いを利用し、ミイラ男をぐるぐる巻きにして、締め上げた。
さあ、こっちはカッパとハンギョジン。
カッパの提案で相撲勝負になったが、なかなかの取り組みとなり、決着がつかない。
おおっと、水握りになった。
そしてこちらはカマイたちとゾンビの戦い。
カマイたちはゾンビを斬りつけるが、さすがゾンビ、痛みを感じないので、
カマイたちを捕まえ、食おうとしている。
またこちらは雪女と雪男。
雪女が吹雪を雪男に叩きつけるが、もともと寒さに強い雪男、全然平気。
おや?雪男の目がハートになって、雪女を追い始めた。
どうやら旧婚しているようだ。
そしてここでは両軍の副大将、天狗と狼男の戦い。
天狗は内輪で大風を起こすが、狼男は素早い動きでそれをかわし、天狗の鼻に噛みついた。
おっと、こちらでは粉木爺とトロール二体が戦っています。
歴戦の粉木爺ですが、さすがに二人相手では分が悪い。
お!粉木爺が倒された。ピンチ!
そこへ横から大粒の砂が投げつけられた。
砂掛けババアが救援に駆けつけた。
大丈夫か粉木?
だ砂掛け、お前が火星してくれれば百年力じゃ。
そしてこちらは対照戦。
ぬらりひょんと吸血鬼がさまざまな技でぶつかり合っていますが、優劣がつかないでいます。
仕方あるまい。こうなったら奥の手を出すとしよう。
12:04
そう言うと孔二を連れてきた。
人質とは卑怯だぞ。
人質?勘違いしているな。
この少年こそ我らが切り札、ベリアル様だ。
そう言うと孔二の胸に右手を突き刺した。
すると孔二の体は漆黒に染まり背中から黒い羽根が生え、右手には大きな剣が握りしめられていた。
そ、そんな!なんで孔二がこんな姿に?
岩の陰から妖怪たちの戦いを見守っていた翔太であったが、あまりの衝撃に思わずフラフラ前に出てしまった。
それを見つけ、もう孔二の心を失ったベリアルは剣で翔太に襲いかかった。
そこにぬらりひょんが横から翔太に飛びつき、必殺の一撃をかわした。
しかしぬらりひょんは大けがをしてしまった。
じいちゃん、じいちゃんなんだね。
ごめん、俺のためにこんな大けがさせちまって、死なないでおくれ。
大丈夫じゃ翔太、今では日本の妖怪たちが危ない。
できればお前を巻き込みたくなかったのだが、しかたあるまい。
じつは翔太、お前はわしの孫ではない。
いや、いまさらそれ?どうみてもちがうでしょう。じいちゃん妖怪だし。
まあ聞け、お前は五宝童子、この日本を魔物から守る要の鬼人じゃ。
いいか翔太、これからお前の封印を解くが、
仲間の妖怪たちを倒したりしないよう意識をしっかり持ってくれ。
頼んだぞ。
そういうとぬらりひょんは翔太の頭に手をかざし、何やら呪文を唱えた。
すると翔太の体は光を放ち、宙に浮いた。
そしてどこからともなくやってきた雲に乗り、
真っ赤な体に雷の剣を持つ鬼神の姿となった。
翔太、いや五宝童子は感情をなくして暴れまわるベリアルに追いつき、
雷の剣でベリアルをはじき飛ばした。
飛ばされたベリアルは大岩にぶつかり、気を失った。
そして五宝童子は吸血鬼の前に出た。
15:00
雷の剣から出る光を吸血鬼に当てた。
吸血鬼は火の光を浴びたように体を焼かれ燃え尽きた。
それを見ていた西洋妖怪たちは我先にと争い、
出てきた魔法陣に飛び込み帰っていった。
五宝童子はベリアルの前に立っていた。
しかし手に持っているのは剣ではなかった。
「コウジ、コウジ、目を覚ましてくれ。
そして思い出すんだ。
お前は俺の親友のコウジだ。
お前にはそんな剣じゃなくてこのボールが似合ってる。」
五宝童子はベリアルに林でなくしたボールを握らせた。
その瞬間二人は翔太とコウジに戻っていた。
二人は涙を流し抱き合った。
それを見ていたぬらりひょんは足音を立てずに
二人の横に立つと二人の頭に手を当て何か呪文を唱えた。
二人は倒れた。
「ぬらりひょん、二人に何をしたんじゃ。
まさか二人とも…。」
「安心せい。この二人がキャッチボールをしていた後の記憶を消しただけじゃ。
この戦いは二人には酷だからな。
それよりも小泣きじじいにすなかけばば、
お前たち二人に頼みがある。
翔太の祖父母になってはくれないか。
わしは少し傷が深かったようで一緒にはいてやれん。
頼む。」
そう言うとぬらりひょんは富士の樹海の中に消えていった。
公園のベンチで翔太とコウジは目を覚ました。
二人はキャッチボールをしていたのは覚えていたが、
なぜベンチで寝ていたのか思い出せなかった。
もう夜中である。
コウジは翔太にまた明日と言って帰っていった。
翔太も急いで自宅ジボ取ると、
家の前に見知らぬおじいさんとおばあさんが立っていた。
翔太は初めて会う二人だと思ったが、なぜか懐かしさを覚えた。
「翔太だね。わしらはお前の母方の祖父母じゃ。
もう十年ぶりかのう。
お前のじいちゃんは休養ができて旅に出てしまった。
18:05
留守の間をわしらに任せてな。
大丈夫。おじいちゃんは必ず元気に帰ってくるから。
それまでわしらと待っていような。」
「ありがとう。うん、大丈夫だよ。
なぜかわからないけど、おれ強くなった気がするんだ。
じいちゃんが帰ってくるまでこの家を守るよ。」
翔太はそう言うと、いつの間にできたのか。
右手にできた日輪のあざを握りしめ夜空を見上げた。
月がじいちゃんの笑顔に見えた。
「やあ、おかえり。どうじゃった?
妖怪古伝最後のお話は。
怖い話も百話話すと本当のお化けが出るという。
じゃから今回の百話でおしまいじゃ。
今までこの妖怪古伝をわきずに聞いてくれて本当にありがとうよ。
感謝しておるぞ。
だが妖怪は滅びても再びよみがえってくるもの。
もしかしたらこの妖怪古伝もみんなが忘れ去ったころによみがえってくるかもしれない。
もしその時があったらまた会おうぞ。
さらばじゃ。」
「おや?どうやらまた来週も何か続くようじゃぞ。
よかったら聞いてみてやってくれよ。」
20:52

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