神様との思い出
なんか、こう、気分晴れないなーとか、こう、憂鬱だなーみたいな、
そういう、あの、日あるじゃないですか。そういう気分になる時あるじゃないですか。
あの、あれ、僕のせいなんです。
あ、ほんとすいません。
あの、僕ね、あの、ちっちゃい頃、あの、神様とよく遊んでて、
で、その、あ、でも、いや、神様、いやいやいやいや、あの、神様って僕分かんなかったんすよ。
ね、あの、僕ちっちゃい頃に、その、遊んでた神様も、なんかこう、人間の神様、あ、人間の子供みたいな格好をしてたんですよ。
だから、神様がバケてたというか、なんか、あのー、たわむれ、おたわむれです。神様のね。
で、ま、でも仲良くて、神様って知らなくて、普通に人間の子供だと思って仲良く遊んでたんですよ。
で、あのー、なんかある日ね、神様がね、なんかこう、いいもん見してやろっかい、みたいな感じで、僕にこう、なんかこう、言ってきたんですよ。
で、僕、絶対、あのー、あれ、あのー、キョロちゃんの、ね、キョロ感だと思ったんですよ。金のエンゼルと銀のエンゼルなんすね、あれね。
で、「うわ、見して見して!」って思って、その、なんか、手で隠してるものをね、こう、「見してよー!」とか、あのー、こう、ちょっと引っ張ってね、神様の手引っ張るかって言ったら、「ダメだよー!」みたいな神様もね、こう、こう、抵抗してて。
こう、こう、お試合、試合してたら、くつるんと滑って、その中のものが、あのー、神様の手からこぼれて、パリーンって地面で割れて、で、
フワーって、こう、黒い影みたいな、もう無数にブワーブワーブワーって飛んでったんですよ。コウモリみたいな、なんかカラスみたいな影みたいな、ブワーって黒いのが。
で、「うわー!びっくりしたー!」と思って。で、あのー、「な、何だったのあれ?」って神様に聞いたら、神様、「あれ、あれは、こう、人間の持つ、その、憂鬱な気持ちだよ。」って言って。
えぇー!?みたいな。今、憂鬱な気持ち飛んでっちゃったじゃん、みんな、みたいな。うん、そうだよって。これからね、もう、世の中、みんなの心の中に、こう、ランダムに、その、あの、憂鬱な気持ちが入ってっちゃって、なんか変、嫌な気持ちになっちゃうんだよー、みたいなこと、言ってきたんです、神様が。
え、じゃあ、どうしたらいいの?って言ったら、いや、それはもう、一人一人、笑顔になればいいよ。笑ったら、やっぱその、憂鬱な気持ちなくなるから、って言ってたから、だから、僕は今、お笑い芸人をやっています。どうもヤマルでした。