もろりの準備
わたし、とろけま~す。
冬の寒さを忘れるくらい、ウキウキと歩みを進める二人。
そんな楽しげな足音とは裏腹に、もろりにあることが待ち受けていました。
この番組は、音で味わうフィクションストーリーです。
もろりさん、大丈夫ですか?
いてて、転んじゃった。
血出てないですか?
うん、大丈夫。もしかして薬道師だから転んだのかな?
え、黒猫が今横切った。
やば、そんなことあるんですか?
もろりさん、早くここ離れましょうよ。
うん、うん。
あれ、靴ひもほどけてたんだ。
だから転んじゃったんですかね?
うん、いいことない。早速薬道師発揮してる。
やばいですね。早くお参り行きましょう。
そういえばうたのちゃん、お寺と神社で参拝方法違うらしいけど、やり方知ってる?
うーん、私もあんまりわかんないですね。
なんとなくそれっぽければいいかなって思ってるんですけど。
そうだよね。とりあえずはお参りかな。お金お金っと。
わ、もろりさんのお金が。
うわ、待って。
大丈夫ですか?
薬道師のもろりに訪れたのは、黒猫でもなく、カラスでもなく、黄色い幸運でした。
大満寺への参拝
どうやら少し早い春がもろりに訪れたようです。
いやいや、ちょっと待ってください。何勝手に終わらせてるんですか。
あはは。
大丈夫ですか?はい、どうぞ。
大丈夫です。ありがとうございます。
もうもろりさん年明け早々大丈夫ですか?
ごめんごめん、お参りいこっか。
よろしければご案内しましょうか。
え、いいんですか?ありがとうございます。
あ、いえ。申し遅れました。私、大満寺の副住職、内田寛秋と申します。
私はもろりで。
うたのです。お願いします。
はい、それではお参りの前にですね、こちらの蝶水にて手を清めます。
清める順番はですね、左手、右手、左手、そして口です。
そちらの秘釈を持っていただいて、最後にその秘釈のですね、手元の部分を洗い流してください。
ここでお清めをするのは、仏様に綺麗な心でですね、お会いするためにここで手を清めます。
そして本堂に向かう前にですね、こちらでろうそく、そしてお線香をですね、あげていただきます。
終わりましたら、次は本堂に参りましょう。着きましたよ。
ここでお参りするのか、伝えたいこととお願いしたいこといっぱいあるんだよね。
そうなんですね。お寺ではまず一礼をして、その後お祭銭をそっと入れて、そして合唱をしてお願い事を念じるんです。
なるほど。
いい音探しがうまくいきますように。あとあれとこれとあれと。よし、完了。
ものりさん長かったですね。
さっき猫ちゃんに会ったりとかいろいろあったし、いい音ともいっぱい出会いたいからね。
確かに今年のもろりさんお願いしなきゃいけないこといっぱいありそうですもんね。
そうなんだよ。
ところでもろりさん、あのこと内田さんに伝えなくていいんですか?
あ、そうだった。あ、でも、どうしよう。
もろりさん、行くなら今ですよ。
よし、もろり、行きます。内田さん。
はい、どうされました?
あの、私。
私。
はりやかな新年の始まり、新たな人と音との出会いも、果たしてもろりは思いを伝えられるのでしょうか。
動けます。動けすぎでしょ。