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まあね、童貞臭い話をしたいなと思って。 ああ、どうぞどうぞ。
11時ぐらいに帰ってるからさ。 うん、遅いね。
うーん、まあ、ちょっとだけ空いた電車内で座ってさ、
あの、下月さんを読みながらさ、ナロー小説読みながら、
うん、帰ってるわけですよ、疲れたなーと思ってさ、もうやだなーみたいな。
そうするとさ、ちょっとタイトめのスカートを履いたさ、OLがさ、
ちょっとなんかムチムチしたOLがさ、斜め向かいぐらいにちょっと座ってきたと。
で、俺が最初に撮った行動は、携帯のカメラがなるべくそっちを向かないように、
俺も体を斜めにねじって、なんか誤解なきよう、みたいなさ、
そういう感じで俺はナロー小説に集中しよう、みたいなポーズを撮ってる。
でもさ、バリバリ意識してることになるじゃん、それって。
そうだね。 うん、なんかそれがやだなーって思ってさ。
で、俺の心、本当の俺の胸の内としては、見ても何にもならんと思ってるわけ。
うんうん。 気には、気になって視界には入ってしまったけど、
なるべく見ないようにしてあげたいっていうのが本当のところなの。
相手に不快に思われないようにしよう、みたいなね。
うんうん。 チラチラ見られて嫌でしょ、みたいな。
その、お前に見せるために短くしてんじゃねえんだよ、みたいなことを言うじゃん。
だからそうならないように、見ないようにしよう、みたいなのが俺のところなんだけど、
だんだんこう、それを意識しすぎるあまり。
だからその、意識しすぎた人みたいなさ、挙動になってきてさ。
呼吸おかしくなってきてさ。
なんか、もう携帯もさ、最初斜めにずらしてるだけだったのにもう、
ぐりぐり自分の太ももに押しつけてさ。
絶対に盗撮してませんから、みたいな感じの姿勢になってきてさ。
もう、どんどん挙動おかしくなってさ。
やべえぞ、俺このまま行くと、みたいな。
単純に見ないようにしてるだけなのに、
ストレートに見てる人よりも変態度が高くなってしまうっていう現象が。
あー、なるほどね。
うん。
いやー、嫌だなあと思って。
だからその辺がまだ俺の童貞臭いところだなと思ってね。
俺、同じ状況になったら、まずね、携帯はしまう。
おー、まあでもそれ同じぐらい意識してることなんじゃない?
携帯はしまって、で、本出して、本読みながら、見る。
なに?なに?見るってなに?どっち?
OLを。
OLを見る。
OLを…がん見。
ごめん、そういう意味だとね、俺見たい人だから。
あー、そうだね。だから、がん見してる親父とかもいるわけよ、もちろん。
がん見するのは、嫌だろうなっていうか、
てか、正直見られるの嫌なのはわかってるんだけど、
ちぃ、コウヘイくんのようにお前に見せるためにこんな格好してるわけではないっていうのが向こうの主張かもしれないけど、
そりゃ気になるから、みんな気になる。
なんか妙にムチムチしてるな、みたいなさ、
発信してるものを受信はしてるわけよ。
これはエッチなものだ、みたいな風に受信はしちゃってるわけよ。
受信してるから、俺は素直にその、メールフォロワーに入ったメールを開く。
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ダメだよ、ウイルスかもしんないじゃん。
で、だから開いた時にウイルスだと困るから携帯をしまう。
あー、携帯をしまう。本を開く。
気配を消して。
消して、見る。
セキュリティモードで見るみたいな感じだ。
見る、見る。
シークレットモードで見る。
ちゃんと、だからネットワークから切り離した状態で見る。
いや、まあそれも一つの手段だと思うけど。
だからまずそもそもの動きが、そういう意味で言うとコウヘイ君と合ってるわけよ。
コウヘイ君は見てもしょうがないって思うから、
見ないようにしたいっていうのがあるじゃん、目的じゃん。
俺のちょっと変態的なところは、
その子のために見ないであげたいみたいな気持ちがちょっとあるわけよ。
別にそれによってね、
別に好意を得られるわけでもなんでもないのに。
なんか別に、気のチェン作ってやってるわけでもないのに。
勝手にジェントルマンモードに入って、
俺の中ではそれはかっこいいことだ、みたいな。
武士道だ、みたいな。
で、それに対して、惚れんなよ、みたいな気持ちがちょっとあるわけよ。
気持ち悪い。
気持ち悪いよね。
なんかパンツを見ないぐらいで、
なぜ惚れなきゃいけないのかっていう、
よりひどいことになってしまうっていうさ。
むしろ、惚れたらその子大丈夫かって話じゃん。
それはそれで怖いっていう話だし。
それだけ自分のパンツに自信があったよ。
俺の中ではパンツを見ないことがめちゃめちゃかっこいいことになってるっていう。
今日も帰りの電車で、
まあそういう意味だとタイトスカートじゃなかったけど、まあショート、ホットパンツかな。
まあ季節からね、だんだん露出が上がってきますよ。
ムチムチした女の人が足組んで座ってたから、もうずっと見てたよね。
この人が起き降りるまでずっと見てたよね。
折りのび症だ。
だから最近その電車内の誘惑が多くてすごい疲弊してる。
もう無駄に疲れる必要ないよ、別に。
触って揉まなきゃいいんだからさ。
ミニにタコができるみたいなさ、言い訳したくないじゃん。
でさ、俺の隣にいたまたサラリーマンがさ、
30、同じ同い年ぐらいかな。
がっくんがっくん揺れてさ、
なんか俺の膝枕するぐらいさ、頭ブンブン揺れてんだけどさ。
後から思ったけどさ、もうそうやって見てたのかって思ってさ。
だとしたら、だってその人も見るでしょ。
その見られてる女の人も。
なんだあの人みたいな。
だからもう、なんだろうね、だから、
ホント見たところでさ、見えないからなんか見たくなるけど、
ホント見えたところで何でもないじゃん。
まあ何でもないね。
もうなんか、まあ言うなれば布じゃん。
なんでこんなことに心を擦り減らさなきゃいけないんだろうって、やっぱ思っちゃうよね。
まあ素敵なものだからじゃない。
ああ、なるほど。男が作り出してるファンタジーなわけだね。
そうだね。だから差がなんですよ。
うん、だそうだとは思うよ。
それにいかに抗って知恵の実を食べた人間としてね、
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さらに格式高くした侍として俺は生きていけるかっていうところを出したいんだけど、
侍としての威厳を出す場面なのかどうかがわからないっていうね。
まあ俺はそういうサービスだと思って見てしまってるからさ。
何も間違ったことしてないもん。
素敵なお召し物を見て素敵だなって思ってるだけだからね。
思ってるだけなんだから。
まあ別に、あの、不特定多数にそういう意味では見られたいって思ってないかもしれないけど、
でも、だとしたらやっぱりやり方は、やりようはあるからさ。
やっぱりあの、布で口元は隠せと。
いやまあそれはちょっと…
着込めと肌を見せるなとか。
見せるなとか、まあまあまあ、見せるな見せるなだよね、でも。
見せなきゃ見ないんだから。
うん、ヒジャブを着ろうと。
みたいな。
うん。
ユニセックスの水着を着ろうと。
ダサいよね、あれ。
ラッシュガードだよね、ただのね。
じゃあラッシュガードでいいじゃん。
ラッシュガードと呼べよっていうね。
ラッシュガードを着用することにしましたでいいじゃんっていうね。
そういう風に行くべた方が個人的にはいいと思う。
なんかそれを言われると逆に意識してるから。
そうそうそうそう、なんかああ、なんか生の目覚めみたいな感じがしちゃうよね。
隠すものではない、隠すものかもしんないけどさ、
もうちょっとなんかこう、寛容にならないかねえと思うけどね、そういうところは。
なんか楽しみがないなあと思って、最近の若い人たちは思いながら。
まあ言ってしまうと、いわゆるさ、体育の授業とかでさ、
同級生の女の子、異性の水着を見てドキドキするみたいなさ。
そういうのはなくなるわけだね、確かに。
なくなるわけじゃん。
確かにラッシュガードは興奮しないなあ。
あんなかわいい子のダサい水着を見せつけられると。
なるほどなるほど。
逆に幻滅だったりするわけじゃん。
まあ教育的にはでもそっちの方がいいっていう判断だよね。
そこはもうお任せしますわしお好きにしてくださいなんだけど、なんかかわいそうだなって思っちゃう。
そうか楽しみの一つと思ってるわね。
なかったなあ、俺だってほら見えないから、メガネ取って。そういうのなかったなあ。
俺頑張ったよ、メガネ取った時。
何、やたら水中にいるやつみたいな。
なんか、なんとしてでもCDを見たいみたいな。
あー、そう、見えないからもう諦めてんだよな俺は。
なるほど、いいですね。淡いですね。
でも俺らも中学の時ってさ、たぶん水泳プールの授業なかったんだよ、ほぼほぼ。
うーん、まず、学校にないのか?
学校にないから小学校のプールでやってたけど、それもね、1回か2回だけなんだよね、プール。
そうだね、あんまり記憶にないね。
その後、高校でプールがあって、1ヶ月か2ヶ月ぐらい。
ボーナスタイム。
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そんな時は楽しかったよね。
楽しかったのか。
俺は楽しかったね。
あの、記憶正しくむっつりつけてたから。
いやまあね、平均的だと思うよ。
普段見れない同級生の尻が見れるって言うんだけど、ちょっと興奮する。
まあね、そう言われたらね、見えるんだったら見ておいたほうがいいかも。
だけどあからさまに目をやるとなんか言われるから、どうやってずつ見るかみたいな感じの。
まあさ、思い出は美しいままでいてほしいのはあるけどさ、
でもみんなもう38なんだなって思うとちょっと来るものがあるよね。
いや別に来ないから。
