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2023-07-14 06:40

54.アンガーマネジメントその6「誹謗中傷の心理」

要約:人を誹謗中傷する要素は誰にでもあります。大事なのはそんな自分の一面を知っておくことです。

今回はSNSとかで誹謗中傷をする時の心理について、アンガーマネジメントの話と交えて解説しようと思います。前回のエピソード『アンガーマネジメントその5「なんであいつはああなんだ…(怒)」の心理』と同じことを、違った切り口からお話ししている感じです。

価値観や考えが違っていても、攻撃するのではなく、なるべく相手の立場を理解しようとする姿勢を崩さずにいたいものですね。


主に関連するエピソード:53.アンガーマネジメントその5「なんであいつはああなんだ…(怒)」の心理 https://open.spotify.com/episode/5HGQf6dGy5kXOhdXDOyGtu?si=i6msWQ72TLCNr7EISpGdTg

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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。 今回の要約
人を誹謗中傷する要素は誰にでもあります。 大事なのはそんな自分の一面を知っておくことです。
皆さん1週間お疲れ様でした。公認心理師臨床心理師のわたるんと申します。 このチャンネルでは皆さんの週末のお時間を少しだけいただいて
就職や復職など働くのサポートをしてきたカウンセラーが、主に社会人の方々に役立つような カウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしていきます。
今回は引き続きアンガーマネジメントの話です。 正直なところ、本当は最近人生初のコラボ番組を配信したので、それについてお話ししようと
思っていたんですが、 SNSでよく見る誹謗中傷だったり過度な批判だったりが最近話題になっているので、その心理について
ちょうどお話ししていたアンガーマネジメント的な視点からお伝えできればと思います。
ではまず、人が怒りを感じやすいシチュエーションを、また改めて今までとは微妙に違う表現でお話しします。
それはズバリ、自分の価値観やこうすべきというルールからかけ離れたことをしている人を見た時です。
例えば電車待ちの列で割り込みをしてくる人を見た時とか、会社のルールに従わない人を見た時とかでしょうか。
こういう時皆さんはどうしてますでしょうか。 僕は割とはっきり伝えることが多いんですが、無用な争いは避けてあえてスルーするという方も多いんじゃないかなと思います。
今挙げた例でその人に注意をすることは注意から見てもそんなに違和感がないことなんじゃないかなと思います。
ただもちろんそれでも自分のイライラに任せて注意をする、指摘をするっていうことは避けるべきだと思いますが。
ではこんなケースはどうでしょう。前回例で挙げた別に被害は受けてないのに自分が一生懸命勉強してるんだけど勉強サボってる友達を見た時ですね。
これも自分の価値観やこうすべきというルールからかけ離れたことをしている人を見た時に当てはまりますが、前回お話ししたようにそこまで目くじら立てて注意することではないかもしれませんね。
仮にお前勉強しろよって注意したら大きなお世話と言われるかもしれません。 ではもう少し例を挙げるとこれはどうでしょう。
SNSで出現していたり炎上している人を見た時です。 皆さんはこの炎上に加担して批判を重ねるでしょうか。それともスルーしますでしょうか。
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まあ何もアクションを起こさずそのままタイムラインをスライドさせていく人も多いかなと思いますが、これも先の例と同じように、
その人によって被害を受けているわけではないけど、自分の思う一般的な価値観とは違うことをしていて見ててイライラするようなシチュエーションという点では共通しているかなと思います。
つまり何が言いたいかというと、ルール違反をしている人を注意することと、SNSでミスったり悪目立ちした人を誹謗中傷してその人を傷つけることはある種
実際な部分があるということです。 一般的に認められているルールと違うからといって怒りに任せて言葉選びを間違えて注意すると予想以上に相手を
傷つけてしまって気づかないうちに自分が加害者になっていることもあるかもしれません。 僕含め誰でも気をつけないといけませんね。
ちなみにSNSでよく見られる過度な批判、誹謗中傷とも言われるアレなんですが、個人的にはアレは正論を盾にして誰かを攻撃することで自分が満たされたり安心したりするという側面も強い行動なんじゃないかなと思ってます。
つまり正論を伝えることが目的ではなくて、自分の欲求を満たすことが目的となっている部分があるということです。
しかもそれにSNS特有の個人情報を明かさずに発信できるから割と何でも言いやすい特徴だったり、
集団の流れに乗っていけば多少攻撃的なことを言っても目立たないみたいな特徴と相まって悪質になりやすいです。
ただこれはやっぱり一言ではないとも思います。
自分の正義感で行動を起こす人であればなおさら、自分の行動が怒りによるもので自分のイライラを解消するためにやろうとしていることなのか、
それとも純粋に相手にその場で振る舞うべきこと、守るルールを伝えたくて行動を起こそうとしているのかを確認していくことが必要と思います。
ちょっと難しいかもしれませんが、その立ち止まる時間を設けることで伝え方が洗練されて周囲とのトラブルが一気に減るんじゃないかなぁとも思います。
職場でも応用できたら人間関係が円滑になるかもしれないですね。
怒りを感じた時にこそ自分で自分の気持ちや行動を確認してあげることが重要です。
これを何回か言ってますがセリフモニタリングを言ったり、別の表現だとメタ認知とも呼ばれたりします。
自分が今何を感じていて何を根拠に行動を起こそうとしているのか、一度メンテナンスをしてあげましょう。
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皆さん今回はいかがでしたでしょうか。ちょっと真面目な話というか倫理の授業みたくなりましたが、
怒りという気持ちが持っている罠的な側面が伝わればいいかなと思います。
そしてそれを意識して、SNSでも職場でも傷つく人が少なくなるといいなと思います。
では今回はここまで。おやすみなさい。ご視聴ありがとうございました。
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