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2025-01-10 09:36

#15.人間関係のむずいところ、「共依存」って?

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「共依存」、人間関係についてのあまり良くない状態を表す言葉なのですが、じつは割とありふれた関係性なのです。今回はこの「共依存」について、概要と対処をかみくだいて説明していきます!


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サマリー

このエピソードでは、共依存という人間関係の状態について詳しく説明しています。共依存は、お互いに相手なしでは生きていけないという感情に基づき、精神的な不安定さを伴う関係です。カウンセリングを通じて対処法が提案されています。

共依存の概念
皆さん、今週も1週間お疲れ様でした。 公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
この番組カウンセラジオでは、病院勤務の元気カウンセラーが、日常のことから人生設計諸々まで、いろんなお困り事の解決に役立ちそうな心理学・カウンセリングの豆知識をゆるっとお伝えしています。
皆さん、共依存という言葉を聞いたことがありますでしょうか。 これは、人間関係についてのある状態を表す言葉なのですが、
とても平たく言うと、自分と相手がお互いに、相手なしでは生きていけないと思っていて、お互いが精神的に不安定さを持っている状態を言うんです。
こういう関係性って、今の言い方だと遠同いもののように思えるのですが、実は割とよくある関係性だったりするし、この共依存について説明すると、
あ、自分は共依存の関係性で悩んでいたんだなぁ、とハッとする方も結構いらっしゃいます。 あとついでに言うと、ポッドキャスター仲間の方からも、共依存について説明して欲しいというリクエストをよくいただくので、
今回はこの共依存について、西西渡るん流に噛み砕いて説明していきますね。 では関西ラジオ始めていきましょう。
というわけで早速、共依存について詳しく説明していきましょう。 そうですね、共依存についての概要は先ほどお話しした通りで、自分と相手がお互いに、相手なしでは生きていけないと思っていて、
お互いが精神的に不安定さを持っている状態を言うのですが、 ほとんどのケースはそれに無自覚であることが多いです。
相手なしでは生きていけないということにも無自覚だし、その状態が精神的に不安定さを含んでいるということにも、もちろん無自覚だったりします。
例えばわかりやすい例で言うと、あのダメンズってちょっと前に、ちょっと前って言ってもどのくらいから、もう10年くらい前に流行ったかと思うんですけれども、
そのダメンズと付き合っているというのは一つの共依存関係かと思います。 ダメンズって何なのかというと、ダメなメンズの略語で、
クズな男ってことですね。 そのダメンズと付き合うとどうなるかというと、まずダメンズが借金とか浮気とか、お金や女性関係とかでだらしないことをします。
そしたらパートナーの、まあ大抵は女性のパートナーがその尻拭いをします。 それでその後はダメンズは味を占めてどんどんダメになって、
パートナーは私がいないとこの人はダメになると、そのダメンズの世話に薬気になるという悪循環が生じます。
これが共依存関係の典型例です。 カップルだけじゃなくって親子関係とか職場の人間関係とかでも多少生じることがあります。
ここまで聞いた皆さんは、え、これのどこが共依存、共に依存しているってことになるんだい。 依存しているのはダメンズの方だけじゃないかと思った方も多いかもしれません。
でも皆さんちょっと思い出してみてください。 人生の中で多分1回は私の彼氏クズでさーとか、彼女が大変でさーとかって相談を持ちかけられたことがあるかと思うんですが、
共依存の影響
その時別れちゃいなよと言っても、その相談してきた人はなかなか別れなかったんじゃないでしょうか。
そうなんです。その人は大変だと言いつつも、ダメンズに助けられている部分があるからこそ別れられないし、関係が続いているんですね。
世話を焼くことにメリットを見出しているというわけです。 じゃあそれはどんなメリットがあるのかというと、それは一つに低い自尊心が補えるというのが挙げられます。
ダメンズやあといわゆるめんどくさい彼女とかに惹かれる人は、この人は私がいないとダメなんだ、
イコール、この人の世話を焼くことで初めて自分が存在してもいい理由が生まれる、と無意識に思っていることが多いです。
自分一人では崩れてしまいそうな自尊心を、どうにか相手の世話を焼く、役に立っていることで補おうとしてるんですね。
あの人の役に立てると嬉しいっていう気持ちは誰しも持っていると思うんですけれども、ちょっと雑ですがそれのすごいバージョンと思ってもいいかなと思います。
ちょっと失礼な話になってしまうんですが、私ダメな男ばかりに引っかかるのよねという方は、大半は無意識にダメな男を探しているか、男をダメにしていることも多いんです。
理由はさっきお話しした通りで、その人がダメじゃないと自身としても困るからなんですね。
はい、ここまでは強依存関係の詳しいお話なんですが、皆さんどうでしたでしょうか。
多分今まで生きてきて、あれは強依存ぽかったなぁと思う関係性っていくつかあったんじゃないかなと思います。
もちろん僕にもあります。結構あります。
でもそういう関係性って程度が過ぎるとやっぱりお互いがしんどくなるし、お互いの成長にもつながらないことの方が多いんですよね。
じゃあそういう強依存関係を自覚できたらどう対処したらいいのか。
と言うと、その相手以外との人間関係を作ってみたり、違うコミュニティに入ってみたり、趣味を作ってみたりとか、とにかく外に注意を向けてみるというのが対処として挙げられます。
少し広い話になりますが、強依存以外も含めた依存症の対処って、依存先を複数に増やすのがいいよと言われているんですね。
どういうことかというと、これがないと自分が自分でなくなる、自分が壊れてしまうという認識が少なからず依存症の人にはあって、
でも本当はそうではなくて、ただその人はその依存対象に力を入れすぎている、もしくは入れすぎざるを得ない状況になっているだけのことが多いんですね。
だから他に力を入れられるところをいくつか見つけていこうぜというロジックになるわけです。
まあでも言うのはとても簡単で、行うことは難しいものです。 依存症という括りで話をすると、多分我々が思っているよりも多くの人がいろんなものに依存していて、
いろんな苦しみを抱えているんじゃないかなと思います。 ちょっとその話をしようとするととても長くなっちゃうので、人間関係の強依存に話を戻しますが、
強依存の人にも先ほどの依存先を増やすという対処は有効と思います。 でも難しいのは自分が強依存関係以外のところ、例えば別のコミュニティとかに目を向けようとすると、
ほぼ間違いなくお相手は抵抗します。僕のことは大切ではなくなったの?といった感じでしょうか。 まあお互いが同じタイミングで強依存をやめようと思うことってなさそうですからね。
どちらか一方が先にその関係性を追えるか薄くしようとするわけです。 そうなったら相手が何それ聞いてないよとなるのは、まあある種当然ですよね。
それでそれを見て強依存をやめようと思った側はどうしても良心が痛むわけで、 そこで毅然とした態度を取れることってだいぶ難しいはずです。
だからこういう依存関係というのは根深い難しい問題なんですね。 なので、もし今回お話しした強依存関係に悩まれている方がいて、
対処法と相談の重要性
外に注意を向けるという対処だけでは難しそうだと感じたら、 カウンセリングなどの相談窓口に相談してみることを検討していただければと思います。
仮にDVなど問題が深刻だったら、国のDV相談窓口がありますのでそちらも調べてみてください。 概要欄に一応リンクも貼っておきますね。
あともし今回の話を聞いてみて、自分一人で相手との関係性を見直そうと思ったら、 相手から止められるかもしれないこと、
自分の中でも迷いが生じる可能性が高いこと、 引いては簡単に解決できる問題ではないから自分を追い込みすぎずゆっくり考えていくこと、
などなどを抑えながら考えていってもらえたらと思います。 人との関係ってやっぱり難しいですからね。
さて今回はいかがでしたでしょうか。今回の話をまとめると、 強依存は自分と相手がお互いに相手なしでは生きていけないと思っている状態で、
そこから抜け出すには外に注意を向けることということになります。 人間関係というのはなかなか一筋縄ではいかないものですが、そのエピソードを聞いた方の
人間関係が少しでも良くなっていくといいなと思っています。
では最後にもしよろしければ、このエピソードがいいなと思ったら、 星5評価をしていただいたり、何か心理師に聞きたいことがありましたら、
お便りフォームまでメッセージを送ったりしていただけると嬉しいです。 ノートにも記事を書いていますので、そちらもご興味あればご覧ください。
では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。 また次回をお楽しみに。
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