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2024-05-03 08:30

96.偏見と自分の価値観を切り分けよう

とはいえ、結構難しい問題かなと思います。今回はタイトルのことについて、頂いたお便りをもとに、カウンセリング的なノウハウも絡めながら解説しています。偏見とコンプレックス・自分の考え方とのはざまで苦しんでいる方はぜひ!


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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。 今回は偏見とどう向き合うかについてお話しします。
皆さん、今週も1週間お疲れ様でした。公認心理師、臨床心理師のわたるんと申します。 このチャンネルでは就職や復職など、いろんな働くをサポートしてきたカウンセラーが、お仕事、ご家庭で役立つような
カウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしています。 今回はこんな話。
偏見と自分の価値観を切り分けてみよう、という内容です。 皆さんはコンプレックス、つまりは自分が気にしていることを相手から改めて指摘されたことってありますよね。
そういう時ってすごくムカつきませんか? 用事であったり、ステータスであったり、スポーツとか勉強とか、何かしらの実力に関してだったり、
家族構成だったり、国籍だったり。 僕はそうですね、例えば今娘が一人いるんですけど、
2人目の子供もいた方がいいかな、どうかな、と考えているところなんです。 これはまあ少なからず、子供は2人っていうなんとなくの世間の価値観を感じているから迷いがあるんだと
自己分析しているんですが、 こういう時に2人目はまだなの?って言われると、やっぱりちょっとは気にするんですよね。
まあ僕はある程度この問題に中立的になってますし、 こんな風に言語化もできているのでムカつくっていうことではないんですけれども。
で、そういう時に自分が気にしていることを指摘されて改めて気にしちゃうのって、 世間の価値観と自分の価値観の切り分けが曖昧になってて、自分自身がそのコンプレックスの捉え方が極端になっている
ということもあると思うんですよね。 つまり、世間の偏見を自分が真に受けてしまっていることがあるということです。
それで今回はそんな話にまつわるお便りをいただきましたのでご紹介します。
momofromtkさんという方からエピソード73お便り回 あの時の苦労は無駄だったの?のQ&A機能からいただきました。
いつも楽しくお家で聞いています。 私はハーフで国籍と皆さんが想像するイメージと違っているのです。
人に会うたびに思ってたのと違う。 じゃあ何人なの?と毎回聞かれるの本当に憂鬱なんです。
私個人はそんな勝手に寄ってこられても人として好きな人としか付き合わないので、 さっと離れていってほしいんです。
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その本心が見え隠れしてわざと嫌われるような行動をしてしまう自分にも嫌悪感があります。
でもこれって一生続くんですよね。 とのことです。momofromtkさん、まずはコメント本当にありがとうございます。
マジで励みになります。 これですね本当に切実なお悩みだと思います。
まあすごく冷淡に見れば、momofromtkさんにもさっきの僕の話、 世間の偏見を自分が真に受けてしまっていることがあるという部分ももちろんあるかと思うんですが、
それよりもこういうのって世間の偏見が強すぎて、 どうしてもその偏見が自分の価値観に入っていっちゃうと思うんですよね。
こんな風に悩んでしまうのは決してmomofromtkさんのせいだけではないというか、 やっぱり周りの雰囲気のせいってところもあると思います。
特にこのお悩みで一番きついなと思うのは、ご自身がハーフであるということを否定的に捉えてしまっているところだと思います。
自分がハーフであることで周りの人から面倒な感じで絡んでこられる。 思ってたのと違うなぁと思われてしまうってことですね。
ちょっと極端に言い換えると、これって自分がハーフだから周りの人から変な絡み方をされるんだ。 自分がハーフなのがいけないんだということですよね。
そう、これって最後に一生続くんですよね、という文章で締めくくられていますが、 つまりは自分がハーフであることでこれからもうまく日本の人といい関係を築けないんじゃないか、
という不安が奥底にあるんだと思います。 もし違ってたらごめんなさいですが、もしそうだったらとてもきついと思います。
あの正直なところですね、こういう偏見みたいなことを平気で言ってくる人からは、 さっさと離れちゃった方がいいと思うんです。
まあだって不快な人と一緒にいる義理なんてないじゃないですか。 でもハーフなのがいけないんだと思う自分とは離れられないですよね。
だからハーフなのがいけないんだと考えることに関しては少し考え直すことが大事だと思います。
そうですね、例えば自分がハーフであることで良かったなと思うエピソードを思い出していただいてもいいですし、
自分といい感じに付き合えた人が今までいたかどうか、 もしいたとしたらそれはどんな人かというのを思い出してみてもいいかもしれません。
ハーフなのがいけないんだという価値観に対して、そうとは限らない部分もあると言える事実を見つけていくんです。
ちなみにこれですね、認知行動療法の認知再構成というのを参考にしています。
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自分の価値観っていうのは時々自分自身を苦しめることがあります。 そういう時は割とその価値観が極端だったりもしますので、その価値観を良いところ悪いところの両面から見直して、
じゃあその価値観の現実的な落とし所はどこかな、 それを踏まえて自分はどうすればいいのかなというのを考えてみるといいと思います。
そうすると、そうですね例えば、人として好きな人としか付き合わないというのをもっと前向きにできるようになるんじゃないかなと思います。
最悪偏見にまみれた人しか周りにいなかったら、環境を変えてみたり同じ境遇の人と会ってみることもありかもしれませんね。
さて皆さん、そしてもうフロムTKさん、今回はいかがでしたでしょうか。 今回は偏見と自分の価値観を切り分けようという話でした。
ただまあこれって繰り返しになりますが本当に難しい問題らしい。 正直もう少しお話を聞いていった方がより詳細に問題を解決できる気もしているので、
もし本当に精神的にきつかったら、カウンセリングとか信頼できる人に悩みを相談してみてもいいかもしれないです。
とにかくもうフロムTKさんがしんどい偏見から少しでも距離を取れるといいなと思います。
今回のエピソードがいいなと思ったら、ぜひ星5のご評価や番組のフォロー、お便りフォームでのご質問などをいただけたら嬉しいです。
あと最後に今回スポーティファイのQ&A機能からコメントをいただいていて、
それで今までは僕の番組に紐づけていない自分のスポーティファイアカウント、それこそ90年代2000年代のビジュアル系アーティストとかをたくさんフォローしている
中の人の趣味全開のプライベートアカウントからコメントを返していたんですけれども、そうすると最悪ですね。
今回のコメントにも誰かがなりすまして返答するというリスクがあるので、今後いただいたコメントはエピソード内で扱う方向でいこうと思います。ご了承ください。
では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。また来週をお楽しみに。
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