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2022-12-03 10:00

第118話:嘘つきと正直者(前半)

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趣味嗜好のズレ、考え方のズレ。
夫婦とは。家族とは。
嘘つきって、時に正義かも。
「正直者よりええやろ」

※前後編に分けてお送りします。

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こんばんは、ワクワクラジオ森口です。三田村です。第118回目の配信です。
この間、奥さんと何か話をしてて、僕が何か聞いたんですよ。僕が知らないことを奥さんが知ってるみたいなことで。
で、「こうこうこうだよー。」って言われて、「あ、そうなん?」って言って俺が言ったら、「いや、嘘やけど。」って言われたの。
で、まあその、なんていうの、ガチで言ってるんじゃないよ。まあ冗談でね。知らんけどなみたいな。俺もだからこれは今から言うのは冗談でですよ。
で、「え、俺嘘つきと結婚したん?」って言ったわけ。
シリアスな感じじゃないよ。これはほんまにシリアスに言ったと思われたら大変やから。
コント調で。
そうそうそうそう。俺嘘つきと結婚したんかよって言ったら、正直者よりええやろって言われたわけ。
難しい難しい。
その瞬間にさ、「は?」ってなるけど、「いや、これはちょっとそうかもな。」みたいな気持ちもあったの。
夫婦じゃないですか。10年目ぐらいなんですけど、正直に全てを喋るよりも、全てをさらけ出さない方がええやろみたいなのってあるかもなと思って。
案外その正直者よりええやろって深い名言を吐いたのかなって。
確かにな。ちょっと待てよ。あれ?ほんまやな。
そう。え、お前嘘つきかよって言って正直者よりええやろって。なんかすごいなと思って。
すごいなあ。
どう思いますか?そうだなって思いますか?正直者の方がいい関係性ももちろんあると思うよ。
えー、難しいなあ。
正直者っていうのは定義すると、自分が考えてることは全部口に出すってこと。
包み隠さずね。
相手と自分の考えが違ったときは、「いや、俺はこう思うけどね。」っていうのを全部伝えるっていうこと。
それがいいのか悪いのかみたいな。
ケースバイケースなんだろう。それは言うべきだろうみたいなポイントももちろんある。
ここは言おうっていう瞬間もある。
あるなあ。あるある。
モユスは結構言うタイプなの。
例えば奥さんとモユスさんが同じ映画を見て、奥さんはめちゃめちゃ面白かった。
モユスさんは面白くなかったときに奥さんから、「いや、面白かったね。」って言われたときに、
いや、俺あんま好きじゃないなっていうのか、
いや、俺も面白かったなあっていうのか。
映画のところだけで言うと僕は正直に言っちゃうなあいつ。
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多分そもそも好きな映画のジャンルがちょっと元が違うから、
多分僕がそんなに言って好きじゃないんだろうなっていう前提で、
多分僕にそういう感想とかを聞くことになるんだと思うんですよ。
だからすごい良かったとか、めっちゃ感動したとかっていう声が返ってくるっていう期待は多分していないはず。
何を引き出そうとしてるんだろうね。
まあただの会話だと思います。
だからそこで僕が例えば、「いや、あれはリアリティないっしょ。」みたいなちょっとマイナスな答えをしても、
やっぱそういう答えかみたいな感じに終わる。
なるほどね。
まあでもそれは関係性だと思うね。
そうか。そうだね。関係性だね。
そうですね。趣味思考は多分そういうところが大きいじゃない。
大きいんだよなあ。
僕が好きな音楽を奥さんに聞かせて、「これめっちゃかっこいいよなあ。」って言ったところで、多分奥さんは王道のJポップが好き。
僕はちょっと偏ったところが好きとかってそういう趣味思考が違うから、そもそも僕は多分奥さんにそういう感想を求めないだろうし。
実際にその音楽の趣味はそういう形で違うんだ。
全然違います。
うちもまあそうなんですよ。
そうだよね。
車で何かけるのがめっちゃムズイねんな。
その俺の趣味のやつが流れちゃうわけよ、エンジンかけたときに。
すげえ早いうるさいメタルの曲がかかって、「あ、ごめんごめん、ちょっとめっちゃかっこいい音楽のままやったわ。」って言ったわけ。
って言ったら、「そうか?」って言われた。
でもさ、そのメタルとかをずっと流してたとしても別に奥さんは何も言わないでしょ?
だんだん俺が恥ずかしくなってくるんだよ。
その感情はちょっとよくわからへんけど。
別に何も言わないよ、けど俺からしたらすごい押しつけてる気分になってくるわけ。
なんか俺の趣味をどうですかって言ってずっと。
ええ、なんなんそのへんなの。
だってわかってるわけやんか、相手はこれを好きじゃないって。
それを俺の意思というかわがままというかで流してるっていう状況に俺が耐えられなくなってくる。
いやもう申し訳なかったですってなる。
いやあ、ミタラさんね、なんでかんだ言って多分奥さんに情報してる部分が結構大きいんだと思うわ。昔からそれは思うよ。
なんかそれで上手くいくようにしちゃったんだろうね、自分の中で。
そういうことでしょ。さっきの話で言うと嘘つきというか。
そういうことそういうこと。
それで成り立ってるってことじゃん。
そこのバランスが取れたのが、俺でも結婚して結構経ってからだったんだよね。
それはそうじゃない?多分ぶつかってぶつかって、ここでぶつかるかとかだいたいわかってくるじゃない?
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わかってくる。
それがさ、その爆発がどれだけ踏めるかじゃない?
自然とそこを避けるようになるというか、正面衝突しないようにどっちかがずれるようになっていくやんか。
多分そう。
多分そこが正直者よりええやろっていう言葉なんやろうな。
いやと思うよ。
ちょっと舵をどっかで切りすぎた感はあるのかもしれない。
でもいいんじゃない?無理して合わせてめちゃくちゃストレスっていうところは良くないけど、
まあ、越過っていうポイントもあるわけだよね。その音楽だったりとかそういうところね。
別にそれがかかってようがかかってまいが別に死ぬ死なないっていうところには関係ないよみたいな。
っていうポイントはいいけど、なんかもうこれ以上我慢したらダメだみたいな。
夫婦生活の継続に支障が出てくるぜっていうところも多分あるわ。
まあまあまあまあそうね。
例えばもしかしたら食事とかってあんまりにもその相手の好きなものだけとか、
自分の好きなものだけとかっていうわけにもいかない。
そこは2人で情報して2人が食べれるものをとか、
まあうちだったら子供がいて子供も一緒に食べれるものをとかっていうところにどんどんなっていくんでしょう。
だからそうなっていくわけやん。
でも最初の最初って自分の好みしかないやん。
結婚して暮らすようになって衝突していくわけやん。
そうだね。
いやもうカレー行ってとかになるわけやん。
そこの瞬間っていうのはこっちも反発するわけやん。
いやだって俺食いたいんだけどみたいな。
それがだんだんさあそうだねこの間食べたもんねって思ってないけど言うようになってくるわけよ。
それがね俺はねちょっとね怖いんだよね。
結婚する前の僕と結婚して夫っていう人格の僕の方が大きくなっていってる。
普段の判断基準とかがそのもともとの自分じゃなくて、
夫としての振る舞いで決める方が多くなっていっちゃうみたいなのがやっぱあるわけよ。
それはそうだと思うよ。
そう。でもそれってなんか俺なんかなほんまにみたいになる時があるわけよ。
まあ夫とした時にはね。
そうそうそう。この選択ってほんまにそうしようと思ってしてるのか、
そうした方がいいからそうしてるだけなのかがもう曖昧になってくるんだよね。
それこそカレーとかって俺毎日でも食えるんだけど今でも。
けどいやもう1ヶ月前にカレーしたらもうちょっと飽きたなとかを言ってんだよね自然にストレスなく。
でも極端な話やで毎日毎日カレーでもオッケーそうかもしれへんけど、
本気で毎日カレーが続いたら流石にあかんなってなるやん。生活として暮らしとして。
そうか。
一人暮らしやったらそれは成立するかもしれへんけど誰かと暮らしてるっていうところにステージが変わったら、
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やっぱりその毎日カレーっていうのはちょっといわゆるスタンダードじゃないわけよ。
そうよ。そういうことよ。半化しちゃうというか。暮らしが。
だけど多分それがもう普通になってるじゃん。カレーの日があったら魚の日があったり、それがもう普通にっていう頭になったでしょ。
なったよ。それがいいところと、要するに音楽の話で言えば俺はそういうハイスタとかが好きみたいなところは変わってないんだけど、
自分が本質的に何が好きだったかが曖昧になっていく気分というか。
それはもう自分一人の時間で取り戻すしかないんですよ。こうなってくると。
まあそうだよな。夫婦生活ってすごいよな。
奇跡的だと思う。
よく言うじゃない。所詮他人って。
そうね。俺もそう思う。
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