「お母さんの多様性」少なすぎ問題|ままならジオ(ままなラジオ)#18
2026-07-01 13:09

「お母さんの多様性」少なすぎ問題|ままならジオ(ままなラジオ)#18

「ままならジオ」は、人生の「ままならなさ」を、『弱さ考』著者であり、オンライン読書プログラムの「問い読」主催者でもある井上慎平が、みなさんと一緒に、もたもた、まったり考える番組です。

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おれらのお母さんイメージ、まだサザエさんの時代から変わってなくない?今日はそんなお話です。

ままならジオ。

『弱さ考』著者の井上慎平が、人生の“ままならなさ”を、焚き火を囲むように、一緒に考える番組です。

もたもたと、割り切れないまま。割り切らないまま。

さて、今日は「お母さんの多様性少なすぎ問題」。いや、多様性はわかるけど「お母さんの多様性」ってなんやねん。そう思われる方が多いと思います。

多様性ってもうみなさんここ10年くらいでいやっちゅうほど聴いてますよね? だいーばーしてぃってやつね。

で、多様性って言葉ってだいたい、性格的にもっと尖ったやつを採用しようとか、女性の管理職比率を高めようとか、経営陣がおっさんばっかりやとあかんとか、グローバルに外国人を入れようとかそういう流れで使われるわけです。

でも、ままならジオ管理人は思うわけですよ。もっと「お母さんのなかでの多様性」考えなあかんのちゃうの?って。えっとですね、この話は前回の「男の男による男のための「こっそりジェンダー反省講座」からつながってて、全然今回だけでもわかるけど、もしそっちも聴いてもらえたらより理解が進むんちゃうかなって気がしますので、よかったらぜひ。

これ、たぶん具体的なエピソードから話したほうがわかりやすいんよな。

僕の友人夫婦の話をさせてもらいましょか。

その夫婦とは家族ぐるみの付き合いでね、今はとっても仲良くしてるんやけど、最初まだ友人と呼べるかはわからん、友人と知人のあいだくらいのタイミングで、一回4人でランチでもしようってなったんですよ。

そしたら相手のお母さんがね。

「私子どもと遊んであげるとか、公園につれてってあげるとか苦手なので、そこは夫がほとんどやってくれてます」っていうわけ。相手家族には子供が3人いるんですけど。

おれ、びっくりしちゃったんよ。びっくりしたってことは、おれんなかにも「お母さんは公園に子供を連れて行ったりするもんや」って俺自身が思ってたってことやね。要は「それ言ったら、人によっては引くかもしれへんやん」って感じてたんやね。いやー。あさましやー。

で、まあびっくりしたのよ。びっくりした後に、最高やなって思ってん。

別にお母さんやからいわゆる世間でイメージされる母性あふれるキャラであるとは限らへんのやし、別に母性を公園に子供を連れて行くって形で発揮せんでええわけやしね。

しかもそれを、まだゆっくり話したことないタイミングで言うんが最高なんよな〜。当たり前じゃん?そういうのあるじゃん?って感じで。

でも、そこで自分がびっくりしてしまった、ってことをきっかけに考えたんよ。これだけ時代が変わったのに、おれのなかのお母さん像更新されてなくないか?なんやったらドラえもんやサザエさんくらいから変わってなくないか?

これ前の回でも言ってんけど、この30年で「お母さん」をめぐる状況はめっちゃ変わったと思うんよな。

おれらの親の世代では専業主婦家庭のほうが多くて、今は共働き家庭のほうが多数派になってる。それはもうデータででとる。

でも「お母さん像」は更新されてないから、結局共働きのお母さんは、親世代からは「もっとお母さんらしいことしてあげんと」とかいらんこと言われながら、一方で共働き、しかも建前だけは男女平等やから、ばんばん振ってくるハードな仕事もこなさなあかん。

「立派な母親」と「立派なビジネスパーソン」の二足の草鞋を履かなあかん人がめちゃくちゃ増えとるわけよ。僕は『弱さ考』っていう本を書いてから女性向けのメディアによく呼ばれるんやけど、「母親の方が、仕事と育児を両立できないことで自分を責めてしまうんです」っていう声をめっちゃ聞くわけ。

いやいや、もう、絶対に無理でしょうと。

しかも、現代って労働の密度というか強度が上がってて、脳疲労なんかも30年前とくらべもんにならへんくらい溜まってるはず。そんなかで仕事するだけでも大変やのに、たいがいの場合、料理も作って、ままーって甘えてくる子供の相手もしてって。絶対に無理。これを無理ゲーと呼ばずしてなんというかっちゅうね。

昔はおばあちゃんがそこに入ってきてたんやけどなー。今は都市に住む人がおおなって、実家が遠くにある人も多いし、もし力になってくれたとしても、「働く」「育てる」ということに対する感覚が違いすぎて、喧嘩になったりね。そういう親世代とのいざこざみたいなんもしょっちゅう聴きます。わかるんやけどな。時代の変化が速すぎるんよ。

なんかこう言うと、自分がいかにもちゃんとやってますみたいに聞こえるから一応言っておくと、僕、まったく料理できないんですよ。妻が全部やってくれてるんですよ。一回産後に「このままではあかん」と思ってトライしてみたんやけど、二品以上を一緒につくるってことがどうしてもむりで、結果的に「不味い・遅い・汚い」の三拍子揃ってもうて、結果として妻に料理は全部任せることになりました。

おまえもたいしたことないんかい!っていうツッコミが聞こえてきそうですね。すんません。

そんなことを白状したうえでいうと、もっといろんなお母さんがいていいと思うんよね。いや、今もいるんやけどもっと当たり前になっていいと思うんよね。

・料理をしないお母さん

・公園に連れて行かないお母さん

・子供に自分の生活のペースを合わせすぎないお母さん

まあ、言えばいうほどこれはお父さんの問題やなって話になるんやけど。

でも、離婚ももっとナチュラルにあっていいと思うんやけどね。いまだに、バツイチとかシングルマザーって言葉がネガティブな響きを持つやん。

でも、夫が子育てどうせせえへんなら、もう「あんたとの結婚やめるわ」ってもっと気楽に言えるようになるといいですよね。いや、まあ、そんな簡単な話やないのはわかってますよ。わかってますけども。

・すぐ旅に出ちゃうお母さん

・自分の趣味に関しては絶対に譲らないお母さん

・ママ友がめんどくさいからパパにネットワーキングをやってもらうお母さん

なんかもいいですね!

じゃあ今日は、どんなお母さんの多様性が考えられる?っていうテーマでコメントを募ってみようかな。

今日のままならジオはここまで。

僕が主催している、「ちょいムズ本を、仲間と読み切る」オンライン読書プログラム「問い読」もぜひ知ってもらいたいんで、詳細を概要欄に置いておきます。

ちなみに、問い読にはいろんなお母さんの方がいらしてておもしろいですよ。

井上慎平でした。

ほんじゃあ、また。


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