1. 8番のうろ覚え昔話
  2. #2 浦島太郎

【あらすじ】
浦島一家の概要
ウミガメとの出会い
ウミガメとの会話/竜宮城のすごさ
その後の話

【補足】
たいして悪いことをしていないどころか、亀を助けた浦島太郎さんがお母さんや友人に会えなくなる展開が理不尽で腹が立つので、原作レイプばりの改変を施した結果こうなりました。

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収録日: 2021年9月29日(水)

#樋口塾

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8番のうろ覚え昔話 第2回 浦島太郎
昔々、ある海辺の近くにある村に、浦島さんという一家が住んでおりました。
浦島さんとこのお父さんは漁師でした。
でも、息子の太郎くんが10歳ぐらいの時に、お父さんは事故で亡くなってしまいました。
お父さんはアマサンでした。
お寺で修行しているアマサンではなく、海に潜って貝や魚介類を獲るアマサンです。
お母さんは女で一つで、頑張って太郎くんを立派に育てあげました。
そんな太郎くんが大人になってから、彼も漁師になりました。
ある日、浦島太郎さんが浜辺を歩いておりますと、子どもたちが何やら騒いでおりました。
近くに寄って見てみると、子どもたちがウミガメをいじめておりました。
これは良くないと思った浦島太郎さんは子どもたちを注意しました。
君たち、そんなことをするは良くないぞ。
そんなにカメをいじめるのが楽しいのなら、君たちも同じ目に合わせてあげようかい。
見てみたまえ、僕のこの筋肉を。筋トレしている大人の腕力をなめるんじゃないよ。
そう言って華麗な筋肉アピールポージングを見せつけました。
浦島太郎の筋骨粒々な肉体に恐れをなした子どもたちは逃げていきました。
浦島太郎さんは割と優しい人物なので、実際に痛めつけようと思っていたわけではありません。
ただの脅しです。
そんなこんなでウミガメを助けました。
この助けたウミガメですが、なんと人の言葉をしゃべります。
お兄さん、助けてくれてありがとうございました。
お名前は何というんですか。
僕は浦島太郎というんだよ。
そうなのですか。太郎さん、どうもありがとうございます。
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助けてくれたお礼に、ぜひ私が住んでいる竜宮城に招待したいのですが、どうでしょうか。
亀はそう言いましたが、浦島太郎は後悔しました。
竜宮城と言いや、海の底にあるんだろう。どうやって行くんだい。
溺れ死んでしまうよ。亀は答えました。
それなら大丈夫です。私の魔法の力で、太郎さんが水中でも息ができるようにしてあげましょう。
それを聞いて、浦島太郎さんは答えました。
でも、その魔法とやらがいつ、何の拍子かに切れるかもわからないだろう。
もし切れちゃったら、やはり溺れ死んでしまうよ。
僕には大切なお母さんが家で待っているんだよ。そんなリスクは取れないな。
確かにそうですね、考えてみれば。
亀は答えました。そして浦島太郎さんは続けました。
それに、僕の職業は漁師だぜ。漁師というのは漁師の仕事です。
漁師は漁師だぜ。竜宮城と言いや、魚たちの楽園とやらなんでしょう。
こんなにたくさん魚を捕って殺して食べている僕にさ、
亀は君のようなウミガメを助けたくらいで、その罪がチャラになるとは思えんね。
それもそうですね。
そうでしたら、竜宮城にお招待するのはやめておきましょうか。
亀は言いました。
そうだね、それがいいと思うよ、お互いに。浦島太郎はこう言いました。
そこで浦島太郎は気づきました。
ねえ、君、ウミガメだろう。肉食だよね。
竜宮城は魚たちが住んでいるところだろう。
君、魚とかも食べるんじゃない。それどうしてんの。
大丈夫なの、そう言うの。
ウミガメは答えました。
それなら大丈夫なのでございます。
なぜかというと、竜宮城には素晴らしい科学と魔法の技術がございますので、
肉食の生き物たちは培養肉、遺伝子から培養した肉を食べておるのです。
だから、生きているものを殺すことはございません。
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でも、竜宮城の市民権を持っていない生き物たちは今でも普通に肉食をしておりますね。
浦島太郎は竜宮城の技術力に驚きました。
なんと、竜宮城ではそんな技術があるんだね。
そんなことができたら、僕も漁師をしなくていいのにな。
培養肉を食べて暮らせばいいじゃない。
私たち人間の技術力では到底無理な話だが、
あと千年もすれば、そんな技術が確立されるかもしれんね。
そうですね。人間にもそういうことができるようになれば良いですね。
それでは、時間も結構経ちましたし、私はこの辺で置き止めさせていただきます。
改めましてありがとうございました、浦島太郎さん。
亀はそう言って去っていきました。
浦島太郎さんも一見落着ということで、お母さんの待つ家に帰っていきました。
それからしばらくして浦島太郎さんのお家に、竜宮城からお礼の手紙が届きました。
その手紙は音姫様、竜宮城のリーダーである音姫様からのもので、
亀を助けてくれてありがとうという旨が書かれておりました。
また、おまけに竜宮城の培養肉の製法が書かれた紙も入っておりましたが、
その時代の日本、日本というか、人間の技術力では到底解明できないものでしたので、
浦島太郎さんにはさっぱり理解できませんでした。
そして、その製法が書かれた紙は、
家の中にしまわれていましたが、結局宝の持ち腐れになってしまいました。
残念ですね。
その製法があれば、私たちはもっと早い段階で培養肉を口にできていたかもしれません。
今ではたくさんの研究者さんたちが研究しておられるようです。
ご苦労様なことです。
その後、浦島太郎さんは素敵なお嫁さんをもらい、
かわいい子どもたちもでき、
そしてお嫁さんとお母さんの仲も大変よく、
家族みんなで楽しく幸せに暮らしました。
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めでたし、めでたし。
おしまい。
次の動画でお会いしましょう。
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