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大丈夫ですかね?
なぜ、和歌山に来られたんですか?
いや〜、和歌山北の西村さん、西村養蜂の西村さんのところに、
ちょっと会いに行ったりするってのが目的なんですけど、
やっぱ、コウヘイ君のところも、イットかなと思って。
ありがとうございます。
自己紹介お願いします。
福岡県鎌市から来ました。養蜂業してます。藤と言います。
養蜂業がよくわからなくて。
養蜂業っていうのは、要は西洋蜜蜂を飼育して、
蜜蜂を増やすっていうことと、あとはハチミツを取るっていうのが主な仕事ですね。
一般の方からしたら、ハチミツを生産されている農家さんですもんね。
農家の括りになりますね。
そうなんですよ。これは、私がメインストリートの農家ってわけではないですけど、
野菜農家さん、鍛冶農家さんっていう言い方のハチミツ農家さん、
ハチミツ農家さんって言い方ないですもんね。
あんまり言わない。ハチ屋さんとかはよく言われたりするけど。
ハチ屋さんか。ハチを売ってるかって言われたら、メインではないか。
そういうのもありますけど、ビジネスとしたら。
ちょっとホットキャストで、ハチ屋さんが来られたのは初めてなんで、
ハチについて今日は聞いていこうかと思います。
よろしくお願いします。
ハチについてお尋ねしたいかと思います。
私、本来知らないですよ。
一般の人と全然知識レベル変わらないと思うんですけど、
西洋ミツバチなんですか?
そうですね。うちが飼ってるのは西洋ミツバチ。
ということは、西洋ミツバチじゃないパターンもあるってことですね。
ありますね。最近結構増えてきてるんですけど、
日本ミツバチっていう、元々日本にいる原種のミツバチもいるんですよ。
それを飼ってる養蜂家さんも結構います。今、数増えてます。
増えてるほうなんですか。それは比率としてはどんなもんなんですか?
どれくらいかな。比率で言ったら、
今もしかしたら日本ミツバチ飼ってる人のほうが多いのかもしれない。
正確にはちょっとわからんけど。
まだでも多いか、西洋ミツバチのほうが。
それはどういう特徴があるんですか?
私たちはよく品種という言葉を使って、
ブドウならシャインマスカットと巨峰みたいな感じで飲んで、
勝手にそういう認識飲むのに当てはめてるんですけど、
どういうもんなんですか?
品種というか、種族が全然違うくらいの認識で大丈夫と思うんですよね。
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西洋ミツバチっていうのは、ギリシャ時代くらいの時から
イタリアのほうとかで原種なんですよ。
そこから何千年とかけて、ハチミツを取りやすく、
人間が取り扱いやすく、少しずつ品種改良されていって、
その後に世界中に広まったのが西洋ミツバチ。
日本ミツバチは、もともと山の中で勝手に暮らしてた
原種のミツバチ、日本独自の原種のミツバチなんで、
人間に扱われることが前提じゃない。
なかなか最適化されていないってことですか?
最適化されていない。商業利用は基本的にできない。
普通に扱いよって、急に機嫌が悪くなって、
次の日見たら、おらんくなっちゃったとか、
ハチミツを取れる量とかも、西洋ミツバチの10分の1しか取れんとか。
それだって、10分の1しか取れんもんでしょ?
はいはいはい。
けどそれが増えてるんですか?
飼育してる趣味の人が、アマチュアの人が増えてきてるっていうだけで、
それを元に、飯食ってる仕事として、
なりわいとしてしてるっていう人は、正直採算取れんから、
無理なんじゃないかなと。
100均とかスーパーで売ってる野菜の種みたいなポジションなんですか?
家庭菜園レベルみたいな感じかな。
結構そこがまだ難しいというか、いろいろトラブルが起こったりするところなんですけどね。
全然知らないぞ。
じゃあ、メインストリームである西洋ミツバチを軸にして話すのが、
洋法家としては正しいんですか?
正しいですね。農業の受粉だったりそういうところを支えてるのも、
西洋ミツバチが支えてるので。
私たち果樹農家からしたら、私はあんましないんですけれども、
ハウスでメロンやってる人とか、梅農家さんで梅を栽培してる人が、
受粉をさせるために、洋法家さんから鉢を買ってくるか借りてくるかみたいなパターンで、
そういうので鉢との繋がりが、私たち一般の農家でも、
みんながみんなじゃないですけど、あるっちゃある?
大体はあるかなと。
あとは、最近品種が変わって減ってきたけど、
茄子とかもミツバチに使い寄ったのもあるし、
あとは、ミツバチじゃなくてマルハナバチになるけど、トマトとかは。
そう、あのね、先日私東京でカーナさんの収録をこの間してましたけど、
マルハナバチをネットで買ってくるって言ってたんですよ。
あ、ネットで買うって。
ネットで買ってくる。
そんなアマゾンチックな鉢がと思ったんですけど。
じゃあこれ、僕は近くにいる養蜂家さんが、
蜂蜜が欲しいから、あなたとこに蜂化しますって言って、
うちは自分させるからって言うんで、ウィンウィンの関係でやってるイメージだったんですけど、
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そのマルハナバチは、買ったら買ったっきりでそのまま死ぬと。
で、ミツを集めないって言われたんですよ。
なんじゃそりゃと思いまして。
そうなんですよねーって言われたんで、あ、そうなんだと思ったんですけど、
じゃあマルハナバチっていうのは、受粉にすごい最適化されたものなんですか?
マルハナバチももちろん受粉に最適化されてるんやけど、
どっちかというとミツバチができない仕事を保管してくれるポジションみたいな感じで、
今農業界で使われてる感じかな。
どういうことですか?
そうね、例えばイチゴとかやったら、イチゴミツバチをイチゴのハウスに貸し出しますってなると、
普通に花が咲いたらミツバチが飛んでってくれるんよね。
それはイチゴに、わずかばかりやけど、花粉があったりとかミツがあったりとかするから、
その花にエサを取るために行ってくれるわけなんよ。
ただね、トマトとかね、ほとんど花粉とかミツとかないわけなんですよ。
ミツバチも行こうって思わんのよね。
最初の一歩が、ふと吐く軽いのがマルハナバチ?
特にマルハナバチは全然エサがないような花でも放火してくれるやつらなので、
特にトマトに最適化というか一番合ってる鉢なので、
それでよく使われるっていうところと、
あいつらは自分の巣に飛んで行った後にまた戻ってくるっていう本能があまり強くない。
どっか飛んでったらそのまんまどっかフラフラフラフラ、
もう全然違うところに行ってしまう性質があるので、
帰らないんだ。
帰らないんですよ、ミツバチと違って。
なのでハウスとか園芸作物で使われるのにマッチしてる。
ウロウロウロウロすると。
ウロウロウロウロする。
けど養蜂家の中では知ってるけど扱わないみたいな。
扱ってる養蜂家さんもいたりはしますね、九州の方とかは。
マルハナバチも仕入れてトマト農家さんのところに出荷しますっていうところもあるし、
同時にミツバチもメロン農家とか果樹農家さんのところにも出荷してますっていう、
そういう養蜂家さんもいるにはいるんですよ。
けどそれはもう受粉を担ってあげるための役割の労働力チックな意味合いで渡しますっていう?
そうですね、要は蜜を取るっていうよりも単純に受粉をするために鉢を売る、もしくはカス、マルハナバチも売るっていう感じで。
でインターネットで売ってると。
っていうのをこの間見ました。
インターネットで売られようんや。
そうそう、届くんだと思ったんですけど。
それはちょっと違うところですね。
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ちょっと違うところを深掘りしてしまいましたけど。
じゃあ、西洋蜜バチの蜜が取れるわけじゃないですか。
けどそれぞれ差別化商品があるじゃないですか、蜂蜜も。
まあいろいろありますね。
どういうことなんですか、あれは。
同じ西洋蜜バチなのに。
これは結構、養蜂科はそこ悩ましいところでもあって。
例えば野菜とかやったら品種変えましたとか、肥料変えましたとか、それで味の違いとか出るわけじゃないですか。
それで差別化を図って売るってことができるんですけど。
養蜂科の場合は基本は西洋蜜バチ。
取るときにどうやって差別化を出すかって言ったら差別化の仕様がないんですよ。
置いた場所の半径2キロ圏内にある花の蜜。
その野生の資源というか、それが全て。
あとはそれをどのタイミングで蜜を取るか。
それで蜂蜜の濃度が変わるかぐらいなので。
ベースとなる、味の一番元となる花の蜜っていうのはコントロールがなかなかできない。
けどその咲いている花の種類によって味が変わったりとかそういうので変化をつけるってわけじゃないですか。
そこの変化は最低限つけれるところですね。
なのでよく炭化蜜とかでレンゲの蜂蜜とかアカシアの蜂蜜とか言われてるのは、
まず最初にそこに蜂を置く場所にその花がたくさん咲いてるっていうことが前提であって。
何ですか?炭化蜜って何ですか?
炭化蜜って基本的に一種類の花の蜜で構成されてる蜂蜜。
一種の花で構成された蜜ですってことですね。
そういうことですそういうことです。
わかりましたわかりました。
実際は炭化蜜で蜂蜜取れる時期も全然他の花も咲いとったりするわけなんですよ。
ただあまりにもレンゲが咲いてるっていうことになると、
蜜蜂がレンゲの方にしか行きたくなくなってくる。
これは蜂の箱の巣の中で起こる行動なんやけど、
蜜蜂ダンスってよく言われるやつで。
初耳ですよ。
一匹の蜂がレンゲの花のところに行きました。
帰ってきました。
帰ってきたら周りに蜜蜂を集めて、ずっと蜂の字ダンスを踊るんですよ。
蜂の字に踊った時の速度と、ケツをその時に振るんですね。お尻を振って。
そのお尻を振った時の角度で、周りにおる蜜蜂に、ここに行ったらレンゲの花がたくさんあるぞって教えるんですよ。
そんなことしてるんですかあいつら。
あいつらって僕はそこまで親しい関係じゃないわ。
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それは失礼でしたよ。申し訳ないですけど。
周りに10匹くらい蜜蜂がおったら、そいつらがまたレンゲの蜂蜜を取りに行って、帰ってきたら同じことをしての繰り返しになってくると、
他の花に行き寄った奴らが全部、最終的にレンゲの花にしか行かなくなるんですよ。
蜂ダンスをいろんな奴らがくるくる回りながらやってどんどん知らせていってても、
連鎖反応が起こって。
そこの往復みたいになっていくと。
他の花に行くよりも、たくさん咲いている花のところに行った方が効率がいいじゃんってなって、
蜂がそこにしか行かなくなるんですよ。
囚われたサラリーマンのように。
もう同じ。
そこまで親しい関係性じゃないんですけど。
何でしたっけ?
変にボケたから忘れてしまいましたよ。
重ねようと思って考えてるのに。
じゃあですね、そのレンゲの花。
レンゲの花自体がそんなにいっぱいあるかなっていうのも思うんですけれども、
それも聞くとして、そのレンゲの花がなくなったらどうするんですか?
レンゲの花がなくなったら、うちのシーズン的に言うと、
レンゲの花が咲き終わったら他の花がまだ結構咲いている時期になるので、
蜂はいろんなところになんとかかき集めてから、
なんとか蜂蜜としてはとっては来てくれる感じかなって思うんですね。
結局レンゲとかで、一種類の単花が蜜としてとれる時期が終わった後の蜂蜜っていうのは、
うちは百花蜜って言って、
百の花の蜜。
百花蜜?
私がよく買っている蜂蜜がありまして、
百花蜜って書いているケースのものと、
和歌山なんで、みかんの花でやっているみかん蜜みたいな商品のものがありまして、
百花蜜ですけど大丈夫ですか?みたいなことを聞かれたりとか、
たまにするんですけど、言っている意味がわからなかったんですよ。
百花蜜って何なんだろうと思って、
そういうオリジナルで商品を作っているのかなと思って、
いろんな花から取り入れた蜜ですっていうことが、
百花蜜って聞かれて、そんな一言で全部受けるなんて僕できない。
わからないじゃないですか。
わからないけど、蜂蜜が欲しいんで蜂蜜くださいみたいな、
全然正しくないやり取りをやったんですけど。
それを百花蜜と呼ぶんですね。
そうですね。
業界的にわりと標準的な。
百花蜜は売る時には洋華さんはみんな使う名称で、
商標とか言うわけでもない。
そういうのはあるわけじゃないんですけど、
洋華さんたちで同業者同士で話す時は、
百花とも言うけど雑蜜とか。
百花の方がいいですね。
雑種の雑で雑蜜とか言ったりするから、
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百花やろうなっていう。
百花蜜が俺は一番好きというか、
その地域その地域で全く花の構成が違うんで、
同じ味の蜂蜜っていうのがないんで。
言ったら九州の鹿児島で摂れるレンゲと福岡で摂れるレンゲっていうのは、
レンゲの摂れ具合とかの若干の違いがあるけど、
基本的にはレンゲの味になるんやけど、
百花蜜になると、
全然鹿児島で摂れる百花蜜と福岡で摂れる百花蜜とか、
和歌山で摂れる百花蜜とかでも味が全然違ってくるんで、
結構それが面白いというか地域性が出ていいんじゃないかなって。
今こう聞いていてで、
そうだよな農家の自分がそれを忘れてるなんてどうなんや。
そうですよね。あれって花の味なんですもんね。
そうなんですよね。基本的に花の味。
蜂蜜の味なんで。
メイプル?
メイプルシロップ。
甘い痛いという認識でしかなかったんですよ。
砂糖、蜂蜜みたいな感じと。
そうですよね。よく考えたら花の蜜ですもんね。
そうなんですよ。
花の味だもんな。
あーそうだよな。
いやーなかなかイコールに。
今考えたら当たり前なんですけどなってなかったですね。
じゃあそれって、
これあったら最高の蜂蜜やなとかあるんですか?
これあったら最高の蜂蜜。
例えば。
何を持って最高となるのか。
食べたらわかるんでしょうけども、
この気候のこの条件下のこの花構成に乗ってこれは最高やんけよみたいな花さんとかあるんですか?
そうねー。
そのイニシエから続くおじいちゃんが言っててこれじゃーみたいなのあるんですか?
はいはいはいはい。
まあその炭化蜜、レンゲやアカシアとかの炭。
今あったらわかるぞ。
炭化蜜のところで言ったらやっぱりその他の花が一切咲いてない、その時期だけその花しか咲かないっていう地域がやっぱ何箇所かあったりとかするらしいんですよ。
アカシアが咲く時にはもうアカシアしか咲いてないような時期とか。
もうそういう時はもうほぼほぼ100%に近い炭化蜜になるので、そういう蜂蜜はやっぱりもう非常にまあ味もいいしクオリティは高い。
あともう一つが糖度。
え、違うんですか?
糖度に関しては、そのまあ蜂蜜が取れる仕組みとしてはまあ一回働き鉢が花の方にバーっと行くわけですよね。
で蜜をお腹の中に溜め込む。
あ、あれお腹の中に溜め込んでる?
お腹の中に一回溜め込むんですよ。
あ、そうしてるんですか?
そうなんですよ。それでお腹の中で糖分が分解されて、人間の体にも吸収しやすくなる。
吸収されやすい状態になるんですよね。
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あ、えー、一回取り込まれて一回また出すっていうことをやっても私たちは食べてるってことですか?
元に戻すんですよ。
一回お腹の中に入れてた蜜を。
ごめんなさい、あのー、配慮された言い方がされてましたね。
私もそれの変換にしたいなあかんね。
元に戻したものを。
元に戻して、で戻したやつはまだサラサラの砂糖水みたいな感じなよ。すぐの状態は。
え、あ、そうなんですか?
そうなんですよ。それだと、蜂蜜ってもともと蜂が貯蔵のために冬だったり寒い時期に、次の春までに生き残るためのエネルギー源として貯めてるものなんですよ。
あー、あの子たちは生き残るためのエネルギーを貯めてる。
人間が脂肪を蓄えてるのと同じような感じで糖を蓄えてるんですよ。
ただ、その持って帰ってすぐの状態だと発酵して糖じゃなくなってしまう。アルコールになってしまう。
あ、はいはいはいはい。
なので、持って帰ったらすぐに自分たちの体温と羽根で水分を飛ばすんですよ。
あ、飛ばしてるんですか?
水分飛ばすんですよ。
あ、だからあんな粘度が出るんですか?
そうそう。だから持って帰った時はサラサラ。
あー。
取れたての蜂蜜でもサラサラで全然おいしくない。
で、それを乾かすんですか?
乾かすんですよ。で、乾かしてもう間違いないなっていう糖度になった時に、
六角形の瓶の穴があるじゃないですか。
あれに蓋をするんですよ。蜂蜜が溜まった状態で。
あ、なんかロイヤルゼリー配合とかのイメージで。
それまたちょっと違うけど。
よく絵描いてるじゃないですか。あれで蓋してますね、確かにね。
あれに蓋するんです。
プーさんのハニーハンドでなんかそういうの見るね。
絶対間違えたこと言ってるじゃないですか。
あの蓋がもうビッチリされた状態っていうのが糖度が一番高くて、取れ時の状態。
あの形ってもちろん蜂が作り出すんですか?
あれは蜂が作ってますね。
蜂がおのずと。あれは何で固めてるんですか?蜂は。
あれは、まあ、そうね、あの巣の仕組みで言ったら、
まず老は蜂の体から出る老廃物。
あれ老って言うんですか?
老って言うんですけど、まあ要は脂質。
すぐ固まる脂と思ってもらった。
で、あの骨組みを先作ってから、その中にせっせとせっせと入れていく作業をするってことですか?
普通に蜂蜜を取れる状態になる巣の枠を作るまでに人間がかなりサポートしてあげるんですけど、
まず外側に木の枠を作って。
テレビとかで見たら、四角い薄いのヒューって箱らしきところから出してくるのを見たりするんですけど。
あれ何年も使えるんですよ。
まあそんな感じですね。見た感じ。
その前は、あれが発明される前は、蜂蜜取るっていう時は巣を壊す。
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巣を壊してまた蜂にそれをまた自然の感じでグチャグチャグチャって作ったのを、また次の年壊して取ってっていう感じだったんですけど、
それを枠で取るっていう方式が発明されてから、巣を何回も使えるようになったんですよね。
じゃあ、人間的にもあれは取りやすいってことじゃないですか?
あれは取りやすいですね。他のメリットも結構いっぱいあって。
あとは、さっき言った受粉に蜂を飼い出すっていう話をしたと思うんですけど、
飼い出す蜂を増やさないといけないんですよね。
蜂蜜を取った時の蜂をベースに100箱蜂がありましたとなったら、中に巣が何十枚も入ってるわけなんですよね。
それを分割して巣を分けて、蜂が付いた状態の巣を分けて、増やして300箱400箱にして、
来年取る分の100箱を手元に残して、残りの蜂は農家さんに出荷すると。
はあ。
蜂自体の話になりますけど、私たちカジノウカは、一般の人からしたらどう生まれてるかわからないですけど、
苗とかは苗屋さんから買ってくるんですよ。種からやってますんですか?とか思う人いるかもしれないですけど、
そんなことってほぼほぼなくて、蜂においてもそうなんですか。
僕の頭の中の勝手なイメージは、蜂箱みたいなのをとにかく最初にどーんと置いて、
その地域にいた、それは日本蜜蜂か。そうやったら日本蜜蜂になるんか。
どっちかというと日本蜜蜂の方が。
現地調達みたいなものから蓄積されていったものと思ってるんですけど、
どこからか、専用蜜蜂専用農家みたいなのがあって、そこから買ってくるものが多いんですか?
基本的にはどこの養蜂家さんも、蜂蜜は大体は取ってると思うけど、今は取ってないところも多い。
本当に蜂だけ増やしてるところも一応多い。一部にはそういうところも何件かいたりはするんですよね。
苗屋さんですね、私たち。
蜜蜂は基本的にうちとかだと蜂蜜取るのもするし、蜂を増やすのもする。
それも売りには出しますね。
両方するんだ。
両方する感じですね。
これは割と多い方なんですか?
毎年仕入れてる養蜂家さんもいることはいると思います。
正直そこは腕が良くないというか。
なるほど。内心業界的にはそう思うんだ。
そうですね。自分の蜂は自分で作って、自分でサイクルを回すっていうのがプロとしてやるべき循環かなと。
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イメージで言ったら乳牛のイメージ。母牛がいてから父を絞るわけじゃないですか。
父を取れなくなってきたら肉として出荷しますよね。
これが蜜蜂で言ったら、後輩で苺のハウスだったりそういうところに消耗品として出します。
次の乳牛だったら乳牛を取るってなると、子牛からまた育てないといけないじゃないですか。
それがまた次の蜂を作るというようなサイクルで、うまいこと回していかないと経営的にも成り立たないというか、厳しくなるかなってところですね。
今聞いてて思ったのが、牛ならそうやってメス牛がおって、メス牛から牛乳を取って、メス牛だからオス牛の精子だけひょってつけてみたいな。
よく考えたら蜂って女王蜂だけじゃないですか。
そう思うと働いている圧倒的な数って、あいつらってオスなんですか?
あいつらは全部メスですね。働き蜂全部メス。
けど卵は産まないんですか?
卵は産むんやけど産まない状態にさせられてるっていう感じ。
虚勢?
女王蜂がいる状態の正常な蜂の群、集合体は女王蜂がフニンフェロモン出してるんですよ。
魔のトラップみたいな。
コントロールしてるんですよ。働き蜂を。コントロールしてフニン状態にさせてるんですよ。
漫画みたいな、この街はあいつがいてるからここの女たちはみたいな、そういうことなんですか?
仕組みとしてね。女王蜂の仕組みとしてそうなってるんで。
別に女王蜂が偉いとかじゃなくて、逆に働き蜂に女王蜂がコントロールされてる部分もあるみたいなとこなんで。
あんま上下関係があるというわけでもないと思う。
勝手になんか、僕はデュエルマスターズとかじゃないので、女王蜂ってそれよりあんまええとこじゃないわ。
分かってくれたりの人はそれじゃないけど、そこら辺の力関係は置いといてですけれども。
産まないと。フェロモンによってメス蜂は産むことはできなくなるという魔術みたいなことをされてると。
そうなんですよ。逆に今度女王蜂がいなくなりましたと。
そうですよ。だから僕は勝手に女王蜂をうまく生産していくのが洋法家のあるべき腕の見せ所みたいなことかなって勝手に思ったんですけど、そういうこともまた違うんですか?
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そのテクニックもありますね。要は女王蜂をいない状態を人工的に作って、女王蜂を大量生産させるわけですよ。
いない状態になったら女王蜂って大量に出てくるような状況感になるんですか?
状況感になるんですよ。女王蜂のさなぎが大量にポコポコできてくるんですよ。
それは不思議ですね。それはセロモンがないことで起きる現象なんですか?
働き蜂の不倫を止める存在がいなくなったということは、働き蜂も異常に気づくということは、次の世代の女王蜂を作らないと、集合体として群として生き残ることができないと。
そりゃそうですよね。
そうなってくると、次の世代の女王蜂を作ろうとして、頑張ってローヤルゼリーを幼虫に与えるわけなんですよ。
ローヤルゼリーって何ですか?言葉は知ってますよ。ローヤルゼリー配合って言葉は知ってるんですよ。蜂蜜とはまた別なんですね?
ローヤルゼリーは蜂蜜とは別です。蜂蜜は糖分なんですね。エネルギー源なんですけど、ローヤルゼリーはどちらかというと酸。
蜂から出てくる酸。
酸っぱいの?
酸っぱい。舐めたらわかる。めっちゃ酸っぱい。
あんまり酸っぱいんですか?
酸っぱいんですよ。あんまり美味しくない。
ローヤルゼリー配合とか書いてるのに、リアルコールドみたいな、栄養ドリンクチックのやつって酸っぱいイメージではないけれども。
あれは多分入っとるの粉末化もほんのごくごく少量だと思うんで、実際売ってたりとかするんですけど、それはもう冷蔵で売ってたりとかして、普通にそのまま食べたらワスパンみたいな感じで。
そういうもんなんですね。
それが働き鉢の餌というか、少し微量に、普通の働き鉢だったら微量にあげてる餌の一つ。だけどそれを大量にあげると錠鉢になるんですよ。
錠鉢!
そういうことなんですか?
錠鉢が育つ専用の部屋みたいなのが作られて、作られてくると、この部屋ができたんやったら、ローヤルゼリーいっぱいあげないかんって働き鉢が焦って、それでどんどんどんどん餌あげるわけですよ。
そしたらもう普通の幼虫やったやつが、卵のときは同じですよ。働き鉢と錠鉢って同じ卵なんですよ。
ただ、食った餌によってから働き鉢になるか錠鉢になるかが変わってくるんですよ。
そんなことなってんすか。
そうそう。なのでさっき言った、鉢増やすっていう作業のときには、事前に錠鉢を作っておいて、さなぎの状態になるので、あと3日後くらいになったら錠鉢生まれてくるなっていう逆算しといて、それを元に鉢がいっぱいいる箱から巣を取り出してからバンバン分けて、4分割5分割って箱作って、で、箱作ったやつには錠鉢いないんですよ。
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元の箱には錠鉢1匹だけいるけど、そこから抜いたやつなんで。その中にさなぎになっている錠鉢を入れてあげると。
そうしたらまた、新たな国ができる。
新たな国ができるわけです。
で、せっせと働くと。
ただ錠鉢生まれてすぐは、交尾してない。
ちょっと待ってください。働いてるのは全員メスって言いましたよね。で、錠鉢っていうのがいますよね。オスはどこにいるんですか。
ちょっと待ってください。
オスはいますよ。オスいるんすよ。
いるんすか。
いるんすよ。全体の中の10%はオスいるんすよ、ちゃんと。
10%しかいないんすか。
はい。
へえ、けどメスはいっぱいいるんだけども、実質の人間的な意味合いのメスっていうのは錠鉢でみたいなことで。
そうですね。
なんかあの、ハーレムなのか逆ハーレムなのかなんかよくわからない。なんだこれはっていう。
オスは、蜂の世界のオスの仕事は切ない。
そうなんですか。分かんないですけど、グータラに似てるもんなんかと思ってましたけど。そういうわけじゃないですか。
グータラに生きてますよ。
やっぱグータラに。なんで切ないんですか。
僕は蜂蜜摂るときは、オスが不要なので、オスのさなぎの状態って、オスからボコって出っ張りがあるんですよ。
じゃあ隔離されてるんですか。
隔離、普通に蜂蜜摂るときに包丁で全部バッと切ってから、ごく潰しなんで全部バッと切ってから、なるべくオスは少ないようにするっていう。
その10%は自然界で10%になるのか、それとも削っていって10%になるのか。
比率としても必ず10%になるようにいつもなってる。うちで蜂とか手入れしてるときは、それよりもまだ抑えたいから、なるべく減らすような政策を取るっていう。
なるほどなるほど。
一応その10%必ず仕事しないのに何で10%いるかっていうと、万が一ジョウバチがいなくなったときに、交尾してないジョウバチが次生まれたときに、そのジョウバチと交尾をするための予備軍として、
いろんな遺伝子がいる状態にさせておきたいから、いつでもスタンバイできるようにオスバチがいるっていう感じですね。
永遠の最終兵器みたいな。
いやー違うなー例えが思いつかない。
なんか全然知らん世界でしたね。
いやーそうですね。あとそのオスバチはもう冬になったら、仕事がない。仕事がないというか、仕事しない。
そうですね。温度が高いとき、何度から何度くらいなんですか?動き出すって何度くらいからなんですか?
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大体外の気温が10度超えるときになると活発になってくるかなっていう。ハチって平穏動物なんで、10度超えると外に出て積極的に動くかなっていう感じなんですけど、
10度以下くらいのときって、ハチにとっては冬眠の時期で余裕がない時期なんですよね。
そうですね。そのために蜜集めてるようなもんですかね。
そうなんです。そのために蜜集めてる状態なのに、それなのにオスみたいな仕事しないような必要ないハチとかを支える余裕がないんで、冬の時期で寒さがガッと入る時期になると、オスって巣の外に出されて、のたれ死にするんですよ。
あ、そんなことですか。
はい。
まあまあまあ、ほんまに保潔の保潔みたいな。
保潔の保潔で、冬は必要ないんで。
冬の時は話すという。
はい。