学んだことを実行し続けるための継続的な支援
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。 今日は、学んだことを実行させ続ける人がいるか、というテーマでお話しします。
昨日は、一流の人から学んだ言葉をそのまま伝えるだけでは、実行につながらないという話をしました。
指導者には、相手の現在地に合わせて言葉を翻訳し、明日から何をするかまで具体的に落とし込む役割があります。
今日は、その先を考えます。 実行することを決めても、一度取り組んだだけでは、その人の力にはなりません。
学んだことを繰り返し繰り返し、必要に応じて修正する。 そこまで続けることで、少しずつ日常の行動に変わっていきます。
一浪氏から指導を受けた高校給仕も、その場で話を聞き、一度試しただけで全てを身につけられるわけではないと思います。
指導を受けた後、日々の練習で繰り返す。 監督や指導者が選手の動きを確認する。
うまくできていなければ、もう一度意味を考える。一緒に考える。 そして、選手自身にも振り返ってもらう。
こうした日常の関わりがあって、初めて一度の指導が継続的な成長につながるのだと思います。
職場における人材育成と行動変容
これは職場での人材育成も同じです。
例えば、外部研修で部下が相手の話を最後まで聞くことが大切だと学んだとします。
研修後に勉強になりましたと感想を聞くだけでは、仕事の進め方は変わりません。
指導者は、今回学んだことをどの場面で試しますか?と問いかけます。
部下が次のお客様との面談で、途中で話を遮らず最後まで聞いてみます。と決めたとします。
その後、実際に面談したら、やってみてどうだった? お客様の反応に変化はあった?
次は何を意識する?と振り返ります。
ここで大切なのは、指導者が毎回正解を教えることではありません。
部下自身に行動と手応えを振り返ってもらうことです。
うまくいったのであれば、何が良かったのかを確認します。
うまくいかなかったのであれば、学んだ内容が間違っていたと決めるのではなく、
実行する場面や方法を見直します。
そして、もう一度試してみます。
この繰り返しによって、研修で聞いた知識が本人の経験に変わっていきます。
指導者の役割と部下の自律性のバランス
ただし、指導者が確認しすぎると、部下は監視されていると感じるかもしれません。
反対に、本人に任せたまま、何も確認しなければ、
忙しさの中で元の行動へ戻ってしまう可能性があります。
だからこそ、最初に振り返る時期を決めておくことが大切です。
来週実際に試した結果を一緒に振り返ろう、と伝えておけば、部下も実行を意識できます。
指導者に求められるのは、ずっと横にいて教え続けることではありません。
実行する行動を本人と確認する。
試す時間を作る。
適切なタイミングで振り返る。
そして、次の行動はできる限り本人に考えてもらう。
この関わりを続けながら、少しずつ本人に任せる範囲を広げていきます。
育成における指導者の真の役割
皆さんに考えていただきたいのは、
自分は部下に教えたり、研修を受けさせたりしたことで、育成したつもりになっていないでしょうか。
そして、部下が学んだことを実際に試し、その手応えを振り返るところまで支援しているでしょうか。
というところです。
学ぶ機会を用意するだけでは人は変わりません。
学んだことを実行する。
手応えを確かめる。
方法を修正してもう一度試す。
この繰り返しを支える人がいることで、学んだことが日常の行動へ変わっていきます。
一度の学びを一度だけの実行で終わらせない。
実行と振り返りを続けられるように支援することが、指導者の大切な役割だと思います。
今日のこの話が何かしら参考になれば嬉しいです。
最後までお聞きいただきありがとうございます。
それでは、さようなら。