部下の強みを発見し言葉にする重要性
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。 今日は、部下が気づいていない強みを言葉にしているか、というテーマでお話しします。
今週は、高校野球の南亜種の守備力が高くなっているという話をきっかけに、人の学び方について考えています。
昨日は、自分と全く同じ人を探すのではなく、複数の人から自分の成長に役立つ部分を学べば良い、という話をしました。
今日は、周囲の人から学ぶだけでなく、周囲の人の目を借りて自分を知ることについて考えます。
高校野球の話で、私が特に興味深いと感じたことがあります。
選手が自分の守備動画をチームメイトに見せて、自分はどのプロ野球選手の動きに似ていると思う、と聞くそうです。
自分一人で自分に似ている選手を探すこともできます。
それでも仲間に聞くのは、自分では気づいていない特徴が周囲の人には見えているからではないでしょうか。
私たちは、自分のことを自分が一番分かっていると思いがちです。
でも、自分にとって自然にできていることほど、その価値に気づきにくいものです。
仕事も同じだと思います。
部下が会議で他の人の意見を分かりやすく整理している。
困っている同僚に自然に声をかけている。
お客様の小さな変化に気づき、早めに対応している。
本人にとっては特別なことではないかもしれません。
いつもやっていること、普通のことだと思っていました、と答えることもあるでしょう。
しかし、周囲から見れば、それは本人の強みかもしれません。
指導者には部下がまだ気づいていない強みを見つけ、言葉にして伝える役割があります。
強みを具体的に伝え、影響を説明する
あなたにはコミュニケーション力があります。
あなたの強みは聞くわりじゃないかな、など、
伝えるだけでは本人は何を評価されたのか十分に理解できない可能性があります。
強みを伝えるときには、具体的な行動とその行動が周囲に与えた影響を一緒に伝えることが大切です。
例えば、今日の会議で意見がまとまらなくなったとき、
あなたが共通点を整理してくれたように、
そのおかげで話し合いが前に進んだと思う、と伝えます。
または、お客様の表情が変わったことに気づいて、説明を止めて質問したよね。
相手の反応を見ながら進められることはあなたの強みだと思う、と伝えます。
このように具体的に伝えれば、部下は自分のこの行動が周囲の役に立っていたのか、と気づくことができます。
対話を通じた強みの深掘りと自己認識
ここで終わらせず、さらに対話を続けます。
そのとき、何を見て判断したの?
自分では、なぜその行動ができたと思う?
この強みを他の仕事でも活かせないだろうか?
こうした問いかけによって、本人が自分の行動を振り返り、強みを自分の言葉で理解できるようになります。
指導者が一方的に、あなたの強みはこれです、と答えを決めるのではないと思います。
指導者が気づいたことを伝え、本人の考えを聞きながら一緒に強みを確認していく。
また強みはいつでも同じように発揮されるとは限りません。
丁寧に考える力が、準備の場面では強みになっても、素早い判断が必要な場面では時間がかかることがあります。
相手の話を聞く力も、聞くだけで自分の意見を伝えなければ成果につながらないことがあります。
だからこそ、この強みをどの場面でどのように活かすかまで考える必要があります。
指導者が強みを見つけて伝える目的は、部下を褒めることだけではありません。
本人が自分の特徴を理解し、次の行動に生かせるようにすることです。
自分の強みが分かれば、ロールモデルから何を学ぶかも変わります。
自分に足りない部分を補うために学ぶこともできます。
自分の強みをさらに伸ばすために学ぶこともできます。
自己理解が深まることで、学ぶ相手や取り入れる行動を自分で選べるようになります。
指導者の役割と部下の成長への貢献
皆さんに考えていただきたいのは、自分は部下のできていないことだけを伝えていないだろうか。
部下が自然にできていることや周囲に与えている良い影響を具体的な言葉で伝えられているだろうかということです。
自分の強みは自分だけでは見つけられないことがあります。
だからこそ指導者が日常の行動を見て、具体的な言葉で伝える。
そして本人と一緒にその強みをどのように生かすかを考える。
その積み重ねが部下の自己理解を深め、自分に合った成長の方向を見つけることにつながると思います。
最後までお聞きいただきありがとうございます。
それではさようなら。