エグゾアルマの紹介
太陽系以外の惑星を発見する新しい手法、これを確立したエグゾアルマと呼ばれるミッション、プロジェクト、こちらについて紹介していきたいと思います。
惑星を見つける、これは地球外生命体の可能性だったりに言及できる、非常に面白い研究なんですが、これまでとは一風変わったアプローチ、
これが有効だっていうことがどんどん示されてきたっていう、ちょっと面白い取り組みなんでね、紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日のエピソードが1679話目ということで、1700話まであと21話ですね。
時が経つの早いですね。はい、ということで、昨日とかはクリズムの新成果、新しい成果ですね、ブラックホールが撃ち出す高速のガスの弾丸っていう非常に素敵なタイトルのプレスリリースが出ていたので紹介しております。
こちらもね、ぜひ合わせて楽しんでください。よろしくお願いします。
ということで、じゃあ早速本題、あ、そうだ、1つすごいね、すごいことをお知らせしないといけません。
別です、あれなんですよ、めっちゃ嬉しいことがあって何かっていうと、宇宙話ってエピソード数えげつないじゃないですか。
なので、どこがどんなエピソードなのかっていうのがパッとわからんみたいな、そういう課題があると思うんですよ。
けどね、そんな中で、Xの宇宙話のコミュニティとかも運営してくれているトレッキーのカズさんがですね、なんとGoogleのドキュメントにですね、膨大なスプレッドシートにタイトル、
そしてApple Podcasts、Spotify、YouTubeのリンクですね、これを貼り付け、全部組んでくれてるんですよ。やばいですよね、しかも手作業でやってくれてるっていう。
今1600エピソードあるんで、それだけあるって感じですね。
ソースもくっつけてくれている。宇宙話って、一応ちゃんと毎回論文だったりとかプレスリリースだったりっていうのを参照しながら紹介しているので、
ちゃんとあれなんですよ、概要欄の最後にソース貼ってるんですよね。どこの情報なのかっていう。だから、なんかこう、チューブラリンな情報をみんなに渡しているっていう感じではなくて、
ちゃんとこう、地に足のついた、これは重要だよというか、これはこういうところから引っ張ってきてるんだよっていうのがわかるようにしてるんですね。
なので、過去のエピソードどんなん聞きたいかなとか、そういうのある人は是非是非、カズさんが作ってくれてるこのリスト飛んでみてください。
今日から概要欄に貼っておくんで、みんな楽しんでくれたら嬉しいですね。
聞いたやつにチェックマークが付けられるようにもなってますよ。もう半端ないですね。是非覗いてみてください、概要欄ですね。
ということで、じゃあ早速本題いきましょう。
ということで、今回お話しするのは太陽系以外の惑星、しかもものすごく若い惑星ですね。
これを発見するための新たな手法っていうところで、エグゾアルマと呼ばれるプログラムが実行されている。そんなお話をしていきたいと思います。
太陽系以外の惑星っていうのは最近もう熱量高くガーって取り組まれている面白い分野の一つで、
10年前までは本当に数えるぐらいしか見つかっていなかったところから、もう思いっきり観測技術が高まってきたっていうこの一つのでかい槍のおかげで、
僕たちが住んでいるこの太陽系以外の場所にある惑星、地球とか木星とか火星とか、そういったタイプの星たちを見つけることができるようになって、
今だともう5500とか6000超えたかなっていうぐらいの数の惑星が見つかってるんですよ。
ただね、これ見つかっている惑星たちではまだまだ不十分。
特にどんな星の情報が不十分なのかっていうと、若い星、若い惑星ですね。
地球とかも太陽ができてからもう40億年50億年っていうような、そういう年齢をたどってきているから割と成熟してるんですよ。
ただ、宇宙の中でバーって見てた時に、この成熟した惑星に僕たち生命はいると。
じゃあ、若い頃の星たちってどうなってるんだろう、特に惑星ですね。
ってなった時に調べる方法がなかなかなかったんですよ。
理由は、若い惑星っていうのはもちろん若い太陽みたいな恒星の周りにできるんですね。
で、若い恒星っていうのはできたばっかりだから、その星を作るために使っていた星の材料になっている塵とかガスとか、そういったのをまだ周りにまとっていて、
それでできた土星の円盤みたいなものを持っていたりするんですよ。星自体が太陽みたいなね。
そうすると、その塵とかガスとかでできた円盤の中に惑星っていうのは作られていく。
だから、惑星そのものの形を見つけようとしても、ガスとか塵のその円盤の中とか、円盤に紛れていて、なかなかその姿を直接捉えることが難しいなっていう課題があった。
で、それだからこそ、これまでのいろんな観測手法では、若い惑星っていうのはなかなかカバーできてなかったんですよ。
それで、従来の惑星探しっていうのは、惑星からの光を直接捉えるだったりとかっていう取り組みをしてたんですが、
それだと見つけられないんだったら違う方法で行こうよって言って立ち上がったのがエグゾアルマですね。
エグゾアルマ。アルマっていうのは、チリのアタカマ砂漠にある、日本も運営に参加している、日本が主に運営している超巨大な電波望遠鏡ですね。
なので、こういったその星が生まれてすぐの頃の塵とかガスとか、そういったのを観測するのに結構適しているんですよ。
で、じゃあ、塵とかガスとかが綺麗に見えちゃう望遠鏡を使うんだったら、見えないじゃん、惑星がっていう話になりますよね。
ただここで発想の転換があって、その塵とかガスの構造、塵とかガスに対して生まれたばっかりの惑星が影響を及ぼしているその痕跡、
ここから惑星の研究をしていこうっていう、そういうアプローチなんですよ。
イメージは、これリリースの中にめっちゃ面白い例え話があって、なんかじゃあある池を想像してください。
ある池の中に魚がいると。この魚を見つけるっていう時に、今までの観測手法では、
水の中というか、水の上の方から直接魚の姿を捉えようと、魚の姿を探すっていう方法を取るんですよ。
ただ、これではなかなか偶発的に見つける魚の姿って感じですよね。
で、どこに魚がいるかっていう当たりをつける時に、みんなリアルに池を想像してみてください。
そうすると、魚どこにいるかなって探す時に、池全体を見て、魚が動いた時にできる波紋ですね。
これを見て、あそこら辺動いてるから魚いるぞってやりません?
で、その波紋が大きければ、大きい魚がいるんだな、みたいなのもわかるじゃないですか。
これです。これを宇宙空間での観測に使ってあげた。
つまり、若い星が生まれた時に、周りのガスとか塵とか、そういったところに与えた影響。
なんかその、惑星がいるから円盤がちょっと歪むとか、円盤の中に溝ができるとか、円盤に島模様を作るとか、
そういった影響を及ぼした結果を観察してあげて、そこにどんな惑星がいるかっていうのを炙り出していくアプローチなんですよ。
で、これがかなりうまくいって、新しい惑星だったりとか、こういうのがどんどんどんどん研究できるようになったよっていうリリースが出て、
今後の展望
で、このエグゾアルマ。アルマにEXOがついているのはエグゾプラネットのエグゾですね。
エグゾプラネットバイアルマみたいな感じで、これのアプローチが非常にうまくいって、新しい若い惑星っていうのを捉えることができてきたので、
論文としても何度もすでにこのエグゾアルマのプログラムに基づく17個の論文が掲載されたと。
で、これからもどんどん出てくる。で、アルマが撮ってきたそういった画像っていうのは膨大な量にもなるし、画像の診断方法っていうのも大きく変わってきていると思うので、
この取り組みが最終的には別の普通のアルマの観測結果とかにも影響を及ぼしていくとか、そういうふうになりそうな、
新しい発見とか新しい観測をするには新しい望遠鏡を打ち上げる。新しい望遠鏡を何百億で建設しなきゃいけないみたいなね。
そんな話してきたけど、画像処理の方法とアイデア、この2つを組み合わせることで既存の施設でもかなり新しいことができるっていうのを示された素敵な事例だなと思ったので、
今回は紹介させていただきました。ぜひ発想の転換っていうところはみんな大事にしてほしいなと思っております。
そんな感じで今回は以上にしていきましょう。アフタートークです。
はい、いかがでしたでしょうか。なかなか面白いですね。
ここにAIとかアルマが撮るデータってデータ量が膨大なので、その処理を効率化するAIとか、
たくさん観測した中から今回見つけたものっていうのをどんどんAIで炙り出していくアプローチとかも出てきそうな気がするので、
そういったところにもちょっとね期待して、もし見つけたら紹介していこうかなと思っておりますので、ぜひぜひ楽しみにしておいてください。
ということでじゃあ今回は以上にしていきましょう。
是非ね冒頭でも話しましたけど、カズさん、トレッキーのカズさんが作ってくれたスプレッドシートにあるタイトルまとめとかリンクまとめ使ってみんなで宇宙話楽しんでみてください。
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それではまた明日お会いしましょう。明日は日曜特集です。さよなら。
