ブラックホールの密集
超巨大なブラックホールがある一箇所にものすごく密集している。
そんなに密集したブラックホール、超でかいブラックホールの集団っていうのは初めてなんですよね。
これが宇宙の中でどういう存在なのか。そしてこれまで僕たちが考えてきた、巨大なブラックホールが存在する場所
っていうところの、ある種常識をちょっと覆してきそうな、そんな研究結果になっておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。それではどうぞ。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで今日でエピソードが1698となっております。 やばいですね。これで土曜日で1700を無事迎えるというところになっております。
すんごい今鼻水が出そうで耐えながら喋ってるんですけど、やばいですね。 大丈夫かな。はい。ちょっと途中でマイクから離れて鼻をすする音とかが入るかもしれないですが、
ご了承いただけたらと思います。 ということでまあ1700話を迎えて
行くわけですが。 いやー長い長い道のりでしたね。
ここから目指せ2000ですかね。 2000までみんなついてきてくれるかな。って言うても1年なんですよね。
来年のちょうど4月ぐらいに2000話を迎えるということですよね。 そのぐらいまでは一緒にみんなに走ってほしいなと思ってるんでちょっと最近どんな気持ちを
持っているのかとかそんな話は1700話の時に楽しんで聞いてくれたら嬉しいです。 ということでじゃあ早速今日の本題いきましょうか。
今回お話しするのは超巨大なブラックホールが密集している 宇宙空間の中でも得意な空間が見つかったそんなお話をしていきたいと思います。
これはもうね タイトルがすごいですわ。
宇宙最大級の超巨大ブラックホールの集団を発見した。 というところで
これまで考えてきていたそのブラックホールに対する特に超巨大なブラックホール。 僕たちも天の川銀河っていう銀河の中にいて
その中心には超巨大なブラックホール、太陽の400万倍っていう重さのブラックホールが入っていたり するんですよ。
そんなブラックホールが中心にある中で暮らしている僕たちですが 宇宙空間の中でこの超巨大なブラックホールたちっていうのが
どう成長してきてどんな場所に生まれていてみたいなところですね。 ここの研究っていうのは宇宙全体がどう成長してきたかみたいなところを知る上でも非常に
重要な存在なわけなんですよ。 今回このネタをピックアップしようってなったのは
宇宙話のリスナーコミュニティも実は運営してくれている Xのコミュニティでそういうのがあるんですよ。それを運営してくれている
トレッキーのカズさんから ブラックホールの集団があるってどういうことエネルギーは枯渇しないのかな
ってリクエストもらったのでこれはピックアップしなきゃなというのでお話ししております。
ぜひXのコミュニティの方も入ってみてくださいね。 この宇宙が誕生してから数十億年の初期の宇宙にはですね
周囲のガスを大量にそして活発に取り込むことで超巨大なブラックホールを形成している
存在っていうのが結構あるんですよね でその天体と天体の間の距離はなんだろうな
めちゃめちゃその宇宙の初期っていうのはたくさんそういった超巨大なブラックホールそして明るく輝くっていうクエーサー
っていうものを作ってるんですけどそのクエーサーとクエーサーの間の距離っていうのが
最も多かった時代その初期の数十億年の中ですら数億光年離れているっていうようなそんな状態なんですよ
まあもう不思議ですよね めちゃめちゃ巨大なブラックホールがある時期っていうのが宇宙の初期にあったよ
だけどその一つ一つは数億光年離れているよみたいな 宇宙デカーってなりますよね
こんなこのぐらい離れてるつまりなんかもう 1個1個の国ぐらい地球上で言うとこの国の首都ぐらいバーって離れてるみたいな
いうような感じもちろんなんかヨーロッパとか近いんですけどそのぐらいめっちゃ離れてると ね
だからなんか近いようで遠いなぁみたいな 僕たちからすると太陽系の隣の惑星火星に行こうっていうのですらめちゃめちゃ苦労して
いるわけですから 僕たち希望の話でもそんだけ遠いっていうのはうーってなるし
その初期の超巨大なブラックホールにとっても数億光年って言われたら めっちゃもう隣の町隣の隣人どこにいるのみたいなそんな感じになると
でそんな感じだと思っていたそれがある種 宇宙空間の中でのブラックホールの存在の仕方の常識だと思っていたわけなんですよ
そうしたらね今回最新の研究結果を分析していったところですね 観測結果
クジラ座っていう星座の方向の僕たちから見ると108億年前の空間ですね そこになんと4000万光年の範囲に11個の超巨大なブラックホール
活発な超巨大なブラックホールっていうのが密集する領域が発見されたと 分かります?さっきまでは
宇宙の初期そうやって活発なブラックホールがめっちゃある時代ですら 数億光年離れているのが常識って言われていた中で
ブラックホール同士の距離っていうのがそれの本当言っちゃえば10分の1ぐらい 4000万光年の範囲の中に11個もあったっていう
新たな研究結果
はぁーっていう感じなんですよねここで常識が覆ったみたいな でこれまぁあるしねこういう研究の中ではこういうのって偶然発生し得るもの
なのかどうかっていう話も出てくるんですけど そんなわけがないと一応ちゃんとそこの偶然である確率っていうのを計算して
くれているんですけど研究者の方々が あのその確率は10の64乗分の1
0が64個 ぶわー1100万ってなって0が64個ついた分の1
が最大の確率みたいなそれよりも下ですっていう驚異的な数字ですよ というところが出ているわけなんですよね
つまり 宇宙空間で偶然そういった領域が生まれたわけではなくて
ある種何かの法則に乗っ取って ここにこういう構造ができるべくしてできた
みたいなものであると ちなみにこの10の64乗
10の64乗分の1でどういうことかというと ちっちゃい頃110百千万億長境外みたいなつって
あの覚えたことないですか 僕結構これ早く覚えれた気がするんですけど
子供みんな覚えてると思ってたんですよね ククみたいな感じで僕はククの方がむしろ苦手だったんで
僕は6の段と4の段が苦手ってその7で挫折しないタイプの小学生だったんですけど 逆に6の段と4の段できなくて算数めっちゃ苦手みたいな
小学校の時の学力なんか関係ないよっていう話なんですけど その10の64の4乗分の1っていうのは
ブラックホールの発見
110百千万億長境外って無料対数って言って終わるじゃないですか わかります無料対数で10の66乗なんですよ確か
でえっと なゆた不可思議っていうのがその無料対数の一個手前なんですけど不可思議が10の
64乗分の1ですね ぐらいのわけのわかんない数字ここまではさすがに天文学の中でもなかなか出てこない
ぐらいのゼロの多さですね このなんかなゆた不可思議無料対数とかってやるとあのさらば青春の光っていう
お笑い芸人のコンプを思い出すんですけどこれはリスナーのみんなに伝わるのか そんなブラックホールが出ていると
そうでやばい余談を話しすぎた でまぁこんな感じでブラックホール見つかったけど一般的には超巨大なブラックホールっていうのは
その銀河が密集した領域で活発になるっていうふうに考えられてるんですよ これはあのトレッキーのカズさんが言ったいわゆるエネルギー枯渇しないというか
ブラックホールいろんなものを吸い込みながらわーって成長していくから まあなんかそういう銀河が密集した場所で活発になりやすいと
でこういう領域だと銀河同士が人混みですれ違うみたいな感じで あのちょっと避けながらとか逆にちょっとぶつかりそうになりながらみたいな
で頻繁にこう相互作用を起こしながら 引き合ったり衝突したり合体したりっていうようなのを起こしていると
でその結果ガスだったりその周りの物質っていうのが渦巻くように銀河の中に流れ込んでいって 中心にあるブラックホールっていうのをわーって成長させる
それで超巨大なブラックホールが出来上がるっていうイメージだったんですけど 今回の観測してみるとその
銀河の集団周りにあるんだけどそのある場所っていうのが 銀河の集団の中ではなくて銀河の集団はそいつらから2500万光年離れた場所に存在していると
つまり超巨大なブラックホールがどこでどのように成長するかっていうのをこれまでそういう 銀河が密集してっていう領域の話をしてたけど偶然ではないように
周りの銀河が離れてるんだけど実際に存在していると というところで従来の常識を覆さないと
見直さないといけないっていうところに来たんじゃないかっていうかなりインパクトの強い 表現の仕方がされてますね
研究結果の意義
そう面白いんですよでこれ2つの成長中のこう この場所はねどういう場所かっていうと周りに銀河は数百個とかあるんですけど
でかい銀河団になりきってないようなもの 銀河団というのは銀河が合体してでかい塊
銀河を作るみたいな感じの銀河の塊なんですけどそれに成長中の領域の2つがですね 2つの成長中の銀河団が宇宙の構造に沿って重力的に引き合いながら作られつつある場所
っていう感じなのかなっていうのですごい僕らはこの今回の発見 その偶然ではない領域を偶然発見して
それっていうのが今まで知り得なかったその銀河の成長 そしてブラックホールの成長という側面を見せてくれるというかなりワクワクする
研究結果になってるんでこれはちょっとねみんなにも知っておいてほしいですね 結構シンプルにあのプレスリリース書かれているんでシンプルに書かれている方ちょっとリンク
としてソース貼っておきますぜひチェックしてみてください はいということでじゃあこのまま終わりにしようかな
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローフォローボタン の近くにある星マークこちらでレビューいただけたら嬉しいです
明日の朝6月6日はアイスペースの月面着陸生中継 そして8その日の12時から1時で
えっと僕ですね tbs ラジオ金曜ボイスログにその アイスペースの取り組み回りだったりとか
最近中盤して話していることとかで厚い宇宙トピックいろいろ 1時間にかけて tbs ラジオで喋ってきますんでみんなの両方中継プラス
お昼の僕のラジオ生放送チェックしてくださいよろしくお願い致します それではまた明日お会いしましょうさよなら
