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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。この番組では、普段、国の研究機関で、天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
この放送は、ポッドキャストチャンネル 少し不思議ないと、藤子F.藤代先生の書く物語の、ゆうすけさんの提供でお送りしております。
ゆうすけさん、どうもありがとうございます。このポッドキャストチャンネルの概要欄のURLは概要欄に貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。
ということで、今回は、私たちのいるこの地球とかの惑星は、一体いつのタイミングでその存在が決まるのか、というお話をしていきたいと思います。
今回のこれもですね、すごくホットな最新の研究から引っ張ってきていて、私たちがいる地球とか、生命体がいるようなところってどういうのがあるんだろうっていうのが、最近話題になってるじゃないですか。
そういう惑星って、真ん中にある星、いわゆる地球にとっての太陽みたいなものが作られるときの周りの環境によって決まるんですね。
なので今回は、そんな周りの環境によってできる惑星どう変わっていくのか、なんていうお話について紹介していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
ということでですね、毎日恒例の近況報告、活動報告になりますが、最近は白紙論文全部終わって、その後の研究会が5回ぐらいあったんですかね。
5回ぐらいあったのを全て乗り越え、少し自分の今後のことについてとか、考える時間っていうのをゆっくりとれてるのかなっていうような感じがしてます。
で、そんな中で、今まで宇宙の研究ずっとやってましたっていう発信活動とかをいろいろしてると、大学生だったり高校生だったりっていう方の相談だったりとかっていうのを受ける機会も割とあったりするんですね。
いろいろお話とかさせていただいてたりする中で、中学とか高校の時に会ってた友達からも、自分の親戚が宇宙系の仕事をしたいって言ってるんだけど、なんか相談乗ってやれないかなみたいな話とかもありがたいことにすぐしてもらえるようになって、
それで、こういう仕事あるんだよとか、宇宙の研究ってこんなことあるんだよとか。
で、そういうの例えばJAXAに勤めたいですとかっていう話聞くので、自分は勤めていたわけではないんですけど、研究でずっとJAXAで参加させてもらったりとか、あとは同じチームの中にJAXAの人がいたりとかで、
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割とその中の話というか、どんな仕事内容なのかっていうのは、ある程度はなんとなくつかんで話せるんですね。
で、そうするとやっぱり宇宙系の仕事っていうのに結構華やかなイメージを持ってる人っていうのも割と多くて、ただそんなこともないというか、このポッドキャストチャンネル聞いてくださってる方とかだとよくわかるのかなって思うんですけど、
すごく地味な作業が多くて、なおかつ失敗が許されないような場面が多いと、100%の可能性っていうところを追い求めるような作業が多かったりするんですよね。
なので、そこにすごい神経をすり減らせたりとかっていうのがあったりして、結構達成感が最後に到達できる達成感が大きい分、途中でかかる労力みたいなところっていうのは相当なものだよっていう、結構現実味の強い話とかはしっかりするようにはしてます。
やっぱり自分もすごい楽しそうだなっていう環境だけで入った中で、やっぱりそういう苦しい思いとかっていうのもしてきたので、そういうところはしっかりと入る前に分かってた方がいいのかなっていうのが個人的な気持ちですね。
ただ、やっぱりそういうのも含めで、しっかり覚悟を持ってというか、それでもやりたいっていうような熱量で一緒に仕事ができるような人っていうのはすごい良いと思うので、どんどん相談してもらって、どんどん後押しできればなっていうのがすごい気持ちとしてあります。
そんな話をしてくれるだけで、中継の発信しててよかったなって本当に思いますね。
という感じで、自分も先のこともいろいろ考えながら、いろいろやっていきたいと思いますという感じですね。
ということで、今日の早速本題に入っていきましょうか。
今日は、私たちのいる地球のような環境っていうのが、惑星ができる段階でどのぐらい決まってくるのかっていうお話をしていきたいと思います。
最近、宇宙の中ですごい話題を集めてるのは、地球外生命体みたいな、この生命がいそうな星っていうところの話ってやっぱりホットなんですよね。
そんな中で、惑星ってどうやってできるのかっていうのがまず第一にあると。
これは今まで星ができる段階の話をしてきたと思うんですけど、星ができる過程と惑星ができる過程、これ結構同じような時期に発生するんですね。
というのも、星ができる時っていうのは、星って太陽みたいな自分で光る星ですね。
あれができる時っていうのは、宇宙に漂ってるガスとかチリとか、そういうのがある一定の場所に集まって、そうするとそこで固まったこのチリとかガスの重力によって周りの物質が引き込まれて一つの大きい塊を作ると。
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で、これが星になる材料になるんですね。
ただ、この真ん中に星ができたっていう状況の中で、できる中で周りにやっぱりまだガスとかチリとかっていうのが残ってる状態なんですよ。
で、そうするとそこでまた別の合体っていうのが起きて、その真ん中の星に引っ張られなかったものですね。
っていうのがまた塊を作ってっていうような感じで、惑星系ができるような円盤っていうのがその星の周りにできるんですね。
なので、すごく若い星っていうのを見ると、真ん中で核融合が始まった、いわゆる太陽みたいな星があると。
で、その周りにはすごいガスが固まっていたりとか、あとは少しするとその周り、太陽みたいな形の星の周りに円盤ができるなんていう描像が見えるのが天文学では一般的に知られてるんですよ。
なので、今回はそうやって星の周りにできているガスっていうところの中で惑星、そういうガスっていうところを調査してあげる。
そうすると、そこのガスの情報には結局その後できる惑星の情報が含まれているので、将来的にどういう惑星ができるのかっていうのを予測する前段階、いわゆる惑星の赤ちゃんみたいな状態のところの科学的な状況を調べたいっていう研究結果が発表されました。
で、どういうふうにやったかっていうと、世界的に有名なアルマ望遠鏡と呼ばれるチリにある電波を見る望遠鏡があるんですけど、それでテルセウス座流星群で有名なテルセウス座にあるすごく若い星の周りのガスの状況50個の50個の若い星の周りのガスを調べてあげたんですね。
で、そうすると、そのガスっていうのがどのぐらい酸素を持っているとか、どれぐらいあれを持っているか、どれぐらい窒素を持っているか、どれぐらい炭素を持っているか、なんていうところをガンガン調べていくことができるというような感じになるんですね。
で、そうすると、その50個っていうのを調べてあげた結果ですね、そのうちの58%の星がまず有機分子と呼ばれる、まあ有機っていうのは結局炭素を含んでるか含んでないかみたいな判断基準で全然大丈夫なんですけど、炭素を含んでいる分子がそこの星の周りにまとまってるっていう結果が58%の星で得られました。
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つまり、適当にとった50個の星のうち半分以上は炭素を持っているんですね。
で、この炭素を持っているのがどれだけ重要かっていうと、私たちの体の中っていうのは人間もいわゆる有機物じゃないですか。
で、人間の中の炭素の割合っていうのは大体半分ぐらいなんですね。
なので、生命がいるとか有機物、基本的に周りにあるのはほとんど有機物になるんですけど、そういうのを作り出す上でやっぱり炭素っていうのは必要不可欠なものである。
で、その炭素が実際にあるのかどうかっていうのを調査してあげると、若い星の周りのガスには半分以上にはそういう炭素が含まれてるっていうことがわかったんですね。
これだけで結構このまず炭素があるないっていうところに傾向が見えてるっていう研究結果も非常に重要なんですけど、それにプラスして炭素にくっついてくる物質っていうところにも今回注目したんですね。
炭素と一緒に合体した分子っていうのをいろいろ調査したときに、炭素に酸素がくっついている状態の有機物の分子と炭素に窒素がくっついている分子の量っていうのを調べてあげた。
つまり炭素が見つかった星の中でさらにどれぐらい窒素を持ってる星があるか、どれぐらい酸素を持ってる星があるかっていうのの相関関係みたいなのをとってあげた。
これも聞いてくださっている方、なんとなくピンとくると思うんですけど、私たち体作るのに炭素だけじゃやっぱりダメじゃないですか。
やっぱり酸素とか窒素とかそういうところってやっぱり非常に重要になってくるので、それがあってくれた方が今後の惑星の状況っていうのを調べる上でも希望が持てるというか、人間ってやっぱりそういうのが必要だから、他の若い星の周りのガスでもあってほしいなっていうのが本音だったんですね。
そうすると実際にそういった酸素だったり窒素だったりっていうのを持ってる分子はたくさん見つかりました。
その見つかっただけじゃなくて、ここで面白いのが酸素を持っている分子、酸素と炭素がくっついているような分子が多ければ多いほど、酸素のくっついている分子が多ければ多いほど窒素を持っている分子の量っていうのも多くなるっていうような傾向が見つかったんですよね。
つまりはこれ、地球で生命が存在している上で必要な炭素、そしてそこにくっついているあろう酸素と窒素っていうところの割合っていうのは多くなれば多くなるほどその傾向が強くなるっていうようなところで、その傾向が初めて明らかになったと。
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この傾向は結局は私たちの地球環境っていうのはやっぱり非常に重要な分子とかっていうところが多くなればなるほど、地球に似た環境のところっていうのをシミュレーションできたりとか。
あとは今後ですね、今回得られた研究の結果から、今後の期待としてはやっぱり他どういう環境でそういった分子ができるのか。炭素ができて窒素ができて酸素ができてっていうところのその傾向をつかむっていうところは非常に重要な点になるんですね。
あと、この今回の話の原点になった、そもそも有機物がすごいある。つまり炭素が多く含まれているガスとそうでないガスっていうのが分かれてしまう原因っていうのもやっぱり探っていかなきゃいけないというような今後の課題というのが見つかったらしいですね。
なので今後はこうやって地球みたいな星ができる上で必要な前段階の星ができてすぐのガスの状況っていうのはやっぱり研究上重要になってくるのかなと思いますね。今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャスターアプリでフォローサブスクライブよろしくお願いいたします。
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