で、どんなミッションかっていうと、EELSと呼ばれるミッションの構想で、
これ、エグゾバイオロジー、だから地球外のバイオロジーですね。
で、エクスタントライフサーベイヤーということで、これの頭文字を取って、EELSでEELSです。
で、このEELSミッションどういうものかっていうと、さっき言ったみたいに、表面は氷で覆われていて、
で、その中に複雑な地形だったり、隙間だったりがあるっていうのが、エンケラドスの構想なんですよね。
あれ、エンケラドスって氷だっけな?
あれ?地下に液体がある天体で氷だったはず。
ここちょっとごちゃっとしておいてください。
で、このエンケラドスの地下の海が広がっているところに行くためにはどうすればいいかっていうと、
まあなんか、海が地表にバーって広がっているわけではないので、その下に行かなきゃいけないわけですよね。
なので、地下の海にアプローチするために、ヘビみたいな形の探査機が提案されているんですよ。
なのでイメージとしては、エンケラドスに何か探査機に乗って行って、
エンケラドスの表面にヘビ型のロボット、これなんか災害救助ロボットとかもヘビだったりするじゃないですか、
っていう複雑な形だったり狭い道っていうのを入りやすくするためのマシンですね。
結構でかいんですよ。ほんと巨大なヘビみたいな。
そんな感じのものを落として地形を探査していくと。
で、隙間があったときにその隙間から入っていって、複雑な地形を入り組んだところを入っていって、
例えば地下の海にアプローチするとか、その隙間にある天体の中に、
表面を観測しただけではわかんない隠れた構造とか材料っていうのを解き明かしていこうとするっていうような感じです。
で、10センチ以上の穴があれば、そこにイールズが滑り込んでいくような形で、
ほんとヘビですよね。シューって入っていって、自然の状態をそのまま観測することができると。
なんかこう、例えば月とかを探索しようとした時とかって、月掘らないといけないんじゃないかとか火星に対しても、
やっぱこう採掘とかそういったのが提案される中で、エンケラドスっていう環境を破壊せずに、
自然のままの状態でそういったアプローチができるミッションの構想っていうのがものすごく素敵だなぁと思うんですね。
なのでこれぜひまだね今構想中というかこう提案されている段階なので、
まだまだこれからNASAのいろんなミッションの審査とかを経て、実現するかどうかっていうところが決まる。
そんな内容になってるんで、ちょっとイールズね、皆さん応援していきましょう。
でこのイールズっていうのが、このポッドキャストにも実はゲストに出ていただいたことがある、
NASAのジェット推進研究所っていうところで働いている日本人の研究者の小野雅宏さんという方がいらっしゃるんですね。
でこの小野さんがイールズのチームメンバーとして実験を繰り返している、そんな状態なんですよ。
でこれ小野さん出てもらったのは2024年の3月とか2月とかですかね、
彼の書籍が出たタイミングで出てきてもらっていろいろお話しして、
でそれのおかげで実は僕今回の書籍書くとかね、やっぱり宇宙がすごいの発売にまで実はつながってるんで、
小野さんには本当に感謝しかないなっていう状態なんですが、そんな中でその当時のポッドキャストの中でも話してくれてたんですよ。
そのここ数年で大きく進歩した領域っていうのが地球外生命体の探査ですよねと。
でこの開発を進める原動力っていうのはNASAのエンジニアの力だけじゃなくて、
地球外の生命を見たいというふうな人のイマジネーションがそういうのを動かしてるんだよねっていう話をしていて、
確かに宇宙探査の中でもロマンがものすごく含まれているものって、
外から提案されているのを見ても実際に動いているのを見てもやっぱちょっとテンション上がるじゃないですか。
そういったところがやっぱこう重要なものになってるんだなっていうのを実感できるコメントだったので、
やっぱ最先端で働く研究者の方の考えるところは面白いなとすごい思いますね。
こんな感じでイールズがもしエンケラドスに到達するようなミッションとして採択された場合、
地下には本当に地球外生命体みたいなのがいるかもしれない。
それを実際に観測して僕らがワクワクするような研究結果を持ち帰ってくれるかもしれないので、
ここはNASAでこのミッションが採択されることをまずは願っていきたいなと思います。
ただ昨日のエピソードでも話したみたいに遠い天体に行くにはそれなりの時間がかかるんですよね。
地球から二つとなりの木星に行くまでに、昨日の話で言ったヨーロッパに行くまでに6年かかるんですよ。
で、その先の土星なのでさらに時間がかかると。
いやだからやっぱ行かなきゃいけないっていうのは、
時間がかかる分やっぱ面白い研究結果につながるっていうのはあると思うんですよ。
それこそ2024年の年末にお話ししたパーカーソーラープローブ、
こちらもようやく太陽に再接近できるような立ち位置になったわけじゃないですか、クリスマスのタイミングで。
これって僕がNASAの研究所にいた2018年に打ち上がって、
2024年の末にようやく狙ってた観測ができるようになるっていう、
それだけのタイムスケールがかかってしまうので、
この土星探査に対してもこのミッションをなるべく早く採択されてね、
早めに打ち上げてもらえたら嬉しいなとすごい思うなというそんな感じでございました。
ということで、今回はイールズ、土星にとっての月に対して生命探査をするミッション、
こちらについてお話しさせていただきました。
そして昨日は木星にとっての月、エウロパに対する生命探査ミッションの話もしているので、
どちらもぜひチェックしてみてください。
そして昨日今日のエピソードで紹介した内容が1話にギュッと凝縮されているのが、
僕が周囲者のwebメディアで連載させていただいている読みたいですね。
こちらでチェックしていただきたいなと思っております。
文字で楽しめると結構変わると思うので。
でですね、この連載の方はお酒の連載にもなってるんですね。
今回はビオディナミって呼ばれる、ビオロジックとかビオディナミとかって言われる、
栽培方法で作られたワインを紹介させていただいてます。
このワインですね、簡単に言えば月の満ち欠け、月齢に合わせてブドウを栽培して、
それに合わせて収穫とかのスケジュールも決まっていって、
それがワインになったというような、宇宙との関連もかなり強いお酒というかブドウの種類でワインになっているので、
月の話聞きながら飲めるワイン一本ってものすごく素敵なものかなと思うので、ぜひぜひチェックしてみてください。
毎回こうやってね、無理やり宇宙の話にこじつけたようなビールとかワインを紹介しているのがこの連載にもなってるんで、
ぜひぜひ楽しみにしておいてください。
ということでじゃあ、明日。
明日ですね、明日のエピソードは太陽系の話たくさんしたんで、
引き続き太陽系いきましょうか。
次は金星の話です。
金星。金星の地表に海が存在したことは一回もないんじゃないかというネイチャーアストロノミーに掲載された論文を紹介していきたいと思います。
金星って太陽系の内側から二つ目で、生命がいたかもみたいな話とかも頻繁に出てくる天体でもあるので、
その歴史について触れていくネイチャーアストロノミーの研究を明日紹介していきます。
明日も楽しみにしておいてください。
はい、ということでいかがでしたでしょうか。
連載でね、月の年齢に関わるワインの話を紹介させていただきましたけど、
実はね、ポッドキャストのリスナーの方にもフランスでそういったワインを作られている方とかがいらっしゃるというような感じですね。
フランスワインさんという方でちょっとコメントいただいているので紹介していきたいと思います。
りょうさんこんにちは。
2024年は宇宙話に出会えて月の動きや影響についてたくさん教えていただきました。
メルシー。
宇宙の知識についても少しずつ理解でき、宇宙と私たちは常に何かしらにつながっていることを教わりました。
太陽フレアが活発だということも、良くも悪くも私たちの生活に影響を及ぼしているなと。
と言いますのも、2024年は私たちフランスのワイナリーにとって、
長雨、長い雨や干ばつ、氷の被害など厳しい天候でブドウの栽培とても難しかったです。
3分の1以下になってしまいましたと。
無農薬栽培やビオディナミにとっては特にですね。
ということで、はい、いただきました。ありがとうございます。
こうやってね、ビオディナミについても触れていただいて、
フランスワインさんはね、ワインについてもいろいろお話いただいてるんで、
僕もね、勉強させていただいてます。
で、フランスワインさん、来年もりょうさんのポッドキャストを頼りに宇宙に影響されながらワイン作りしますと。
次一時帰国するときにはうちのワインを届けるんで待っててね。
では、いよいよ年をといただいてるんで、
いただいたワイン、飲ませていただけるのものすごく楽しみにしておりますので、
日々のお仕事を頑張ってください。よろしくお願いします。
はい、そんな感じで、じゃあ今日は以上にしていきましょう。
本の出版まで残り5日となりました。
1月の8日発売のやっぱり宇宙はすごい、SB新書で発売されます。
きっと皆さんのお近くの、比較的大きめの本屋さんとかだったら確実にあるかなと思いますね。
ま、町の書店さんにもきっと置いていただいてるところはいくつかあると思いますので、
ぜひぜひ宇宙の棚だったり新書の棚で探してみてください。
本屋さんで手に取っていただけると、よりなんかこう、
表紙のかっこよさだったりとか、あと中の写真とかもね、
結構綺麗に楽しんでいただけるんじゃないかなと思いますので、
それでもしいいなと思ったら、ぜひお買い求めください。よろしくお願いいたします。
そんな感じで今回は以上にしていきましょう。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。