空を彩るオーロラ。実は太陽の活動が大きく関係している!?その中で水星は地球とはちょっと違い、地上で光る可能性が指摘されました。
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ソース
https://www.isas.jaxa.jp/topics/003445.html
Credit :ESA/ATG medialab
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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。今回は、地球以外の星でも見れるオーロラ、
水星で発生するんじゃないかと言われているオーロラに関するお話をしていきたいと思います。
太陽系の一番内側の惑星、水星がどうやってオーロラを発生し得るのかっていうところを、最新の論文で見つかった水星の環境を解明する研究、
その辺りからお話ししていこうと思っております。
ヒントは、太陽の存在、そして、惑星が大きな磁石であるっていうところがヒントになっておりますので、そちら意識しながら聞いていただけたら嬉しいです。
それではどうぞ。
2023年7月28日、始まりました。佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1023話目を迎えております。
基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトル、その辺りからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
でですね、前回はスペースXがなんと国内展開、ソフトバンクとも組んで行っていくっていう話が出ていたところが、これ結構びっくりで、
で、リスナーの方に実はこの辺りで働いてる方いらっしゃったりするんですけど、びっくりしたでしょうって言われて、びっくりしましたみたいな。
そんなね、やりとりがあるぐらい、結構多分宇宙業界でも知ってる人は知ってたのかもしれないけど、え?って個人的には思う部分が強かったですね。
で、まあそういうのがあったりとか、で、それの前はコラボ会をお届けしてて、ちょっと子供からの宇宙の質問っていうところをピックアップしてるので、そちらもぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
ママさんリスナーからの評判が良くて、個人的にはかなり嬉しいエピソードでした。
ということでですね、そんな感じで毎日毎日お話ししてるわけなんですけど、今回はまた結構天文っぽいお話というか、
水星、太陽系の仲間である水星でもオーロラが見えるんじゃないかっていう、そういう研究結果が出てきたので、こちら紹介していきたいというふうに思っております。
オーロラ、いいですよね。見たことあります?皆さん。
僕はないんですけど、オーロラはやっぱり寒い地域とかに行ったりもしなきゃいけないし、なんか結構みんなの印象の中では、
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雲間火星のお話になってきちゃうんじゃないか、みたいなところを思っている人もいるかもしれないんですけど、
そんなことはなくてですね、実はこのポッドキャストでも何度も話している太陽フレアって呼ばれる現象だったりとかが、
オーロラの発生に関連している、そんなところも実はあるので、そういった地球でのオーロラの話をしながら、
水星でどういう現象が起きていて、地球みたいにオーロラが見えそうなのかどうか、みたいなところまで、今回はお話ししていければと思っております。
地球で発生するオーロラ、どうやって発生しているか、みんな説明できますか?
隣の人、オーロラなんて現象自体はみんなが知っていることだから、オーロラ自体で話の話題になることはもしかしたらあるかもしれません。
ただ、そういう会話がある中で、オーロラのメカニズムみたいなところまで話している人ってあんまりいないと思うんですよね。
飲み屋でそんなオーロラのメカニズムっていうのはね、みたいな話をしたら結構気持ち悪いじゃないですか。
ちなみに僕は自分の研究の話に絡めてそういう話をするので、たぶん居酒屋でかなり気持ち悪い話をしている部類の一人だと思うんですけど、
そんなオーロラどうやって発生するのか、これのキーになっているのが太陽フレアだったりとか、太陽風って呼ばれる現象ですね。
太陽風、これはもう太陽系の中の惑星であれば、必ずと言っていいほど影響を受けるような現象の一つです。
太陽から吹き付ける高速のプラズマ、プラズマってことは難しいから、太陽の表面にある物質が、
太陽の放射する勢いだったりとか、さっき言ったみたいな太陽フレアみたいな爆発現象によって吹き飛ばされてきて、
それに晒されているような状態っていうのが、宇宙空間における惑星の存在の仕方って感じなんですよね。
で、それが地球上でいうところの風みたいなところに見えるから、日本語で太陽風って呼ばれたりとか、
英語でもソーラーウィンドっていうんで、もうそのまんまですね。
どっちが先につけられた名前なのかなっていうのはありますけど、なんとなく外国人センスっぽいですよね。
日本人のセンスっぽくはないっていうところで、そういう状態があると。
で、特に太陽フレアみたいなものが発生したとき、太陽の表面で起こる爆発現象ですね。
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爆発が発生して、爆発の勢いでものが吹き飛ばされてきて、で、その吹き飛ばされてきたものが、
例えば地球だったら、地球の周りには磁器って呼ばれるような、地球ってでっかい磁石みたいな表現の仕方されるじゃないですか。
で、そういうのの空間的に広がっている磁力線のことをこれ磁場って呼ぶんですけど、
その磁場が、言ってしまえばバリアーみたいな形で守ってるんですよね。太陽風から地球を。
で、ただそれがぶつかると、その磁器が守ってくれてるのはいいんだけど、
その太陽から飛んできてる物質っていうのもなんか電気を帯びているから、
その磁場に沿って地球の表面に降り注いでくるっていう現象が発生するんですよね。
ちょっとここまでをまとめると、太陽から物が飛んでくる。で、その太陽からの物っていうのは地球の磁場で一回止まるように見える。
で、ただそこで止まるんじゃなくて、磁場に沿って地球に流れ込んでくると。
で、コンパス使って、北はどっち、南はどっちっていうのが分かるのと同じ感じで、地球は大きい磁石で、
で、その空間に広がってる磁場っていうのの足元も地球の北極とか南極のあたりにくっついてるんですよね、地球自体に。
だからさっき言ったみたいに、太陽の物質が飛んできて、で、磁場にくっついて地表に降り注いでくると、
北極だったりっていうところの周りにその物質たちが降り注いでくる。バーって。
で、その降り注いできたものと地球の大気がぶつかり合ったタイミングで光を放つ。
これがオーロラが発生する仕組みなんですよ。
で、だから強い太陽フレアが起きたら爆発がでかいから、その爆発の勢いでたくさんのものが飛んでくる。
たくさんのものが飛んでくるとオーロラに使われる材料がたくさんある状態だから、
そのたくさんあるオーロラの材料っていうのが空気にぶつかってオーロラが強く出るっていうところで、
太陽フレアとオーロラっていうのは結構切り離せない、そんな間柄なんですよ。
これが地球で発生するオーロラですね。
で、じゃあ水星ってどうなんだろうっていうのが今回のメインの研究の内容になっていて、
今回の研究すごいんですよね。
ネイチャーコミュニケーションズっていう、ネイチャーっていう非常にインパクトのある論文雑誌に掲載されている、の姉妹雑誌に掲載されている論文で、
今回どういうミッションのデータを扱っているかっていうところで言うと、
レピコロンボって呼ばれる日本とヨーロッパが協力してやっている水星探査ミッションっていうのがあるんですよ。
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で、これが2018年10月に打ち上げられて。
2018年だからもう、あれこれ5年前ぐらいか。
あ、もうそんな前になるんだ。すごいな。
で、僕は終始ぐらいの時かな。
あれ?2018年は、あ、アメリカにいる時だ。
アメリカで研究している時に確かこれが打ち上がって、みんな業界的にはおおーってなってたんですけど。
で、それでこのレピコロンボっていうのは、水星の探査ミッションを行っているというところで、
2018年に打ち上がったけど、2025年に水星の軌道に入っていくことを目的にしているんですね。
で、そこまでがやっぱり大変で、だって水星って地球から見ると、
水星、金星、地球だから金星を越えて水星まで行かなきゃいけないんですよ。
太陽系の一番内側まで行かなきゃいけないというようなところで、長い道のりになるっていうところなんですよね。
で、実際にもう2021年とかには、水星の近くにたどり着いてはいる。
ただ、水星の軌道に入るのがなかなか難しくて、
スイングバイって呼ばれるような、
ハヤブサ2とかで聞いたことある、
エンジンの燃料を節約しながら宇宙空間で加速していく方法ですね。
スイングバイと呼ばれる現象が、現象というかテクニックがあるんですけど、
それを使って今水星の軌道にアプローチしているというような段階ですね。
で、水星に近づいてはいるんだけど、水星自体でそういうスイングバイっていうのを行いながら、
水星に近づいては遠のいて、近づいては遠のいてで、きれいな軌道に入っていこうとしている。
っていうのがベピコロンボの現状ですね。
あと2年ぐらいしたら、ちょうど2年か、したら水星の周りの軌道に入っていけるっていうところになっていて、
今まさにベピコロンボはそこを目指している段階なんですね。
で、そんな中で2021年にはさっき言ったみたいに、もうすでに水星に近づいたことがあるんですよ。
で、その水星に近づいたタイミングで、水星の観測っていうのを行ってあげた。
で、その研究結果が今出てきたっていうことですね。
2021年の10月の観測から、もうかれこれ2年ぐらい経過したこのタイミングで出てくるっていうところですね。
天文学の研究なんてこんなもんですよ、タイムスケールとすれば。
で、ベピコロンボが水星の近くに行って、水星を観測してあげたと。
そうすると何が起きているか。
まず太陽から吹き出てくる物質っていうのは、地球よりも太陽に近いわけですから、水星は。
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まあ十分に受けるわけですよね。
で、ただ、しかもこれはそうだ、ただっていうか結構面白いのが、水星自体も大きい磁石みたいな、地球と同じような性質を持っていて。
で、それに対して磁場があるから、空間、宇宙空間にそういうバリアーみたいなのを張ってる状態も予想されてはいたんですね。
で、そうするとじゃあ何が起きるかっていうと、太陽から物が飛んできたら、そのバリアーにぶつかって、そのバリアーに沿って地上に降り注いでいくっていうような現象が見えるんじゃないかというようなところで、水星にぐーっと近づいていって、磁気圏の観測っていうのを行った。
なんなら磁気圏に乗ってきた太陽フレアとか太陽風で飛んできたプラズマを観測するっていうことに成功したというようなところで、今までエピコロンボの前の段階で水星の磁気圏ってこうなってるみたいなところの話が出ていたところに対して、
実際に太陽から飛んできたプラズマっていうのがそこに乗って移動しているところまでしっかりと掴むことができたというようなところが今回の研究の大きい観測結果っていうところですね。
これがどうオーロラにつながっていくのかっていうところ、ここにちょっと水星のオリジナリティっていうのがあって、水星、地球と大きく違う点が一つあります。
本当はもっとあるんですけど、一つあって、それが大気がめちゃめちゃに薄い。つまり大気がほぼないような状態っていうところになってるんですよね。
そうすると何が起きるか。地球で発生するオーロラっていうのは上空で発生しますね。
ただ、地球では上空でできるけど、それは大気とぶつかるからできる。大気がなかったらどうなるのかっていうと、大気がないからそのまま地上に太陽風の磁気圏に乗ったやつが降り注いでくると。
で、地表にぶつかって、その地表でオーロラを発生させるんじゃないかっていうことまで今予想されてるんですね。
注意しなきゃいけないのは、そのオーロラ自体が見つかったわけではないっていうところです。
あくまで水星の周りの磁気圏っていうところの観測がうまくいって、そこに乗ったプラズマとかも観測することができたっていうところがあったために、
あれ、じゃあ今後もしかしたら水星でオーロラ見えるんじゃないの?みたいな。
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しかもそのオーロラっていうのが地表にぶつかって、地表で発生させるんじゃないかというようなところが言われていて、これはなかなか面白い視点だなというふうに思いますね。
地球と全然違うから。地球で考えてみたら、自分たちの目の前にオーロラが発生するんですよ。ドバーっていきなり。地面輝くみたいな。
科学の理解が追いついてない世界だったら、もう怪奇現象ですよね。
っていうような状態っていうのが想定されるっていうところで、これからベピコロンボが水星の周りをぐるぐる回って、水星の科学っていうところをどんどんひも解いていったら、
そういうふうに地球とは違うけど面白いオーロラの現象っていうところが見えるのかもしれないというような、そういうお話でしたね。
なので今回は、地球みたいに磁気圏を持っている水星の姿が明らかになった。
で、その上で今後、地表で発生する不思議なオーロラっていうのが見えるのかもしれない。そんなところをお話しさせていただきました。
今後の太陽系、太陽系の中の惑星の研究、かなり楽しみだなというところで、エピソード以上にしていきたいと思っております。
で、今回のこの太陽フレアとオーロラみたいな話とかって、実は先日収録させていただきに行った、銀シャリの橋本さんとチェルミコの鈴木まみ子さんがやっているポッドキャストを紹介するラジオ、
グロスポットっていうところでも話してきたんですよね。
これが放送に乗るかどうかっていうところは際どいところではあるんですけど、ぜひですね、そのあたり聞いていただけたら面白いんじゃないかなというふうに思っております。
ということで、ちょっとね、じゃあ一個、いつもコメントとかお便りくださいって言ってるところでいただいたお便りありますので紹介させていただきます。
今回はスポティファイの質問箱からいただいたものになってます。リスナーネームルーボさんからいただきました。
今回のコラボ会、親近感を持ちながらとても楽しませていただきました。私もりょうさんの声のファンですよ。
私以外でもそう思っている方がいらして嬉しかったです。
毎日YouTubeの話だけでも楽しいですが、最近はYouTubeの方など色々とコラボも多く、いつもと違う形でより楽しませてもらってます。
ありがとうございますというコメントをいただきました。こちらこそありがとうございます。
そうですね、ルーボさんはお母さんリスナーなので、そういうコメントを今までいただいてたところ、あれ?ルーボさんそうですよね?ってなって、
今回、ママが自分を取り戻すラジオの杉部さんと収録できそうなタイミングがあったので、結構ママさんリスナーいるなっていう実感をさせてもらっているうちの一人だったので、本当にありがたいなと思ってます。
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他の出ていったところとかも見ていただけてるんだなっていう感じがして、本当に嬉しかったので、また色々お知らせあったらお話させていただきたいなと思っております。
最近YouTubeの方の遊びに行ってた話とかも出ましたけど、宇宙話、一応ちゃんとあれもあったんですよ。
YouTubeも一時期やってたんですけど、ちょっと忙しくなって運用が滞ってた部分、8月から動かします。
7月31ぐらいから動かします。
来週から動画の方もどんどん上げていって、ちょっとずつビジュアルでも楽しめる宇宙と、毎日ながら劇で楽しむ宇宙というところを分けながら、たくさんみんなに楽しんでもらえる形を模索していきたいなと思っておりますので、
一応概要欄にYouTubeのチャンネルとかも貼ってあります。ぜひそちらもフォローしてお待ちください。
今回の話は以上にしていきたいと思います。今回の話も面白いなと思ったら、お手元のPodcastアプリでフォローボタンの近くにあるレビュー、ぜひよろしくお願いします。
番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitterのハッシュタグ宇宙話、または今回みたいにSpotifyのQ&Aコーナーだったりとかからお寄せいただけたら嬉しいです。
また、概要欄にお便りコーナーも貼っておりますので、そちらからもコメント、質問お寄せいただけたらと思っております。
それではまた明日お会いしましょう。
明日は子どもの夏休みの自由研究にこんなのがいいんじゃないのっていう話をJAXAのページとかをベースにしながら、
Twitterでいただいた質問がね、こういう子ども目線の中だったら面白いなっていうのがあったので紹介していきたいと思います。
ぜひ最後まで楽しんでいってください。
それではまた明日お会いしましょう。バイバイ。
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