00:01
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙話。今回は、実は存在する、目に見えないオーロラ。
ボクたちの能力には限界があって、それを超えたところで、実は密かに輝いているオーロラがあった。
そんなオーロラを見ると、宇宙のどんなことが分かるのか。この辺りをまとめてますので、ぜひ最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞ。
2024年3月19日。始まりました、佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1257話目を迎えております。 基本的には1話完結でお話ししています。そして、科学論文、いつ聞いても大丈夫な、そんな内容をご紹介しているので、ぜひ好きなタイミング、
2年前のやつとかも全然大丈夫ですので、ぜひこちらフォローしてチェックしていただけたら嬉しいなと思っております。
前回は、地球の14倍もの水量を誇る土星の月に関するお話、そしてその中で見つかる可能性のある生命、
この辺りの話をさせていただきました。 ぜひですね、地球外生命体とか気になる方はこちらチェックしてみていただけたらいいんじゃないかなと思っております。
ということで、じゃあ早速本題に行きましょうか。 今日の本題は、目に見えないオーロラを見つける方法が確立されたという、そんなお話をしていきたいと思います。
目に見えないオーロラ、一体何なのか。 もうね、宇宙話だと、
この目に見えないもの、見えないものを見ようとする、なんて言うでしょうね、バンプオブチキンの天体観測みたいな、そんな研究多いんで、まあみんなで整理していきましょうか。
今回紹介するのは、これオーロラの研究のお話です。 オーロラ、
なんか運任せで寒い地域行ったらなんとなく見れる幸運現象って思ってる人が多いんじゃないかなと思うんですけど、
実際は最近はもうそんなことなくて、オーロラってどうやってできるのかな。 っていうと、太陽から吹き飛ばされてくる、
まあちょっと電気を帯びた粒子っていうのが地球に飛んできて、 で、その粒子と地球の大気がぶつかり合う。
03:00
そんなぶつかり合ったタイミングでオーロラが発生する。 これがざっくりとしたイメージなんですね。
なので、太陽の活動についてどんどん理解が深まっていく。
そして、地球環境との相互作用がどれぐらい起きるかっていうのが見えてきた、今の時代では、実はオーロラってそういうレアな
運任せの現象っていうわけでもなくて、 どっちかっていうとこう、科学研究の対象だったり予測して見に行くことができる、
そんな現象になってきているんですよね。 こんなオーロラが発生するかどうかっていうのは、このポッドキャストでもよく話している
宇宙天気、 っていう言葉で内包されるような、宇宙空間の天気予報みたいな、
そういった中にオーロラっていうのが実は含まれていたりもします。 ただ、あらゆるものはあらゆる光を出していると。
実際、オーロラっていうのも僕たちが目で見えているものだけではなくて、僕たちの目に見えない光でも輝いているよねっていうのが
指摘されていて、それを検出する方法っていうのが今回提案されたんですね。
僕たちの目に見える光っていうのは、赤から紫。 これが空中の水滴とかで光が分けられて目に入ってくるのが、例えば
虹だったり。 確か7色に見えるっていうのは赤から紫にかけてですよね。グラデーションになっていてみたいな。
あれなんか地域によっては4色っていう 地域もあるし、もっとあるっていうところもあるらしいんですけど、
日本中はとりあえず7色って捉えるのが一番良さそうですね。 そんな赤から紫までの光っていうのしか僕らは目で見えないんですけど、
赤より外側、 馴染みのある光ありますね。赤外線。
このポッドキャストは僕よりも上の世代の人がよく聞いてくれているので、 スマホの前、ガラケーとかで
通信、連絡先交換するとか赤外線当てましたよね。 とかああいうのだし、紫より外側だと日焼けする紫外線みたいな感じなんですけど、
この 赤外線でもオーロラが輝いているっていうのが今回明らかになったっていう、そういう話ですね。
でこれ、つまり僕ら、ぱっと見僕らからだと、今ってオーロラ発生してないなとか。 例えば、いつも弱く輝いているタイミングでお昼を迎えてしまう。
太陽が照射されているタイミングを迎えてしまったりすると、 なかなか見えないじゃないですか。
06:01
真っ暗でちょっと夜空が赤く輝いたなぁぐらいだったら見えるけど、 そうじゃないとやっぱ見えにくいですよね。
けど、赤外線を使うことでその微弱な オーロラの光っていうのをしっかりと捉える方法ができたよっていうのが今回の研究で
明らかになりました。 でこれまでのオーロラの研究の発展の歴史っていうのを見ていくと、
今は地理的にはもうかなり大きい範囲をカバーして、 オーロラに対する包括的な研究ができるようになってるんですよ。
2000年以降に北米とか北欧における地上観測っていうのの立ち点化、 いろんなところに観測の基地局を作って、それらの連携を作るネットワークを結んで、
っていう物理的に隣り合う地区の画像とかをつなぎ合わせて、 オーロラマップみたいなのをダーッと地球規模で作ることができるようになっているっていう背景があるんですよ。
これによって、じゃあどのぐらいの太陽活動で、どのぐらい太陽からものが照射されてきたときに、 オーロラはどれぐらい広がるのか、みたいなね、こういう研究ができるようになってきたんですけど、
これまで抗えていなかったのは、太陽の光が来るとかっていう昼の訪れですね。 夜明けってすごいポジティブなイメージすごいあるけど、
オーロラの観測にとっては、夜明けは敵なんですよ。 なぜなら、太陽の光が明るすぎてオーロラが見えなくなっちゃうから。
困りますよね。 で、実際に太陽の光強いから、僕らの目で見えるような光を検出する検出機ですら、
やっぱ太陽の光に埋もれちゃって情報が見れないと。 ただこれ、
オーロラを赤外線で見てあげるっていうことをすると、 オーロラの光の方が、太陽から出ている赤外線の量よりも強くなってくる。
っていうところから、観測が可能になっていくっていうことで、 今回、新しい、こうやったらオーロラって明るい時間でも見れるんだ、が分かってきたと。
これによって、物理的な、地理的にはカバーしてたけど、 どうしても観測をすることができなかった、時間の不連続点みたいなのを解消できる
一歩が、今回踏み出されたっていう感じになっていて、これはかなり いい局面を迎えたんじゃないかなと。
そして、最初に話したみたいに、 オーロラっていうのは、太陽の活動が起因だし、
宇宙空間の環境にも起因してくると。 が起因になってるっていうところを考えると、
09:05
宇宙の理解、太陽の理解、そして宇宙天気の理解促進っていうところに、 今回のこの研究っていうのは、どんどんどんどん
貢献してきてくれるんじゃないかなというふうに思ってますので、 こちら是非オーロラの最新研究、皆さんにも注目していただきたいなと思って、
今回こちらお話しさせていただきました。 ということで、今回は
北欧だったり、北極圏だったりで実際に行われている オーロラに対する最新の観測結果、紹介させていただきました。
オーロラ見たいっすよね。見たことある人いたら是非コメントで教えてくださいね。 多分めっちゃ綺麗なんだろうなぁと思って。
羨ましい。うちの両親の新婚旅行もオーロラを見に行く カナダ旅行だったって聞きましたね。
いいっすよね。オーロラ見たいな。 ということで、まだ時間ちょっとありそうかな。
1個、ツイッターでいただいたコメントを紹介していきたいと思います。 日曜特集ですね。
リスナーネーム、しんさんからいただきました。 地球外生命体を探す際に、そもそも地球が基準なんでしょうか。
生物に当てはまる定義からアプローチするのでしょうか。 ということで、生物がいてもおかしくないと思うんですが、制限をかけない方が
想定外の生物が発見できそうな気がします。 宇宙規模でクマムシを探すのも現状では非現実的ではないかと。
そんなコメントをいただきました。ありがとうございます、しんさん。 そうですね、あくまで僕たちが生物として認識しているものを
地球外生命体としていて、もちろんその定義を広げるっていうのは重要かもしれないですけど、定義を広げた時に何にも制約条件がないと、
探すにも探せないみたいな。 やっぱ
こういう探索とかって、どうしても頭の中で考えられるパターンとかに当てはめて見ていくしか方法としてはないので、
やっぱり生命体っていうのが今僕たちの目の前にいくつかパターンがあるので、それをベースにしないと、
無作為に宇宙探す方がっていう感じもありませんか。
そこが結構重要なポイントで、まずは僕たちと同じような環境で同じような生命体ができ得るのか、
ここが見つかるか見つからないかでまたどう広げていくかっていうのも変わると思いますし、
そういうのを計算結果で新たに提唱していくっていう方法もあると思いますが、一旦は僕らの知っている範囲で探すのが、
宇宙が広大すぎて、それが逆に重要だったりもする。まぁそんな感じですね。
Twitterでコメント、質問いただいてありがとうございました。 こうやってじゃんじゃん答えていくので、ぜひこれからもね、
12:02
しんさん、みなさん、コメントお寄せください。よろしくお願い致します。 ということで今回は以上にしていきたいと思います。
今回の話も面白いなぁと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク、
こちらでレビューいただけたら嬉しいです。 番組の感想や宇宙に関する質問についてはTwitterのハッシュタグ
宇宙話、またはSpotifyのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さようならー。
