どれだけユニークな研究なのか、そしてそれを達成するためにどれぐらいのマシンタイム、
どれぐらいスパコンを使うとか望遠鏡を使うとか、そういった提案の仕方と、
それをやったことで必ず結果が得られるのかっていうフィージビリティ、実現性みたいなところですね。
っていうのの観点を抑えて、観測提案を募集して、それでアプローブされた人たちがスーパーコンピューターを使えるみたいな形になるので、
そういった感じで望遠鏡のように世界中の人がこのスーパーコンピューターを使って、
宇宙を解き明かしていこうとするという感じですね。
で、例えばどういうことをしようとするのか、スーパーコンピューターを使って。
いくつか例を出されているのは、例えば分子雲と呼ばれるものの形成ですね。
分子雲、この星が誕生する場所。
僕よくポッドキャストの解説で、宇宙空間にある塵とかガスとか、そういったのがバーって集まって、
その中で密集してきた中で星ができてとかっていう話するじゃないですか。
あれってものすごく簡単に、ものすごくシンプルに表現しているけど、
実際は雲みたいなガスとか塵とか固まったものが、
物として、集合体としてどうやって動いて、どこに集まるきっかけみたいなのが生まれて、
どこがアンバランスで、どこが安定しててとかっていうのを全部計算しなきゃいけない。
こういうのって、物が流れるように動く、流帯力学みたいな、
そういった難しい分野の研究も含まれてたりもする時もありますし、
スーパーコンピューターがないと計算しきらんっていうところがあったりします。
そういったものの、星が誕生していく現場の時系列の変化っていうのを捉えていきましょう、
っていう研究のアプローチが行われるとかね。
これ、アテルイⅡでもやられていたらしいんですけど、
アテルイⅡでやってた時よりも、約半分の時間で計算ができるようになるっていうのが、
今回のアテルイⅢにアップデートされた大きな違い。
これ、でかいと思いませんか。
さっき言ったみたいに、スーパーコンピューターって成果を最大化させなきゃいけないっていう命題がある中で、
時間が半分にできるんだったら、簡単に言えば半分の時間でアテルイⅡが残していた研究結果っていうのを残せるわけですよね。
で、倍の時間をかけられるってことは他のことに。
つまり、倍の時間をかけないとできなかったことができるようになったっていう。
やっぱり機械をどれぐらい占領していいかっていうところって、
極端な話言えば、絶対めちゃめちゃすごい、もう100%大きな成果が残るって分かってるものだったら、
1ヶ月とかね、2ヶ月とかね、ありえないですけど、
占有するみたいな、一つの計算でそれだけ回すみたいにできると思いますけど、
さっき言ったみたいに、そうではなくてやっぱりリスクも分散していきながら、
スーパーコンピューターが残せる成果を最大化していくっていうのがやっぱり運用の鍵になってくるので、
時間が短くなったことで、今までのマシンのスペックじゃできなかったことっていうのが、
今回スーパーコンピューターがまた使えるようになった、アップデートされたことによって、
できる価格っていうのも増えてくるみたいな、そういったところがポイントになってくるんですよね。
そんな感じで分子運っていうかのシミュレーションをするだとか、
あとは太陽、これすごいんですよ、太陽の中身。
結局は人間が入っていけない、表面では観測できない太陽の内側の構造だったりとか、
ブラックホールの、分子運の中とか、そういったところを解き明かしていって、
観測ができるときまでにいろんな知見を貯めておくっていうのが、この理論アプローチにもなってくるんで、
そういったところでこれからも力発揮してくれるんじゃないかなというふうに期待しております。
ということで、スーパーコンピューターどういうことできるのか、
ちょっと詳しく話した方がアテルイⅢの話、楽しく聞けるんじゃないかなと思うんで、
ちょっと太陽フレアに対してアテルイⅡが行ったシミュレーションの研究結果、
明日お話ししていこうかなと思いますね。
今日のとセットで聞いてもらえるとかなり楽しめるんじゃないでしょうか。
スーパーコンピューター、明日の話はアテルイⅡだけじゃなくて、
富学、利権が持っているスーパーコンピューターですね。
これもめちゃめちゃすごいやつ。
これを組み合わせた研究なので、かなり楽しんでいただけるんじゃないかなと期待しております。
ぜひ楽しみにしておいてください。
じゃあアフタートークです。
はい、ということでいかがでしたでしょうかね。
なんかこれからの研究の世界が一気に花開く面白いタイミングだったんじゃないかなと思います。
はい、ということでじゃあ一ついただいているコメントを紹介していきましょう。
リスナーネームひいらぎさんからいただきました。
いつも楽しみに聞いています。気になったので初めてコメントしてみました。ありがとうございます。
まず、ブラックホールの錬成があることに驚きました。
吸い込みながらブラックホール自体も光転しているってことですよね。
宇宙って面白いですね。
そして質問なんですが、
ブラックホールは周りのチリやガスを吸収してビームを出していることは覚えていたのですが、
周囲に吸い込める燃料がなくなったとき、ブラックホールはどうなるのでしょうか。
ブラックホールの終わりを迎えるのでしょうか。
またその場合はどんな終わり方をするのでしょうか。
ぜひよろしくお願いしますとコメントいただきました。
ひいらぎさんありがとうございます。
いやーいい質問ですね。
すごい、昨日のエピソードでね、
ブラックホールに吸い込まれる巨大な星の話をしたところで疑問を持ってくれたようです。
はい、で、ブラックホールの終わり方なんですけど、
これね、諸説、諸説あります。
はい、ていうのも、ブラックホールが永遠にその場に存在するようなことなのかで言うと、
やっぱりそうではないっていう風に考えられていて、
ブラックホールからもいろんなエネルギーが逃げていっている。
例えば、光としてもそうだし、運動して空間に波として出していっている、
重力波として逃げていっている部分もあったりするし、
ていうので、いろんなエネルギーがだんだん枯渇していくっていうのは、
理論上あり得るんじゃないかなっていう風に言われてますね。
で、そのエネルギーの放出がブワーって強まった結果、
最終的に爆発するような挙動をする可能性もあるとかっていうのが、
JAXAのページとかでも言われてるんですけど指摘されていたりとか、
あとはそういったブラックホールがなくなっていくっていうその様子のことを、
ブラックホールの蒸発っていう風に呼んでいたりするんですね。
まあでもとにかく、まだその終焉の姿を迎えたことはない。
けど、ブラックホールからは絶えず粒子が抜けていくとかっていう、
エネルギーの損失、ロスみたいなのがあるから、
そのうちキープできなくなる星もあるかもしれないよねって言われてるっていうぐらいですね。
こういった研究が実は今回のシミュレーションとかもそうですけど、
そういった計算で、あくまで計算だとこういう風になるよねっていう話がどんどん突き詰められていくと思うので、
もしかしたらアテルイスリーの活躍で、
よりブラックホールの細かい構造とか挙動に関する話出てくるかもしれません。
まあそういうの見つけたらね、皆さんにどんどん紹介していこうかなと思いますので、
その時楽しみにしておいてくださいということで、こんな感じで回答になっているかな。
ひいらぎさん、ありがとうございます。コメントいただいて。
ぜひね、疑問に思ったことは皆さんもどんどんどんどん送ってきてください。
それを答えるのがね、僕の楽しみでもありますんで、一緒に番組作っていきましょう。
ということで今回は以上ですかね。
はい。ということでちょっと明日ね、すごい大事な話がしたい。
簡単に言うと、僕ほら、2年前、3年前のポッドキャストアワードってやつで、
スポティファイネクストクリエイター賞というのを受賞させていただいたじゃないですか。
そこでポッドキャストの世界、マジでガラッと変わったんですよ。
これを聞いてくれているみんなも、そういうのがあったから宇宙話を知れたっていう可能性もあると思っていて、