月の火山活動の長期性
なぜそんなに続いたかわからない。月で起こった火山活動。 実は火山活動が月だと思ったより長かった。
なんでこんな長くなるんだろうっていうのが、これまでの研究の課題だったところで、今回コンピューターを使ったシミュレーションで月の内部の構造こうなってるんじゃないのか、
そういうのが見えてきました。まあ月の探査、今ものすごく注目度高まっているので、実際に解明される日も近いんだろうなぁというそんな内容ですね、お届けしていきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。 改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で白紙語を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1668話目ですね。 ということで日曜日の日曜特集スキップして火曜日になっちゃったんで、今週はまあいいかと
諦めているところでございますが、そんな感じで今週もやっていきたいと思います。 昨日おとといがその日曜特集で飛ばした理由が
トランプ政権になって予算案がめちゃめちゃ不安定というか、そんな感じになって
NASAの予算ががっつり削られると、これは結構大ニュースだなぁと思ったのでそちらを優先した形ですね。
楽しんでもらえてたら嬉しいです。 一つこれに関連してコメントを頂いております。
リスナーネームももりんごさんから頂きました。 NASA の予算の話を耳にして、えっどうなっちゃうのとなって、とりあえずこの方の
ポッドキャストなら噛み砕いて説明してくれるかもと思って言ってみたらドンピシャでした。 ありがたや明日も聞こうということで1日目の放送の後ですね
こうやってももりんごさんから 頂きまして嬉しいなぁこれ半端ないですね
これのおかげでなんかこう取り上げて良かったなってすげー思うようなそんな 気持ちになったんでコメント頂けて嬉しかったですありがとうございます
みなさんもなんかこう このタイミングでナサの説明してくれて良かったわーとか逆に予算の中でこういうのはどうなん
とかあったらぜひぜひあの コメントとかねハッシュタグつけてポストしてくれたら拾いに行きますのでよろしくお願い
いたします ということでじゃあ早速本題に行きましょう
ウサギ模様の起源
今回は月の中で起こっていた なぜかものすごく長い火山活動
これの起源をシミュレーションで解明することに成功した そんなお話をしていきたいとおもいます
昨日おとといでトランプ政権のこう ナサの予算削られるという風になってからこういう科学系の研究っていうの
予算が下がっていってどうなっちゃうんだろうっていうちょっと不安な部分も残っていたり はするんですがやっぱ
基礎研究のこういう部分も面白いよねっていうのをちょっとみんなに感じてもらえたら いいかなと思ってるわけですね
で今回研究の対象になった月なんですが月の中でもどの部分がどうなのかっていう話ですね ほらポッドキャストでも
月の表面のあの色模様 あの模様が持ちをつくウサギになってるって話するじゃないですか
で俺はそんなに見えないんだけどなっていうのが僕の感想なんですけど 実際は結構ウサギに見えている人も多かったりすると
であのウサギに見える模様っていうんですかね あの模様が実はその
月では海と呼ばれています まあその海って呼ばれているとしても別にその水が豊富にあって
そのもう地球の海みたいな感じなのかで言うとそうではなくて あのこの海っていうのは黒い部分ですね月の表面の月の表面の黒い部分
っていうのは過去に月面で起こっていた 活発な火山活動によって表面に噴出したマグマの名残なんですよ
地下から噴出してきたものが表面に広がっているみたいな 地球上でもあるじゃないですか火山の近くの土地見たらそこだけ黒い感じに覆われている
みたいなあれですね 地球だとなんか植物が生えてないとか周りに住居がないとかそういうので
わかりやすいかもしれないですけど月の場合は基本的には白っぽい 灰色っぽいというか白っぽい表面に対して黒く
火山活動の結果として広がったものっていうのが分布している でそれの模様を見て僕たちは月の表面に
ウサギがいるってなってるみたいなそんな感じなんですよね そうで
じゃあ その火山活動に注目してみると実はこれまでの研究で結構面白いことがわかってるんですよ
ここまで大きくその月の表面に模様を描く火山活動なんですけど なんか長いよね今までの研究いろいろ見ているとっていうのが実は月に対する
理解なんですよ 月が活発になり始めたマグマ活動が活発になったのが
40億年前 40億年前に活発になったところから
だいたい5億年ぐらいかけてガーって思いっきり強い活動をしていた でそこからなんと25億年ぐらいの期間
ですねだいたいだから数十億年間にわたってその活動がピークを過ぎたものの継続 していたと
なんかそんなに あの月の表月で火山活動が活発になり続けるって実はちょっと考えにくいって
いうのが前提あるんですよ どういうことかっていうと月ってやっぱサイズ感がものすごくちっちゃいわけですよね
サイズがものすごくちっちゃいと そうすると小さい天体っていうのは宇宙空間にポンって置かれたらその涼しいところに何か
ものを置かれるのと一緒ですごいでっかいギチギチのものを例えば 冬場ね外に持って行ってもなんか例えばでっかい鍋とか外に持って行ってなんか5分10分
ぐらいして持って帰ってきても中の方まだ暖かいとかって結構あるじゃないですか けど
ちっちゃい鍋とかもう大げさなこと言うと何かおにぎりみたいなものをポンってやって 外に10分置いておいたらもう多分キンキンに冷えますよね
そういうようなイメージで小さくやっぱ内部が冷えやすい天体であるっていうこの月が なんでこんなに火山活動長くできるのっていうそういう話
ですね地球みたいに中での火山活動のその元気をもととなるようなエネルギーの注入 っていうのもそこまで強く出続けるはずがないと月の場合はね
シミュレーションによる解明
じゃあそれなのにもかかわらずなんでそんなに長い間 火山活動起きてるんだろうっていうのに疑問を持った研究チームですね今回は東京大学の
研究チームが コンピューターを使った2次元のシミュレーションというのを行ってあげ行ってあげました
2次元のシミュレーションって何かっていうとイメージこう月をパカーンって真っ二つに割って 真っ二つに割ったその断面図を再現するみたいなそんなイメージですね
でここで何を見るかっていうと内部からどうやってそのマグマが生成されているのか でそれだけじゃなくてマグマが作られたものがどうやって月の表面までたどり着くような
移動をしているのかっていう移動の効果ですね ここをまあ温度だったりマグマの量だったり
熱だったり物質の蘇生だったりそういったところをベースに 月の内部を再現する計算をしてあげたとそうすると
なんかこう長く継続していた理由っていうのがこれ見えてきたんじゃないかっていう ところですね
どういうことかじゃあ例えば今回で言うとこう 長い間
中からずーっと火山がボーって出てるっていうよりは何かしらの別の気候が働いているだろうと それはまさにそうでまず初期の火山活動は
月のほんと一番深いところですねここに存在している放射性元素 放射性元素っていうのがこうマントリの内部を温めることで生成される
放射性元素なんかこう放射線持っておくとそのエネルギーを外に放出する 効果っていうのがあるんですよ
焚火の火種みたいな感じでそういうのが中の放射線そういう状態のがたくさんあると 外に向かってエネルギーを発するとそれによってあの中の
マグマっていうのがバーって温められてで生成されたマグマっていうのがどんどんどんどん 温度が高くなって上にこう
月の火山活動の解明
バーって温度が高いからね 上というか外側に向かってバーって上がっていくと重力がかかる
中心に向かってに対して外側って感じですね この
大流物が流れていく流れっていうのは重力があるのかないのかによって実は結構考え方 変わってくるんでそこだけ注意ですね
そうこういうねあったかいものは上に行く小さいものは下に行くっていうその流れ でそれによって作られる流れっていうのは実は重力の影響を結構受けているんですよね
そうだから実はこうロウソクの火とかが涙の形みたいになるのもあれ重力の影響だし だから宇宙空間でロウソクの火つけると丸い日になるとかね
まあそんなと答えを置いておいて今回それでまず月の内部からマグマが上昇すると 中の放射性元素のエネルギーによって
この上昇でマグマが上にバーって運ばれて その中に含まれている高密度の物質の
ギュッて固まる部分というのができるんですよ で固まるマグマが上に持ち上げられてそこで固まると重くなって下に沈んでいく
で下に沈み込んでいくそうするとそれに伴って生じる 上向きの大流がまたマグマの上昇を作り出して
でまたそうすると沈み込んでいったものた別の新しい火山活動というのは引き起こされる この流れっていうのが作られて
継続的なその中の熱源だけではカバーできない マグマの動きっていうのを作り出せて長いマグマの火山活動っていうのを実現したん
じゃないかというのが今回の研究結果で明らかになった部分ですね ただ今回はあくまでシミュレーションであるとただ確からしいシミュレーションである
というところで今後観測でその実際に月に行ってものを持って帰ってくるとか そういったところをして実際に今言ったような活動があったのかどうなのか
これを しっかりと解明していくフェーズっていうのが来るかもしれない
その一方でNASAの予算が特に科学研究の部分ですね 有人探査はめっちゃやろうとしてるけどサンプルリターンとかそういったところにやっぱ厳しい
ルーペックスの未来
流れが来そうなわけですよ でその厳しい流れが来る中でじゃあ本当にそういう月を理解するっていうような研究
必要じゃないのかで言うとそんなことはないですよね 僕たちも地球に住んでるけど地球のことを知らないとなかなか難しいみたいな
そういったところもあるので 今今回の話というのが解明されるのは非常に望ましいことかなぁと思うんですよね
であの もちろんNASAだったりとか中国だったりとかが月のプロジェクト進めてますが
日本も進めていて今回みたいな話で言うと インドの宇宙機関と共同プロジェクトとなっている
月の極域探査機ルーペックスってやつが数年以内に打ち上がる予定になっているんですよ でこのルーペックスっていうのが簡単に言うと月の南極で水を探すと
いうようなことをミッションに持っているものなので まあ水を探すときにものを回収する
その回収されたものの中から今回の一部分が検証されることもあるかもしれないと いうふうになるのでこれからちょっとどういうふうに広がっていくか
予算の問題も見つつですね ただ日本とインドの流れっていうのはNASAの動きに一定そこまで干渉されないものに
なってくるかなと思うので 日本のこのルーペックスの活躍っていうのは楽しみにしていきたいと思っております
はいそんな感じでじゃあ今回は以上なんですが そうこれでルーペックスにつながるんだーって思ってたんだけど
ルーペックスの話してないよなと ルーペックスなのでちょっと明日のエピソードではその将来的に日本とインドで
コラボレーションしながら運用させようとしているこのルーペックスに関するお話 していこうかなと思うのでぜひぜひ明日のエピソードも楽しみにしておいてください
はいということで今回はいかがでしたでしょうか 昨日おとといのエピソードに対するコメント紹介させていただきましたがああいうなんか
臨機応変に動いた結果が誰かを喜ばせることができてたっていうのは非常に嬉しい流れなので ぜひね
そういう気持ちが湧いたら教えてくれたら嬉しいですよろしくお願いします 今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある
星マークこちらでレビューいただけたら嬉しいです それではまた明日お会いしましょうさよなら
