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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。 今回は、宇宙からの殺人電子
ここから私たちを守ってくれている、地球のバリアのお話をしていきたいと思います。 こんなにキャッチーで、結構持ってる話なんじゃないかと思った皆さん、安心してください。
今の話した内容は、すべて論文に基づいたお話です。 殺人電子、これはちょっと違約ですが、キラー電子と呼ばれる、宇宙から飛んでくる危険な電子を、地球は人類のために、そして地表のために、どうやって守ってくれているのか、そんな研究について紹介していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
ささきりょうの宇宙話
2023年8月5日始まりました。 ささきりょうの宇宙話。 このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家のりょうが、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1031話目を迎えるというところになっております。 基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひね、聞いていただけたら嬉しいです。
昨日とかだと、こう、やっぱ8月って宇宙イベントめちゃめちゃ多いんですよ。 土星が見ごろだよっていう話を昨日はさせてもらったんですけど、宇宙飛行士も飛び立つし、
人工衛星だったりの打ち上げも種ヶ島からあるし、 あとは流星群もあるしっていうようなね、流星群は来週末かな、
っていうところになっているぐらい宇宙イベント多い中で、土星の見え方ってめちゃめちゃ面白い っていう話をしたりとか、あとは、そうですね、最近よく聞かれてるなーっていうのは、
この間、宇宙飛行士の方が宇宙で実験するっていう話をしたのを1027話目、 宇宙で精子は異常を来たす、国際宇宙ステーションで未来の人類の反映がかかった実験が始まるっていう話をさせていただきました。
これもしかしたらね、タイトルの引きが強かったのかなと思うんですけど、 まあそういうちょっと人気のところから聞いていただけたら嬉しいなと思っております。
あとはブラックホールとかいろいろあるんでね、ぜひぜひぜひというところになってますね。 ということで、じゃあ今日何話そうかなと思ったんですけど、今日は地球が持っている宇宙からの攻撃を守るバリア、
殺人電子と呼ばれるものが一体どういうふうに地球を守ってくれているのか、 そんなお話をしていきたいと思います。
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これね、タイトルにも入れている殺人電子。 僕がめちゃめちゃ言い訳してつけてますね。
これ本当は業界の中ではキラー電子と呼ばれるものがあります。 キラー電子。
キラー、まさにこれ殺人者とかそういう意味がありますね。 これはでも本当に危険なもので、キラー電子。
宇宙空間にあるめちゃめちゃエネルギーの高い電子っていうところで、 人工衛星に死傷をきたすだったりとか、宇宙飛行士の人が宇宙空間で被爆の要因になるっていうところもあったりして、
このキラー電子っていうのはめちゃめちゃ注目されている重要な存在なんですね。 ただ
キラー電子を注目して説明しているところなんかほとんどないんですよ。 なぜなら意味わかんないからですね。
でもまあ、ポッドキャストってそういう意味わかんない話も楽しんでもらえる場所なんですよ。 だからもう何言ってんだろうみたいな、こいつっていうところをキラー電子っていうワード、すごい注目度高いですけど、
ちゃんと研究に沿ってお話ししていこうかなというふうに思っております。 でですね、このキラー電子っていうのも本当にエネルギーが強くて、非常に困る存在であると。
今は人工衛星たくさん飛んでるし、宇宙飛行士もたくさん宇宙に行ってるし、 なんならこれからはもっと人が宇宙に行くっていうところで、その殺人電子、
キラー電子っていうところから身を守るっていうのは非常に重要なポイントになってくるんですね。 で、今までこいつにこいつを全く気にしなくてよかったっていうところの理由は、
これは地球が持ってるバリアがめちゃめちゃすごい高性能。 ありがとう地球っていう感じだからですね。
そこらへんの研究をしっかり今回お話ししていこうかと思います。 今回の研究では、地球が持っているバリアは磁場です。
最近宇宙話でよく出てくる磁場ですね。 前回を超えてこの磁場の話、今まで避けてきたけど、これから積極的に取り入れていきたいかなと思います。
なので、宇宙話を聞いている人は目に見えない宇宙空間に広がるバリアーを把握できるっていう最高のご褒美がついてますので、最後まで楽しんでくださいね。
で、これ、磁場が地球に降り注ぐ宇宙放射線を跳ね返してくれるっていうところが今回の研究で明らかになって、
今回の研究は観測っていうよりはどっちかっていうとこの計算、数値シミュレーションっていうところですね。
宇宙空間を解き明かすには、宇宙を観測するっていう手法と計算でわかんないことも、そしてその場で観測できないことも解き明かしていく
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っていうような大きく2種類あるというところの一つがこの数値シミュレーションっていうところですね。
で、今回は研究者たちが
宇宙から飛んでくる電子。 簡単に言うと電気的な性質を持った粒です。
それと地球の大気っていうところの衝突についての数値シミュレーションを行ってあげた。 そしてその数値シミュレーションを行うときに地球が持っている磁力っていうところにも注目して計算を
行ったっていうところですね。 地球の磁力は多分みんなが一番感じたことのある磁力のうちの一つだと思うんですよ。
さすがに1回はコンパスって持ったことあると思うんですよね。 あとはコンパス持った記憶なんかないよっていう人も、コンパスってあれですね
北と南が分かる方のコンパスですよ。 持った記憶ないよみたいなっていう人も、じゃあiphone使ってますかと
Androidのスマホ使ってますかってなったときに、スマホにもそういうコンパスの機能ってついてるじゃないですか。
あとはGoogleマップとか使う人もいますよね。 Googleマップでどっち向いてるかっていうところもちゃんと分かる。
あれもこういうコンパスの機能の一部が使われているっていうところで、 もう
地球の磁気っていうところってめちゃめちゃ重要じゃないですか。 そんな中でじゃあ
地球がでっかい磁石だっていうことはなんとなく小学校とか中学校の時に知ったと いうところになっているんですが
その磁力がどんな意味があるのかっていうところまでは知れなかったと思うんですよ で今回はその磁力が結構いい感じのバリアーになっている
というところのお話が研究としてさらに確認されたと しかも今回の研究はどっちかっていうと今までもちゃんとそのバリアーとしての
機能は果たしていたんですが これ
今まで考えられていたそのバリアーの性能よりも 実は思ったよりも地球のバリアー優秀強かったっていうところのお話が今回の
研究で明らかになっています 大気との小宇宙から飛んでくる電子と大気の衝突っていうところを数値シミュレーションで
行ってあげた結果 地磁気によって宇宙から飛んでくる電子
特にキラー電子とかって言われるようなものの跳ね返される効果っていうのが予想 以上に大きいというようなところがわかってこの効果っていうのは
しかも電子のエネルギーが高ければ高いほど顕著に現れてくる つまりこの
キラー電子って言われるようなエネルギーの高い相対論的なエネルギーを持っている 相対論的電子って言われるんですけど難しいことが出てきましたね
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これから地球を守る性能っていうのが思ったよりでかいぞっていうところが今回 明らかになったんですね
でこれ跳ね返りの効果としては大体上空130キロあたりっていうところの高い位置と あとは逆に地上にめちゃめちゃ近い80キロ以下っていうところの大気が濃くなるところ
っていうところ2カ所でバンバンと弾いていくっていうようなところで僕たちの 地上での生活っていうのは守られているっていうところが今回わかったんですよね
でここからつまりそういうのってエネルギーめちゃめちゃ高い電子とかを弾いて くれるから僕たちは地上で生活ができているんですよ
ってことはこれって逆に言うとこういうキラー電子とかっていうところを防ぐためにはそういう 地場のバリアみたいなのを張っていくことが宇宙空間で実は重要なんじゃないか
みたいなところにも実はつながるかもしれないんですよね でこれ宇宙空間のこの衛星の障害とか
それこそ宇宙飛行士の被爆の要因にもなるこのキラー電子とかって言われるものが あるっていう話しましたよね
でこれがじゃあ 宇宙空間にいる例えば宇宙飛行士とかって地球からの地上からの高さでいうと
国際宇宙ステーションでだいたい400キロぐらいっていうところなんですよ どんぐらい400キロってむずいですよねイメージするの
サッカーボールを持ったときにサッカーボールの表面に指をポンって置いたときの 爪ぐらいの高さ
あとは 東京から大阪までの国道1号線が
だいたい700キロぐらいだったかなっていうところになるともうちょっと手前 名古屋と滋賀の間ぐらい名古屋京都間ぐらいのところが
東京からの尺度っていうとそんぐらいかな 難しいなあとどんぐらいが大阪の人も聞いてるだろうから大阪から見ると
富士山ぐらいの距離感がこう上にパーって言ったら宇宙ステーション高さなんですけど 400キロは実はちょっと今回の研究から見えているところから言うと高すぎるんですよね
宇宙空間出ていってるって意味では低いんですけど 地球のバリアーが効果的かっていう目線で見ると近すぎるんですよ
近すぎるじゃない遠すぎるんですよ 国際宇宙ステーション上空400キロを飛んでいる平均してね
っていう感じになってるんですけどこれ バリアーがうまく起動する地球上のバリアーがうまく起動するのって
80キロ上空80キロあたりと下のところですねと 上空130キロぐらいっていうところなんで
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宇宙ステーションバリアーの外にいるんですよ めちゃめちゃ危ないですよね
だからそういうところにもしかしたら今後 磁力バリアーみたいなのが応用されていく可能性ってあるのかなぁってちょっと思ったりも
しましたね
であとはこれキラー電子 まあ地球だったりとか宇宙飛行士にだ
衛星とか宇宙飛行士にとっても重要って言われてますけど 実はこれ地球温暖化とかに対しても結構重要な役割を担ってるんじゃないか
なんていうところも言われてたりするんですよ エネルギーの高いこの電子っていうのが入ってくると
オゾン層って地球温暖化の文脈でよく聞いたりするじゃないですか あれの消失過程にも影響を及ぼす
つまりオゾン層破壊にも一定の能力を持っているかもしれないっていうのがキラー 電子なんですよね
だからもうこのキラー電子 直訳すると殺人電子ですよね
このキラー電子甘く見れないですよね 直接的に宇宙飛行士に対する被爆っていうところの話も出てくるし
プラスして これだから人工衛星破壊もそうだし地球の環境を破壊してくるっていう能力もあるかもしれない
それに対して地球はバリアーを持っているっていうところのこの差 とかここのバランスっていうのが宇宙空間で今どういう状態なのか
っていうところのお話になってました だからこれからまたこういう研究とか あとはその中に実際にバリアーが駆動している
現場に人工衛星とかドローンとか飛行機みたいなの飛ばして実観測するみたいな研究も多分これからどんどん出てくると思うんですよね
こうやって数値計算で見えた傾向が果たして本当にその場で起きているのかっていう その場観測って呼ばれるものも実施される可能性が高いので
これからの研究としては注目度の高いポイントかなと思っておりますので そこら辺ももしなんか出てきたら宇宙話でお話ししていきたいと思っております
ということで今回は地球に降り注ぐキラー電子 殺人電子と呼ばれるものを守る地球のバリアー機能について紹介させていただきました
いやこれ結構面白いですね じゃあ次回どんなお話しようかなと思ってて 次回はこないだ地球外の文明を発見するための方法みたいな話したの覚えてますか
どっかの惑星にビルとかが建ってたらその反射光見えるんじゃないかっていう 先週話したかなというところだったんですけどそれとまた似たような研究
地球外の文明の信号っていうのをどうやって見分けていくのか 実はこれって歴史めちゃめちゃ古いんですよね
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アメリカがずっと取り組んでいる世知って呼ばれるミッションがあるんですよ 地球外生命体の文明を明らかにするというところで
SFの映画のネタとかにもなったことあるのがこの世知ですね じゃあ果たしてSETI、世知が一体どんな取り組みを今しているのか
ここについて最新の研究を紹介していこうと思っておりますので ぜひ楽しみにしておいてください
ということで今回の放送は以上にしていきたいと思います 今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー
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Twitterのハッシュタグ宇宙話 最近たくさんつけていただいて嬉しいです ありがとうございます または
概要欄のお便りコーナーだったり SpotifyのQ&Aコーナーからじゃんじゃんコメントいただけたら嬉しいです
ということでね明日2023年8月6日日曜日は クロスポット後編が公開されます
なかなかねあの楽しく話をさせていただきましたし 銀シャリの橋本さんそしてチェルミコの鈴木まみ子さんといろいろ宇宙についての話とか
太陽フレアの話とかもさせていただいたり結構宇宙っぽい話たくさんできたん じゃないかなっていうのが後編になっているのでこちらぜひ楽しんでください
番組は18時40分から日本放送で放送される予定になっています またその放送出た頃には
その時どんな話したのかとかこういうとこ話したかったんだよなぁみたいな話とか そういったところもお届けしていこうと思っておりますのでぜひ楽しみにしておいて
ください それではまた明日お会いしましょうさようなら
