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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。 今回は、宇宙の鶏卵問題。
宇宙には、銀河ができるのが先なのか、ブラックホールができるのが先なのか。 今まで定説だと思われていた、ブラックホール誕生比は、ここがひっくり返ってきた。
なぜひっくり返ってきたのか、そんな観測の結果をもとにした、新たな定説が出てきたお話ししていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
どうぞ。
2024年2月23日、始まりました、佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが1232話目を迎えているというところで、
基本的には1話完結でお話ししています。 ぜひ最後まで楽しんで、好きなところから聞いていただけたら嬉しいです。
ちなみに前回、前回はこれ、夜が明るいのはGDPが高いから、そんな宇宙からの目線と経済の目線というのを組み合わせてみたり、
あとはその前は、銀河、クエーサーっていうところの話をして、 なんか活発すぎると逆に浮いちゃうみたいな、
人間かよ、みたいな、なんかそんなね、そんなところをお話ししましたので、 ぜひこちらもチェックしてみていただけたら嬉しいなと思っております。
ということで、まあ今日は祝日、金曜日。 珍しいですよね、金曜日が祝日っていうのは。
なので、特に関係ないですけど、YouTube話いつも通りやっていきたいと思います。 お休みの方はね、ゆっくり聞いてくれたら嬉しいです。
でですね、じゃあ今日どんなお話をするか。 今回お話しするのは、なんかよく銀河の中心にブラックホールあるよねって話をよくしてるじゃないですか。
それって、銀河ができてブラックホールができてるのか、 ブラックホールがある周りに銀河ができてるのか、
どっちだと思います?っていう。 これが最近まで片方で信じられてきたけど、
最新の観測でひっくり返りそうっていうところが見えてきたんで、 ここのお話をね、していこうかなと思います。
ブラックホールが先か、銀河が先か、この疑問に取り組む研究、 今回は大人気宇宙ポータルサイトソラエとのコラボ企画でお届けしていきます。
概要欄に記事のリンク貼っておきますので、 文字でも音声でもぜひ楽しんでいただければと思ってるわけなんですけど。
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でですね、これみんなも今頭の中でどっちだろうって思った。 思いました?
ブラックホールができて、なんかブラックホールあるから周りに星の材料が集まってきて、 あ、これで銀河できてったのかな?って思う人もいるだろうし、
いや、銀河みたいなのがバーってできて、星がたくさん生まれて、で死んで、 で死んだらブラックホールとかできるから、それが真ん中に集まって、
でかいブラックホールになってるんじゃないか。 っていう考えるのも意外と自然というか。
でこれですね、最新の研究で見えてきたのは、 同時、しかも両方があるから成長できるっていう、
共振化と言われるような説が最新の研究でどんどん出てきてるんですね。 ただ、
ただですよ、今までは
銀河が先にできて、その後にブラックホールができるっていうのが定説だったんですよ。
銀河ができてからブラックホールができる。 そして銀河の中心にブラックホールが形成されているっていう状態。
これが定説でした。 もうちょっと具体的に考えていきましょうか。
まず、宇宙空間には星の材料になる、 塵だったりガスだったりっていうのが存在します。
そんな中で、それらが集まって星を作っていくっていう話は何度もしてきたと思うんですよね。
で、その星が作られて死んでブラックホールになると。 で、この銀河っていうのは星の生成工場っていうぐらいですから、
この星がたくさんできて、星がたくさん死んでっていう輪廻転生みたいなのがガーって繰り返されるわけですね。
で、まあそういった感じでできていくと。 で、そうなってくると、銀河の誕生のタイミングが例えばわかったとするじゃないですか。
何年にできました、みたいな。 そうするとブラックホールがその中で生まれるまでのタイムスケールってどのぐらいになるかっていうと、
やっぱ数億年かかっちゃうんですよね。 数億年かかってしまう。
だからそうすると、じゃあ銀河ができてから数億年後輩にあたるのがブラックホールになると。
しかしこれ最近観測技術めちゃめちゃ発達してきて、 ジェームスウェップ宇宙望遠鏡ってものが出てきましたね。
ジェームスウェップ宇宙望遠鏡、僕がこうプレイボーイとかでも特集させてもらってたり、
とにかく宇宙で一番最初にできた星を探す。 そんな目的の観測装置です。宇宙にある望遠鏡。
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つまりこの望遠鏡、めちゃめちゃ目がいいわけです。 宇宙の初期まで見ることができるわけです。
そこまで見ていくと、もうブラックホール結構あるじゃんっていうものが見えてきたんですよね。
あれ?みたいな。 銀河ができてブラックホールができてっていう順番だったら、
これ、銀河だけの状態がたくさん見つかって、 ブラックホールがその時点であるっていうのはあんまりないんじゃないかと、
いうふうに考えられてきていたんですけど、 実際はブラックホール結構宇宙の初期からあるなっていうところが分かって、
これまで考えられてきた定説が覆ったと。 銀河が先でブラックホールが後っていう考え方がひっくり返った。
じゃあ、違うんだったらどうなんだろうっていうので、 今回計算シミュレーションっていうところで一緒に計算してあげた結果ですね。
銀河とブラックホールは同時にできたんじゃないかというような見解が出てまいりました。
で、その見解が出てきたことによってですね、 計算バーってしてみた結果、
銀河の中で星を作る、その星の向上としての役割、 そして銀河の中心にあるブラックホールがどんどん成長していって、
巨大化していく、成長していく過程。 お互いがお互いのプロセスに
影響を及ぼし合っている。 つまり、共に進化すると書いて強進化、
っていう状態を作っているのが、実は銀河とブラックホールの関係性なんじゃないかというようなところが、今回ここで明らかになったんですね。
ジェームス・ウェップ宇宙望遠鏡の登場によって、今まで定説だと思われていた 銀河、ブラックホール、どっちが先か問題。
ここが定説が崩れる。しかも観測結果によって、 これはジェームス・ウェップ宇宙望遠鏡を作った人たち、そしてミッションの設計っていうのが
完璧だったと言わざるを得ない。 そんな感じだなぁと思いましたね。
これは観測の証拠が出てきたから、今まで確からしいと思ってたことが違うっていうのは、 なんかこう
天文学の研究の中って、観測と理論っていうところが、どっちかが、これも共振化みたいな感じで、どっちかが先に未来のことを言ったら、それに対してどっちかが追いついていくみたいな。
観測で何かわかんないけど面白いのが見つかった、その理論が出てくる。 理論で、
宇宙っていうのはこういう理想的な状態になっているはずだ、って思ったものを観測技術が発達していったら見つけていくみたいな。
今回は理論に対して観測が覆していくっていう流れだったけど、 それを確かめるっていう流れも例えば重力波とかね。
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重力波は100年前にアインシュタインが予想して、100年後に観測技術が発達して発見されたというような流れもあったりするので、
これは結構天文学の醍醐味みたいなものを、みんな目の当たりにできている、いいタイミングなんじゃないかなと思うので、こういったニュースね、
こういう目線で多分語ってくれるメディアは多分そんなにないかなと思うんで、 ぜひね、チェックしてみていただけたらと思います。
ちなみに僕は観測屋さん、実験屋さんなので、 そんな理論家の人たちの頭のいい計算というのは全然わかりません。
ただ、その人たちが予想できていないような領域の観測をしていくぞっていうところがあったんで、
そこそ新しいブラックホール見つけるとかね、やったことあるし、そういった感じで実験屋さん頑張れと、観測屋さん頑張れという非決めで僕は見ちゃうかなというところです。
今回は観測結果をベースにして理論のシミュレーションやってっていう、 なんかワンパッケージなので、これはチームとしてすごいなぁと思いましたね。
はい、ということで今回は、 銀河が先かブラックホールが先か、長年の疑問に挑んだ、そんな研究紹介させていただきました。
アフタートークです。はい、ということで、どうですか? 1日10分、いい感じに綺麗にまとまったんじゃないでしょうか。
懐かしいですね。ということで、こういうの引き続きやっていきたいと思います。 で、ちょっとね、10分いいなって言ってくれてる人います。
前回の放送ですね、なあさんからコメントいただきました。 10分くらいでサクッと聞けるのはありがたいです。これからも楽しみにしてます。
ということで、なあさんありがとうございます。嬉しいですね。 で、昨日のエピソード、みちゃさんからもコメントいただいてますね。
星を見る運動で明かりを最小限にする運動があるので、夜観光が多くても良くないと思います。
そりゃそうですね。夜観光、GDPの指標になるけど、光害、光害って言われるような、光によって夜空が害されてしまう。
そんなところの話ともつながってくるんで、ツイッターでもね、なあさんだったから。 光害条例の話を、光害って読むのか光害って読むのか、
専門家によって違うんですよね。 光害でいいと思うんだけど、まあわかりづらいからでしょうね。
僕が国立専門大で受けたセミナーでは、光害って読んでました。 ということで、まあそんな感じで、光の明るさ、いろいろね、重要かなと思うんで、ぜひ皆さんも気にしてみてください。
本日は金曜日ということで、今週の水曜日、またね、新しいポッドキャストのエピソードを更新しました。
僕がもう一つやってるポッドキャストチャンネル、隣のデータ分析屋さん、今回は憧れのボイシーのオフィス。
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音声配信といえばボイシーですね。宇宙話もボイシーで聞いてくれている方いると思います。 ボイシーのオフィスに行って、ボイシーのプロデューサーの方に、どうやって音声配信のデータ見るんだろう、みたいな話とか。
ボイシーのダッシュボードめっちゃ綺麗じゃない?みたいな、そんな話をしてきてますんで、気になる方はぜひ聞いてみてください。
今回の話も面白いなぁと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク、こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitter、Spotify、Apple、じゃんじゃんをお持ちしてますので、ぜひよろしくお願いします。
今日、金曜日の21時から、周泳者の連載最新話を公開します。 明日か月曜日かで、この内容をポッドキャストでもお話ししていこうと思ってます。
先に読んで、ポッドキャストに来てくれるのが一番いいかなと思ってますんで、ぜひよろしくお願い致します。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
