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今回は、ストーリーテリングをどう組み立てたらいいかと考えていたら、5W1Hが大事じゃないかなと思った話なんですが、
5W1Hというのは、フェン、フェア、フー、ファット、ワイ、ハウということで、いつどこで誰が何を、なぜどのようにという要素のことですけれども、
それを考えていたら、歌舞伎の有名なセリフでウイロウリとか、例えば桃太郎の話がありますけれども、それって5W1Hのパターンじゃないかなと思って、
そう考えていたので、桃太郎の話とウイロウリの話を読んでみたいと思いました。
桃太郎の話
まず最初に桃太郎の話なんですが、ちょっと読んでみますね。
あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは毎日、山へ木の枝を取りに行きました。
おばあさんは川に洗濯に行きました。
ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこどんぶらこと、とても大きな桃が流れてきました。
おばあさんはびっくりして言いました。
あれ、まあ、大きな桃だ。持って帰っておじいさんと一緒に食べましょう。
そして、桃を家へ持って帰りました。
夜になりました。山からおじいさんが帰ってきました。
おばあさんは、おじいさんを見てください。大きな桃でしょう、と言いました。
わあ、本当に大きな桃だ。おじいさんは喜びました。
おばあさんは、さあ、おじいさん、一緒に食べましょう、と言って桃を切りました。
すると、桃の中からかわいい男の子が出てきました。
おじいさんとおばあさんはとてもびっくりしました。
わあ、桃から子供が出てきた。元気な男の子だ。
二人は子供がいませんでした。だから二人はとても喜びました。
おじいさんは言いました。この子は桃から生まれたから、名前は桃太郎だ。
桃太郎はおじいさんとおばあさんの子供になりました。
桃太郎はご飯をたくさん食べて大きくなりました。そして、とても強くなりました。
その頃、村に悪い鬼たちが来て、村の人たちのお金や大切なものを取っていきました。
村の人たちはとても困っていました。この鬼たちは鬼ヶ島に住んでいました。
ある日、桃太郎はおじいさんとおばあさんに言いました。
おじいさん、おばあさん、私はもう子供じゃありません。鬼ヶ島へ行って鬼と戦います。
そして鬼が取ったものを返してもらいます。
おじいさんとおばあさんは言いました。危ないからやめなさい。
でも桃太郎は大丈夫だと何度も言いました。
おじいさんとおばあさんは、そうか、それでは行ってきなさいと言いました。
おばあさんは木ブラゴをたくさん作りました。
おじいさんは旗を作って、その旗に一方一と書きました。
桃太郎は木ブラゴと旗をもらって、おじいさん、おばあさん、ありがとうございます。
では行ってきますと言いました。
そして元気に歩き始めました。
少し歩きました。すると犬がワンワンと走ってきました。
犬は桃太郎に聞きました。
桃太郎さん、桃太郎さん、それは何ですか。
桃太郎は答えました。
これはとってもおいしいきびだんごだよ。一つください。
いいよ、あげるよ。
桃太郎は犬にきびだんごをあげました。
私はこれから鬼ヶ島に行くよ。
そして鬼と戦うんだ。ワンワン。
じゃあ私も一緒に行きます。
桃太郎は犬を連れてまた少し歩きました。
すると猿がキャッキャッと出てきました。
桃太郎さん、桃太郎さん、それは何ですか。
これはとってもおいしいきびだんごだよ。一つください。
いいよ、あげるよ。
桃太郎は猿にきびだんごをあげました。
私はこれから鬼ヶ島に行くよ。
そして鬼と戦うんだ。キャッキャッ。
じゃあ私も一緒に行きます。
桃太郎は犬と猿を連れてまた少し歩きました。
すると騎士がケンケンと飛んできました。
桃太郎さん、桃太郎さん、それは何ですか。
これはおいしいきびだんごだよ。一つください。
いいよ、あげるよ。
桃太郎は騎士にきびだんごをあげました。
私はこれから鬼ヶ島に行くよ。
そして鬼と戦うんだ。ケンケン。
じゃあ私も一緒に行きます。
鬼ヶ島は遠くにあります。
桃太郎と犬と猿と騎士は疲れるときびだんごを食べてまた歩きました。
桃太郎たちは海に着きました。
鬼ヶ島は海を渡って行かなければなりません。
みんな船に乗りました。
犬が言いました。わんわん。
桃太郎さん、犬ヶ島はまだですか。
そのとき騎士が大きな声で言いました。
あ、鬼ヶ島だ。
鬼ヶ島が見えてきました。
騎士は私が見てきますと言って鬼ヶ島に飛んで行きました。
騎士は帰ってくると言いました。
ケンケン。
鬼たちは酒を飲んだり歌を歌ったりしています。
船が鬼ヶ島に着きました。
桃太郎と犬、猿、騎士は島の中へ入って行きました。
鬼たちはお酒をたくさん飲んで大きな声で歌ったり話したりしています。
寝ている鬼もいます。
桃太郎は鬼たちを見ると、私は日本一強い桃太郎だと言いました。
そして刀を出して鬼たちと戦いました。
犬も猿も騎士も鬼たちと戦いました。
犬は鬼を噛みました。
猿は鬼をひっかきました。
騎士はくしばしで鬼を突きました。
痛い、痛い。
鬼たちは泣きました。
桃太郎たちはとても強かったのです。
鬼たちはもう戦うことができませんでした。
一番強い鬼が言いました。
ごめんなさい、ごめんなさい。
よし、分かった。これからはもう悪いことをしてはいけないよと桃太郎が言いました。
鬼は、はい、もう悪いことはしません。
村の人たちから取ったものは全部返しますと言いました。
桃太郎と犬と猿と騎士は鬼が返したものを持って帰りました。
村の人たちはとても喜びました。
おじいさんとおばあさんもとても喜びました。
そして桃太郎といつまでも楽しく暮らしました。
終わり。
ウィローリの話
今度はですね、歌舞伎のステリフのウイローリをちょっと読んでみますね。
ウイローリの話ですね。
拙者親方と申すは、お立ち合いのうちに、御存知の方にも御座りましょうが、
お江戸を経って二重に神方、宗宗、小田原、四季町をお過ぎなされて、
青森町のぼりへおいでなさるれば、
南漢橋、寅屋東へも、ただいまは停滞して遠征と名乗りする。
甘蝶より大千穂森まで、御殿に入れます、御殿に入れます、この薬は、
昔陣の国の当人ウイローという人は町へ来たり、
三大の檻からこの薬を深く込め置き、
持ち寄る時を一輪ずつ棺振りの隙間より取り出す。
よってその名を御門より当人口と賜る。
すなわち、門陣には「いだたきすくにおいく」と書いて当人口と申す。
ただいまはこの薬、ことのほか世上に閉まり、
交互に偽看板を出し、「いや、おだわらの、はいだわらの、さんだわらの、すみならのなのと、
いろいろに申せども、ひらがなを持っておいろうと、
きせしは御殿遠征ばかり、もしは御立ち合いのうちに、
あたみか等のさえ当時においでなされるか、
または、いせ御参宮のおりからは、
必ず門違いなされますのら、
御殿ならば右の方、御殿ならば左側、
八方が四つむね、表が三つむね、
玉銅づくり、青国菊の桐の塔の御門を御斜面あって、
計数正しき薬でござる。
いや、最善より加盟の自慢ばかり申しても、
御存知ない方には、
精進の故障のまるのみ、
白川よふれ、
さらば一流食べかけて、その気味合いを御目にかけましょう。
薬についての舌の反応
まずは、この薬をかように一流ふたの上に塗りまして、
府内に納めますると、
いや、どうも言えぬは、
胃、心、肺、肝がすくやかになりて、
君風のんどゆへ行きたり、
口中微量を消するがことし、
腸、きのこ、類面の食い合わせ、
そのほか、万病殺口あること、
神のことし、
さて、この薬、第一の奇妙には、
舌のまることが、
銭ごまが裸足で握る。
きゅっと舌がまわりだすと、
やむをたてもたまらんじゃ。
すりゃすりゃすりゃすりゃすりゃすりゃ、
まわってくるは、
舌の動きと関連する食べ物
あわへのんどは、
さたらな舌に、
かげしさしおん、
はまのふたつは、
くちびるのけいちょう、
かいこさわやかに、
あかさったなはまやらは、
おこそとのむよろを、
ひとつへきへきに、
へきほし、
はじかみに、
ぼんまめぼんごめ、
ぼんごも、
つみだてつみまめ、
つみさんしょう、
しょしゃん、
しょしゃさんの、
しゃそうじょ、
こも、
こご、
こごめの、
なまがみ、
こごめのながま、
なまがみ、
こごめの、
しゅず、
しゅずす、
しゅずしゅせん、
おやもかへい、
こもかへい、
おやかへい、
こかへい、
おやかへい、
ふるぐりのきの、
ふるぎりくち、
あまがっばか、
ばんがっばか、
くさものけはんも、
かわげはん、
しかばかもの、
しっぽころびを、
みはりありながに、
ちょっとぬうて、ぬうて、
ちょっとぶんだせ、
かわらのでしこ、
のぜっぎちく、
のらにょらい、
のらにょらい、
みろらにょらいに、
むろらにょらいに、
ちょっとさきの、
ちょっとさきの、
こぼとけに、
どじょうにょろり、
きょうのなまだら、
ならなまがつお、
ちょっとしほかんめ、
おちゃたちょ、
おちゃたちょ、
ちゃっと、
たちょ、
ちゃたちょ、
あおでけちゃしたいんで、
おちゃ、ちゃっと、たちょ、
くるわくるわ、
なんやくる、
こうやのやまの、
てんもくひゃっぱい、
はしやきざい、
てんもくひゃっぱい、
もうはっぱい、
はっぴゃっぽん、
ぶぐばぐ、
びぶぶぐ、
あわせてぶぐばぐ、
ろく、
ろくぶぐばぐ、
きく、
きくくり、
きくくりみ、
きくくり、
きくくりむ、
きくくりむぎむ、
ぎごみ、
むぎごみ、
みむぎごみ、
あわせて、
むぎごみ、
むむむぎごみ、
あのなげらしのなぎなたは、
ただなぎなたぞ、
むこう、
むこうのごまがらは、
えもがら、
えのごまがらか、
がらがらかまごまがらか あれこそほんのまごまがら
がらぴーがらぴー風車 起き上がれ起き上がれこぼし起き上がれ
こぼし ゆんべんもこぼしてまたこぼして
たーぷぽぽたーぷぽぽ ちりからちりからつったぽたっぽたっぽ
いっちょうざこ 落ちたら煮て食おう 煮ても焼いても食われんものは
ごとくてっきゅう かなぐまどうじん いしぐましもち トラグマトラキス
なかにもとおちのなしょうもんには いばらぎどうじがうでぐりごん
をつかんでおせる かのらいこうの じざもとさらす
ふらきんかんしいたけさだめて ござんなそばきりそうめんうどん
か ごどんなこしんもち ござなのこしたのこおけにこみそ
がこあるぞ おしゃくし こもってこすくってこよこす
おっとかたんだ こころへたんぼのかわさけ かながわほどがわとず
かははしっていけば やいとうすりむくさんにばかり
か ほじさはひらつかをひそがしや
こいそのしくをななつおきして そうてんそうそうそうしゅうおだ
らとうちんこ かくれござらぬきせんぐしゅうの
はなのおいど あれあのはなをみて おこころをやわらぎゃあという
うぶこはうこにいたるまで このおいどのごひょうばん ごぞんじない
とはもうされまいまいつぶり つのだせぼうだせ ぼうぼうまいに
うすきにすりばち ばちばち ばちばち ぐわらぐわらと はめをはずして
こんにちおいでの いずれのさも いずれもさもに あげればならぬ
うられればさらぬと いきせいひっぱり とうほうせかいの くすりのもとじめ
やくしんよらいもしょうてんあれ とをうやまって ういりょはいや
しちゃいませんか なかなかちょっと 読みづらいするセリフなんですが
確かにGoogle1Hっていうのはどこで 誰が何をしたみたいなことをやっぱり
病形をクリアにする意味ではそういう ものを意識して話をやっぱり組み
立てないといけないんじゃない かなという話でございました