iPadと著者の物語
こんにちは、ザ・ディープダイブへようこそ。えっとですね、今回はあなたから共有いただいた資料、iPadライフあれこれをじっくりと深掘りしていきたいなと思っています。
はい、よろしくお願いします。
これ一見すると、あるユーザーの方のiPad活用術っていう、そういうテーマなんですけど、読み進めていくうちに、なんかこれは単なるガジェットの話じゃないなと強く感じまして。
そうなんですよね。これはもう一人の人間が、テクノロジーっていう道具と、どう出がって自分の可能性を広げていったかっていう壮大な物語なんですよね。
物語ですか?
はい。特に視覚に障害を持つ著者の方の視点を通すことで、アクセシビリティっていう言葉が、ああ本当はこういう意味なんだなっていうのが見えてくる。だから製品レビューっていうよりはもっと普遍的な、そう人間の創造性の話と言えるかもしれないですね。
いやー面白い視点ですね。では早速その物語の始まりから見ていきたいんですが、これいきなりちょっと意外な事実からなんですけど、このiPadっていう名前、実はAppleが最初から持っていたわけじゃないっていう話ご存知でした?
えー、いや知らなかったです。
資料によると、もともとは富士通が持っていた商標らしいんですよ。それを後にAppleに譲渡された後。
そうなんですね。今となってはもうAppleの代名詞みたいな名前なのに。
ですよね。
その事実とセットで考えるとすごく興味深いのが、初代iPadの発売って2010年なんですよね。
あー言われてみれば。
つまり私たちの生活にここまで深く浸透したデバイスが、まだ生まれてから十数年しか経ってないっていう。
確かに。そう考えると驚くほど最近のことですね。
私たちの生活の風景そのものが本当に短い期間で一気に塗り替えられてきたっていうことでしょうか。
まさに。このテクノロジーの普及スピードの速さっていうのが、今回の資料の著者の方の人生にもすごく大きな影響を与えているわけです。
なるほど。
2012年からApple製品を使い始めたと書かれてますけど、これってつまり社会人としてキャリアを積んできた中で、突然目の前に新しい強力なツールが現れたっていう状況だと想像できるんですよね。
なるほどな。そしてその新しいツールと向き合う上で、著者が非常に大切にされているのがアクセシビリティっていう考え方なんですね。
資料の中では、すべての人が欲しい情報に手が届くこととすごくシンプルに定義されていて。
わかりやすいですよね。
ただこの言葉自体、まだ一般にはそこまで浸透していないんじゃないかとも指摘されていますね。
そうなんです。こういうテクノロジーの話をすると、必ず出てくる反論っていうのがあるじゃないですか。
著者の仕事術
ああ、ありますね。使える人はいいけどみたいな。
そうそう。使える人はいいけど、使えない人はどうするんだとか、ハイテクの押し付けじゃないかとか。この資料の誠実なところは、ちゃんとそこにも触れているところなんです。
そう、その意見を本当によく耳にします。ある種のテクノロジー格差というか、取り残される人が出てくるんじゃないかっていう懸念ですよね。
ええ。
でも、著者のアプローチはそこで議論を止めない。むしろそこが出発点になっている。
と言いますと?
その壁をどう越えるかっていう問いに対して、著者は機能を説明するんじゃなくて、まずは興味を持ってもらうことが大事なんだと説いているんです。
ああ、なるほど。そこが非常に重要なポイントだと思います。
ええ。
性能とかスペックを語るんじゃなくて、まず面白そうとか便利そうっていうその純粋な好奇心に火をつける。
はいはい。
そのためにパソコンよりも直感的で、設定さえ済ませればどこにでも持っていけるっていうiPadの手軽さ。これが最初の扉を開く鍵になるんだと。
これって人を説得するんじゃなくて、人の心を動かすっていうアプローチですよね。
いや、本当にそうですね。資料にあるAppleのコンセプト。誰もがアクセスしやすくて使いやすいものであるっていう言葉が、著者の体験を通じてなんだかこう血の透っぱ者に聞こえてきます。
うんうん。
ただのオーモーブじゃなくて、実際に一人のユーザーがその理念を体現して、さらに他の人にも伝えようとしているっていうアクセシビリティって単なる機能の集合体じゃなくて、使う人への想像力そのものなのかもしれないですね。
そういうことだと思います。心理的なハードルをいかに下げるかっていう、そのデザイン思想の現れですよね。
そして、著者はその思想を自分自身の仕事術の中で、さらに具体的に実践していくことになるわけです。
その具体的な仕事術、ここが本当に興味深いんですよ。
ええ。まず、著者が選んだ機種がiPad miniだっていう点。
ミニですか?
はい。その理由が、片手で持ちやすく操作もできるから、この選択に、著者の日常のリアリティが何か凝縮されている気がするんですよね。
ああ、なるほど。常に携帯して、いつでも情報にアクセスするための相棒としての選択ということですね。
そうなんです。そして、そのiPad miniにあえて外部付けのキーボードを組み合わせる。
それも面白いですね。
ですよね。携帯性を重視してminiを選んだのに、なぜわざわざ別の機器を持ち歩くんだろうって。
その答えが、正確性のため。フリック入力もできるけど、長文の執筆とか資料作成みたいな高い精度が求められる作業では、やっぱり物理キーボードが欠かせないと。
なるほどな。
ただ、そのキーボードも時々接続が不安定になるっていう悩みも率直に書かれていて、その試行錯誤の様子が伝わってきますよね。
つまり、完璧なツールがポンと与えられるわけじゃなくて、自分にとっての最適解をこうして一つ一つ組み合わせて作り上げていく、そのプロセス自体が重要なんだなと。
自己評価とテクノロジーへの向き合い
まさに自分だけの道具を育てていく感覚に近いのかもしれないですね。
その表現いいですね。
そして、その試行錯誤の先に著者が見た景色っていうのが次の言葉に集約されてるんです。これは本当に胸を打たれました。
どの部分でしょう。
15年前に都内でサラリーマンをしていたときに、iPadがあったなら仕事を辞めることはなかったかもしれないっていうこの一文です。
うわー、ちょっと言葉を失いますね、それは。
ですよね。
これはもう便利とか効率的とかそういう次元の話じゃない。
ええ。
一つのデバイスが人のキャリア、人生の選択肢そのものを左右するほどの力を持っていたかもしれないっていう、そういう告白ですもんね。
そうなんです。この言葉は私たちが普段テクノロジーっていう言葉でなんかこう簡単に片付けてしまっているものが、実際にはどれほど個人の人生に深く関わっているのかを突きつけてくる。
うーん。
これは失われた可能性への言及であると同時に、今このツールを手にしていることの価値をこれ以上なく力強く示しているんですよね。
その重みを踏まえた上で、著者の自己評価っていうのがまた面白いんです。
はいはい。
現状をご自身ではiPadを約60%使いこなせていると感じていると。
60%まだ伸びしろがあると。
そうなんです。で、100%を目指すために自己研究が重要だと断言してるんですよ。
おー、自己研究。いい言葉ですね。
いいですよね。
誰かが作ったマニュアルを読むにはなくて、自分自身のニーズとか課題を起点にして能動的に使い方を開拓していくっていうその姿勢が表れてますよね。
ええ。
著者の言う100%っていうのは単に全機能をマスターするってことじゃなくて、自分の生活とか仕事とiPadっていう道具が完全に一体化する状態を目指してるんじゃないでしょうか。
あー、なるほど。その研究の大きなテーマの一つが、見て動く社会とどう向き合うかっていう点ですね。
はい。
資料によれば、iPadのおかげでプレゼン資料の9割は一人で作れるようになったそうなんです。
いや、これはとってつもない飛躍ですよね。
本当に。ただここで重要になってくるのが。
残りの10%ですね。
そう、それです。
この10%にこそ、テクノロジーだけでは埋め切れない、社会との間の溝が象徴されているように思うんです。
溝ですか?
ええ。例えば、スライド上のオブジェクトの微妙な配置とか、配色のバランスとか、そういう見る人を前提とした暗黙のルールみたいなものですね。
あー、なるほど。
Apple Pencilの新しい活用法
著者は、この見えない10%をどう乗り越えるかっていうのが、これからもずっと続いて回る課題なんだと語っています。
そして、その課題への挑戦が、未来に向けたものすごく創造的な試みへと繋がっていくわけですね。
ええ。
その一つが、Apple Pencilの活用です。
まだ文字を書く機会は少ないけれど、いずれは手書き入力をマスターしたい、と。
ええ。でもそこで、おや?って思うわけじゃないですか。
と言いますと?
視覚に頼らずに、どうやって手書きで文字とか図形を正確に描くんだろうと。
あー、確かに。
その問いに対する著者のアイディアが本当に独創的で、今回の資料のハイナイトの一つだと感じました。
本当にそうですね。僕も読んでて、なるほどって思わず声が出ちゃいました。
はいはいはい。
そのアイディアっていうのが、キーノートを立ち上げ、真っさらなキャンバスに厚紙で作った枠を取り付けるっていうもの。
うーん。アナログなものを持ち込むんですね。
そうなんです。
例えば、リンゴの形に切り抜いた厚紙をiPadの画面の上に置くじゃないですか。
はいはい。
で、その縁をApple Pencilでなぞると。
あー、なるほど。
そうするとリンゴの絵が描けちゃうっていう、そういう発想なんですよね。
いや、これはもう単なる工夫っていうレベルを超えてますよね。
ですよね。視覚情報に頼るっていうデジタルの常識を覆して、触覚、つまり厚紙の縁に触れる感覚をガイドにして、デジタルな創作を行うっていう、全く新しいメソッドの発明ですよ、これ。
一種のハックですよね。既存の機能を組み合わせるだけじゃなくて、アナログなものを持ち込んで、自分だけの使い方を文字通り発明している。
えー、ここに著者の言う自己研究の真髄がある気がします。
まさに。そして、この小さなしかし画期的な発明が、著者の語るもっと大きなビジョンへと繋がっていくんです。
大きなビジョン。
資料の最後の方で触れられてますけど、仮想現実とかウェアラブル端末を活用して、視覚障害者の職域拡大を目指したいっていう夢。
はい。
あるいは、障害者の理解促進のためのコンテンツを自ら生み出したいという目標。厚紙の型をなぞるっていう行為は、その壮大な未来に向けた具体的で確かな第一歩にあってるんです。
テクノロジーの再発明
なるほど。テクノロジーをただ受け取って使う消費者から、テクノロジーをハックして新しい価値を生み出す創造者へと変わっていく姿が、そのエピソードにはっきりと見えるわけですね。
その通りです。そして、それって何も特別な才能を持つ人だけの話じゃない。自分の目の前にある課題に対して手元の道具を使って何とかしようっていう、その真摯な探求心さえあれば、誰もが創造者になれるんだと、この資料は教えてくれているように思いますね。
さて、ここまで深く読み解いてきましたが、これらすべてが何を意味するのか、今回の探求から得られたポイントを少し整理してみたいと思います。
まず一つは、iPadというデバイスが単に便利な道具というだけでなく、一人の人間の働き方、創造性、そして世界との関わり方そのものを改変越し得る強力な可能性の扉であるということですね。
ええ、まさに。そして二つ目は、テクノロジーを使いこなすということの本当の意味。
と言いますと。
それは、すべての機能を暗記することなんかじゃない。むしろ、自分自身のニーズとか課題に合わせて試行錯誤しながら自分だけの使い方を発明していく、その探求のプロセスそのものにあるということ。
ああ、なるほど。
著者の言う60%から100%への道っていうのは、まさにその終わりのない旅を指しているんでしょうね。
そして三つ目、これが最も重要かもしれませんが、アクセシビリティとは単に機能を広めることだけではないということ。
ほう。
使える人は良いけどっていう壁に直面したときに、いかにして相手の興味という扉を開くかというある種のコミュニケーションの問いでもある。
ええ。
著者のまず手軽さから入ってもらうっていうアプローチはその見事な実践例でした。
そうですね。
それでは最後に、この話を踏まえてあなたに一つ思考の種を投げかけてみたいと思います。
お願いします。
今回の話の中に厚紙を型紙にしてApple Pencilで絵を描くという非常にクリエイティブなアイデアがありましたよね。
はい、ありました。
これを少しヒントにご自身のことを考えてみてほしいんです。
あなたが毎日当たり前のように使っている身近なツール。
それはスマートフォンでも一本のペンでも、いつも使っているマグカップでも何でも構いません。
はい。
そのツールの本来の使い方という常識を一度すべて忘れてみるとしたら、あなた自身のちょっとしたできないことや不便なことを乗り越えるために、あるいは全く新しい何かを生み出すために、そのツールをどんなふうに御用あるいは再発明できるでしょうか。