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ボイスドラマ、熟年ポーターの逆転劇第四幕。
熟年ならではの、酸いも甘いも噛み分けた大人の和解を描いています。
第四幕、大人の和解と新たな旅立ち。
ウラチョウボが繋ぐ二つの道。
誤解と満身、そして裏切り。
それらを乗り越えた先にこそ、本当の第二の人生が始まるのかもしれません。
今回は、少し熱い大人の対話をお届けします。
皆様こんにちは。
第三幕で手に入れた謎のウラチョウボ。
そこには、コバエモンさんたちの名前を使った驚くべき不正の記録が残されていました。
しかし、大人の戦いは完全懲悪だけでは終わりません。
今、おじさんたちの絆が新しい形へ動き出します。
シーン1、深夜の宿屋、作戦会議。
書類をめくる音、ランプが揺れる音。
うーん、トミーさん。
このウラチョウボ、じっくり読んでみたら、えらいことがわかったわ。
コバエモンらが不正をしてるんやない。
ギルドマスターがコバエモンらのAランクっていう知名度を勝手に使って、
ウラでお金を着服しとるんや。
あら、ということはコバエモンさんたちも被害者、あるいは都合よく踊らされていたということですね?
ええ、そうなんや。
あいつらウチらをバカにして追い出しといて、自分らも騙されとったなんて、ちょっとカッコ悪すぎるわ。
うーん、あいつら、プライドだけは一丁前やからな。
自分が利用されてるなんて夢にも思てへんやろ。
よし、ちょっと人肌脱ぎに行こうか。
これでも二十年、一緒に泥水吸ってきた仲間やからな。
シーン2 ギルドホール 正面玄関
大扉が開く音。ガヤガヤした冒険者たちの声。
うーん、今日の依頼も割には合わんたい。
おまけにトミーがおらんとポーションの補充ひとつスムーズにいかん。
そうですわね。新しい若いポーターの子、すぐ荷物が重いって泣き言を言いますの。
でも、トミーのあの頑丈さが少し懐かしいですわ。
やあ、コバイモンさん、パトラさん。相変わらずぼやいてまんな。
トミー!?何しに来たか。俺たちを笑いに来たんだら承知せんぞ。
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アホ言え。これを見に来たんや。裏帳簿を差し出す。
ケンタウリさん、解説頼むわ。
コバイモン、あんたらが先月命がけで倒した血脈竜の報酬、ギルドから半分しかもらうでないやろ。
うーん、残りの半分、この帳簿のとおりギルドマスターの懐に入っとるで。
な、なんぼて?
シーン3 大人の和解
突きつけられた冷酷な真実。
自分たちが無能と見下していたトミーたちに、逆に救われていたのだと知ったコバイモンは、拳を握りしめ、深く頭を下げました。
トミー、俺は、俺たちは、なんて馬鹿なことをしたとや。お前を無能と物知り、追い出して、本当に、すまんかった、トミー。
あ、わたくしも、プライドばかり高くて、あなたの本当の支えに気づけませんでしたわ。申し訳ありません。
ああ、もう、おっさんとおばさんが講習の面前で頭下げんといてんな、恥ずかしい。
わかればええんや、わかれば。わいらも、あのまま黄金の翼におったら、このスキルに気づけんかったしな。結果オーライや。
そうやよ、終わり良ければ全てよしやって。
シーン4 それぞれの再出発
俺たちは、もう一度、一からやり直すばい。新しい若いメンバーをギルドで募集して、今度は仲間を大切にする、本当のAランクパーティーを目指すたい。
おお、応援しとるで。わいらも負けてられへんな。なあ、ケンタウリさん。
せやな、俺らもいつまでもトミーさんのグループじゃカッコをつかん。新しいパーティー名をつけようか。
あら、素敵ね。どんなお名前かしら。
俺らの名前は、ヴィンテージアローズ。熟成された矢や。一本一本は年季の入った古い矢やけど、トミーさんの無限性能という弓から放たれたら、どんな標的も射抜く、どないや。
ヴィンテージアローズ。渋いやん、気に入ったわ。
シーン5 未来への誓い
コバエモンさん、このウラチョウボは、わいがポッケに大事に隠しとくわ。
今すぐギルドマスターを告発しても、あいつの権力で揉み消される。今は力を蓄える時や。
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ああ、俺らヴィンテージアローズとコバエモンらの新生パーティー。お互い切磋琢磨して、ギルドで発言権を持てるようになったその時。
フフフ、あの狸オヤジの不正を白日の下に晒したろやないか。よし、ほな新しい旅立ちに乾杯や。一同、乾杯!
裏切りを乗り越え、がっちりと握手を交わした熟年たち。2つのパーティーはそれぞれの道を歩み始めます。
しかし、ギルドマスターの黒い影は確実に彼らを監視していました。
次回、第5幕。大人の遠足。新生ヴィンテージアローズ、初めての共同任務。新しい仲間との賑やかな旅が始まります。お楽しみに。第4幕、完。