星野良太-金じゃなくて人を重視してきました。人を大事にしてきた。
星野良太-人に対して、いろいろ、家族的に扱うとか、いろんな福利・厚生を充実させるイベントがあるとか、
星野良太-それは好き嫌いを抜きにして、人を中心に見てきましたよ、というお話なんですね。
ヤンヤン-なるほどね。人とか物が中心?
星野良太-のを大事にするという。
ヤンヤン-お米が高いよ、みたいな話だよね。
星野良太-まあまあまあ、そうですね。
星野良太-平成、ここで言うと、1985年のプラザ合意っていう教科書を習った。
ヤンヤン-忘れてると思いますけど。
星野良太-僕も忘れてるので、あったと。
星野良太-アメリカ主導で、国際社会的に円高に誘導されました。
星野良太-とかもあるんですけど、デフレになったと、平成不況とか言うじゃないですか。
星野良太-失われた30年とか言いますかね。
ヤンヤン-言いますね。
星野良太-この時代はデフレになったということは、お金の価値が上がるんですよ。
星野良太-逆に言うと、人の価値が下がる。
星野良太-人に投資する、投資とか人を大事にする必要がないですよ、っていう経営になっていったんですよね。
星野良太-人材業界で言うと、派遣が開放されたとか、いろいろあります。派遣法が改正されてとかありますけど。
ヤンヤン-資金が増えていったと。
星野良太-とかもありますけど、これはその背景には、そういう派遣法が云々というのもあると思うんですけど、
星野良太-一方で、お金の価値が上がったから、人を大事にする必要が、経営者的にインセンティブなくなりましたよ、ということをおっしゃってるんですよ。
ヤンヤン-はいはいはいはい。理解できる気がします。
星野良太-理解できる気がしますね。
星野良太-だから、今までは人を大事にして、それで価値を生んでいきました。
星野良太-でも、昭和の後半から平成になってから、お金を大事にすればいいんでしょう。
ヤンヤン-金があればできることがめちゃめちゃ増えちゃったってことだよね。
星野良太-そういうことです。
ヤンヤン-いろんなものがサービス化していったっていう。
星野良太-そうですね。まさにそういうのもあったり。そういうことです。
星野良太-あと、もう一個面白いなと思ったのは、今、投資ってすごい重要視されるじゃないですか。金融のね。
ヤンヤン-怪しいぐらいされてますね。
星野良太-されてますよね。任意差とか新任意差とかもそうですし、仮想通貨。
なんとか投資、マンション、不動産に投資するもそうだと思いますし、ソフトバンクなんかまさにそういうの、投資会社じゃないですか、すでに。
ヤンヤン-今そうなってきてますね。
星野良太-VC作って、ファンド作って、何百億、もっとか、何兆円規模でやってるんですよね。
ヤンヤン-リワークとかもね。
星野良太-失敗しましたけどね。
ヤンヤン-お金が、お金で金を生むことがすごいっていう風になったのは、国際政治の影響って、さっきプラザ合意があって、円が円高になるんですよ。
当時でいくと、1ドル240円が150円までになりました。今は1ドル150円ぐらいなんで、それでも当時は円高だったらしいんですけど。
そうすると、日本の国内で円で作ったものを海外に売りづらくなるから、アメリカはそうしましたと。
でも逆に、一方で日本の円が強いってことは、海外に行った時に、日本円でたくさんのものを買えるから、投資ができやしやすくなると。
日本企業がアメリカにいろんなものを買ったとかってあるじゃないですか、美術館を買ったとかね。
ヤンヤン-出てるね。
星野良太-会社を買ったとか。
で、それによって何が起こったかというと、投資すれば楽じゃねって話ですよね。
強いお金を元円でやったら、別に実業やるよりいいんじゃねっていうのが強まったっていうのは、まあなるほどなと思ったんですよね、書いてあって。
ヤンヤン-そうですね。楽ちんだもんね。
ヤンヤン-そう。だから今、僕なんかキャリアの世界に転職とか見てても、結局金融機関とかファンドとかって憧れの仕事なんですよ。高収入で、おしゃれ。
星野-今でも?
ヤンヤン-今でも。
星野-へー。
ヤンヤン-なんか最高位みたいな感じなんですよ、ヒエラルキーで言うと。
星野-金融。
ヤンヤン-まあいわゆる銀行とかはちょっとあれですけど、今は。
星野-そうだね。
ヤンヤン-ヘッジファンド行きたいとかって、金融の方は最後そこ行きたいって言うんですよ。VCDとかファンドでやりたいみたいな。
星野-うーん。
ヤンヤン-まあ一つの頂点ではあるんですよね、未だに。
星野-そうだね。お金の生産性みたいな話で言ったら一番効率のいい世界なんだろうね。
ヤンヤン-そうですね。計算式でぴゅぴゅっと計算して、投資できますぜとか。
星野-はいはいはい。
ヤンヤン-日本企業いっぱいね、この前スノービーク、アウトドアブランドも。
星野-はいはいはい。
ヤンヤン-マネジメントバイアウトだったかな、忘れたけど。
星野-なりましたね。
ヤンヤン-ビーファンドに買われましたよね。
星野-うん。
ヤンヤン-あれ結局どうなるかっていうと、無駄なものを省いて、利益出るところだけ残して、またどっかで売られるんですよ。
星野-ああ、いわゆるハゲタカだ。
ヤンヤン-まあ、ハゲタカって言うとあれですけどね、ノウハウ?うまく効率的に稼ぐノウハウっていうのは得られると思うんですけど、
まあ、お金で見られてますよね、完全に。そこでしか見ないんで、そんなん。なんだかんだ言いながら最終的に。
星野-そうね。
ヤンヤン-でもそれがオシャレな仕事ってなってくる。
星野-ふふふふ。
ヤンヤン-いや、ほんとそうですよ。目指したいって思ってる人たくさんいるんで。
星野-お金の面で見るやんね。トップだわね。
ヤンヤン-だってそこでパートナーとかで売り抜けたら、すっごいボーナスが入るんですよ。何千万とか入るんですよ。
自分の懐を痛まずにですね。人のものを売買するだけで、何百億売って利益上がったら、そのうちの何パーセントが自分に入ってくるんですよ。
星野-そりゃそうですよね。プリティー・ユーマン、知ってる?
ヤンヤン-プリティー・ユーマン?はい。
星野-映画の?
ヤンヤン-はい。
星野-あれのね、リチャード・ギアがそんな仕事してましたよね。
ヤンヤン-まあ、まさにそんな感じで。そうそうそう。
星野-そりゃそうですよね。
星野-違うというか以前の日本企業とは。別に以前の日本企業がいいとは僕も思わないですし、岩尾俊平さんも別に昔に戻りたいとはおっしゃってないんですけど、大事にする仕方が違うのかなとは思いますね。
ヤンヤン-気象になってきたなと思って。
星野-人がそうですね。
ヤンヤン-なんで、金を積みまくってる状態になってきたの。
星野-うんうんうん。
ヤンヤン-初人級がどんどん上がってくる。
星野-うんうんうんうん。
ヤンヤン-なんで、また少し変わりつつあるタイミングなんだろうなとは思いながら。
星野-うーん。
ヤンヤン-でも、違わない世界もあるんだろうけどね。
星野-うーん。でも金で積ってますよね、それも初人級も。
ヤンヤン-すっごい金で積ってる、びっくり。
星野-まぁ実態は多分違うよね。
ヤンヤン-でも金じゃ金ねえだろうという人たちもいっぱいいると思うんだけど。
星野-でもなんか金を積むことが良しみたいな流れになるじゃないですか。
星野-それこそ。
ヤンヤン-なんかね、それだけ大切にしてますよみたいな。
ヤンヤン-その証明としてお金で見せてるみたいな。
星野-でも違うと思うんですよね。
星野-それって結局お金で人を数で、ナンバーでカウントしてるだけじゃないですか。
星野-って思うんですよ。
星野-自社に何人採用入れたいとか定着させたいとか。
星野-自社の満足度がこうだみたいな。
星野-全部数字で管理しようとしてると思いますけどね。
星野-なんかウェットな感じはもちろんない。別にウェットがいいから抜きにしてる。
ヤンヤン-そうね。希望の大きな組織だと、うち手掛かりにいろんなことやっていくんでしょうね。
星野-それしか投資家から評価されないと思うんですよね。株主から。
ヤンヤン-わかりやすくね。だとは思います。
星野-仕方ないとは思うんですけど、結局アドバルーン的な感じで初任給50万ですみたいな。
ヤンヤン-でも実態は無茶飲み込み残業入ってるみたいなね。
星野-80時間とか100時間とかね。
ヤンヤン-CA社とか。
星野-よく聞く話ですね、そこも最近。CA社ね。
ヤンヤン-まあ、そんなところでちょっと1キーワード目は。
星野-はいはいはいはい。
ヤンヤン-ちょっと私が全然知らなかったところ、不意に横から蹴られたみたいな感じののが最初の冒頭のところですね。
星野-なるほどね。はい、ありがとうございます。レフレに関する違う見方。
星野-で、それが故に人が軽視されているのではなかろうか。
ヤンヤン-はい。仕方ないと言う感じですかね、ある意味。
星野-はい。さて、ここで新しい形式でした。
ヤンヤン-そうですね。一場でここで一旦、こう、一旦話を終えなければならないという。
星野-ははははは。
ヤンヤン-じゃあちょっと強引に星野さんの感想を伺って一応締めたいと。
星野-そうだったんですね。
星野-ははははは。
ヤンヤン-語彙力。
星野-すごいと思いました。