先ほど、こちらの本の出版に至った経緯のことも少し話していただきましたけれども、そもそも本との出会いってどういうところからだったんですか?
それはですね、2024年の12月に台湾のフリンチェで長く開催されている、ブックフェアがありまして
ブックフェアというかブックマーケットみたいな感じかな?
通りの一部を歩行者天国にして、それでいろんな本を出しているところもありますし、あと手作りのものとか
そういうのが出展するみたいなマーケットみたいなのがあるんですけど
そこでこのホワインゆえんさんがイベントブースで自分の作品についてしゃべってたんですよね。スライドとかしながら
それで、現地の台湾かどでしゃべっているので何を話しているかわからなかったんですけど
そのスライドに映し出されている、自分の絵の描き方とかそういうようなこと、絵に対する探求みたいなこととかを
しゃべってらしたと思ったんですけど、そのスライドに映し出されたものもすごい興味が湧くし
すごく何よりしゃべっているゆえんさんがものすごく生き生きとしてて、なんかすごく面白そうと思ったんですよね
この人なんかちょっとただならぬエネルギーみたいなものを感じて
その時は私、公演で呼ばれてて、それは全然絵本というよりかは
10年ぐらい前にひとり出版社という働き方っていうインタビュー単行本を出したんですけど
それが台湾で翻訳出版された時に、著文を書いてくださったシャギジェンさんという方がいらして
その方がその後もずっと交流をさせていただいてて
ひとり出版社という働き方に出てきた出版人たちはその後どうなっているかとかね
日本の独立出版社の状況についてちょっと話してくださいみたいなのがあって
そういう出版社向けのセミナーがあって行ってたんですよね
すごくいい面白い旅で、自分自身もブースを出してね、お店出して
私の自分のお店出すのデビューは台湾だったんですけど
今よくほらブックマーケットみたいなイベントたくさんあって
そのブース出展でするのってたくさんあるじゃないですか
それまで観光店数もそんなにたくさんないしやったことなかったんですけど
台北で初めてやって、それででも自分のお店から結構見えるところにそのイベントブースがあって
お話しされてるのに言ってちょっと見せ版も忘れてもうちょっとこう食い入るようになんかこう
わーって引き込まれてこの人はちょっとどういう人なんだろうとかと思って
そうなんかあのなんて言うんですか引きつけられたというのがあって
それででもねやっぱり絵はすごく魅力だったんですけどもね
だからパッと見た感じ可愛いっていうかねそういう感じもありますよね
なんだけどその日本に帰ってじっくりこう読んでみると
こんな話だったのかみたいな結構こうショックを受けて
それでこれはすごく出したいけど日本でどうかなとかってすごく思って
まずでもなかなか大手の出版社ではこれはなかなか企画も通りづらそうだなとか思ったりとかしてですね
やっぱり社会的なテーマってなかなかちょっとね難しいところもあるかもしれないですね
ちなみに大手の出版社さんだと企画通りづらそうだなっていうのってどういうところからなんですか
もちろん今おっしゃった社会的なテーマだからっていうのも一つありそうな感じしますけど
どういう観点からなんだろうって気になっちゃいました
そうですねなんかまずちょっとそのなんていうのか
メインストリームはやっぱり子供が幼児がターゲットのものがやっぱりすごくやっぱり一番大きなメインストリームで
そこで読み聞かせてきたりとかそういうものがやっぱり企画としては通りやすいっていうのはありますよね
だからこういうちょっと問いを含んだようなものっていうのは
そうですねそんなに簡単には
あとはまあただまあそういう何て言うんですかそういうものを独立系の出版社が出すっていうのは一つやっぱり成功例もありますのでね
だから私がひとり出版社という働き方でご紹介した小さい処方さんの2番目の悪者とか
あれはすごくロングセラーになってますし
あと最近ではグリーンシードブックスさんから出た誰のせいという本屋もありますけど
あれもすごくねあのテレビなんかでも取り上げられてすごくやっぱり
だからなんとなくね隅分けというかそういうのもあるのかなと思って
それでまあ私はひとり出版社の一つ役割というとちょっと大げさですけど
こういうものにトライしていくっていうのは一つ意味のある仕事かなというふうに思いましたのでね
なんかこういった隅分けって言っていいのかわからないですけど
ひとり出版社さんもそうだしトークブックスさんみたいな独立書店も隅分けというか特徴の出し方みたいな感じでありそうですね
今あの名前が出た本はもちろんうちでも取り扱いさせていただいてて
やっぱりすごくこうお勧めしたい本であるっていうか
そうですねだからやっぱりそういうものをやっぱりその求めている方っていうのはやっぱり確実にいるので読者としてね
だから難しいと言っても工夫が必要というかちゃんとそこの欲しい人にちゃんとその手に届くところに持っていくというか目に触れる状態にするというか
うまくちょっとできてるかわからないですけど今いろいろこうやってるところではありますけれどもね
僕もなんかまだね本はもうすぐ完成なんですけど完成して終わりじゃなくて届けて終わりなんだなっていうのを今からも噛み締めてビクビクしてます
そうですね本はすごく受け手の人がどういうふうに捉えていくかっていうね
そこが作るだけじゃなくて届いてからどう感じてもらえるかっていうところがやっぱりどんな本もそうかもしれないですけどね
どうですか平さん涙は止まりそうですが
いやーなんかちょっと本当に贅沢な時間っていう感じで
僕もなんかねすごいすごい作り手ってすごいって思いながら今感動してました
なんかまたね私と佐野さんで違うポイントで受け止めているっていう気がしますけど
もう一つ平さん伝えたいことがあるんですよね
そうですねこの表紙にある永井玲さんの問いかけっていうか怖いものが消えちゃったら本当に嬉しいっていう部分が
私の中ですごくやっぱり答えが出ないなっていうのがあって
別にこうね今石山さんに何ですか答えはっていうことでもないと思うんですけど
はいなんかねこれってどういうことだろうってやっぱりまた考える部分があって
石山さんはどうお考えですか
いやでもそれこそがなんか何て言うんですか一番そういう風に受け取ってもらえたら
なんか一番いい問いっていうのはなんか答えが出るようなものじゃなくて
そこからまたその自分の中で新たな問いが生まれてくるようなものじゃないかなというふうには思ったりするので
この帯文をいただく時にいくつか候補があったんですよね
それ聞きたいですね
そうですねだから聞いて
嫌いっていう気持ちをどうしようっていうのと怖いものが消えちゃったら嬉しいっていうのと2案いただいて
それでタイトルについても青虫が嫌いの王子様ってなってますけどタイトルもすごく迷ったんですよね
嫌い怖い苦手いろんな近い言葉があると思うんですけど
それでまあ怖い苦手っていうのは内面の弱さを感じるような言葉ですよね
だから嫌いに至るちょっと手前にある感情かなっていうか
で嫌いになってくるとちょっとこう外に向いてくるっていうか
自分の中でその怖いなとかって思うだけじゃなくて
それで王子のだから嫌いのその感情のもう一つ深いところにあるのはやっぱり怖いっていう感情じゃないかなと思うんですけど
だけどそのまあ王子の子供っぽい行動というのかな
その表面的な行動物語の表面的なところをこう見ていくと
なんかそのやっぱり嫌いっていう子供っぽさ子供っぽい子供っぽい行動に対して子供っぽい感情表現というか
子供って言いますよね嫌いってね
だからあのしっくりくるかなということで嫌いにしたんですけど
だけどやっぱりそこのもう一つ深いところにあるのは怖いじゃないかなというか
それでまあその怖いものが消えちゃったら嬉しいっていう風な方を帯にして
だからその嫌いっていう気持ちはどうしようっていうのは
まあいろんな紹介文の中とか中で紹介させていただくという形にしたんですけど
だからでまあなんかその全ての何かその今起こっているいろんな大きい問題っていうのもやっぱり
そのなんて言うんですかそのもともとどこから来るのかなって考えていくと
やっぱその怖いっていうのは一つあるのかなとかね
あと怖いものってなんだろうなんで怖いのかなとかね
なぜ怖いのかっていうそういうところに目に向けていくっていうか
そういうことって割合その自分の個人の感情の中のことでもあるけれど
もしかしたら広くなんか広い世界の問題ともつながっていくのかなという風に思って
だからこれはだからすごくやっぱり鋭い二案をいただいたなという
どちらもそのこの本の本質を捉えている言葉という
で怖いってなんだろうそれが消せるとしたら自分の取り巻く世界はどう変わるかな
それぞれの感覚でこう想像しながら物語に入ってもらえたら
まあその子供は子供なりに大人は大人なりにその怖いものってやっぱあると思うんで
OB文はこの怖いっていう言葉になっていったという感じなんですけどね
僕はこの怖いものって聞いた時に結構あの
怖いものってどれくらいの範囲で考えていいんだろうってちょっと思っちゃったんですよ
例えばあのすっごくわかりやすくお化けみたいな感じのものを言うのか
例えば状況とかこういう雰囲気の人とか
あと戦争とか結構何でも取れるなーっていうのがあって
でもなんかそれくらい色々こうなんだろうな
ああでもないこうでもないってちょっと想像しちゃうのがいいなみたいな感じで
考えてはいましたね
嫌いだとなんかあれなんですかね
もう明確に自分の中でその不安とか恐怖の正体をつかんでて
もうわかっちゃってるものみたいな感じでも思えたので
まあちょっとなんかよくわからないコメントになっちゃったんですけども
いやいやそういうなんかこう
なんて言うんですか一言でこうだって言えない
なかなかそういうこう淀むというかそういうものなんじゃないかなって思うし
あんまり自分にとって怖いものを人に言いたくないし
あとやっぱりあとわからないってことですよね
だからわからないっていう言葉をたえらさんよく今日使っていらっしゃいますけど
やっぱりそのなんかわからないっていうことが怖いのなんか
猫にもあるだろうしとかおばけとかもそうですよねきっとね
身の回りで起こるその不思議現象ってあるじゃないですか
多分なんか狸がとか狐とかが沸かしたとかいう
狸とか狐がやったことにするってそうしないと
わからないものをわからないまま放置していくのが怖いから
そういうお話がやっぱり生まれたんじゃないかなと思うんですね
そのわからないまま放置するのが怖いその不可思議な出来事を
狐の嫁入りなんかもそうらしいですね
晴れてる日に雨降るのおかしいだろうってなって
おかしいなってままだとちょっともやもやして嫌だから
狐さんたちがそういうことやってるんだよっていう風に
納得できるようにしたってことは聞いたことありますね
だからそれぐらいなんかそのやっぱり人間にとってやっぱりその
揺さぶられるっていうか不安にさせるものなんだなっていう
なんていうのかなあの感情なのかなという怖いっていうのはね
だからそれぐらいいろんなおばけとかいう存在も
そのなんか不可解な現象を放置するのは怖いから
おばけがとか言ってこういうおばけがいてとか言って
言うのかなって勝手に思ってますけど
だからそれぐらいやっぱりその放置できない感情じゃないのかなという風に
なんかお話聞いてて本当にその知らないことってやっぱり怖いじゃないですか
だからやっぱ大きなことで言うとやっぱりこう今世界がどうなってるっていうことを
なんとなく漠然と怖いっていうのをやっぱり知るべきっていうこと
知っていけばだんだんもしかしたら怖いことが少しずつ消えていくのかなみたいな
知らないことってやっぱり一歩踏み出すのが怖いとか
なんかそういうものなのかなっていうのはお話聞いてと思いました
知らなくて怖いっていうのがあっても
かといってその対象のこと嫌いになってるわけじゃないんですもんね
なんか知ったら本当に青虫のことも知れば
実は嫌いとか怖いじゃなくなるのかもしれないんだけどっていう
そうですね
そういうのもあるのかな
なんかこの絵本の中にもこれはあれですけど深読みですけれども
嫌いなものとの折り合いのつけ方っていうんですかね
この本には2つの問いがあると思っていて
やっぱり嫌いっていう感情を抱いてはいけないのかっていうか
苦手とか怖いとかそういう感情を持つことは
克服しないといけないものなのだろうかっていう
まず個人レベルの問いがあるんじゃないかなと思いますし
その先に嫌いとか怖いという感情の先にあるものってなんだろうって
もう一つ大きい世界で考えていくっていう風な2段階あると思うんですけど
例えば前にやっぱり絵本の深読みの回みたいなのがありまして
そこで面白いご意見をくださった方がいて
でこの扉のタイトルのページの横にいっぱい小さな絵が入ってるところがあると思うんですけど
あるところにあるページですね
ここには王子の今の暮らしというか
老いたちみたいなところが生まれてみたいなところが書いてあると思うんですけど
その中にリンゴの中に蝶々があるっていう
それに注目した人がいたんですよね
蝶がある
それで最後の付けのページにもリンゴがあって
でそこにはアオムシが書かれてる
これってなんだろうねっていう話をしてて
それで多分どっちも王子の好きなものじゃないかって
絵を描いたりしてるとこありますね
で自分の大事な馬が一心に過ごしてたりとか
だからまあここはなんかすごくその王子の好きなものっていうか
書かれてるんじゃないかなと思った時に
アオムシあんだけ嫌いなのに蝶々はどうやら好きみたいみたいな
で多分この時点でもしかしたら
王子はアオムシが自分の好きな蝶になるっていうことを知らないのかもしれない
だからまあもしアオムシってすごい嫌いだったけど
蝶になるんだということを知れば
もしかしたらなんかちょっとこう接し方が変わるかもしれないしとかね
なんかその嫌いなものを直接やっぱ好きになることはできないですよね
そんな簡単に好きにコロッと変わるってできないけど
例えばその相手をよく知ることによって
ちょっと見え方が変わるっていうことはでもきっとありますよね
リンゴなんかもそうですけどこれはきっと王子も好きだし
アオムシも好きなものなんじゃないかっていう
確かに
これでもいい意見いただいたの
例えばこの2つの絵が嫌いなものの折り合いの付け方に対するヒントだとすると
なんかその好きなもの共通のものが
嫌いな絵と言っても例えば共通の趣味が見つかるとか
そういうことがあればなんか距離が近くなるとか
なんかそのそういうこの王子が
アオムシとの折り合いをつけていくための
なんかヒントみたいな風にも感じられるっていう意見があって
なるほどなぁと思ったんですけれども
だからそうですね
これは作者に聞いたわけではありません
読者の
いろんな見方ができるのが絵のりのようなのがあってね
その他にもたくさんあるので
例えば星とか月とかいろんなモチーフが出てきますけれども
ふくろうとかね
そういう繰り返し絵の中に出てくるモチーフが何を意味してるんだろうなぁとか
そういうものを考えていくとすごく面白い
そういうなんか
ちょっとトクブックしたんでも深読み会とかね
そうですねやってみると面白いかもしれないですよね
あとはこの本っていう話がさっき出ましたけど
この本の作者がこの作中の女の子だったっていうことにはなるわけですけれどもね
ここに星が描かれてるっていうね
ここの秘密基地の中の本には中央の扉のところに星が描かれてる
そして表紙に戻るとこういう風に導いてるっていう
王子が女の子に導かれてるっていう風な絵になってますけど
この星の意味するところは何なんだろうっていう風に考えるとちょっと面白いかもしれないですよね
星っていろんなところにも出てくるんですけど
例えばこの別れの誓いをするところの少女の
ここに星ありますね
これなんかもやっぱりここには星はなくてはならない
やっぱその星って道しるべみたいなね
そういう風な意味みたいなものがあると思うんですけど
そういう風な一つ一つの絵にすごくその意味が込められていて
そういうのを自分なりに読み解いていくっていうのは一つ面白いことかなと思います
ありがとうございます