あとはひどい腫れ物があったりとか、
敗血病になったんじゃないかと言われている、そういう記録も残ってます。
この敗血病があるとか、水をよく飲むとか、今まで言った4つぐらいの現象、
全て糖尿病が由来ではないかというふうに考えられています。
確かによく聞く。
水をよく飲むのは血糖値が高すぎると血流がどんどん悪くなってしまうし、
血管とか細胞とか傷つけることになっちゃうんで、
水を飲んで血糖値を下げ、おしっこに出せばその分血糖値が下げられるので、
濃度を下げていこうというふうな現象として、よく水を飲むというのが言われてますね。
最近で言うと、そのパターンで飲むのが清涼飲料水で地獄になるというのが…
全然ダメですね。甘いものを飲んでいるから。
そうなんです。どんどん悪化していくというスパイラルがあったりしますね。
気をつけましょう。
甘いものがよく手に入りやすい時代ですので、平安の頃と違って。
そういう症状があって、最後敗血病らしいので亡くなったのではないかと言われています。
道長さんの糖尿病の話なんかこんな感じなんですけど、
実は糖尿病だと思われる症状が記録されている古い記録というのは、
紀元前1500年、この頃にはそれらしい症状が記録されていると言われています。
今で言うエジプトの場所。
糖尿病の英語名がダイアベティスって言うんですけれども、
これに近い言葉が最初につけられたのが、西暦50年頃のトルコの医師がつけたと言われています。
あと古代中国の医学書に「消渇」っていう名前で糖尿病に近い症状が記録されていて、
これが西暦の190年、道長さんがいたのが西暦で言うと1000年ぐらいですね。
このダイアベティスって今も言われている言葉とか、
中国の医学書に載っている消渇、これ消渇っていうのは消えるに枯渇するっていうのを「渇」っていうのを書いて読むんですけれども、
これどっちも流れ出るっていう意味だそうです。
どんだけ食べても飲んでもどんどん出てしまうっていう、そういう意味で使われていて、
最初は排尿障害の一つなんじゃないかっていうふうに思われていたようですね。
実際のところはそっちじゃないんですけど、腎臓の病気じゃないかって言われております。
その後糖尿病の言葉自体で言うとですね、この尿の中に糖が入っているっていう言葉自体が贅沢の病気じゃないのかっていう。
いろいろ摂取しすぎていう贅沢で出てるんじゃないのかなんていうふうな言われ方するもんで、
贅沢病みたいなこと言われているんですけど、実際はそんな話じゃなくて全然。
若い人でも発症する一型糖尿病というのがありまして、そういう生活習慣で出ているとは限らない。
体質的に血糖値が高くなりがちな人たちも一定の割合でいるので、
血糖値が高くて糖尿病だからといって贅沢な、あんまり健康的ではない食事をとっているとは限らないということですね。
もう一つ大事なのが、尿の中に糖が入っていない、たくさん出ていないという糖尿病もあるそうなんですよ。
そうすると名前と実際のところどうなのって話になってくるんで。
糖尿病という言葉は、
その場合は普通に血糖値が高いという意味ですか?
そっちのほうになるのかな、ちょっと詳しいところまでは見てないんですけれども。
あとですね、贅沢かどうかというところで言うと、実は貧困層の方の方が若干有病率が高いと言われておりまして、
お金の少ない人というのは、野菜とか肉よりもとにかく炭水化物を摂って空腹を満たしたいという方が優先されちゃう。
栄養バランスの中よりも、とにかく今お腹を満たしたい、血糖値を上げたいみたいな感じの行動をするので、
それでちょっと糖質取りすぎになっちゃうとか、
あとはやっぱり病院にあまり行かない、仕事忙しいとかもあるかもしれないし、お金そもそもそんなに余裕がないし、
ということで貧困層の方が若干高い、1.5倍とか7倍とか、
これ優位の差というのかどうかちょっとわかんないんだけれども、
っていう話もあったりするので、贅沢とは直接関係ありません。
平安時代の貴族についてはね、結構ちゃんといっぱい食べてたし、運動はしないし、
あと特に道長さんの場合は権力争いが結構ひどかったっていうのがあって、
ストレスが相当あったんじゃないかと言われているので、
そこになってくると事情がいろいろ、現在知られている糖尿病の事情とだいぶ違うところがあるんですけれども、
そういうこともあったりするので、糖尿病って言葉はちょっとやめようかって話は実際専門家の中から出てきてます。
糖尿病じゃなくて英語名のダイアペティスっていうのを今後は使うようにしたらどうだろうかという。
ダイアペティスって聞いても何?みたいな感じはしますけどね。
本質的に何も問題を解決していない問題解決するっていう方針ですね。
私は好きじゃないです。