00:00
あの、あなたがレストランに入ったとしますよね。で、フロアには、店員さんが一人しかいなくて。
はい、一人だけ。
その人が、えっと、注文を取って、厨房で慌てて料理して、さらにお会計まで全部やってたら、絶対どこかでオーダー間違えるよねって、なんかハラハラしませんか?
まあ、確実にスープが冷めるか、全く違う料理が出てきちゃいますね。
ですよね。でも実は私たち、AIを使う時に、これと全く同じ無茶振りをしちゃってるんですよ。長い文章を書かせて、調べさせて、チェックしてって、全部を一つのAIに丸投げしてるっていう。
ああ、なるほど。万能なスーパー店員として酷使してるわけですね。
そうなんです。よし、じゃあこれを紐解いていきましょう。
今回は、あるITエンジニアの方の記事を元に、AIを一人で何でもやとして扱わずに、いかに賢く働かせるかというテーマを深掘りしていきます。
はい、面白そうなミッションですね。
でも、単純にAIの人数、そのエージェントを増やせば解決するんでしょうか?料理担当とか接客担当みたいに。
いや、実はそこが一番の落とし穴なんですよ。ここで興味深いのは、文業の単位ってAIの人格じゃないってことなんです。
人格じゃない。じゃあ何なんですか?
仕事の境界線なんですよ。調査、作成、確認、そして最終採用っていう4つの役割と境界差を明確にしないといけないのくて。
なるほど。
それをやらずに、ただAIを複数並べても結局うまく情報が伝わらなくて、情報の抜け落ちる伝言ゲームになっちゃうんです。
ああ、伝言ゲームは困りますね。じゃあ実際のAIツールは、この境界線をどう引いてるのかって話なんですが。
ここからが本当に面白いところなんですよ。
ええ。
プログラミングに特化したコーデックスとかクロードコードってあるじゃないですか。
あれって、読む人と書く人を完全に分けて、それぞれが触れるファイルを厳しく制限するアプローチを取ってますよね。
まさにその通りです。物理的にやれることを制限してしまうっていうやり方ですね。
なるほど。
でもちょっと待ってください。いくら役割を分けても、同じAIのシステムを使ってたら、同じミスを見落としたり、そのいいコードだねって同調しあったりしませんか?
すごくいい視点です。そこで、アンティグラビティっていうシステムの事例がヒントになるんですよ。
彼らはただ並行して作業させるんじゃなくて、あえて批判役のAIを置いてるんです。
批判役ですか?
ええ。この案を採用しない理由を一つ挙げてって、意図的にダメ出しをさせる指示を出すんです。
わざと疑わせるんですね。
そうです。同じ資料を読んだAIが、集団で同じ見落としをするのを防ぐための、すごく賢い仕組みですよね。
それは面白いですね。でも、AI同士でそこまで作業と批判をやるなら、人間とかあるいは全体をまとめる親AIは何をすべきなんでしょうか?
03:00
ええ。そこが次の課題になりますね。
そういえば資料にハーメスエージェントの事例がありましたよね。複数のAIを連携させるっていう。
はい。ありましたね。
あれって、下働きのAIに厳密な境界線を引かなかったせいで、文脈を無視した使えないデータばっかり上がってきて、結局マネージャーの親AIが一から全部やり直す羽目になったんですよね。
はい。あれは大失敗のパターンです。
親AIが結果を全部やり直すなら、そもそも分業なんて成立してないじゃないですか。
本当におっしゃる通りです。これを全体像に結びつけると、大量のデータ処理に特化したマヌスっていうツールの設計思想が重要になってくるんです。
マヌスはどういうルールなんですか?
彼らはAIの賢さに頼るんじゃなくて、分からないなら勝手に予測せずに、空欄を空欄のまま返すっていう厳格なルールを徹底してるんです。
ああ、推測で適当なことを欠かせないんですね。
そういうことです。そして最も重要なのは、最終的にその空欄をどうするかとか採用するかどうかの判断は、必ず人間が下すように設計するべきだっていう点なんです。
なるほど。最終的な決定権は絶対に人間が握っておくわけですね。
はい。そこは譲れないポイントです。
資料の中では、今日からあなたも使える実践的な方法として、分業カードっていう概念が紹介されてました。
ええ。担当、入力データ、禁止事項、完成条件、返却物、次の担当ですね。
そうです。普段AIに丸投げしている仕事を、まずは調査、作成、検証の3つに分けてみて、このカードを当てはめてみるのはどうでしょうか?
実際にやってみると、ご自身の業務を見つめ直すいいきっかけになるはずですよ。
そうですね。もし作業をAIに分割して渡そうとしたとき、どうしてもうまく次へ繋がらない部分があるとしたら、
それはAIの能力の限界じゃなくて、実はあなた自身のこれまでの仕事のプロセスそのものに隠れた詰まりがあったという証拠じゃないでしょうか。
一人で全てをこなすレストランの厨房の仕組み非対応、今こそ見直す時が来ているのかもしれませんね。