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次ですね、もう一つ、善悪を合わせるという話と、言語を合わせるという話もしました。この言語は何かというとですね、やっぱり言葉にはある程度限界があるんですよね。
先ほど僕が言った、be agile とかね、そういう言葉ってあるんですけれども、まずいきなり今日聞いて全くわかんないじゃないですか。そもそも英語だし、みたいな。
必死にこうやって、物事を現場で判断して、変えていってもいいという考え方で、例えばこういう時にみたいな話をすることで、やっと be agile という意味がわかってくる。
つまり言葉っていうのは、それ単体だと理解できていないことが多いんですよね。
にもかかわらず、何かバリューとか標語を作ったら、それでみんなが理解してくれるはずだと思ってしまうことが、結構落とし穴だったりするんですよね。
だからこそ、カルチャーを作る時には、さっきの善悪というものと合わせて、言語を合わせていくということがめちゃくちゃ大事になるんですよね。
言葉は何でずれとか理解されないのかというと、言葉にはコンテキストというのがあるんですよね。
文脈というふうに言うんですけれども、その言葉の前後だったりとか背景というものに文脈というものがあって、それを含めてさっきの be agile みたいなものが理解できると、やっと理解ができる。
例えば、ライターゼミだと町っていうコンセプトがあるんですよね。ライターゼミは町です。学び続けたライターたちが暮らす町ですと言われてもポカーンなんですよね。
多分、新規で入ったメンバーとかも、最初は何かよくわからないと思うんですよね。
いやいや、オンラインコミュニティ入ったんだけどな、みたいな。なんか町とか言われてもいまいち難しいってなるんですけれども、多分1年以上いる方からすると、
ライターゼミは町だよね。町っていうコンセプトだからこそうまく回ってるよね、みたいなことがわかったりすると思うんですけども、やっぱりコンテキスト。
なんでライターゼミが町っていうコンセプトを掲げ始めたのかっていう実は、そこには背景があったりとか、町っていうものを標榜したことによってみんなが行動が変わっていったっていうことも、
実際何回も起きているからこそ、やっぱりそこがみんなで言語が揃ってきた、みたいな感じなんですよね。
町だからチャンネル作るときには町にしなんだものにしようとか。これが文化なんですよね。
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言葉には文脈コンテキストっていうものがあって、そのコンテキストを含めて言葉をちゃんと理解するっていうこと。
ある意味、国によって言語って違うじゃないですか。それと同じように企業とかコミュニティによっても言語って全然違うんですよ。
同じ日本語を使っているようで、全くそこがそれぞれに同じ言葉でも使っている意味が微妙に違うことすらあると思うんですよね。
ここも具体例を出していきますね。
クラウドワークスとかだったらバブバブっていうね、これはもしかしたらこのラジオを聞いている人で知っている人はいるかもしれないですけれども、
僕のチームでやっているみんなのカレッジっていうサービス。この中でもこのバブバブで使われたりするんですけど、
脈略とか目的がなくても自由に話せる場を持つみたいなことをバブバブするみたいに言うんですよ。
初めて聞くとわけがわからないと思うんですけど、これ結構クラウドワークスでもう数年前ですかね、からある言葉なんですよね。
でも結構これがあることで、会議とかって今日のアジェンダはこれで、ゴールはここで、
この目的を達成するために今日は議題はこういうものを用意したんで話させてくださいみたいになると、
結構こうなんて言うんですかね、事前準備が必要だったりとかして自由な発想が生まれないことがあるんですね。
なんでクラウドワークスだとちょっとこれバブバブなんですけどみたいなところで、
特に明確な答えが見えているわけじゃないんだけどちょっと壁打ちしたいみたいなことあるじゃないですか。
そういうのが結構気軽にできる文化があるんですよね。これバブバブとか、あとプロセスチェンジっていう言葉もありますね。
これも説明すると長くなっちゃうので、簡単に言うと何か大きな高い目標を立てた時に、
到底今までのやり方では達成できない目標を掲げることによって、
今までのやり方ではダメだっていうふうな気づきになって、
今までと全く違う手法とかを取ることを考え始める。
これがプロセスチェンジっていうふうに言うんですよね。
なので何か達成できそうな目標を掲げて、今までの延長線上の改善でそれを達成していくっていうよりも、
プロセスチェンジっていうことでもうガラッとやることを変えよう。
ビジネスモデルを変えちゃうとかですよね。
みんなのカレッジとかだったら月に1回1コースを買うっていうふうなやり方だったのを、
サブスク型に一気に変えて、継続で学べるような形に変えるとかっていうのがプロセスチェンジだと思うんですけども、
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そんな形でやる。
このプロセスチェンジって一つの言葉だけでグラウドワークスの社内だと、
それはプロセスチェンジですねみたいな感じでもう通じちゃうんですね。
このコンテキスト、文脈がもうみんなで共有されてるから、
それってプロセスチェンジ素晴らしいよねっていうふうになっていく。
リボンでもそういった言葉がたくさんあって、
例えば認知を揺さぶるっていう、
まず認知っていう言葉自体めちゃくちゃなんか概念的で難しいんですけれども、
リボンという会社だとそのエピソードをめちゃくちゃ認知を揺さぶるわみたいな感じですね。
わかりやすく言うと固定観念を外すみたいな話。難しいですかね。
自分が当たり前だと思っていることが当たり前じゃないと気づくとか、
そういうことにはなるんですけれども、
例えば、そうですね、
実は認知を揺さぶるみたいなことは結構この働き方ラジオでも意識したりとかするんですけど、
例えば少し前にやった話で言うとサードドアとかですよね。
会いたい人がすごく偉くて、その人のインタビューをしたいという風に
主人公が考えた時にですね、
普通の道で言うと、とにかく自分の実績とかを貯めて、
自分が偉くなって、ある意味相手と同じくらいビップになってやっと話せるようになるとか、
あるいはもうめちゃくちゃ並んで、何年も何年も待って、
順番に握手会みたいな感じなんですかね。
そういうところで会いに行くっていう。
でもサードドアっていうものが世の中にはあって、
一般の人が並ぶドアとはまた別のドアがあるんです。
そこをこじ開けることによって、会いたい人と会うことができたりとか、
今まで全く関わることができなかったところに関われるようになる。
企業に入るとかもそうですよね。
そういうことも今までだったら、この企業に入りたいと思ったら、
もちろん採用ページから応募するっていうのが当たり前だと思ったんだけれども、
本当は実はちょっと別のところからその社員と会って、
そこ経由で推奨してもらってその会社に入るとかって結構あったりすると思うんですけど、
そういうサードドアがあるよみたいな話を前にラジオでもしたと思うんですけど、
こういうのも認知を揺さぶることですよね。
そんな感じで認知を揺さぶるって一言、リボンの中で言ったらもうそれが通じるっていうね。
あとは、今日は話せないですけど、他人塾、自分塾みたいなものとか、
あと在り方とかっていう言葉もリボンの中であったりしますね。
ライターゼミとかだと街とか、さっき言った正しいよりも楽しいみたいな形で、
こんな感じで見えてきましたが、
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一つの会社の中にバリューとか行動指針を作ったとしても、
その言語がちゃんと背景、コンテキスト、文脈みたいなものも含めて、
ちゃんとみんなで共有されているかっていう。
僕がクラウドワークスのプロセッションとかリボンの認知を揺さぶるっていうことを
こうやってパッとその場で説明できるっていうことがめちゃくちゃ重要なんですよね。
っていうところ。
善悪を合わせて言語を合わせる。これが文化づくりであるということがちょっと理解できましたでしょうか。
そんなところですね。
っていうことが文化づくりの結構本質なのかなというふうに感じました。
やっぱり一般的な企業で文化にここまで投資できる会社って実はそんな多くないかなと思ってます。
やっぱりこういう文化みたいなものって長期的には確かにやった方がいいと思うんだけど、
今目の前のことでいっぱいいっぱいですよね。
で、やっぱり売上げを上げることを先にやらないといけないよ。
これも間違ってることは全然ないんですけれども、やっぱりそういう形でですね、
文化っていうものを後回しにしちゃうっていうことがすごく多くなるんですね。
でもやっぱりこの文化ができていないと、実は一個一個の物事を進めるのがめちゃくちゃ遅くなったりするんですよね。
さっきも何回も話しましたけれども、文化できてないと善悪もバラバラ。
人によって何が善か悪かがバラバラだったり、みんなが使っている言語とか言葉がバラバラなので、
ある意味、いろんな国の人がそれぞれの言語でね、
英語っていう共通言語とか日本語っていうものがないような状態で仕事しているみたいなものですよね。
だからこそそれぞれ考えていることがバラバラで対立が起きてしまうと。
やっぱりこうならないために、善悪とか言語っていうものをちゃんと合わせていく。
それをするのは一定の形式をちゃんと作って、時間を作ってやっていく必要があるのかなと思います。
リボーンっていう会社の話で言うと、最近ですね、その社内のカルチャー作りを目的とした授業っていうのをね、
やっていまして、初級編中級編っていうのがあるんですけれども、
その中でまず自分たちがどういうふうにあるべきなのかみたいなことをみんなで言語を合わせていったりとか、
あとはリボーンにおいてはやっぱり企業価値を高めるっていうことが善ですよと。
もちろん売り上げを上げるとかっていうこともその一つではあるんですけれども、
やっぱり企業が持続的に成長して生き残っていくためには企業価値を高めないといけない。
この話は107回ですよね。企業価値とは何かっていうところで話しましたけれども、
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これ企業価値を高めるということを善としていて、
企業価値を高めるためにやらないといけないのは、社内の5つの資産というものを高める活動をしていかないといけない。
その5つの資産というのはリボーン流に言うとこういうことこういうことこういうこと、
それぞれに善を定義して言語を合わせていくっていうのを、
これをですね、授業みたいな形で善6回×2とかを今やって、
それを授業としてやりかつ動画としてアーカイブして新しいメンバーが入ってきた時にも見れるようにしていく。
クラウドワークスとかでもそういったカルチャーブック説明会っていうのが、
新入社員が入るタイミングで毎回やったりとか、
あとは上司と部下で一緒にやる講座みたいなものも設計されたりとか、
上司が部下にできるように仕組み化されてたりとかするわけですね。
こんな感じで企業で文化を作っていくっていうのは結構丁寧にやっていかないと、
善悪とか言語は揃わないと。
言葉でバリューはこうですと決めて、
それを全体の会社方針説明会でちょこっと話しただけではほとんど伝わらないんですよ、
というところが今日の話のメインかなと思います。
これからですね、いろんな僕の関わっている会社とかコミュニティでも、
やっぱりそういった文化をどんどん作っていきたいなと思いますし、
特にライターゼミとかは逆に文化が先にできているところがあるので、
逆にその中から企業を作ってみたらどうなるんだろうとか、
そういったことも今後やっていきたいことの一つだったりするので、
また解像度が上がった時にどこかのタイミングで話せればと思います。
ということで今日はちょっと長かったんですけれども、
企業文化、企業の文化を作るということはどういうことなのか、
うまく一会社文化に投資をするという話をさせていただきました。
ではまた来週お会いしましょう。おやすみなさい。