組織の問題は人間の課題
起業する前とかは会社に所属してて、やっぱりいろいろ不満ってどうしてもあるじゃないですか。
なんでこんなことしなきゃいけないんだろうとか、いろいろ。なんでここで揉めるんだろうとかね、いろいろあるけど、
当時は会社の問題、組織の問題だと思ってたんですけど、今振り返ればというか、今思うのは会社の問題、組織の問題だと思ってたほとんどのことは
人間っていう種の課題だったらっていうふうに思うんですよね。それぐらい人が集まって一緒に何かをするっていうのは難しい。
こんにちは、TimeTreeラジオです。今回も私、深川フレットが一人で最近考えていることなどを喋るという会でございます。
今日はお題として良い会社について考えるっていうそのお題をもらっていて、最近というかずっと考えるわけですよね。
会社作る時から良い会社にしたいなって当然ながら思いますし、それがフェーズによって会社の規模によってもともと思ってたこういうものが良いんじゃないか
みたいなことって違ってたな、視野が狭かったなっていうことをすごい気づく。
なんかこれをずっと繰り返しているような感じで、今正しいとこれが良いんじゃないかと思ったことも多分1,2年したらなんて視野が狭かったんだ、なるんだろうなと思っています。
とはいえ最近また考えることが増えてきて、というのはなんか今年に入って初期にCXOっていう体制にしたり
あんまり前は部署みたいなものなかったんですよね。大まかにプロダクト開発するみたいな側っていうかなチームと経理とかみたいなコーポレートみたいなチームと
大きく2つぐらいなんとなく分かれてたぐらいだったけど、今年CXO体制に合わすと同時にビジネスを作り育てるっていうビジネスのディビジョンと
プロダクトの価値を大きくするっていうプロダクトのディビジョンと、あとその両方にデータでレバレッジをかけていくっていうデータのディビジョンみたいに
そのコーポレート以外のところもそんな風に分けてミッションも設定してってやってきたんですよね。それで半年今日経って、こうなると本当にこれが何ていうかな組織的な動きというか
組織って感じがして、よく良い組織について考えることが増えたと思います。この間、哲学者の先生とお酒を飲む機会があって、そこで良い組織とはみたいな話題になったりしてですね、
まあそのなんていうか堅い議論じゃなくて、お酒の場での雑談なんですけど、でもすごく面白かったんですよね。
その先生曰く、組織はそもそも悪であると。なんでその良い組織っていうのがそもそもおかしいんじゃないみたいなでした。
その悪って何でかっていうと、ちょっとここから僕の理解がはたまってるんで、意図と違うかもしれないんだけど、なぜ組織は悪、その本性が悪なのかっていうと、組織っていうのは必ず私の自由を阻害すると。
だけど私の自由を阻害するだけじゃなくて、あらゆる人の自由を阻害してますよね。でもなんかやっぱり人の自由を阻害するっていう意味で、もともとはその悪であると。
まあでも当然ちゃ当然ですよね。なんか組織なのに誰かの一人のやりたいことを全部我慢せずにやってたら、それはもううまくいかないし。
まあ悪だけど、その悪だからって存在しない方がいいかってそういうことではない?ともおっしゃっていて、なんか悪だからこそ人を惹きつけるっていうものでもあり、他ものは社会が成り立つために必要な悪、悪って言葉はちょっと強いですけどね、必要な悪。
誰にとっても悪だけど他者が存在する世の中にとっては何か必要なものが組織っていうものかなって思って、
そこでまあ僕は気づいたのは、だからそういう前提でどう組織を作るかとか、組織という概念と付き合うかって考えたら楽になるというか、なんか変な肩の力が抜ける気もしましたね。
良い組織の考え方
なんか良いを前提にする、理想にスタートを置くっていうのをやると、どんどんこう難しく苦しくなるのかなって。
僕は社会学者の三谷宗介って先生が好きなんですけど、その方が書いてた、ちょっと原文は覚えてないですけど、書いてたのに、
筋肉笑い人もいるけど、でも何とかうまくやっていけるっていうのが社会みたいなこと書かれてて、
いやもうすごい端的ですよね。なんかそこで組織と紐付けて考えると、
ミッション、目的、何のために集まってて、何を世の中にもたらすのかみたいな、そのミッション、目的を共有して、そのためにはどうしたらいいんだっていう基準。
そこにフォーカスを当てたままずっと動ければ、その悪っていう悪性は抑えられるのかなとか思いました。
やっぱ協調するってすごく難しいんですよね。
木な船をみんなで漕ぐとかっていうのは本当に難しいことで、その時にはルールに従うとか、手続きに従うとかっていうことをしなきゃいけない。
そういうのって結構その槍玉に上がりがちじゃないですか。なんかそういうこと、
悪っていうのは自由の疎外だけじゃなくて、個人より全体を優先するかのようなパワーというか、そういうものをやっぱり組織ってのはどうしても持つ中でどうやって折り合いをつけるかみたいなところかなと。
反省としては、組織を嫌いすぎてたですかね。
組織的な仕組みとか連携の仕掛けとか、そういうものを多分嫌いすぎてたなっていうのはあって、その分個人で考えて、個人で連携してみたいなものに力点を置きすぎたというか、そのフォーカスを置きすぎたというか。
でもそれってかなり負担であったり、不可能だったりするなと思って。
小さいサイズでできることを目的としてるんだったら、組織的な努力工夫とかってそんなにいらないんですけど、大きなことを目的に掛けてるんだったら、大きな規模というかメンバーが必要で、人が協力してその連携するってことはそんな簡単じゃないので、
それを個人にみんなで上手いことを連携してよっていうのは、結構乱暴な話だなっていうのが反省ですかね。
雑談になっちゃうけど、これまで思ってたことは会社の問題、組織の問題じゃなくて、人間の問題なんだっていうのは、やっぱ人って毎回ゼロから考えてっていうとコスト高いから認識のフレームっていうのをそれぞれ作るわけですよね。
そうすると理解の仕方とかも全部みんな違ったり、物事を捉えるフレームとかも全然違ったりとか、それもやっぱり組織内で持つ役割によってますます違ってきたり、定価されたりとかする。
それは毎回ゼロから自由に考えるっていうののコストが高すぎるので、そうやって効率化してるわけですね、人の脳内でそれぞれ。
だからそれを変えるってのは超難しくて、自分とは違うフレームで捉えるってことはできないし、自然に反してるし。
だからそこでいろいろ認識の相互とか衝突とかそういうことが起きる。
それを何とかしようとしていろいろ工夫するのが組織なのに、僕は組織が問題でそういうことが起きちゃって勘違いしてたっていう。
こんな感じで、割と抽象的なことを悩んでいるというか、いつも考えてるんですけど。
組織の課題と工夫
こういう話、付き合ってくれる方がいらしたら、いろんな方に聞いてみたいなとか話してみたいなと思っております。
以上、たみつりラジオでした。