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批判精神と起業家精神のあいだで――投資家が『つくる側』に回るとき
2025-12-05 10:36

批判精神と起業家精神のあいだで――投資家が『つくる側』に回るとき

■トピック

・批評眼と批判的態度を持ちながら、価値を生み出す側に回ることの難しさ

・メンターとメンティーの関係性と、10年足らずで年収10倍になった事例

・投資の世界における批評眼の重要性とその特徴

・上場株投資とベンチャー投資の評価構造の違い

・「崖から飛び降りながら飛行機を組み立てる」という比喩

・批評的態度の人が事業を作ろうとする際の典型的な罠

・作る側に回れる人の特徴

・批判と提案をセットで行うことの重要性

・小さく始めて不完全なまま出す

・投資家として成功しながらファームを立ち上げる経営者の凄さ


■キーワード

批評眼, 批判的態度, 価値創造, メンター, メンティー, 金融, 投資, 上場株, ベンチャー投資, スタートアップ, アップサイド, 減点方式, 経営, 不完全, 積み上げ, 起業家文化, 投資家文化, 批評文化, スキンインザゲーム, 当事者性, 代案, チームワーク


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This is 令和スタートアップ ソロ編。
この番組は、うまづきベンチャー投資家 Yusuke Asakura が――
スタートアップに関する山山談義を一人でつぶやきながらお届けいたします。
ゆるりとお聞き流しください。
今回ですが、批評願、批判的な態度というものを持ちながら――
どうやって自分で価値を生み出す立場、つくる側に回るか――
そういう話をしたいと思います。
ちょっとまたコンセプチャルなひとりがたりです。
私、基本的に自分が過去において――
メンターと呼べる人というのはいたことがありません。
いたらよかったかなというふうに思うんだけど、単にいなかった。
自分自身、メンティーと呼ぶような人がいるのかというと――
ひとりだけいるんですよね。
10年はたってないか。
けど、いろいろ折に触れてアドバイスをして――
転職の時なんかもいろいろサポートした相手がいるんですけど――
これ結構すごくてですね――
年収10倍になったんですよ。10年取ってないんだけど。
すごくない?
もちろん、当人の頑張りっていうのが大前提にあったわけですが――
年収10倍ってすごいよね、言うても。
物事の価値って年収で測れるものじゃないんだけど――
とはいえ、これってひとつの成果じゃないですか。
そういう意味で言うと、よかったなというふうに思ったりしてるわけです。
で、今日する話っていうのは――
年収10倍になった人とやり取りをしながら話したことなんですけど――
当然ね、これ年収10倍になってるっていうのは――
そもそもどういう世界にいるかってことでほとんど決まってしまうわけで――
要はこれ、金融の世界の人です。
投資の世界の人ですね。
で、そこで話したのが冒頭申し上げたような――
非評判とか批判的な態度っていうのが染み付きすぎると――
自分で何か物事を生み出す立場に回りにくくなるよというそういうことです。
特に投資とか金融の世界の人ってこの傾向めちゃめちゃ強いなと――
そういう構造にあるなというふうに思ったりするわけです。
基本的に投資の判断ってあら探しが評価されるゲームなわけですよね。
特に上場株のようなマーケットって生き馬の目を抜く世界で――
僕は上場株のプレイヤーではありませんから――
03:01
この世界で生き抜いて、その世界で生き抜いていくって――
多分僕はお人よしだから無理だろうなというふうに思うんですけど――
ダメな点だとかリスク要因を見つける能力が価値だし――
評価構造上、非評判が強ければ強いほど――
成果につながりやすいと思います。
この点ですね、スタートアップってそもそも穴だらけじゃないですか。
原点方式で評価したら全部ダメだから、もうどこにも投資できない。
だけどそうじゃなくて、どうやってアップサイド伸びる理由を見つけられるか――
それがベンチャー投資だと思います。
上場株の人たちから見ると、ベンチャー投資を行っている人たちが――
アンポンタンに見えるというか、楽観的でお人よしでフワフワしていて――
雰囲気でやっているように見える理由。
実際そうだっていうのもあるのかもしれないけど――
最大のポイントっていうのはね、こういうダメなところを見出すことではなくて――
伸びる理由を見出すゲームだからっていう違いもあるんじゃないかなと思います。
シラフでやってたら全部NGっていうことですね。
で、その上で思うことなんですけど、
この批評文化と作る側の相性って極めて悪いんですよね。
僕も経営してましたけど、経営って何でしょうね――
コンセプチュアルな説明になりますけど、どんなものかっていうと――
常に不完全な状態から始まるわけですね。
とにかくダメなところだらけです。やればやるほど分かります。
自分のことだから。本当にダメ。ダメなのがデフォルト。
で、なんだけど、ダメなんだけど――
100点満点中のうちの20点の現実っていうのを少しでも改善して――
20点をなんとかして30点にする。
余進場40点にするっていう、この積み上げが本質だし――
そういう試みを繰り返すプロセスなんですね。
だけどこれ、旗から見ると20点が30点に上がったところで――
30点なわけじゃないですか。
いや、本当にダメだよね。
なんなんだ、このクソ株みたいな世界になるわけです。
こういう点においては、非法的な文化、価値観って――
不完全からの前進と最も相性が悪い世界ですよね。
非法的な態度っていうものが染み付きすぎていると――
アラが見えるし、完璧スタートの前提が強すぎる。
やらない理由が自動生成されて――
結果としては動けない。別に動けなくていいんだけど。
価値を作る立場になる必要は全くないからいいんだけど。
非法キャっていうのは、正しさで勝てる分――
実行面では逆に弱くなってしまうのかなというふうに思います。
この点ね、リンクトイン創業者のリード・ホフマンっていう人は――
企業というのは崖から飛び降りながら飛行機を組み立てるようなものだというふうに――
言ってますけど、完成してから飛び込むのでは遅くって――
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7割どころか3割でも飛び込む、そういう勇気が求められる。
不完全なまま飛び込む、ある種の企業化の文化というものと――
投資家的批評文化っていうのは――
対極にある世界だなというふうに思うわけです。
いいんですよ。別に批評家の立場でずっといるっていうことが――
何も悪いわけじゃないし、それはそれでいいんだけれども――
その批評的な態度の人っていうのが、批評的に見てるからこそ――
なんでこんなこともできないんだっていうふうに思ってるからこそ――
自分が何かしら事業を作ろうとする立場になると――
真逆だからやりづらいっていうことですよね。
典型的な罠としては、やっぱり荒探しから入ってしまうし――
100点の絵姿が頭にあって20点の現実を受け入れられないとか――
不完全なものを世に出すことに対する恐怖感。
そういったことが多いのかなと。
あと、スキン・イン・ザ・ゲームの欠如って言いますけど――
当事者性がない。批判が楽になる。
でもやらない理由が無限に湧いてくる。
このあたりが、特にバイサイドにいた人が――
事業に回ってこようとして苦労するポイントなのかなというふうには思います。
あとはね、なかなかチームワークが苦手っていうのも――
人によってはあるかもしれませんね。
この点、その批評感を持ちながらも――
作る側にも現れる人の特徴。
ある種、これはもう矛盾した2つの性質を持っているってことだと思うんですけど――
1つは、やっぱり批判と談案がセットだってことがあるかなと思います。
批判的に分析するんだけど――
ならこうすべきっていう提案が絶対続く。
投資家にとってこれ必要ないわけですよ、提案なんて。
批評してダメだなって思ったらそれでおしまい。
提案があったところで、別にそういう提案する仕事じゃないんだから――
コンサルじゃないんだから、別に必要ないわけですよ。
だけど、ちゃんとそこに談案まで持ち込むことができれば――
批判が創造につながっている。
あとね、まず小さくやってみるとか――
不完全のまま出すっていう基本動作が整ってるかどうかですね。
これが2点目。
批評側を持ちながら作る側に回れる人の特徴かなと思います。
100点ではなく、とりあえずやってみようとか。
20から30ってものをやることを受け入れられる。
受容できる。
もう外から散々ボロカス言われるかもしれないけど――
まあいいじゃん、進んでるしっていうふうに思えるか。
これはね、僕の偏見かもしれないけど――
全然そうじゃないっていう意見があれば大いに結構なんですけど――
純粋な金融化系の人に最も欠けやすいものかなと思います。
あとは自分の言葉で部分的な仮説でも推し進めるかということですね。
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これは投資家の正解探しとは異なる行動原理だなと思います。
この点ね、なんかそういった批判的な批評感を極めながらも――
自分自身でファームを立ち上げている人っているわけじゃないですか。
会社かもしれないし、金融の投資会社立ち上げるっていうのもそういうことかもしれませんね。
そういった世界で成功している人っていうのは――
プレイヤーとして投資で成功して――
ちゃんとファームを作る経営者として成功している人っていうのは――
やっぱすごいなと思います。
例えばわかりやすく言うとやっぱりマネックスの松本さんとか――
すごい方なんだろうなっていうふうに思いますよね。
ものすごく批判的な観点をお持ちのはずですし――
それで言って自分で旗を立てる立場に立ち寄るっていうのは――
すごい点だなと。
ある種その批評と想像って相反する性格だけど――
二重人格的なところがあったりするのかなというふうに思います。
ということで、グダグダ話してしまいましたけど――
批評感ってね、プロの武器ではあるけれども――
過剰だと作る側には回れなくなっちゃうよと。
そんなこと言ってもね、別に投資家のほとんどの方は――
そんなこと知っとるわいっていうことだと思うんですけれども――
この点は意識されてみると――
何かしらのヒントにはなるかもしれないなと思ったりもします。
ということで、今日はここまで。おしまい。
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