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【ピッチ講座③】削るが9割——6分間のピッチを仕上げる引き算の実装術
2026-06-19 13:30

【ピッチ講座③】削るが9割——6分間のピッチを仕上げる引き算の実装術

思想が固まり、中身が決まった。あとはそれをどう実装するか——全3回シリーズの最終回「実装編」では、ピッチの仕上げに直結する具体的な技術を解説します。6分間に収まらないのは練習不足ではなく、多くの場合は構成の問題です。削る勇気を持つことが、実は最も重要な実装作業です。


▼ 今回のトピック

削るが9割——テーブルの上に出した情報を、譲れないものだけになるまで落とし続ける作業

ピッチ資料は「投影資料」であり手元資料ではない——紙芝居として語り口を主役にする設計

ワンスライド・ワンメッセージ——フォント18pt以上、文字詰め込み禁止の視認性の原則

早口は情報過多のサイン——話すスピードではなく情報量でコントロールする

話した量ではなく、伝わった量で評価する発想への転換

ステージ別の訴求ポイント——シード期はビジョン・チーム・ワイノウ、シリーズA以降はトラクションと数字

6分間の時間配分の目安——ワンライナー30秒からVCマネーの使途まで、区間ごとの設計

ピボット・事業転換をポジティブに語る——「逃げのピボット」に見せない既存アセットの活かし方

資金調達の表現と金融商品取引法——調達予定額・クローズ時期を公開の場で言ってはいけない理由

全3回の総括——ピッチは説明ではなく聞き手目線への翻訳であり、次につなげることが唯一のゴール


▼ 参考キーワード

ピッチ資料、投影資料、ワンスライドワンメッセージ、シードラウンド、シリーズA、ファウンダーマーケットフィット、金融商品取引法、資金調達、ピボット


▼ 参考

オープンチャット「This is令和スタートアップOC」

https://line.me/ti/g2/hQ6dJIGjMHwD7gGYruUYQBgUj8uxWgiDGFHYCA?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default


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This is 令和スタートアップ、朝倉です。どうでもいい話のコーナーです。 お急ぎの方はサクッとスキップしてください。
スープストックの話なんですけれども、 この間、仕事で日本橋にいまして、
で、午前中、少し仕事が終わって、午後もそのまま日本橋だったので、 どっか近所で少しお昼を食べようと思ったんですね。
で、とはいえそんなにお腹が空いてるわけでもなく、 まあかといって、
まあ何も食べなかったらちょっとお腹減っちゃうなという、そういう中途半端な感じ。 こういう時になんかすごいね、
味方になるのがスープストックなんですよね。 ちょうどいいなと思って、で、近所にあるのが見かけたから入ろうとしたんですけど、
見たらもう天体が女性しかいないと。 急状態で、別にこれ誰かに湧いてるわけじゃないんだけど、
あれこれ自分入っていいんだっけみたいな。 当日あのスーツ着てネクタイまで締めてまして、
ちょっとなんかおっさんがここ入っていいのかなっていう、もう本当に、 なんだろ間違って女性専用車両に紛れ込んでしまったような、
そういう場違いな感覚に囚われました。 結局、まあそんなのね、わかるわけですよ。
別に自意識だし、別に僕がスープストックに入ったからといって、 誰かから怒られたりとか、
なんてことしてくれるんだって急断されるわけではないってことは、 わかってるんですけど、
なんとも入りづらいなと思い、 悩みに悩み抜いた挙句、
持ち帰りにしました。 持ち帰りにして、
よそで食べました。 食べたんですけどね、
まあきっとあの、今はどうなんだろうな、だいぶ印象変わったのかな。 昔はあの、吉野屋を女性が一人で入るの入りづらいって話あって、
まあね、まあ確かに吉野屋は男性客ばかりですからね。 で、別に僕が吉野屋入ってて女性客が一人で入ってきても全く気にも止めないと思うんですけど、
まあなんかそういうことってあるよねという、 まあスープストックで持ち帰りがあってよかったなと思った、
そんなお話でした。 集中講義、ピッチの上手な伝え方というお話でしたけど、いよいよ第3回、最終回ですね、
実装編についてお話をしたいと思います。 第1回、第2回を通じて、
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まあそもそもそのピッチのセットアップと言いますか、聞き手っていうどういう状態なんだろうかっていうことをお話したいだとか、
じゃあ第2回で中身どういったものを詰め込んでいくっていうお話をしましたけれども、
まあ何はともあれ、6分間のピッチっていうのは基本的に次に繋げていく場であって、何かそこで全てを話し切る場ではないということは今までお話ししてきた通りです。
で、そうなるとですね、まあ伝え方として何を削るのか、 まああの引き算の美学みたいな
世界になってくるわけですけど、まあ最終回はそこら辺ですね、 まあ削り方だとか表現の仕方、ちょっとこのあたりの
まあ最終調整みたいな話をしたいと思います。 ポイント1、まあまさに今の話なんですけど、例えば6分っていうセットアップだとするとですね、
もう本当に削るが9割ですね。 1回自分たちが話したい内容、情報量っていうのをわーっとテーブルの上に上げるのはいいんだけども、
それをもうどんどんどんどんテーブルから落としていって、最終的にこれだけは譲れない、残すものは何なのかっていう、
そういう取捨選択の作業になってきます。 で、こういうあのピッチイベントでの資料って、第1回でも言った通り、手元に残って社内で回覧される、
そういう手元資料とは違うんですよね。 DD資料とも違う、投影資料なんですね。
で、あくまでこれって読み込ませるためのものではなくて、説明している話の理解を補助するためのものであると。
紙芝居みたいなもんですよね。主役はあくまで語り口であるということです。
で、またあのー、これ1対1とは違って、今回2、30人を前提に話しているわけですから、真ん前で見ている人もいれば少し後ろ、
まあそうですね、10メートル程度下がって見てる人もいるかもしれない。 そうなると、そういった人たちからの視認性っていったことも考えなければいけません。
で、そこでまあ基本中の基本ですけど、やっぱりね、1スライド1メッセージですね。 その1枚のスライドで何を伝えないのか。
あと、文字の詰め込みは禁止。 じゃあ文字詰め込みすぎないってなるとどうなるかっていうと、
まあこれざっくりですけど、人によると思いますが、資料のフォントサイズっていうのも、なんとなく18ポイント以上ぐらいが良いと思いますね。
それよりも小さくなってくると、本当にもう読み取れなくなって、情報量が肩になってくる。
ということかなと思います。 まあ表とかも、なんかねグラフみたいなものも一定程度を単純化した最低限のものに絞ってしまって、
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もう全部読み込ませ切らない。 あくまで本当に読んで欲しい、見て欲しいものだけ残す。
細かい注釈っていうのは後日また資料でカバーしますっていう。 こういう作りがいいんじゃないかなと思います。
あとね、よくあるのがその、これね私もやってしまいがちなんですけど、早口で説明してしまうっていうことですね。
これ早口の原因っていうのは、もちろんその人のパーソナリティ特徴ってこともありますけれども、
明らかに情報肩なんですよね。 6分では普通に収まりきらない情報量っていうものをもともと伝えようとしていて、
これ普通に話していたら収まらないから早口になる。 だけど、これでね、じゃあ話聞いて良かったじゃなくって、結局それって聞き手が追いついてこないわけですよね。
ですので、早口にならざるを得ない時点で、もうそもそもセットアップが間違っているということです。
従って話すスピードで何か調整するんじゃなくて、情報量でコントロールしようということ。
話した量ではなく相手に伝わった量で評価する。 こういった発想に切り替えられた方がいいと思います。
前回の、先日のセレクテッドスタートアップピッチで事前リハを行った時もですね、6分超えする会社っていうのがたくさんありました。
これは練習不足っていうのももちろんあるんだと思うんですけど、それよりも取りも直さず構成の問題であることが多いわけですね。
ですので、引き算、削る勇気を持つということが大事だということです。
とですね、これ事業ステージによって強調すべき力点も変わってくるということ。 これはお伝えしておきたいと思います。
これ本日の2点目ですね。 例えばこれシードアーリーとかのスタートアップであるならば、
まだまだ自分たちのプロダクト、事業実績等々もそんなに輪郭がはっきりしていない状態なわけでして、
いかに深刻な課題なのか、課題の大きさ、あるいは自分たちが成し遂げようとしていることのビジョン、
あるいはチーム、なんでその事業をやる必然性のあるチームなのかみたいな、そういったこと。
あるいは今ものすごく大きな変化が起きているという、ワイナウっていう、よりこういった外形的なことを説明する必要がありますね。
一方でシリーズAを過ぎたようなタイミングであるならば、当然もう自分たちの事業実態というものも伴っているわけで、
何か売り上げとかARRとか成長率、継続率、ユニットエコノミクス、あるいはディープテック的なものであるならば、
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もう少し訂正的になるかもしれないけれども、いくつかあるマイルストーンをどうクリアしてきたのか、どこまで来ているのか、
この辺りは何か説明できた方がいいんじゃないかなというふうに思います。
既存事業からの転換みたいな話っていうのはね、あんまりしすぎない方がいいっていうのは前回お話しした通りですけれども、
もし仮に一定程度ステージが進んだ会社で大きく転換したっていうのであるならば、
それが何かある種儲かんないから逃げのピボットしましたっていうふうに映らないように、
既存事業の資産っていうのが新しい事業にどう結びついてくるのか、
あるいはもうそもそもその新規事業があるってことを前提に話して、
何でそれができるかっていうと、今までこういった既存事業を通じてため込んできたアセットがあるからですっていう、
そういうポジティブな説明にするのがいいんじゃないかなと思います。
これ踏まえてですね、じゃあピッチの時間配分、これはあくまでご参考までにですけれども、
こんな組み合わせ、座組みがいいんじゃないかなって思うところで言うと、
最初はもう何の会社なのか、ワンライナーで30秒で語り切る。
次30秒から1分15秒ぐらいの間に、何でこのチームなのか、
ファウンダーマーケットフィットを語り切る。
1分15秒から2分半ぐらいの間に、プロダクトだとか、そういったことを話すということですね。
加えて、もしも話せるようであれば、トラクションだとか具体事例。
3分45秒から5分ぐらいで、市場競合、果実寺みたいな、もう少し事業に踏み込んだ話。
5分から6分ぐらいで、今後の新しい展開とか、VCマネーを調達することによって、
どういった生かし方ができるのかっていう、そういったVCマネーが効く理由だとか、
この辺りがいいんじゃないかなというふうに思います。これが3点目ですね。
最後、4点目、これはあくまでTipsというか、何というか、注意喚起程度の話なんですけど、
皆さんね、この投資家向けの公開ピッチでね、やってしまいがちなのが、
資金調達の表現をあまりにも露骨にしすぎるがために、これもう、金償法に引っかかってるなってケース、めっちゃあります。
だから調達予定額だとか、クローズの時期とか、これはね、何だろう、主催者側もちゃんと指導した方がいいんですけど、
本来これは不特定多数の前で言っちゃいけないことです。
投資家向けのピッチっていうセットアップである時点で、集まってる人たちも資金調達するんだよねってことは、
これ当然わかってるわけですけど、公開の場で資金調達をやってると、
これ不特定多数に対する勧誘になってしまいますから、これはね、やっちゃいけない。
気をつけましょう。あくまで成長に向けた資金調達も検討してきますよぐらいの、
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それぐらいのね、中小度にとどめて話すように。
例えば6月までに3億円調達します、シリーズAです、みたいな。
そういう言い方は控えましょうね、というお話でございます。
はい、以上で全3回の内容、大体カバーできたかなと思うんですけれども、
一貫して申し上げてきたのは、ピッチは説明ではなく、聞き手目線への翻訳であり、
次につなげることが目的であるということですね。
あくまで、これマーケティングと一緒で、相手の立場に立って、
自分たちが何を伝えるのかっていったことを調整しましょうという、
そんなコーナー、そういうコンセプトです。
話してる側としてはね、あれも伝えたい、これも伝えたい、
これだけで終わってしまうと自分たちの魅力が十分伝わりきらないっていう、
そういうじれったさみたいなものっていうのは、私も痛いほどわかるんですけど、
わかりますし、実際私もね、今言ってあることをしっかり実践できてるのかって言われると、
いややこと頃もとないところはありますが、まあとはいえそういうもんなんで、
もう仕方ないと思ってですね、割り切ってしっかり取り組んでいただければいいんじゃないかなと思います。
はい、そんなこんなで3回にわたる講座、以上でございます。おしまい。
ありがとうございました。
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