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ベンチャーキャピタリストとして「ハンズオン」を強調しない理由
2024-09-11 17:25

ベンチャーキャピタリストとして「ハンズオン」を強調しない理由

VCによるスタートアップへのハンズオンとバリューアップの是非を、ファンドのパフォーマンス、起業家への影響、投資家の自己認識の観点から考えます。


トピック

・ VCのハンズオンとバリューアップの実効性

・ ファンドマネージャーとしてのVCの本質的役割

・ 起業家にとってのハンズオンの意味と影響

・ 投資家の陥りやすい万能感の危険性

・ バイアウトファンドとVCの違い

・ VCによる適切なサポートの形

・ 資金調達と次のラウンド形成の重要性


キーワード

ベンチャーキャピタル, ハンズオン, バリューアップ, スタートアップ, ファンドマネージャー, 投資リターン, 起業家支援, マイクロマネジメント, シード期企業, 経営と投資の分離, 自己目的化, 万能感, バイアウトファンド, マイノリティ投資家, リスクマネー, 資金調達


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This is 令和スタートアップ。この番組では、猫大好き森厚子と馬大好きYusuke Asakuraがスタートアップにまつわる話題について、ゆるふわっとお話をしているのですが、
今回は森さんがおらず、Asakura一人がスタートアップにまつわるトピックについて、ゆるふわっとお話ししております。
Asakuraです。今日もぶつぶつ一人でお話をしていきます。
でですね、今日何の話をしようかということなんですけれども、ハンズオンだとかバディアップ、VCのハンズオンバディアップについてお話をしていきたいと思います。
僕のVCをお聞きいただいている方であればご存知かもしれませんが、私たちがやっているアニマルスピーツというVCですね。
このVCではあまりハンズオンだとかないし、バディアップみたいなことは重視をしない、強調はしません。
強調しないんだけど、じゃあ投資して何もしないのかというと、そんなこともなくてですね、会社に応じて結構おせっかいを焼いたりすることもあります。
場合によっては全然他の他社よりもかなりそういう意味でいうと関与度合い高いと言われることも会社によってはありますが、
かなり人を紹介したりだとか、そんなこともしています。
一方で自分たちからはあんまりハンズオンだとかバディアップだとかそういったことは強調しません。
今回はですね、改めてそういうバディアップ、ハンズオンといったことを強調しない背景についてお話をしたいと思います。
大きく言って3つ理由があるかなと思うんですけれども、
一つはですね、ハンズオンだとかバディアップっていうものが端的に言ってあんまりファンドとしてのパフォーマンスに寄与しないというふうに捉えているから、これが一つの理由としてはあります。
VCはもちろんよくVC側もスタートアップの企業化の企業化の企業化者っていうものをいただくこともありますし、
その成功の実現に向けていろいろサポートをしますということもあります。
別にそれ自体は間違っているとは思いませんし、僕たちもそういった気持ちはありますけれども、
一方ですね、そもそもBCの仕事って何かっていうと、
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やっぱり大きいのはファンドマネージャーとしての性格でして
要はお客さんっていうのはストレートにはスタートアップじゃないんですよね
お客さんっていうのは基本的にファンドに出資をしていただいている
そういう投資家さんっていうのがお客さんは誰なのかってことになると
よりストレートに近いお客さんという捉え方になるのかなと思います
こういった方々からどういった意図でお金を出すのかというのは
投資家さんによってもそれぞれ思惑が終わりではありますが
ただ原理原則としてはファンドビジネスっていうのは
ファンドにお金を出資してそれを投資リターンを求めるという仕事です
そういうことを求められているのがファンドマネージャーです
そういったこともあってですね
やっぱり一つ大事は絶対に目を背けてはいけないのは
ファンドリターンを創出することができるのかどうなのか
この点になるわけです
これに関してですね
じゃあウィッシングとしてハンズオン、バリアップ
こういったものを行ったらですね
本当に投資リターンが良くなるのか
いうならば投資先のスタートアップがそれによってものすごく成長して
大きなリターンを上げることができるのか
かといえば現実はそんなことないなというふうに思うわけです
非常にこれはある種難しい点ではありますけれども
やっぱりですね
なかなかうまくいかない会社を
頑張ってサポートしようとしたところで
どうにもならないときにはどうにもならない
逆にものすごくうまくいっている会社であれば
何も関与しなくてもうまくいく会社はうまくいく
こういう構造にあるわけですね
結局のところファンドマネージャーとして求められるのが
ファンドリターンであるとするならば
別にバディアップハンズオンすることというよりも
それによってちゃんとあるなし関わらず
ちゃんとリターンを出すということが最も大事なわけで
その点バディアップハンズオンというものが
あんまりそういったファンドリターンに寄与しないなと捉えている
これが1つ私が自分のファンドであまり
ハンズオンやバディアップといったことを
強調しない理由ではあります
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これが1点ですね
2点目はこれは経営者にとって
バディアップハンズオンというものが
本当にプラスポジティブなものなのか
無条件にポジティブなものなのかというと
そうではないと考えているという点があるかなと捉えています
もちろんこれって企業家の方にもよるし
企業家が投資家に何を求めるかにもよるし
またそういったサポートをする投資家というのが誰なのか
どういったバックグラウンドどういった経験を持った人なのか
これによっても意味合いは大きく変わってきますが
本当にバディアップハンズオンというものを
企業家が無条件に求めているのか
あるいはそれが本当に事業の成長を後押しするような
そういった効力を持っているのかというと
正直私自身は疑わしいと思っています
これは自分自身スタートアップを経営者として活動していた頃
ハンズオンでうちはやるよと言われてみたものの
やられていることは現実的にはほぼマイクロマネジメントのような状況で
何ともなれば非常にネガティブであった
こういった発想に私自身の体験に沈意しています
ややアレルギー反応的な部分もあるのかもしれませんね
特にシード機能会社であれば
スタートアップの競争力の源泉って何かというと
企業家の時間であり企業家の発想であり
その企業家のマインドシェアであったりすると思います
なんだけれどもここにハンズオンするからと言ってですね
投資家の方が強く介入してきて
ひょっとしたらその投資家の方は善意でやっているのかもしれないけれども
企業家の時間を割ったらどうなるか
あるいはハンズオンと称してとにかくレポーティングをよこせというようなことを求めですね
結果企業家がレポーティングのために大変な時間を割くようになってしまったならば
一体どういったことが起こるのか
私はこれは必ずしもポジティブではないというふうに捉えていますし
自分自身あまりポジティブではない体験をしました
そういったこともあって
僕はあんまりこの割り上げハンズオンというものを強調しすぎても仕方ないなというふうに考えています
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そもそも企業家の方
教科書的なことを言うと経営と実際の投資の分野というものがなされているわけですけれども
投資家の方が経営者よりも事業について詳しいんだったらそもそもその事業をやっているし
あるいは経営者の方が私投資家やってますけれども
自分よりも自分が取り組んでいる事業領域に関して知識が乏しいということがあるならば
あまりそういう会社に投資しようという発想は私は持たないですね
やっぱり少なくとも事業の範囲においてはプロフェッショナルであってほしいし
自分よりもエキスパートであってほしいというふうに思っています
これは当然繰り返しになりますが
企業家の方が何を求めるのかということにもよりますし
投資家がどういった方なのかという非常に俗人的な問題だというふうに認識はしていますが
それでも大悪相論としてあまり意味がないというか
むしろネガティブバリューになり得るケースが多いのではないかというふうに捉えている
これが2つ目の理由です
3つ目の理由はですね
これはまあ投資家サイドの事情になるんですけれども
バリューアップハンズオンということをですね
していると評判し続けていると
そうするとこのバリューアップハンズオンというものが
目的化しがちであるということがあるかなと思っています
事業のちゃんとリターンを出すということよりも
ファンドをマネージするということよりも
あたかもバリューアップすることをハンズオンすることが
自分たちの仕事の中心であると
そのプロセスそのものが自己目的化されてしまう
この点をですね
投資家としては非常に注意しなければいけない
そういった危険性に対して自覚的であらねばならないというふうに考えています
そもそも構造としてですね
投資家というのは万能感を持ちやすいんですね
誤った万能感を持ってしまいやすくなる
資金調達のプロセスというのは
今は非常に投資家が増えていますし
企業家の数というのがそれに対してそんなに多いわけではありませんから
今現在スナップショットで見ると
相対的に企業家の方がやや力関係として
強い形になり得ることもありますし
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また非常にいろんな方の注目が集まる
投資したいという人が殺到するような
例えばシリアルパントレプレーナーであるだとか
その業界のエキスパートであったりするとですね
これは完全に力関係が企業家の方に分があるという
起こり得るんですけれども
ただ基本的にはですね
投資をしてほしいという企業家がいて
投資家っていうのは基本的に投資をするかしないかを
選ぶという立場にあります
この点でですね
バイサイドっていうのはやっぱり
力関係が強く出がちであると
そうこうしてですね
事業プランを聞いてああだこうだという風に
上からものを言っているうちに
だんだん投資家っていうのは
下手をすると万能感を持ってしまいがちです
単に万能感を持っているだけであればいいんですけれども
それが例えば企業家に対して
アンフェアな対応をしてしまったりだとか
不穏な言動をする
ハラスメントの問題等々も
大体こういった構造に起因するものだという風に
思いますけれども
そんなことを取ってしまいがちである
そもそもですね
半蔵半蔵って言っているうちに
本当に起こるんですけれども
自分たちがその事業に関与すれば
うまくいくんだと
あるいは自分たちが投資していて
自分たちが関与するから
この投資はうまくいくんだという
そういう自己暗示
自己洗脳をしてしまいかねない
そういった状況にですね
投資家はなりがちであるということです
こういったですね
端的に申し上げて
勘違いをしてしまっては絶対にいけない
そういった思いもあってですね
ハンズオン・バリューアップっていうのは
いわばこれ自戒も込めて
あんまり自分たちでは強調しない
そんなおこがましいことを言わない
という風な
ある種の仲間
謙遜というと言い方が変かもしれませんけれども
そうですね
あんまり出過ぎたことは言わないようにというのが
私が社内で共有しているディスプリンであります
この点ですね
よくPE
バイアウトファンドの方なんかと話をしていると
結構感覚が違うねという風に
言われることもあるんですけれども
だけれどもバイアウトファンドっていうのは
基本的に100%
その対象企業の株式を取得して
経営の支配権を得る
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場合によっては経営者そのものも
自分たちが外部からついてくる
その上でバリューアップチーム等と派遣する
こういったですね
ある種経営の支配権を持っているバイアウトファンドと
マイノリティ投資家であるVCというのは
そもそもの前提が大きく異なるという風に思います
逆に言うとですね
企業家の方もですね
たかだかマイノリティの投資家であるVCにそこまでですね
経営のサポートなんか期待しても仕方ねえだろうという風に
僕も経営者の立場であれば思うわけですけれども
そんなこともあってですね
かなりマイノリティの投資家として
関与し得ることっていうのはそもそも限定的だよなという風に思っています
繰り返しに思いますけれども
じゃあ投資して何もしないかっていうと
そんなことは全然ないんです
結構やることはある
おせっかいもそうに書きます
一番でいいのは人の紹介とかね
そういう類のものが一番わかりやすいですね
ある種VCの本業ってね
最大のポイントはちゃんと資金っていうのを
適正な投資水準
これも何をもってフェア適正かというのは
もちろん議論あると思いますけれども
そういった中においてリスクマネーを供給するということに
最大のポイントがありますし
またその上で自分たちの次のラウンド
後続のラウンドというものをちゃんと形成していくような
そういった立ち振る舞いサポートをするというのが
いわば最大のバリューの発揮の仕方ではないかと思っていてですね
何か事業そのものをこじくり回すだとか
変えようとするだとか
そこはなんか私自身は違うんじゃないかなという風に
思っているという話です
いざとなってもそういうこともありますけれども
あんまりそれを地位出すのはどうかなという風に
思っているという点でしょうか
はいということで今日はここまでです
おしまい
17:25

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