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This is 令和スタートアップ ソロ編 この番組は、うまづきベンチャー投資家
Yusuke Asakuraが、スタートアップに関するよもやま談義を一人でつぶやきながらお届けいたします。
ゆるりとお聞き流しください。
今日は、皆さんが大好きな東証グロースの時価総額100億円基準の話をしようと思います。
これはもうすでに皆さんご案内の通りですけど、東京証券取引所、昨年からのですね、
東証改革のフォローアップ会議、そういう名称だったと思いますが、ずっと議論されてきて、
昨年の12月に、時価総額100億円を上場後一定期間、過ぎた段階で超えていないと市場変更だとか、
ないしは上場廃止を迫るといった、そんな案が出て、どうなることやらというふうに言われていました。
その後、議論が進んでですね、この手の話というのは基本的に既定路線ですから、実現、実行するんだろうなというふうに思っていましたけれども、
7月に新しく出たフォローアップ会議の内容だと、少し5年経った時点、具体的には2030年の時点に100億円を満たしていなかったとしても、
一定の救済措置というか例外措置みたいなものをですね、年数を区切って実行するということもあって、
ややちょっとマイルドになったんじゃないかといったようなことが言われてもいますが、いずれにせよ、時価総額100億円以上ない
東証グロースの会社は、マーケット、市場の変更を原則として、東証スタンダードへの移行ということですけど、迫られるというのが既定路線だそうです。
これ実際どれぐらいのインパクトなのかというと、現在約600社、日本で東証グロースに上場している会社があるそうなんですけれども、
そのうちの7割前後ですね、がそもそも100億円に達していないということで、100億円以上の会社というのがマイノリティなんだという話です。
これ一つだけ注釈をしておくと、東証グロースに上場した会社でも、本当に実際それでどんどん大きくなった会社は、東証プライムに市場変更してしまうから、
結果論として東証グロースに残る会社は、時価総額の規模感としては小さい会社が残らざるを得ない、大きくなった会社が抜けていくということですね。
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ですので、それはそんなもんだと。過去から東証マザーズに過去上場した会社を全部カウントして、
東証プライムに上がった会社、旧一部ですね、上がった会社も含めてカウントしたら、もうちょっとこんなに悪い結果にはならないと思うんですけれども、
いいところから抜けていっちゃうから、あんまり伸びきれていない会社が残っているということで、
東証グロースのインデックス伸びてないじゃんとか言われるけど、それはそういう構造ですよねという気がします。
いずれにせよ、現段階スナップショットで見ると約7割が水準を満たしていないということで、
確かにこれは大きなインパクトかなと思います。
こういった方針で、当事者にとっては非常に大変なわけですけど、とはいえポジティブな側面もあるっちゃ。
というか、そもそも東証改革の一環でやっていることですから、これは非常に前向きなことだと思いますし、
じゃあなんで100億円なのかというと、100億円というのがあくまで一つの目線ではあるんだけれども、
ちゃんと機関投資家が投資しやすいような基盤間まで拡大してくださいということであったりだとか、
あるいはそういった自家総額の目線を見せることで、より高い頻度の情報開示だとか、
対話機会をセットで提供する、ガバナンスとIRの質を底上げするというような、そういった狙いがあるということです。
この点ね、私自身ももともとザファンドっていうファンド、レートステージ向けのファンドを始めたときは、
自分自身が、そうですね、ミクシーで、自家総額100億円台で、なかなかこれ市場の活用しようもないよねっていう苦労もしたこともありですね。
どうせなら、より会社の規模、価値を大きくしてから出た方がいいんじゃないのという、
ただそのために資金調達しようにも、未上場の段階で100億円以上の資金調達なんかできなかったものですから、
ほぼほぼ不可能に近い状態だったので、じゃあそういうことができる環境をまず整えようよということで、
ザファンドを作ったというのが過去の経緯ではありますので、基本方針というか考え方は非常によくわかります。
その一方で、個人的にはいろんな選択肢があってもいいんじゃないのというふうには思いますし、
今回もそうですけども、別にこれスモールIPOができないというわけではないので、
上場した後、大きく成長する、急成長する可能性が見込める会社であれば、100億円に達してなくても上場はウェルカムだといったような、
そういったアナウンスが7月の資料でも記載をされていましたけれども、
選択肢が多いっていうことは基本的に良いことなんじゃないかなと思います。
加えてね、時価総額100億超えたところで、これ最低限の話で、じゃあ時価総額100億円超えたら期間投資家がガンガン投資するのかというとありえませんから、
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普通やっぱり1000億は欲しいんじゃないのというふうに思いますし、
どこまでそれが身を結ぶのかといったところは問題としてあると思いますけれども、
ただ、スタートアップ投資者の人たちの意識改革を、半ば暴力的と言うとなんですけれども、
迫るという意味においては確かに、既に有効な施策として決実しているんじゃないかなという気はします。
評価はいろいろありますし、自分なりに思うところはありますけれども、
ただね、言うてももうこれは決まったことというか決まる前提のことではあるので、
そのルールの中で我々はプレイしていくしかないのかなと、投資者としては思う次第です。
この点ね、じゃあ実際こういった運用が開始されると、今後どういったことが起こるのかな、
あるいはこれから起こりかけているのかなといったことについて少し考えたいと思うんですけれども、
一つね、私先ほど申し上げた通り、もうかれこれ10年以上前になってしまいますが、
ミクシーという上場企業の代表を務めていたとき、代表就任したタイミングは時価総額180億円だったんですよ、ざっくり。
で、そこからまた下がったときもあって、160ぐらいまでいったのかな。
ですので、100億円は超えていたけれども、100億円台のレンジで推移していて、
言うなれば仮にね、当時こういったルール運用されていたら、ひやひやしていた立場の人間ではあると思います。
一方ね、当時どういったことを私、経営者として考えていたのか、資本市場どう意識していたのかというとですね、
これはやや誤解を招きかねない発言かもしれませんが、株価はガン無視する、一切気にしない、そういったスタンスをとっていました。
これどういうことかというとですね、まさに今回の100億円以上は最低限持とうよっていう趣旨と、実は相通ずる部分もあるんですけれども、
時価総額100億円台の会社なんてですね、なんて言うと悪いんだけども、基本的には基幹投資家なんて相手しないわけですよ。
一切しないとは言いませんよ。ゼロとは言わないですよ。基本しません。
で、じゃあどういった人たちが投資しているのかというと、基本個人投資家なんですね。
その人たちの、まあこれもちょっと言葉を選ぶ必要があるのかもしれないけど、まあ端的によく言う個人投資家のおもちゃになるってやつですね。
何かの弾みに上がった下がったっていったところで、ある種リザイアを抜こうという、そういった観点で非常に短期的な投資家が入ってくる。
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別に短期的な投資家が悪いってわけじゃないですよ。だけど、まあ現実としてそういった投資家が主体なんですということです。
別に評価も価値も何もありません。感覚としては本当に価値のほうに近いんじゃないかなというふうに思うんですけど、
まあ僕も競馬しますので、ギャンブルって楽しいよねっていう意味においては、まあこういう短期売買もそれは楽しいよねっていうのはよくよくわかります。
で、そんな時にね、そういった投資家層がメインなのに、もうそもそも株化意識しても仕方ないわけですよ。
一応これあの、自分の名誉のために申し上げますと、めちゃめちゃ株主の利益っていうの考えてます。
当時僕以上に考えてた人、投資をまざわずにいないんじゃないかっていうふうに僕は思っていますけれども、
まあ少なくともそうやって思ってますよって言い切れるぐらいには、めちゃめちゃ株主のことは考えていました。
もっと言うと、本質的な会社の価値を上げて、ちゃんと投資家にリターンを出さなきゃいけない、これはものすごい思っていました。
なんだけど、そういうマインドを持っていることと、自分の会社の株価を日々チェックするということは全く持っていこうじゃない。
見てませんでしたね、正直。
どうせひどいし。
株価見てませんでした。
で、結局のところね、日々の株価が上がった下がったっていうのに一気中しても仕方ないわけですよ。
すごく思うのは、価格っていうもの、株価っていうものと価値は別だということですね。
だからよくある話で、会社が決算発表しました。
それが例えば良いサプライズであったならば、翌日バーッと株価が上がってストップ高になることもあるのかもしれないし、
折り込んでましたってなったら逆に下がっちゃうのかもしれないけど。
あるいは逆にネガティブサプライズがあって、翌日ドーンとストップ安になってしまうっていうこと。
これありますよね。
これは情報開示されてないから当然そういったことが起こるわけですけど、新しいニューな情報が出てきたから、それにマーケットが反応するということですけれども、
ただ経営やってたら、別に情報が出たから、あるいは出てない、出る前と出た後で会社が変わってるわけじゃないじゃないですか。
別に組織も何も変わってないし、事業の本質的な価値だって、別にその決算日を境にして会社の価値が全然変わったわけでは決してないわけですよ。
つまり何を言ってるかというとですね、
これが完全に情報が開示されている世界だったら、話また別かもしれませんが、少なくとも今のマーケットにおいて会社の本質的な価値というものと価格というものが異なる、一緒であるということはない。
そうじゃないと、だって会社の価値なんて1日で10%上がったり下がったりするわけないですよね。
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説明がつかないわけです。
これが個人投資化主体だと、こういった決算日に限らず、こういったブレっていうものが非常に大きくなってくるという、ボラが激しくなるということですね。
こんな会社の価値の向上と全く関係しないとは言わないけれども、直結しない競争的な数字に一喜一憂しているのって、むしろ僕は害の方が多いと思いますね。
真面目に経営しているふりをしたいんだったら株価意識してますって言えばいいのかもしれないけど、僕は本質的に意味ないと思います。無駄。
言い切っちゃいますけど、僕は無駄だと思います。100億円の会社がそんな株価意識にしていたって。
それよりも本質的にやるべきことは、しっかり力強い組織を作ること。
その組織を通じてしっかりとしたプロダクトを作っていくこと。そのプロダクトを通じてしっかりとした事業を作っていくこと。
こういう本質の部分から目は背けられないと思うんですよね。
なので一切、その表層的なところに振り回されてしまわないようにしなきゃいけないと。
結果それこうはそうしたと思いますし、一見株価は気にしませんって言うと無責任に超えるかもしれませんけれども、
僕は今でもこれは合理的な考え方だったというふうに持法しています。
なので、たまに東証グロースの上場経営者の方から、ご相談を受けることってちょいちょいありまして、どう思いますか?って言われるんですけど、
毎回言ってたのが、株価なんで気にしちゃいけないよと。
株価気にするなっていうのはイコール株無しのことを気にするなっていうわけじゃないですよ。真逆。
真逆で株無しの人たちにちゃんと報いたいんだったら、事業そのものの本質的な価値を高めていかなければいけないんだから、
表層的な株価がどうこうとかそういったことを一時気にするなと。
それよりもちゃんとしっかり骨太な足腰の鍛えられた事業を作るんだと。
それこそが本質だっていうふうに言っていたんです。
言っていたんですけど、これ100億円っていう明確なバーができると、
これ損も言ってらんないなっていうふうに思うんですよね。
つまり以前であればね、自家創価が80億円とかの会社、そんな会社は株価気にしても仕方ないよっていうふうに、
井上一馬に言ってましたけど、だけど目の前でいやいや、そんなこと言ってたって上場廃止になっちゃうんですよって言われちゃうと、
僕ももう何とも言えないですね。いや、そりゃ気にした方がいいよねって話になると思います。
そうなるとね、結局のところ骨太な事業を作っていこうっていうところは変わらないんだけれども、
日々のマインドがね、どうしても表層的な株価プライスをどうやって上げるかっていったところに、
何か持って行かれてしまうのは仕方ないんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
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だからよりテクニカルなことをやろうとするんじゃないかということです。
資本市場との対話なんて話ありましたけど、とにかくIRリリース連発するとか、
そういうちょっと面白目柄になってしまう。
こういう何かインセンティブ付けになってしまうんじゃないかなというのが懸念です。
本質的に、いや自家総額100億なんかでグロース上場して5年経ってとどまってちゃダメよっていうのはもう本当に
土生論で、いや全くもっておっしゃる通りだと思うし、
この改革自体、その趣旨だとかを別に否定するものでは必ずしもないんですけれども、
副作用としてこういうことは起こるよねと。
結果経営者だとかのマインドシェア、本質的な経営リソースが本質的じゃない部分に持っていかれてしまうと、
なんか残念だなというふうには思いますし、思うんだけどそういうことが起こってしまうんだろうなと思っている。
そんなことでしょうか。 これ今の話ね、基本的にあの
東証グロースの上場企業をベースにお話しましたけど、これ関連してね、あの未上場のスタートアップにも同様の力学って働くし、
価値と価格って違うんだっていうことをよくよく理解しておく必要があると思います。
東証グロース、上場している会社であれば、個人投資家のおもちゃとはいえ、とはいえ複数人の目にその会社が引っかかり、
まあ監査も受けてですね、まあマーケットが機能してプライスが決まるわけですけれども、
未上場のスタートアップの資金調達ってね、 本当に極端な話、誰か1人のベンチャーキャピタイストが気に入って、
その人が社内を説得し切ることができれば、その人の目線で株価が決まるわけじゃないですか。
要はいわゆるバリエーション、評価額が決まるわけですよね。 これはあのだいぶ
マーケット上場企業とは違う構造です。 なんだけれども
じゃあ何が同じかというと、同じなのは結局会社そのもの、事業そのものの価値と価格、
スタートアップの場合であればバリエーション、評価額ですね。 これは違うということです。
なので、 原理的には未上場スタートアップの方がよりこの価値と価格というものが乖離しやすい。
その瞬間その瞬間のスナップショットで見ると、孫徳で考えると、もちろん
最大株主であろう企業家にとって 大リュージョン、同じじゃあ1億円を資金調達しましょうってなった時も、同じ1億円を資金調達するにせよ。
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持ち分比率は薄れない方が良い。 希釈化しない方が良い。
ということは、バリエーションポストマネー5億円で評価されるよりも、ポストマネー10億円で評価される方がよっぽど良いということですね。
なんだけど、これやっていてですね、 余信は良いねって言って投資してくれる人がいたとしても、
続かないんですよね。 要は自分でハードル上げていることなのね。
これいつも言ってることですけど、 どうしてもここにベンチャーキャピタリストとしての
ポジショントーク的な要素が加味されてしまうのは、 私も仕方ないというか認めますが、
当然ベンチャーキャピタリストを投資する人としては、 バリエーション安く投資したいという、そういうインセリティブ構造ですよね。
なんだけど、これは本当に思いますけど、 経営者にとっても高い評価つけちゃうと、次が続かないんですよ。
これは本当にきつい。 要はそれだけ期待値を負っている。
資本コストが高くなっているということですよね。
この点ね、僕も好きなベンチマークのビルガーリーという 有名なベンチャーキャピタリストの方も言ってますけど、
紙の価値っていうのは、紙の高値っていうのは、 次のラウンドで会社を壊すんだっていうことを言ってます。
前回のラウンドの価格っていうのは、 未来永劫続く高級的な価格ではありませんよと。
高い紙の評価格と巨大分、強格なバーンレートは、 全員の首を絞める次元爆弾だってこと。
これも10年近く前に言ってるんですね。
これまさに、僕同じこと言ってるなって思いましたけど、 最近だとバリエーションっていうのは、
過去に対するご褒美じゃなく、 未来へのハードルだっていうふうに言ってます。
本当にそう思います。
ちゃんと利益出したらいいんですよ。
何を言いたいかっていうと、大事なのは、 これ改めて、東証の100億円という、
東証グロースの上場位置基準100億円っていう目線が出て、
ある種、こういうスタンダードな目線が出たっていうのは、 共通言語ができたっていうのは僕は悪いことじゃない。
それは何かいいかなっていうふうに思うんですけど、
価値と価格っていうのは別なんだって言ったことはですね、
何度も何度もかみしめて理解する必要が あるんじゃないかなと思います。
なかなか価値っていうものは目に見えないし、 表面上の価格ともズレがある。
下手すりゃ定量化できないみたいな。 そんないい加減な話あるのかよってことですけど。
だけど僕たち、スタートアップに関わる人たちが、 上げていこうとすべきは価格じゃなくて価値であるということですね。
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事業そのものの本質的な価値。 本質的に強い、良い事業、会社を作っていこうということです。
やることはシンプル。 もう強い組織を作る。
その強い組織を通して、 強い、より良いプロダクトを世の中に提供する。
ものすごく軽いところに届くソリューションを提供する。
それを通じて結果良い事業、良い業績を築く。 こういうことなんだなと。
収益力を作っていくっていうことですね。
そんなこんなで、今回はまずもって、 当初グロース100億円っていう目線が示されたことで、
これからどういったことが起こるか。 起こるんじゃないかなと僕が思っていることと、
それに関連してスタートアップが考える、 当事者が考えるべきだと私が思うことをお話ししました。
こちらからは以上です。おしまい。