ベンチャー投資において、事業(馬)と経営者(騎手)のどちらに投資すべきかという古典的な議論を出発点に、市場の重要性や投資家の役割について考えます。競馬のアナロジーを用いながら、スタートアップ投資における成功要因と、投資家としてのあるべき姿勢について探っていきます。
トピック
・ ベンチャー投資における古典的な議論:事業vs経営者
・ 市場の重要性と優先順位
・ 経営者と市場のフィット感
・ 経営者の成長可能性
・ ソフトバンクの勝ち馬理論への考察
・ 投資家の立場と馬主の類似性
・ グループオーナー制度とVC投資の共通点
・ ハンズオン投資の意義と限界
・ 投資家の理想的な関わり方
キーワード
ベンチャー投資, 馬と騎手のアナロジー, 市場選択, 経営者資質, 事業価値, 投資判断, ハンズオン投資, グループオーナー, 成長市場, 経営者成長, 投資家の役割, 馬主, 調教師, シード投資, レイトステージ投資, マーケット重要性, ピボット, 事業経験, スタートアップ支援
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This is 令和スタートアップ。この番組では、猫大好き森厚子と、馬大好きYusuke Asakuraが、スタートアップにまつわる話題について、ゆるふわっとお話をしているのですが、
今回は森さんがおらず、Asakura一人がスタートアップにまつわるトピックについて、ゆるふわっとお話をしております。
Asakuraです。今日も一人で美しさお話をしていきます。 今日のお題なんですけれども、
ベンチャー投資、馬に賭けるか騎手に賭けるかという話をしたいと思います。 馬っていうのは、
動物の馬でして、 騎手っていうのは、
馬に乗っている人ですね。 競馬の例えです。
これまた、Asakuraが馬の話を持ち出しているよというふうに、
思われるかもしれませんが、 けどこれは極めて古典的な表現、常トークでして、
アメリカの論文なんかでもよくこの例えが出てきます。
馬に賭けた方が儲かったのか、騎手に賭けた方が儲かったのか。
これ、馬と騎手って何の例えなのかといったことを一応確認しておくとですね、
馬というのは基本的に事業の話、
で対して、騎手っていうのは、 これは企業家、
経営者の話ですね。 極めて古典的な表現です。
よくシードの投資家が企業家に賭けるのか、
あるいはその事業内容に賭けるのかという話、 よくしてますよね。
自分は事業家かな、あるいは企業家かな、 みたいな話って
よくありますけど、どっちなんだっていう話です。 結論から言うとね、これ
どっちも大事よという話です。 当たり前ですよね。
事業もめちゃくちゃ大事だし、 また同時にその事業を
運営する経営者の人もとても大事だよねという話ですね。
どっちも大事なのは当たり前なんだけれども、 両方大事なのは分かるんだけど、
どっちか優先順位をつけるとするとどっちなの? みたいな話もよくあって、
多くのVCの方はね、そういうふうに聞かれた時よく、 最後は人ですとか言うんじゃないかな。
決してそれが間違ってるとは思わないですけど、 そう言った方がなんかちょっとかっこいい感はありますよね。
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やっぱり人です、みたいな。 人を見極めて当省します、みたいな。
なんかそういうふうに言いがちなのかなというふうに 思います。
じゃあ自分はこの場合どう答えるかっていうと結構難しいです。
悩ましい答えはないな。 まあどちらかというと人かなっていう気もします。
するんですけれども、今ね、事業か人かって話しましたが、 やっぱり特に重視したいのが事業っていうか、
市場ですね。
ターゲットとしている市場の中で、 何か事業を行っている経営者が、
同一の市場の中でフィードバックを得て、 事業を通じてフィードバックを得て、
新しいプロダクトにピボットするっていうことは よくあると思うんです。
なんだけど、市場をまたいでもう完全に事業を 転換してしまうのって、これもうピボットっていうか本当に
トラベリングの世界ですけど、
そこまで行くともはや予想できないので、 それを見越して企業家に貼るっていうことは
できないのかなという気がするんですよ。 さすがに説明席に果たせない。
その点でいうと、やっぱり市場が一番大事なんじゃないかなというふうに、
私は思います。 極端な言い方をすると、
ものすごく良い市場で、今一つな経営者が経営しているパターンと、
もうちょっとあんまり伸びる余地のない市場の中で、 すごい良い経営者が経営していた場合、
どっちが事業を伸びるんだろうかというと、 僕はこれ前者だと思うんですね。
どう逆立ちしたってどんなに優秀な人だろうと、 最初から市場を選んだ時点で結構勝負ってついていて、
ダメなものはダメ。 これは抗議の意味でいうと、タイミングも含めてですね。
その場を選んだ時点で、もう負けるべくして負けるし、 勝つべくして勝っているというところはあるかなという気がします。
もちろん、優秀な経営者であれば、 どこかの段階で、いずれかの段階でその構造に気づいて、
やっぱこの市場ダメだわって言って、 事業内容をガラッと変えてくるっていうこともあるんでしょうけど、
それはさすがにね、投資する時見越せないのでね、 予測しようがないから、
だからそれを根拠に人だけいいからって言って 貼るっていうのは難しいかな。
まあよっぽどいい人で、本当にバリューついてなくって、 まあそもそもまだプロダクトがないですっていう、
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もうまだ何の事業あるかも定まってませんっていう時の方が、 かえってそれは投資しやすいかもしれませんね、逆に。
だって事業とか市場をどうするっていうことを、 ある程度ディスカッションできる余地があるということですから。
なんだけども市場が固まっていても、これどう考えても市場ダメだわ、 この経営者は良さげな人なのにっていう時はきついですね。
なかなかそこは踏み込めないんじゃないかなというふうに、 私は思います。
で、その上でなんですけれども、 あとあれですね、市場と経営者のフィット感、マッチ感っていうのは大事ですよね。
その市場に向いている人なのかどうなのか。 一番わかりやすいのは、やっぱりその市場で何かしらのビジネス経験がある人っていうのが一番いいですよね。
オペレーションだとかの一番痒いところだとか、 ほと細かなことまでわかっている。
まあ要は事業解像度が高いというやつですけれども、 こういったことが期待できる。
これはやっぱりなかなか学生だと厳しい。 学生企業家だと厳しい。
だって働いたことないんだもん、みたいな。 世界になってしまうなというふうに思います。
まあよくね、結局すごい大きい会社作っているのって、 本当に若い20代の経営者よりも40代の経営者だよね、みたいなと言いますけれども、
これはもう本当にそういう部分で差が出るのかなというふうに 思うわけです。
加えてなんですけれども、先ほど市場が悪かったら いい人であってもダメって話しましたけど、
逆にね、めちゃくちゃ市場が良くて、 今一つに見えた経営者であったとしても、
すごく伸びていく市場の中で経済活動を行う中で、 その経営者自身がどんどん成長していく。
新たな知識を吸収し、新たな資座を吸収し、 自己変革していくっていう。
これは結構ある話で、その点でいうとですね、 人は変わるってことを信じてみてもいいんじゃないかなというふうには思います。
よく自分も含めてね、VCっていうのは人を見抜く仕事です みたいなことを言う人いますけど、
わかんないですよ。わかんないし、人は変わるということ。 これはとてもポジティブな意味合いだと思いますけれども、
成長して変わり得るっていうことは、 あらかじめ予期しておいた方がいいのかなと思ったりしますね。
さてここまで、ベンチャー投資において馬に賭けるのか、 機種に賭けるのかという話をしてきました。
僕が言ったことっていうのは、あれですかね、 最終的には機種に賭けるのでもなく馬に賭けるのでもなく、
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どこの競馬場で走るかっていう、それを重視します っていうことなのかもしれないし、その競馬場とその機種のフィット具合がいいかどうかを重視しますっていう、
そういうことを言っているのかもしれません。 その上でなんですけど、ちょっと試みにこの馬に賭けるか機種に賭けるかという話、
少し延長線上で、そういった賭ける立場という 例えられ方をする投資家としてですね、
どうこの馬と機種に向き合っていくかという話をしたいと思います。 これは馬に賭けるか機種に賭けるかっていう表現はとても古典的な表現ですっていうことは、
冒頭にも申し上げたんですけれども、 割と比較的最近こういった物言いをしたのがですね、
我らがソフトバンクグループの孫さんです。 これ何かというと、
孫さんがビジョンファンドを作った時、あれ2018年でしたっけね、 その時孫さんが言っていたのは、
競争馬が走ってきて、もう4コーナーを過ぎた時に、 もうレースの結果見えている時に賭けるんだって。
ビジョンファンドっていうのはレートステージのファンドでしたから、 もう結果が見えている時に賭けるんだ、だから勝てるんだっていう。
そういう話をしていらっしゃいました。
まあ、パッと聞き、上手いこと言っているように聞こえるんですけど、 そもそも当たり前ですけど、
レースって始まったら馬券は買えませんし、 そんなこと分かっているって話なのかもしれませんけど。
あとそもそもね、投資改修っていう意味で言うと、オッズという概念も何もかも 剥がした状態で話しているんで、
今一つだなというふうに思うわけなんですが、
もう一つね、
これちょっと今一ついけないなっていうところで言うと、 なんだろう、あくまでもカチューマに乗るっていう、
そういう思想が前面に出た例え表現なんですよね。 これ実際孫さんもカチューマに乗るんだ、カチューマを見つけてそれに乗るんだっていうふうに
言っていた気がします。 これは
実際馬扱っていた人間で、なおかつ今ベンチャー投資に携わっている人間、 世界見渡してあんまりいないと思うんですけど、
そういう人間が聞くとあんまりクールな表現ではありませんね。 端的に言ってちょっとダサいなと思います。
何を言っているかというと、
まずもって、この競馬のアナロジーで例えると、 投資家の一番近い立場って馬主だと思うんですよね。
馬主っていうのは競争馬のオーナーのことです。 こういう馬主が一番近い立場なんじゃないかなというふうに
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私は思うんですが、馬主といっても、実は一人で全ての馬100%持っているとは限らないわけですよ。
こうなると完全にオーナー企業の世界になっちゃいますけども、 中には一見名前で出るのは一人の人だけれども、みんなで持ち合っているケースがよくあるんですね。
こういうことを言うと、競馬詳しい方だと、 ああ、それ人口馬主のことねって思われるかもしれません。
人口馬主っていうのは、みんなで集まって競争馬を40人とか400人で兼業する。
そういう投資、ある種の投資ですね。 願望解消できないと思いますが、そういう所有の形態です。
なんですけど、これも実は違うんですよね。 めっちゃこれテクニカルな話になりますが、人口馬主って、これあくまで競争馬の競争期間中の
生産能力というものをターゲットとした、証券化した商品なんですよね。
ですので、引退したら全く自分の所有権はないわけです。 これ、ずいぶんと人口馬主ってすごい世界だなあと思うわけですけど。
人口馬主ってね、これは獲得した賞金等々はもらえるんだけど、引退して職場になっても繁殖頻繁になっても所有権ないから、それ以降の儲けってのは全然入ってこないという、
そういう世界で、言うなればこれスタートアップの世界にあえて例えるならばですね、 特定のスタートアップに投資することを目的に作られたターゲットファンド、
SPV、 これの所有権を持っているという状態に近いのかなというふうに思います。
決してその馬の所有権を持っているわけではありません。 僕が言っているその馬主に近いねというふうに言ったのがですね、
この人口馬主ではなくて、 中央競馬であれば10人まで、地方競馬であれば20人まで馬を分割所有することができるんですよ。
共同所有することができるんですよ。 そういうのをターゲットとしたグループオーナーと呼ばれるような、そういうサービスもあったりしますけれども、
そういう共同所有の仕組みが競馬にはあります。 これに近いんですね。
仮に1頭の馬を10人で分けていたら、持ち分比率10%ずつですから、 なんとなくVCっぽい持ち分比率だなという気はしないでしょうか。
10%持っていたら結構持っているなという感じがしますけど、 実際にはベンチャー投資でもっとみんな細分化された株を持っているわけですけれども、
それに近い状況になります。 これがグループオーナーというやつですね。
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投資する立場としては、こういった馬主の立場で関わるんだけれども、
であるがゆえに、じゃあどういうレースにするかね、 みたいなところに関して、これは実際の長教師との力関係もありますけれども、
一定程度、もしもそこに存在感を発揮できるのであれば、 口を出していきますが。
その上でね、競争場って実際それを予約して トレーニングしている長教師という人たちがいるわけで、
言うなれば、そんな職業はないんですけれども、 ハンズオンの投資っていうのは、この長教師と
馬主っていうのを一体でやっている人たちみたいな、 そんな感じなのかなという気はします。
我々アニマルスピリッツは、あんまり ハンズオンというのは強調しませんよっていうことを
ぜんぜん申し上げていますし、 実際そうする気もないんですけれども、
ただ、まったく何もしないというわけでは全然なくて、 サポートできるところはしっかりやっていきたい。
そういう意味で言うとですね、自分たち もしも競馬のアナロジーで例えるのであれば、
馬主としての役割を担いつつ、一部そういった 長教師的な立場も
受け負っていきたい、背負っていきたい。 そんな思想で活動しているというところでしょうか。
後半ほとんど競馬の話になってしまいましたが、
大体ね、自分がこれまで慣れしんできた世界、 スポーツでも何でもいいんですけど、
そういったものでアナロジーで捉えると、 物事の仕組み、様々な仕組みが捉えやすいなと思うところがあり、
僕は大体、ベンチャー都市、スタートアップも 馬で捉えています。
そんなところで、今日はおしまいです。
ごきげんよう。
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