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投資家から起業家への率直なフィードバックの難しさ
2025-11-17 16:45

投資家から起業家への率直なフィードバックの難しさ

■トピック

・ ベンチャーキャピタリストの起業家に対するフィードバックのあり方

・ NanoFrontierへの投資とその経緯

・ 2年半前の最初の出会い

・ 半年後の再訪問と厳しいフィードバックの決断

・ 起業家のピボット

・ VCとしてのレピュテーションと本音のジレンマ

・ Ben Horowitzの「優しさは残酷になる」という言葉

・ 本音を言う難しさと本音を引き出す難しさ


■キーワード

ベンチャーキャピタリスト, フィードバック, 起業家, ディープテック, ピボット, 率直さ, レピュテーション, Ben Horowitz, 誠実さ, 本音, 自己嫌悪, 受託者責任, 資金調達

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This is 令和スタートアップ ソロ編。
この番組は、馬づきベンチャー投資家 Yusuke Asakuraが、スタートアップに関するよもやま談義を一人でつぶやきながらお届けいたします。
ゆるりとお聞き流しください。
今日は、ベンチャーキャピタリストの起業家に対するフィードバックのあり方という、そういう話をしたいと思います。
最近、我々アニマルスピリッツ、ナノフロンティアという会社に投資をしました。
この会社、東北大学発のディープテック企業ということになるんですけれども、
化合物のナノ粒子化技術というものを開発している、そんなスタートアップになります。
これは完全にホームページに記載されていることを読み上げているだけですけれども、
東北大学発の独自改良再沈殿法により、従来困難だった化合物の安定したナノ粒子化を実現というふうに説明されているんですけど、
何のことやらという感じですよね。
非常に汎用性の高い技術であり、また単に汎用性高いだけでアプリケーションの余地がないと、
そうやって結局、商用化できないじゃんって話になってしまうんだけれども、
今は既に具体的な商用化の方向というのも定まっていて、汎用性高いながら、
いろんな事業に展開できるなという具体的な方向感が見えている、そんな会社なんですけれども、
今日は別にこのナノフロンティアという会社がいかにすごいかとか、こんなところに投資したんだぜっていう話を主題としてしたいわけではありません。
このナノフロンティアという会社のCEOを務めていらっしゃる井上さんという方との出会いの話をしながら、
率直であることの難しさみたいな話をしたいと思うんですけれども、
今回リリース出たのが今年の2025年の11月なんですが、
井上さんとお会いしたのは2年半ぐらい前だったと思うんですよね。
2023年の春とかだったのかな。
なので、2年半経ってご投資をしたという、そういう会社なんですけれども、
これ実は最初彼らがやっていたのは、今のナノ粒子化技術ではなかったんですね。
最初やってたのは、HRテックの会社でした。
井上さんという方は東京大学の農学部出て大学院を修了して、その後マイクロソフトで働いていた方なんですけど、
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めちゃめちゃフットハック軽くて、頭良くて、ある種愛嬌のある、そんな方です。
同時に井上さんと働いていらっしゃる方も、すごいピカピカな人たち、エンジニアで、
いや、これは優秀だよねって思えるような、そんな人たちでした。
なおかつフルタイムじゃないけど、こんなにいろんな仲間を巻き込んで、
調達できたらジョインするって言って回すみたいなことを言いながら資金調達活動をしてたんですけど、
ぶっちゃけね、僕はこのHRテックのこの時の授業に全く魅力を感じなかったんですね。
これ一応井上さんに話していいっていう了解を取ってるから、全然こうやって配信してますけど、
正直ないなーって思ったんですよ。正直ないなーと思って、お断りをして、
まあなんか、頑張ってくださいねーぐらいの感じで、ちょっとうちは違うと思うんだけど、
まあまあ頑張ってくださいみたいな、そういうお茶の濁し方をして謝絶をしたという、そういった経緯があります。
そうこうしてたらですね、半年後にまた井上さんがお声掛けをしてくださって、
前回からすごいブラッシュアップしたと、今度はきっと可能性を感じてもらえると思うから、ぜひ話をしてほしいというふうに言われてですね、
そうかそうかと、チームはすごく優秀な感じがしたし、どんな感じなのかなと思って、
もう一度お話を伺ったんですけど、単的に言ってね、僕からすると何も変わってねーじゃんみたいな、
まあそんなことを感じた内容だったんですね。
まあHRテックでこんなことありますよーって言うんだけど、
そうそれそんな深価値あるっていうか、
まあもう軽かどうかはさておき、そもそもそんなことやって意味あるみたいな、
そんな内容だったんですね。
で、それをなんかものすごい良いチーム引き継いでやるんだみたいな、
まあそういったこともちろん、ある種大ブロシキを広げているところだって当然あるんでしょうけど、
調達のピッチですから、そんなこと言っていて、
でね、なんか話聞きながらちょっと頭抱えちゃったんですよ。
だって、こういう優秀な人たちが、なんだろうな、自分がねぇなって思った時に、
ねぇなって思ったことを率直に伝えなかったがばかりに、
半年間、どういう風なスクリプトで話せばいいかみたいなことを考えて、
僕からするとすごい無駄な時間を過ごしてたんじゃないかっていう風には見えました。
わかんないですよ、これ私がそう見えたっていうだけであって、
本当はその授業だったら大成功したかもしれないし、
なんだろう、すごい良い授業だったのかもしれない、
別に私の見立てが正しいとは限らないし、そんなことわかってますけど、
少なくとも僕から見たら絶対ねえわと、何度来てもこんなの絶対イエスって言わないわっていう、
そういう状態だったんです。
で、自分が半年前にはっきり言わなかったから、
06:01
なんかこんな優秀な人たちになんか無意味時間を過ごさせちゃったんじゃないかなって、
なんか猛烈に反省と自己嫌悪があってですね、
なんかね、スイッチ入っちゃったんですよね。
で、言ったんすよ。
本気でこれやんの?みたいな、こんなチームでっていう、
こんな人たちを巻き込んでやることが、
言い方悪いですけど、こんなちっぽけな課題を解こうとしてんの、君たちはみたいなことを、
なんかね、僕もなんかその時興奮したんでしょうね。
結構ガツンと言っちゃったんですよね。
で、この授業ってどんだけ上手くいっても、
最高のベストケースで、せいぜい2,30億円でM&Aエグジットできるかどうか、
そんぐらいのもんだよと。
こんなしょぼいことに、君たちは自分たちの大事な人生、
別に一生とは言わないまでも、とはいえ当面すごい時間かかるわけですよ。
そんなもうやってもしょうもないって思ってることのために、
時間かけんのかと。何やってんだ?みたいな、結構ね、説教ボードで言っちゃったんですよね。
そうこうしてたら、別に結局それだけが理由ではないかもしれないけど、
ヘノエさんたちは、もともとこれ、リードですでに投資決めていたVCがいたというふうに聞いてますけど、
そういうVCがいたんだけど、結局辞めたっていうことで、
授業たたんだんですね。授業というか、まだ授業やってなかった段階だけど、
その案を止めて、ぴぼっとした。
もっと正確に言うと、そもそも会社もその後ない状態だったから、
ぴぼっとも何もないんですけど、単純に辞めてしまったんです。
でね、ちょっとこれはこれで僕も反省したし、いや言いすぎたかなとか、
なんかそれで人の人生の意思決定を揺るがしてしまったなっていうふうに思って、
うわちょっとやりすぎたかなっていうことも思ったし、
うーんって思ったんですけど、若干責任感を感じたりしたこともあってですね。
で、その後井上さんたちのチームと何度かちょっとランチしたりだとかして、
まあ授業の壁打ちってやつですよね。どこまで役に立ってるか分かんないですけど、
まあ僕が言ってることはなんか本当に大きいことやろうよ。
なんかせっかく人生賭けんだったら本当に意味のあることやろうよっていう、
そんな青臭いことをずっと言ってただけなんですけど、そういった話をしました。
で、その後何度か井上さんたちのチームは、
そこから事業案を会社ないけどピボッとして、ある時は半導体作るとか言ってて、
半導体作るの?みたいな。よく分かんないけどすごいねみたいな話をしながら、
無責任なもんですね。話をしていた中で最終的にこのナノ粒子化っていう、
そういう技術にたどり着いたという経緯です。
もちろん僕もそれこそね、前回も企業方の脅威の取り方って話をしたと思うんですけど、
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別に情に補たされたわけではないし、そこは冷徹に見てどうなんだってことを考えながら、
投資検討を重ねて、最終的にはご趣旨を決めたわけですけれども、
結果往来というかね、往来かどうかはこれからのナノフロンティアの飛躍次第ではありますが、
少なくとも元の事業よりは僕にとっては納得感のあるとこに留まったというふうには思います。
ただね、これってなんかもう難しいですよね。あんまりVCとして褒められたことを自分がしたとは思っていない。
VCってある種のレピテーション商売だから、あんまり人に嫌われかねないような言動は避けるに越したことないわけですよ。
だから初回の僕のお茶を濁し方って正しくて、
すごいね、なるほどね、こういう切り口なんですね、なるほどですねって言いながら、
ちょっとうちの方針と合わないですねってお茶を濁しておけばいい。
間違ってないんだけど、なんかねーけどやっぱり企業家って一番の財産なわけじゃないですか。
本当に公共財なわけじゃないですか。タダでさえ少ないのに。
そんな人たちが、別に僕があってるかどうかわかんないよ。
ただ少なくとも俺は間違ってると思うよっていう方向を伝えなかったがばかりに、
なんか無意な時間を、これ無意だったかどうかもわかんないけど、最終的には。
うん、まぁけど仮に今無意だとするならば、無意な時間を過ごさせてしまっていたのだとするなら、
なんかそれはそれでね、罪深いことだなというふうに思ってしまったと。
ごめんなさいね、これ話しながらすごくとちらかっていて、僕も誠意がついてないんだけど。
まぁそう思って言っちゃったんですよねー。
ただちょっと感情出すぎちゃったなぁと。
でこれね、あのー、井上さんだったからよかったけど、
人によっては、なんて酷いこと言うんだと。とんでもねーやつだっていうふうに思えたかもしれないし、
まぁある意味ちょっと危うい言動だったなというふうにちょっと振り返ってはいます。
まぁねー、これ踏まえて思うことって結局、結論ないんだけど、
いや難しいよなって話です、フィードバックって。
僕はやっぱり、あのー、率直なフィードバックっていうのが、
本来一番あってしかあるべきだと思うし、
変にね、感情的になって相手の神経を逆撫でするようなこととかわざわざ言う必要はないし、
そこは相手の感情面だとか伝え方っていうのはお盆ばからなきゃいけないんだけれども、
だけど、いやこれはないと思うよっていうことだったら、
ないと思うっていうことを誠実に伝えることって大事だよなぁと思うんですよね。
まぁ一方で、自分が商売していこうと思うと、
それが必ずしも全て万人にとってプラスになるとは限らないなって思うと、難しいなぁと思います。
12:05
ベンホロイツもね確かね、なんか優しさは残酷になりますよみたいなそんなこと言ってて、
本当の優しさっていうのは相手にとって耳が痛い真実を伝えることだみたいな、
まぁよくいろんな人言いそうなことですけど、
そういう嫌われる家具を持って真実を語るべきだっていう風に言っていて、
確かに僕はそういう、こう見えてたまに熱くなっちゃう時あるので、
そうなってしまう嫌いがあるなぁって思うんですけど、難しいなぁと思ってます。
この間全然関係ないところで、スタートアップでもなんでもないんだけど、
若い方、僕はやっぱり馬好きですから、馬の産業に関わりたい。
馬の産業っていうのがやっぱり人手不足で困ってるから、
それをなんとかしたいなっていう話を聞かせてもらってですね。
その時もね、なんか結構スイッチ入っちゃって、
結構厳しいこと言ったっていうか、
あなたのやろうとしてること全く意味ないと思いますよみたいなこと言って、
本当になんか変えたいと思うんだったらこういうことしなきゃいけないと思うよって、
自分なりに思うこと。これある種商売じゃないから言っちゃいいんだけど、
ただすごくお若いまだ学生さんだったので、
そういう人がね、難しいことで、だけど実現できたら大きいかもしれないみたいな、
こういうことに取り組んで失敗するのはそれ仕方ないじゃないですか。
だけど成功したとってなんか大して意味ないよみたいな、
それは世の中にとっても意味ないし、
本人の生活にとっても大して意味ないよって思うことに、
全力を注ぐことってすごい、僕は馬鹿げてるなと思ってしまうので、
そういうことをはっきり言ってしまったんですけど、
なんていうかね、堂々巡りですけど、難しいですね、フィードバックって。
これ同時に思うのが、
自分は自分でね、どんどんどんどん、
これ相手も同じことを考えてるわけで、
誠実なフィードバック、率直なフィードバックを受ける機会ってどんどん減ってくと思うんですよね。
だから若い人ってすごくいいと思います、そういうの。
言ってくれる人がいるから、うざいって思うかもしれないけど。
身内じゃなかったらこんなこと言わないじゃないですか。
本当になんかこいつは自分の身内だって思ってる人だったら、
例えば自分のところの社員とか、
部下って言い方って最近ダメなんだっけ。
若い同僚。
に対してだったら、ガツンとその人のためを思って言うかもしれないけど、
そうでもなかったらあんまり言うメリットとかインセンティブってないし、
それによってね、なんか反感、乾いたりとかしたら、
何も得しねえじゃんって思うと、
うん、なんか、ね、言ってもらえないですよね。
で、僕みたいに年取ってきて、別に上司、部下みたいな、
上司って別にいないから。
お客さんとかもちろんいますけどね、そういう斜め上の関係みたいなのもあるかもけど。
そういった人たちがまあ率直に言ってくれるかっていうと、限られてきますよね。
たまに本当に僕のこと思って、
お前やってること本当に意味ないよみたいなこと言ってくれる人もいるし、
ありがたいんだけど、
そういうことを言ってくれる人ってどんどん減っていくよなと。
15:01
で、そんな中で、
例えばじゃあ井上さん見ていて、
なんで僕がそういったこと言ったのかなって思うと、
なんか素直そうだとか、愛嬌あるとか、
この人だったら言ったらひょっとしたら響くんじゃないかみたいな。
なんかそういったことを思えたから、
言っていた気がしていてですね。
わかんないです。
もしもそういうフィードバック率直な意見っていうものを欲しいんだったら、
なんかそういうキャラクターっていうものを保ち続けることが大事だなと。
僕ができているのかっていうと到底そんな気はしないですけど、
まあ少なくとも大事なんだろうなと思ったりはするという感じでしょうか。
難しいよね。本音を言って、あるいは本音を引き出すって。
ある種、営業の方とかもそうかもしれませんね。
誰しも嫌われたくないから、断るにしても、
なんか程よいお茶の濁し方をしたいわけですよ。
ナイスに別れるっていうのが一番いいじゃないですか。
だけどそうじゃない。
それによって自分にはフィードバックかからないから。
どうやって本当の声を引き出すかっていうのは、
すごい難しいな。
自分は今そんなことできてるんだろうかってことを考えている。
そんな今日この頃です。
ただもしもVCの方で、
それもどちらかというと私よりもジュニアなVCの方でこれ聞いてらっしゃったら、
あんまりやらない方がいいと思いますね。
お勧めはしないですね。
ので、僕もあんまりしないでおこうと思います。
こういう率直すぎる物言いっていうのは。
そんな感じでしょうか。
ということで今日はここまで。
おしまい。
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