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投資家と起業家の程よい距離感
2025-11-16 17:26

投資家と起業家の程よい距離感

■トピック

・ VCとスタートアップ起業家の距離感の取り方について

・ 音楽プロデューサーとアーティストの関係性からの学び

・ 情が移ることによる判断の歪みと創造性の阻害

・ 愛情を持ちながら冷静でいることの重要性

・ スタートアップ業界の公私混同文化とその変化

・ Ben Horowitz、Fred Wilson、Peter Thielが語るVCの役割

・ VCは問いを投げかける存在であるべき

・ 起業家にとって理想的な距離感とは


■キーワード

ベンチャーキャピタル, スタートアップ, 起業家, 距離感, アーティスト, 伴走者, 伴奏者, 音楽プロデューサー, 判断の歪み, プロフェッショナリズム, 受託者責任, Ben Horowitz, Fred Wilson, Peter Thiel, 共感, 共鳴, アニマルスピリッツ

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This is 令和スタートアップ ソロ編。
この番組は、馬づきベンチャー投資家、Yusuke Asakuraが スタートアップに関するよもやま談義を一人でつぶやきながらお届けいたします。
ゆるりとお聞き流しください。
今日は、VCとスタートアップの起業家の距離感の取り方、 特に投資先の起業家ですね。
こういった人たちとの距離感の取り方という話をしたいと思います。
VCってね、よく言われる通り、資金提供者、リスクマネーの提供者であると同時に、 事業づくりの、よく伴奏者って言われますよね。
ちなみに伴奏ってこれは、 共に走るって書いて伴奏なんだけども、
最近タイプで伴奏っていうのが、 共に奏でるの方の伴奏って書いてる人がいて、
ちょっと面白かったんですけど、 奏でるの方がむしろ雰囲気あって素敵だなと思って、
今後積極的に奏でる方を使っていきたいなと思ったんですが、
何はともあれ、これはVCのポジショントークの部分もあるかもしれませんが、
よく事業づくりの伴奏者と言ったりします。
一方でその関与とか距離っていうのが、 どれぐらい距離感がいいのかなっていうのは、
僕はこれ悩ましい問題だなって思ったりしてるんですね。
それに紐づいてなんですけど、
先日、とある音楽プロデューサーの方と お話をする機会がありました。
おそらく音楽好きの方であれば、 ご存知の方が多い方だと思うし、
僕は純粋にファンでお会いできて、 とても嬉しかったんですけど、
できればその方が誰かっていうのを言って、
会ったぜ、イェイっていう風に自慢したいところですが、
話していいことなのかどうなのかちょっとわからないので、
誰かっていうのを控えますね。
その音楽プロデューサーの方とお話をしていて、
ちょっと質問したんですけれども、
プロデュースしているアーティスト、ミュージシャンとの、
程よい距離感だとか、接し方、関与の仕方って、
どんな感じなんですかっていうのを伺ったんですね。
これはもう背景、既に先ほどお話した通り、
VCとスタートアップ、起業家の関係って、
結構プロデューサーとアーティストの距離感の関係に近いんじゃないかなっていう風に、
僕はアナロジーで捉えていて、
それもあって昔、スンクさんとか秋元康さんの書籍なんかも、
ちょっと興味持って読んだりしたことあるんですけど、
それ以外のプロデューサーとは何なんだみたいな、
プロデュースとは何かっていうような、
03:00
そういった本を読んだりして、
ヒントないかなって思って考えてたことがあるんですけど、
せっかく直接ね、ものすごい超敏腕、
音楽プロデューサーとお会いする機会なので、
ぜひ直接聞いてみようと思って、お話しかかったんですよ。
そしたらね、なんかすごい、さすがいい質問ですねっていう風に、
おっしゃってくださって、
わからない、これは単におだてられてるだけなのかもしれないけど、
でね、あーなるほどなーっていう風に印象に残ったのは、
その方が言うには、
アーティストの人といわゆるノミニケーションってしないんですって。
一切プライベートで飲んだりご飯一緒にしたりすることは基本ない。
例えば彼がもう30年近くプロデュースしている超有名アーティスト、ミュージシャン。
僕去年ライブも行きました。
その方とももう本当に30年近くプロデュース業してるけど、
プライベートでご飯食べたのは2回だけだっていう風に言ってましたね。
それぐらい、ある種仕事とプライベートを切り分けてるんですって。
で、別にもちろん仲悪いわけではないし、
スタジオではゲラゲラ大笑いしながら親密に接していて、
一方で仕事に関してはやっぱりプロフェッショナルとして厳しくやりとり、
応衆意見の出し合いだとか、時にはぶつかることもあるらしいんですけれども、
何はともあれ、スタジオではみっちり話すし、
あとまあ例えばライブの打ち上げなんかを一緒にすることはあると。
なんだけれども、それ以外で2人きりでご飯食べに行ったりすることっていうのはないんですって。
でへーって思ったんですけど。
で、それはね何でなのかっていう説明もつけてくれてくれたんですけど、
要は情が映ると、なんか関係性が近くないすぎて、
情が映っちゃうと、なんていうか自分のプロデューサーとしての判断が鈍ったりだとか、
あるいはアーティストがプロデューサーに対して依存的になって何でもやってくれるんじゃないかみたいな、
そんな距離感になってしまう。
だからもう明確にプライベートは切り離すんだっていう話をしていました。
これなんかすごい面白い話だと思うんですよね。
何かやる、介入するとこの境界線。
仮に仲良くすることでいいもの生まれるんじゃないかっていう、
そういうもともといいとはあっても、かえってそれが創造性を奪う危険があるんだってことを仰ってました。
この話を聞いて思い出したのが、サッカー日本代表の岡田監督、元監督のお話なんですね。
僕は論語とソロ版と私という自分の本の中で岡田監督と対談させていただいたこともありますし、
最近ちょっと直接お会いする機会、しばらくあってないな。
とはいえ仲良くさせていただいてはいるんですけれども、
岡田監督もね、私の論語とソロ版と私の中で、
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選手と一緒にプライベートでご飯食べないって話をしてました。
なので、中田秀ですよね。岡ちゃんの時っていうと。
中田秀とも、中田さんが引退した後、なんかご飯食べる機会が2人であったらしいんですけど、
そういえば今まで飯食ったことないなっていうふうに言ってたそうです。
で、これはね、やっぱり岡田監督も同じこと言ってて、やっぱり情が入ると、その選手の器用とかの判断が歪むと。
だから、そこはものすごくいい線を引いてるんだっていう、ある種の彼のプロフェッショナリズムに基づく判断だと。
じゃないと数外すとか言えないですよね。そういうことをおっしゃってました。
でね、これって、僕なんか一見すると冷たいっていうふうに聞こえるかもしれないけど、
ある種、公平さだとか判断の順度を守るための距離の取り方なんじゃないかなというふうに思います。
この距離感って、ある種、リーダーをやっていく受け入れにおける成熟の一形態なんじゃないかなと思っていて、
きっと愛情があるんだけど、愛情を持ちながら冷静でいるっていうことなんじゃないかと思うんですよね。
考え直してみたら、僕も自分が会社経営してた時に、全体で何か、そういう行事的なパーティー出たりとかすることってありましたけど、
基本的にマンツーで食べに行くってことはしなかった。
それはエコヒーキーされてるっていうふうに見られてしまうってこともあるかもしれないし、
そこに判断の歪みが生じるかもしれないから。
それは単にお前がキラ入ってたから行ってなかっただけだろって言われたら、そうなのかもしれないけど。それもあるかもしれないけど。
単純にそういうことはしていなかったですね。
話戻って、VCと企業間の距離の取り方なんですけれども、
これはね、いろんなスタイルあると思います。いろんな芸風があってしかるべきだと思いますし、ベンチャー・キャピタリスト一人一人もそれぞれの距離感あるっていうふうに聞けます。
基本的にスタートアップの世界って、孔子混同じゃないですか。
確かに僕の友人関係っていうのも振り返ってみたらスタートアップ関係者の人たちってめちゃくちゃ多いし、なるべくそうじゃない人たちとの交流っていうのも意識して増やさなきゃなって思ってしまうわけですけど、
逆に言うとそのぐらい、ある種小さいマーケットというか、最近だいぶ違うんだけど、もともとはあんまり世の中のエスタブリッシュメントから爪弾きに咲いた人たちの集団だったから、
少なくとも2010年代前半までは、ある種ゲット感覚があって、それぞれが肩寄せ合って助け合わなきゃみたいな、そういう相互扶助の精神ってあったし、
まあそれは今でもスタートアップの世界の美風として残っていると思います。だいぶ変わりましたけどね、人増えたし。
09:01
あとまあそういうなんていうかゲット感覚でいることが、かえってエクスクルーシブなボーイズクラブっていうふうに見られちゃったりだとか、
なんかネガティブな側面増えてきたなと思っていて、そこは僕も認識改めなきゃいけないと思ってますけども、
まあただ、なんかそのわきあいあいとした、ひょっとしたら外から見ると気持ち悪く見えるような、そういう慣れ合っているような環境っていうのは、
まあネガティブな側面もあれど、それはそれでなんか僕いい側面もあったんじゃないかなと思います。
で、同様の感覚で自分の投資先のスタートアップに接するVCの人っていうのもいるし、
なんとなれば元々友達だったとこに投資することって全然あるわけじゃないですか。
僕もエンジェル投資だったら、まあ友人にポンと出して、で別に友人とかは普通に飲みに行ったりしますよね。
だからそういう付き合いはあるんだけど、とはいえVCってなると、やっぱり人様からお金を預かって仕事をするプロフェッショナルの仕事なわけですよ。
そうなると、どういう付き合い方がいいかなってことになると、
まあなんでしょうね。投資した後、一緒にお食事したりすることがあります。
たださ、どっちかっていうと、やっぱりセミフォーマルな感じっていうのはあるんですよね。
なんかあんまりベタベタした友達付き合いだとは思っていない。
別にそうあるべきだっていうふうに思ってるわけじゃないんだけど、みんながみんなそうあるべきだとも思わないし、
いや、極端な話ね。若手のVCの人で、投資先の人と一緒に合コン行ったりする人もいるって。
というか、投資先のために合コンセットしましたって話を聞いて、
すげーなーって確かに言うけど、20代とかだったらそういうことやんのかなって思ったこともあります。
まあ何はともあれ、そういうあえて孔子の境を取っ払うような、そういう向き合い方だってあると思うし、
まあそれが悪いとは言わないんだけど、一方でね、あくまでVCってつまんない話をしちゃうんだけど、
投資家としてお金預けてくださった方からに対する受託者責任を負っている人たちであり、
あくまで外部者として、スタートアップの外部者として冷静さを保ちながら、
ファウンダーの熱度を支える存在でいなきゃいけないと思うんですよね。
そうなった時に、あまりに距離感が近すぎるっていうのは、
かえって問題なんじゃないかなっていうふうに思ったりもします。
この点ですね、海外のVCなんかも結構いろんなこと関連するようなこと言ってるんですよね。
これまあ僕の記憶の範囲ですけど、ベン・ホロビッツは確かハードシングスで、
VCってのは助言マシンじゃないよっていう、ファウンダーの痛みを理解する鏡なんだみたいなことを言ってましたけど、
やっぱりこれ感情移入しすぎちゃうと、ファウンダーの課題をある種自分の中に内面化してしまう、
自分ごと化してしまうことによって、こうやって何かする、与える助言っていうのが歪むことがあるだろうし、
その点ではなんか共感するっていうよりも共鳴?
まあ似たような言葉じゃないかって思われるかもしれないけど、
なんかそういう姿勢を目指すべきなんじゃないかなと思ったりするわけです。
12:04
あるいはフレッド・ウィルソン、これは皆さんご存知、ユニオン・スクウェア・アベンチャーズですね、
ニューヨークのVCですけど、
彼は昔ブログの中で、「We invest, but we don't run thecompanies。」っていう話をしていて、
まあ投資するけど、別に自分が会社を経営するわけじゃないんだよと。
投資家の役割っていうのは何か会社を支配するわけではなくて、あくまでアウトサイダーとして振る舞うことなんだ。
ファウンダーが自分で意思決定をするための空間を守ることなんだって話をして、
まあなんかちょっとやっぱり一歩引いてるような感があるんじゃないかなと。
さっきのプロデューサーの関係性に基づくと、もっと直接的に言ってるのがピーター・ティールでして、
Founders are artists, not managersって言ってますけど、
創業者っていうのはアーティストのような存在である。だから管理や介入ではなく、
創造性の余白を守るべきなんだっていう、そういった類のことを言っています。
結局のところ、当たり前ですけどスタートアップの主役って企業家ですから、
企業家であり経営チームの人であり会社の皆さんですよね。
その人たちがやってることに対して、VGが外部の人が客観的に見えるっていうことはあると思うんだけど、
与えられることってあると思うんだけど、正解を持ってるかっていうと分かんないじゃないですか。
僕だって投資先に対してこうあるべきなんじゃないかって思うことあるけど、
それが正解かどうかっていう確信は残念ながらないですよね。
ないからこそ、どっちかっていうと問いを投げかける存在であるべきなんじゃないかなというふうに。
その点で、これ別にみんながそうなきゃいけないよっていうつもりはないし、
みんなそれぞれの芸風を磨いていけばいいんじゃないかと思うんだけど、
僕は自分がそんなにベタベタ飲み歩くのが好きなタイプでもないっていうこともあって、
あんまり個々の企業家と信頼関係は築けてると思うし、築けてる人とは一定近い存在ではあると思うんだけど、
ベタベタした友達かって言われるとちょっと違うなっていう。
そこに確かに一抹の寂しさはあるけど、別にそれでもいいんじゃないかなっていうふうに思うわけですよね。
ひょっとしたらイグジットしたら友達になれるかもしれないですね。
だけど、近すぎても遠すぎてもいい仕事って作れないんじゃないかな、
いいものって作れないんじゃないかなと思っていて、
程よい距離を保つこと、感情と理性のバランスを保つことっていうことが僕にとってはプロフェッショナリズムだし、
そういう立ち振る舞い、距離感の取り方っていうのを今後もやっていく方が自分には向いてるんだろうなっていうふうに思います。
距離を取ってるってことは冷たさではなくて、ある種の経緯だと思うんですけどね。
どうなんでしょうね、これ。
企業家の方もどういうのがいいのか、ぜひ生の声聞いてみたいし、
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もちろん何でもかんでも打ち解けて話せる相手がいいよっていう人もいるだろうし、
それもそもそも相手に言うっていうのが一番の答えなのかもしれないけど、
確かに何か困った時にすぐに電話かけてもらえるような存在で会いたいっていうのは思いつつ、
ベタベタした関係であるっていうのはちょっと違うのかなって思ったりしています。
これはあくまで僕の意見ですし、いろんなスタイルがあって叱るべきだと思いますけど。
それもあってうちアニマルスピーツってあんまり投資先の皆さんとガンガンイベントやったりではしないんですよね。
年に1回今まで新年会っていうのをやってて、
これは投資先の皆さんやLPの皆さんを集めて、
その場でそれぞれ交流する機会があったらいいなというふうに思ってやってるんですけども、
まずもって第一に今いろんな投資家の皆さんもイベント作ったりだとかしてるから、
あんまりイベントの案内ばっかりしててもみんなイベント使いしちゃうなっていう、
やっぱりみんな事業に集中してほしいですから。
なんか変に僕たちが気を紛らわす存在になりたくないなっていう思いもあって、
あんまイベントやんないですし、
面倒だっていうのも確かにありますけど。
そんな中において年に1回ぐらいみんなで集まるぐらいの距離感っていうのがちょうどいいなと。
それが新年なのか年末なのかわかんないけど、
ここから頑張るぞっていう、
なんかお互いの立ち位置を指差し確認できるような機会を年に1回持つぐらいの関係性が
いいんじゃないかなと思ってます。
おかげさまでLINEのオプチャっていうのを始めて、
ボイシーのリスナーの方だったりだとか、
ポッドキャストのリスナーの方もご参加いただいてると思うんですけど、
ぜひスタートアップ関係者の方はどういう距離感がいいのかなっていうのを教えていただきたいですし、
スタートアップ関係者じゃなかったとしても、
何かこの点、こういう距離感の取り方がいいなって思われるようなことってあったら教えてほしいですね。
逆にいやいや、全然べったりやる方が好きだっていう人もいたって、
仕事の人と仕事じゃない人ってわけがたくないっていう人もいると思うし、
それはみんなの好みなのかなと思ってます。
そんなところで、企業間に対する向き合い方というお話でした。
おしまい。
17:26

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