00:07
スタートアップ実践砲弾、シニフィ弾。この番組では、シニフィアンの3名、小林、村上、そして私は桜が、スタートアップや上場企業の経営にまつわる、少しクロート好みなテーマについてお話しします。
はい、今回はですね、参入障壁、その中でもネットワーク効果について話をしたいと思います。
参入障壁っていうのは、スタートアップに限らない話ですけれども、要は自分たちがやっている事業に対して、他の競合プレーヤー、それは潜在的なプレーヤーなのか、既存、見えに見えているプレーヤーなのか分かり
ませんけれども、
そういった競合プレーヤーが来た時に、同じ事業を仕掛けようと思っても、既に自分たちが何かしらの仕組みを作ることによって、なかなか自分たちのマーケットを奪えないような、そういった仕組みを作っていこう
という、それが参入障壁ですね。
英語でMOTOっていう言い方をしたりもしますけど、MOTOは掘りなのかな。よくウォレン・バフェットなんかは、投資をする時に参入障壁が十分、MOTOが十分に築けているのかといったことを重視するという
ような言い方をします。
参入障壁っていうのもいくつか分類があって、例えば今のバフェットの話でいうと、彼の非常に有名な投資銘柄はコカ・コーラですけれども、コカ・コーラの場合は強烈なブランド認知があるから、これをそう簡単にひっく
り返すことができないと。
DRが家にこういう会社が大好きなんだってことをバフェットさんは言うわけですね。同様に今回着目したいのはネットワーク効果ですね。ネットワーク効果。いろんな人だとかものが使っているからこそ、なかなか他の
プレイヤーが代替できない。このネットワーク効果について話をしたいと。
定義としては、製品とかサービスの価値が利用者数に依存していることというふうにwikipediaに書いてあるんですけども、簡単に言うと使っている人が増えれば増えるほどより価値が高まる。代表的には電話で
ある。
当然ですよね。電話って1人だと何の価値もなくて、2人だと単なるピアトゥピアの通信しか使えなくて、これがN人に使われると非常に一般的な通信モードになるという形で増えれば増えるほど価値が上がるというもの
なんですけども。
これ確かにインターネットサービスの多くがこれに依拠して広がっていたというのは事実ですよね。
そうですね。ただ、いつもこのネットワーク効果で聞くときにサービスによってだいぶ違うなと思うけど、さっき小林さんが言ったような電話とかLINEみたいなメッセージアプリとかっていうのは、それの強さを比較的
03:04
強く感じられるプロダクトだなとは思いますけども、これがどれくらい本当に参入商業に寄与しているかっていうことですよね。本当の意味で。
実際そういう意味では、全く同じサービスを提供している時っていうのは、使っている人が多い方が広まるっていうのは当然だと思うんですよね。
これが微妙に新しいサービスが出てきた場合、まさにそういう意味では、ガラ系プラットフォームからスマホプラットフォームにゲームのプラットフォームが移っていった時とかっていうのは、
使っている人の多さでいうと、ガラ系の方が多い時期で絶対あったんだけども、そこでテクノロジーの変化とか、上に乗るコンテンツの違いっていうものが出てきたので、
単純に使っている人多い少ないだけで、世の中の付加価値だったり、顧客の選択肢方が決まっているわけじゃないっていう、そういう状況が出てきているってことはあり得ますよね。
まさに代表的なところで言うと、SNSの編成なんか見ると面白いんじゃないですかね。
そうですね。よく言われる話ですけれども、Facebookって別に一番最初に登場したSNSではないんですよね。
もちろんマイスペースの方が先行していたし、ただFacebookの場合は最初は大学っていう小さな単位で、ものすごく濃厚な小さいクラスターを生み出していったと。
それを順次横展開していくことによって、結果としてこの学校にいるんだったらマイスペースよりもFacebook使ってないと意味ないでしょみたいな状態を作っていって、それが広がっていったという。
そういった使う理由を生み出していったものですよね。
当たり前の話ですけど、友達使ってないSNSなんて使う意味がないので、
当然、人と交流する場などに交流できる相手がいなかったら、その寂しいかそったところにいたくないから、
そういった意味で、ある種ポジティブな成長回転、ネットワーク効果は効いているということでしょう。
日本の場合もまさに、そういう意味では朝倉さんはある意味ど真ん中にいたと思うんですけど、
そういう意味ではある時期まではMixiが最大手だったわけですよね。
これがFacebookだったり、あるいはLINEだったり、ちょっと軸足の違うものだったり。
まさに派遣というものが大きく変わっていったわけですよね。
僕その時の体験から強く感じることは、
果たしてこのネットワーク効果っていうのは本当に参入障壁にカウントしていいのかどうかっていうのはすごく気になるわけですよ。
何を言っているかというと、参入障壁の話とか冒頭の話って、
スタートアップ向けに話す時にネットワーク効果っていうのは参入障壁になるから、
ネットワーク効果を効かして新規プレイヤーが入らないような冒頭を築けっていうような説明のされ方をするわけですね。
06:05
けどこれってさ、結局は成長過程というか右肩上がりの状況を想定しているから、
それを参入障壁として想定し得るわけじゃないですか。
悲しいかな、どこかのタイミングでウェブサービスなんて限界が来るわけですよ。
コンスーマー向けのウェブサービスって。
どこかで飽和点が来て、そうなってくると今度は下がり一方なんですね。
恐ろしいのはネットワーク効果って確かに伸びている時は、
もうみんなそこに集まる理由があるから、なかなか他の新規プレイヤーが参入できない強烈な理由になるんだけれども、
だけどもネットワーク効果を中心として人が集まっている限り、
逆回転するとものすごい、今度は気化球数的に人が離れていくわけです。
何度も言っているように、人が集まっていないところでの交流サービス、
人のいない交流サービスって存在価値ないわけじゃないですか。
だからそこからユーザーが1人剥がれました、2人剥がれましたっていうと、
確かに数の上ではNイコール1、Nイコール2なんだけれども、
ユーザーの体感って単にNマイナス1、Nマイナス2じゃないわけですよね。
これが連鎖していくと、どんどんどんどんユーザーのサービス離れのスピード感が増していく。
余計崩れるときも早いってことを思うと、
これ参入者領域として読んで本当にいいのかなっていうのは、
僕は未だに疑問に思っている節があります。
僕もまさやさんが言う通り、言葉の定義でニュアンス的に曖昧だなと思っている部分が、
ポジティブサイクルを前提として語られることがすごく多くて、
個人的にはネットワーク効果がこれだったら参入者領域になるんじゃないかなと思うパターンは、
スイッチングコストの高さ。
それは人の思考ってやっぱりスイッチングコスト低いと思うんですよね。
飽きたっていう意味で、そういう意味ではもっと、
このサービスをひっくり返すには電話の回線を何千億かけて引かなければいけませんみたいなものとか、
お金とかリアルアセットも含めて、これはネットワーク外部性ももちろんあるんだけど、
プラススイッチングコストが人の思考だけに依存しない形で何か引かれている時っていうのは、
ネガティブ側にも一定の参入者領域を持つケースがあると思うんですね。
ただ単独でやると、人の趣味、思考だけに依存したネットワーク外部性って、
何らかの形でひっくり返っちゃうんじゃないかなって気はしてるので、
この言葉の定義、いつもぼんやりしてるなっていう感触はありません。
そういう意味で言うと、僕たちが参入障壁って言葉を使うとき、
いわば既得権益みたいな、一回気づいてしまったらもう崩れないものだっていう、
ある種の幻想があるじゃないですか。
ネットワーク効果、他のものは知らないけれども、ことネットワーク効果に限って言うとそうでもないし、
むしろ崩れやすくなると。
さっきの村上さんのスイッチングコストっていう話は別に全然考えられてなかったわけではなくて、
09:04
実際にはあそこに溜まっていくデータ、自分が何をやったかっていう行動のアクティビティだとか、
あるいは端的に言うと日記書きますかとか、
そういったものがライフログとして溜まっていくことによって、
それはものすごい高いスイッチングコストになるはずだという風な想定だったわけですよ。
ただこれ蓋を開けてみるとそうでもなかった。
逆に面白いのが、人はまずもって飽きる。
飽きるっていうことが一つ。新しいところに行きたがるっていうことが一つ。
あとライフステージの変化に伴って何か卒業していきたい。
雑誌なんかもそうですよね。
ファッション雑誌なんて高校生向けの雑誌は、
ティーン向け雑誌は大学生向けに行って、
そこから女性誌だとOL向けの雑誌とかにどんどん卒業モデルなわけじゃないですか。
結構これに近いことが起こるんだなと。
人は蓄積したものに実はあんまり価値を見出す類のものも、
多分健康データとか見出すと思うんだけれども、
少なくとも今まで作られたSNSに関して言うと案外そうでもなかった。
あんまり個性とか思考性を強調し出すと、
自分なんかもう趣味変わったんだけどとか、
今は自分はそういう人じゃないんですけどってなった瞬間、
かえって使わない理由になっちゃうんですよね。
その点Facebookとかってものすごく没個性的だから、
いいんじゃないかなと僕は思ってたりするわけで、仮説として思ってるんですけど。
これまさに半分冗談のような話でもあるんですけども、
SNSが使いづらくなってきた瞬間みたいなのを
伸びながら話したことがあって、
その中で自分のお父さんお母さん上司みんながSNSに乗ってきたら、
投稿する前にこれあげていいのかなっていちいち考えてしまう。
万人が使えば使うほどTPOを考えたり、色んな忖度が働いて、
ちょっと丸いコンテンツしか上げられなくなってしまう。
エッジの効いたものを上げづらくなるっていうのがあって、
これはまさにネットワーク効果とある意味真逆の感覚なんですけども、
多くなればなるほど気遣ってしまう。
そういうことも実際あるようなのは思い出しました。
その意味だとさっきのデータの価値についてもすごく関連してると思ってて、
時系列で溜まることで価値が出るものと出ないのが明確にあると思ってます。
日にしこうとかそういう傾向があると。
あとは数が多いとデータの価値が出るものはないものはあるんだけども、
結構起こり得るのが、俺はこの人たちのライフログを15年分貯めてるから、
すごくネットワーク効果が効いてていいんだ。
でも実は15年ないんだけど、
今一番旬な1年分のもっと多様なデータを取ってますっていうと、
12:01
そっちの方が価値が出る分野ってSNSに限らずいっぱいあると思うんですよね。
そのネットワーク効果って一見あるようで、
全然違うアプローチでデータ解析することをひっくり返る可能性があるから、
そこに対して危うさを感じてるところもあるかなと思います。
これB2Bサービスでも何でも起きることだと思うんですよね。
データがあれば勝てるみたいな時って、
種類によるよね。
そういう意味で言うと、僕が思うことは、
ネットワーク効果が今あったら、
それが未来英語の参入障壁になると思うなよということでしょうか。