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スタートアップの資金調達における優先株式の条件設定について
2024-10-04 43:28

スタートアップの資金調達における優先株式の条件設定について

ベンチャーキャピタリストの視点から、スタートアップの資金調達における優先株の役割と課題を考えます。優先株の条件設定、交渉のポイント、投資家と起業家双方にとってのフェアな取引とは何か。


トピック

・ 優先株の基本的な仕組みと役割

・ 優先株条件をめぐる誤解と現実

・ 資金調達における交渉のポイントと落とし穴

・ 投資家と起業家間の知識格差の問題

・ フェアな取引条件の設定方法

・ エンジェル投資家の役割と重要性

・ スタートアップのファイナンスリテラシー向上の必要性

・ 個別の事情を考慮した柔軟な条件設定の重要性

・ 優先株規制の是非と資金調達の自由度


キーワード

優先株, スタートアップ, VC, 資金調達, フェアバリュー, エンジェル投資家, ファイナンスリテラシー, 交渉, リスクマネー, 買取請求権, ダウンサイドプロテクション, フルラチェット, 残余財産優先分配, 契約自由の原則, プロフェッショナリズム

感想

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00:02
This is 令和スタートアップ。この番組では猫大好き森厚子と馬大好きYusuke Asakuraがスタートアップにまつわる話題についてゆるふわっとお話をしているのですが、
今回は森さんがおらず、Asakura一人がスタートアップにまつわるトピックについてゆるふわっとお話ししております。
今日もですね、一人でブツクサ言いながらお届けをしております。
今日話そうと思っている内容は、これね正直なかなか僕のVTをやっている立場という、
まあそういう立場からすると少し話しづらい内容ではあるんですけれども、優先株の条件の付け方という話ですね。
最近何かと優先株の各種条件の是非みたいなことが語られることがよくあり、
是非というか大概は否定なんだけれども、語られることがよくありですね。
こういった特定の優先株の条件を付ける投資家はとてもグリーディーだみたいな。
まあそういった論調というもので語られることが多いし、
またそういった論調に賛同する姿勢を示すことによって、
なんていうのかな、ファウンダーフレンドリー感を演出する投資家の方というのもよくいるなというふうに思いながら見ています。
結論から言うと、投資の条件って、結局のところ個別の投資事案によって全く意味合いが違うわけですよね。
個別の会社がどんな事業をやっていて、どんな業績の状況なのか、
その時の株価ってどういう根付けのされ方をしているのか、
またその時のマーケットの受給環境、資金供給の環境ってどうなっていたのか、
これによって結局のところ、価格株価と優先株の条件のバランスで物事が決まるわけですから、
一律に特定の投資の条件を取り沙汰して、それが良くないとか善悪で語るのって、
言葉やらばずに言うとかなりナンセンスというか、あんまり意味のない議論だなというふうに思いますし、
03:05
正直あんまりそういった議論に関与したくないと思っています。
ないと思っていますと言いながらこんなこと話してるから関与しちゃってるじゃんということなんですけれども、
少なくともあんまり本質的な意味のない議論だなと内心思っています。
端的に言うと最近よく見るもので言うと、
優先分配が産価型で設定されている優先株の投資っていうのはあくまであたかもモラル違反であるようなものとか、
あと特にこれわかりやすく言うと、会社に対する買取請求権がついている内容投稿ですね。
これってそもそもエクイティ投資なのかと、デッドなんじゃないかみたいな、会社に対する買取だったりだとか、創業者に対する買取請求権ですね。
そういったことがよく言われるし、心情的に理解する部分っていうのは多々あるんですけれども、
一方で、これって本当にケースバイケースで個々の内容を深いして見ていかなきゃ仕方ない話だから、
あんまり一律に語ることって意味ないなと思うし、
ましてやそれを何らか規制でがんじがらみにしようとするっていう文章って、かなり暴論に近いものがあるなというふうに思っています。
ここで自分の話をするとですね、かつて僕は自分でスタートアップやっていたとき、優先株で資金調達をしていました。
正確に言うと、これ資金調達したのは、僕が自分のスタートアップに帰る前の段階だったので、僕が調達したわけではないです。
ただその時の条件っていうのがですね、それこそ残余財産の優先分配に関して言うと、3日型でなおかつ優先分配3倍という、そういう条件でした。
これだけ見ると、確かに外形的に見るとひどい内容に見えるかもしれないし、またそれを指して、地獄ですねって言った企業家の方もいらっしゃるし、
あと僕自身もね、当時そういった経営をする立場で、内緒に思うところはあるはあります。
ただ一方で、それってじゃあ後出しじゃんけんでその条件ひどいっていうのは、これはなんかとてもアンフェアな話だなというふうに思うわけですよ。
06:07
当時どういう状況だったかっていうことを今振り返ると、リーマンショック後のタイミングで、国内の年間ペンチャー投資額が700億円とかそういう時代だったんですよね。
リーマンショック経て、もういくつか破綻というか、もうほぼほぼ投資活動を行わなくなってしまったVCなんかもたくさんいて、
今って年間の日本国内におけるスタートアップの資金調達額9000億円前後だと言われていますけれども、10分の1以下ですよね。
逆に言えば10年ちょっとで10倍以上に拡大してきたという話なんですが、そういう時代であったわけです。
独立系VCって言ってもね、そもそもあんまりいない。
インキュベートファンドさんが今のインキュベートファンドという形で始められたのがそれこそ2010年だったんじゃないかなというふうに記憶をしてますけど、
それ以前にもね、赤浦さんだとか皆さんパートナーの方々がそれぞれ活動していらっしゃいましたけど、
いわゆる独立系VCってそれこそGCP、ロビスさんぐらいしかいなかったんじゃないかな。
どうなんでしょうね。
TCMは外資のVCとして設立されていたかな。日本で活動してた。投資してましたね。
何が言いたいかというと、
そういったスタートアップに対するリスクマネーというものがほとんど供給されない日上がったタイミングで、
なおかつ、じゃあこれもですね、そういった状況であれ事業がものすごいイケイケどんどんできていたら、
それは交渉力を用いる状況ではあったと思うんですけれども、
どうしても当時の状況なんかを鑑みてもですね、
限られた投資家の中から資金を選んでいただいて資金調達せざるを得ない状況であったと。
今と全然状況違うわけですよね。
加えて優先株っていうものがまだそれほど一般化する前のタイミングでもあり、
一番わかりやすく言うと、フェムトベンチャーズの磯崎さんのですね、
企業のファイナンスというスタートアップの資金調達におけるバイブルで、
これはもう全員が読んでくださいという類の本ですけど、
これがまだ出てないタイミングだったわけですよね。
なのでもう観光として優先株使うってことも普通あんまりなかったし、
ないってことはですね、相場感みたいなものも形成されていなかったわけですよね。
そういった中でごくごく一部の限られたVCが、
09:00
これまたごくごく限られた一部の法律事務所のアドバイザリーを受けて、
どこか何か覚えてますけど、
そういった優先株のターンも作っていて、
それが結構一逸に広がっていたっていうタイミングなのかなと。
何が言いたいかっていうと、
自分たちの事業の内容っていうのもさることながら、
何よりもそういう資金調達そもそもしづらい外部環境だったわけですよね。
何度も僕言ってる気がするんですけれども、
よくね、2022年以降の日本国内スタートアップの資金調達環境を指して、
スタートアップ冬の時代なんていうことを言ってた人がいますが、
ふざけるなという感覚でして、
これが今が冬なんだったらあれは氷河期だったのかなっていう、
氷河期だったのかもしれませんね。
そんな気がするわけです。
そういった状況であれば、やっぱりこれは、
結局のところ限られた投資の参加者、要は投資家ですよね、
とスタートアップ株式を発行する会社の側で
値決めなり優先株の条件を決めるという、
こういう限られたマーケットの中でやり取りしているわけですから、
こういったあくまでN数少ない中での受給関係で物事を決めるしかなくて、
その中で出された条件がそういったものしかないのであれば、
飲まざるを得ませんよねという話だと思いますし、
端的に言うとこれ別に契約は自由なわけですから、
別に嫌なんだったら契約しなければいいじゃんという、
調達なんかしなくて他行けばいいじゃんという話ですよね。
なので特定の投資条件が嫌だという方は、
それはそういった条件を出さないところに行けばいい、
あるいはそういった交渉ができる投資家に当たればいいんじゃないかなという、
そういう話かなと思います。
ちなみにやや余談ですが、
当時優先株に対する理解というものもほとんどなかったので、
結構僕も後から内容を知ったりしたこともあったわけですね。
僕はマッキン勢でコンサルタントのデッチボーコンみたいなことをして、
それから自分のスタートアップに出戻ったわけですけれども、
経営コンサルティングの人たちは基本的に法律なんて読めませんからね。
契約なんて結んだことないし自分で。
契約書って基本読めませんから。
全然内容わかんないわけですよ。
こういうもんなんだって。
後から弁護士の先生に解説してもらって、
そういうことなの?みたいな。
後から見るとすごい条件で調達しちゃったんだねみたいなこと思うわけですけど、
じゃあその当時調達タイミングで自分がそのプロセスに関与していたとしても、
その内容ちゃんと理解していたかというと、
たぶん理解していなかったと思うし、
どうしようもなかったと思います。
12:02
なので今の人はちゃんと伊豆沢先生の本を読んでいただきたいと思いますし、
またちゃんとなるべく弁護士等と寄与して、内容を確認する。
とはいえ今いろんな情報がだいぶ出回ってますから、
相当理解は進みやすくなっているんじゃないかなという気はします。
そういったことでして、
冒頭申し上げた通り、
結局優先株の条件がどういう設計になっているかというと、
外部環境だとか会社そのものの状況だとか、
あと株価との折り合いを見て決めるものであって、
これケースバイケースですから、
結局のところそれを一律院のって言っても仕方ないというわけですし、
逆に言うと何か特定の条件が付与されるってことは、
より優先株の価値が高まるということですから、
割りは上げやすくなるわけですよね。
逆に言うと、
そういった優先株の条件が外されるということなのであれば、
割りは当然下がっていく。
ここらへんの議論というのが、
結構投資家側も企業家側も結構おぼろげながら理解が、
これ非常に難しいんですけど、
できないまま、仕切れないまま、
いろんな資金調達が動いているので、
こういった本質からずれた議論になっているんじゃないかなというふうに、
僕なんかは思います。
また投資家サイドとしても、
こういう特定の条件というのはひどいみたいなのって、
それはあくまで、
企業家に対してとてもフレンドリーな姿勢を演出できるという意味においては、
とてもいいことなのかもしれないが、
それはファンド側にとってのある種のPR、
広報施策としてはとてもうまくできていると思うんですけれども、
正直それが本質なのかなっていう。
僕はそういう広報の打ち出し方をする人というのは、
投資家というのはこれはポピュリストだなというふうに思ったりするわけです。
なんだけどポピュリストの人たちだって、
振り返ってみたら、
割とアンフェアなことって今までだいぶやってたんじゃないの?
っていうふうに思ったりすることもあるし、
それをあんまり奥面もなく、
企業家のためをもってこういうタームしかやりませんみたいなことっていうのは、
ちょっと僕は言えないなと。
それはちょっと自分の感覚からすると少し恥ずかしいことだなというような思いがあったりします。
この点ですね、どうしていけばいいのかっていうことなんですけれども、
15:02
一つポイントになるのは、
これ試行実験ですけどね。
まずもってなんでこういったことが起こるのかというと、
基本的にはバリエーションの水準、数時間というものが先行して議論されるからだと思うんですよね。
前回、分かんないですけど、
コスト8億で超達しましたと。
今回のラウンドに関しては、
15億円くらいプレ15億預けたいですとか、
それで3億円超達したいんですとか、
だいたいこういう議論の進め方になっているのかという気がしていてですね、
分かんないです。
プレのバリュー目線ありきなのか、
あるいは、超達したいリスクマネーの金額ありきで、
そこから自分的に許容できるダイリュージョンの金額っていったものを想定から逆算すると、
バリューはこれくらい付けたいというロジックなのか、
後先の話はありますけれども、
基本的に値段の話から先に先行しているんじゃないかという気がするわけですよね。
これは仕方ないと思います。
値段価格って数字だし、客観的だし、分かりやすいし、
誰でも同じものだから。
一方で優先株の株式の条件って、それが何を意味するかとか、
そういった情報をついたことで一体バリュー株価がいくら上がるのかって、
これ説明できないじゃないですか。複雑すぎますよね。
そういったこともあって、
まず株価目線で初期段階、
企業家と投資家が目線を合わせる。
そこから投資家主導でタームが出る場合であれば、
こういった優先株の条件が後から出てくるから、
話がこじれてしまうのかなと。
どこまで実務的に現実味あるかどうかわからないですよ。
一つの提案として僕が考えるのは、
だったら最初から優先株がついてどうとかいう議論ってやっこしいから、
普通株で調達するっていったことを想定して、
普通株で資金調達するんだったらこれぐらいが妥当だと思いますっていう。
こういう議論にしてみたらどうなのかなと思うわけですよね。
普通株だったらだいたいこれぐらいですよと。
なんだけど優先株をつけることによって、
多少ダウンサイドのリスク抵抗等もできるから、
バリューとしてはこれぐらい上げることができます。
あるいは企業家側から、
我々普通株のフェアバリューってのはこれぐらいじゃないかと自分たちが思っていると。
18:02
ただこれだとダイリュージョンが自分たちが望むよりも結構進んでしまうので、
優先株でこういうABCという条件はつけていいですよと。
その代わりバリューをこれぐらい上げてくれるみたいな。
本来的にはそっちの方で順番で話が進む方が、
より健全なんじゃないかなというふうに思います。
こういった話をしておきながら、
じゃあ自分はできるのかって言われると、
企業家の方が価格ありきでだいたい考えていらっしゃることが多いので、
正直こういった議論の持ってき方をするのは難しいなと思いますけど、
ただ双方がそういう議論ができるようになると、
すごくプロセスが円滑になるんじゃないかなというふうに思ったりはしますね。
これは一ついいアイディアなんじゃないかなと思います。
意味ないなと思うのは、
例えばうちはプレー18億ですって言ったのに対して、
あそこ18億だったらうちは22億出しますよみたいな。
ただ蓋を開けてみると、
22億いいな、やったバリュー上がった、
ダイデュージョン少なくて済んだって思って、
一方で蓋を開けてみたら有線化物情報もりもりみたいな。
これってもう全然アップルとアップルじゃないんですよね。
まるで違うもの。
価格だけ見てるけれども、
そもそも見てるものが違うんだから、
そりゃ価格違って当たり前だよねという話なのかなという気がしています。
ここがクリアできないと。
だけど案外ね、
そういう資金強奪をしてしまっているスタートアップって、
結構あるんじゃないかなという気はしますよね。
実際は全然違うものなんだけど、
株価をより高くつけてくれる方に株売りますよみたいな。
そういうやつですよね。
よく日本に限らず海外もですけど、
ユニコーンランキングみたいなやつっていうのが、
あれって一つの見やすいなって便利だと思う。
反面、全然本質的じゃないなって思うのは、
あれって結局のところ発行済みの全ての株式と
直近ラウンドの株価をかけているわけじゃないですか。
一方で直近の株価っていうのが普通株に根付くもので、
発行している、その会社が発行している株式、
そもそも全部普通株ですということであれば、
これは意味あると思うんですけれども、
発行しているのがB種優先株式とかC種優先株式とか、
そういった優先株で、
会社の株主の構成としては普通株を持っている人もいれば
A種の優先株式を持っている人もいてみたいな。
21:02
これは本来違うわけですよね。
全然ものが違うと。
だって普通株とA種優先株なんて価値が違うんだから、
であるから株価違うわけで、
なんでC種優先株のほうが通常は高価なわけじゃないですか。
普通株、A種よりも。
なのになんで普通株やA種優先株式まで
C種優先株式の株価で掛け算してしまっているのっていうのが、
これが全然本質的じゃないなと思ったりする理由ですね。
こういったこともあって、
そもそも何かものが違うんだということを
認識すべきなのかなというふうに思います。
これひょっとしたら日本の優先株式、
これ海外どうかわかんないですけど、
どちらかというとダウンサイドプロテクションの意味合いが強くて、
M&Aエグジットする。
それもどちらかというとアンハッピーなエグジットというものを
想定しているから、
そういった条件の付き合いとなっているけれども、
上場してしまえば全部普通株になるんだから同じじゃないっていう。
そういう捉えられ方をしているのかもしれませんね。
なので、場合によっては本当に優先株と普通株が違うんですよ
っていう意味合いをつけるべきだ上では、
上場時に優先株を普通株に転換するときに、
1株を1株に転換するんじゃなくて、
じゃあA種優先株は普通株1.5株分ですとか、
B種優先株は2株分ですみたいな、
そういった議論だって本来はあり得るよなというふうに思ったりはします。
先ほどお話しした点において、
一旦普通株で株価を算定してみたらどうですかっていう話をしましたけど、
こう考える背景っていうのがいくつかあってですね、
それは先ほど見たような、
バリューが違うんだけどそもそも株式の内容だって違うじゃないっていう、
条件だって違うじゃないっていうものを、
あたかもApple to Appleに比較してしまっているっていう、
そういうナンセンスな事例を見たりしているからというのもあるんですけれども、
逆に僕は起業家側の立場というか、
エンジェル投資していた立場で見るとですね、
例えばエンジェル出資先の資金調達の相談を受けることって、
めちゃくちゃあるわけですよ。
今僕はもうエンジェル投資はしない、できないという立場ですけれども、
過去にエンジェル投資をしていた先もあって、
昨日もちょうど10分話させてって言われて、
そういったエンジェル投資先の資金調達の相談を受けました。
ここはやめといた方がいいんじゃないとか、ここはいいねとか、
この条件はどうだろうねとか、そんなことを話したりしています。
24:03
そんな中でたまにあるんですよ、
エンジェル投資先の創業者、起業家っていうのが、
この優先株の条件っていうのは何が何でも外したいみたいな、
すでに投資家側からターンが出ている状況ですね。
じゃあ一回プッシュバックしてみようかということで、
交渉を仕掛けるわけですけれども、
投資家サイドは、いやいや、絶対これは必要だからつけます、嫌です。
そんな中、僕何回かこれやったことあるんですけど、
あるのは、分かりましたと、じゃあもう俺、
今回優先株だからこういう根付けの仕方をしてるけど、
いいですよと、バリを思いっきり下げてもいいけど、
じゃあ普通株で調達させてくださいよと。
条件が嫌すぎるから、その分株価下げてもいいから。
その場合、一体普通株だといくら評価しますか。
あるいは、投資家側がこだわる条件、
それはもう企業家側が何としても嫌だから外したいから、
これ外させてくれ。
その代わり、バリを下げてもいいですよみたいな。
これね、結構やったことあります。
僕はエンジェル、企業家側の立場で。
一回そういう風に言ってみなよ。
これね、まともに返答返ってきたこと一度もありません。
本当にただの一度もない。
いやもう、今この水準で投資するときは絶対この情報を入れるのが
うちのルールだからとかそういう返答ばかりで、
じゃあブレキシブにこの条件外したらいくらバリを下げるんだと。
別にそれでもいいからって言って、
じゃあいくらでっていうような押し返し客が来たこと、
今まで一度もないですね。
わかんない。ちょっと円数が少ないから、
本当はそういうやり取りされてることあるのかもしれないけど、
少なくとも僕のエンジェル投資先で結構こういう議論をして、
そういった株価の調整がかかったことっていうのは、
ただの一度もありません。
逆の立場になってもまた難しいなと思いますけどね。
じゃあ実際、自分がVCの立場で投資の条件を詰めてですね、
この条件嫌です、外してください、その代わりバリを下げますっていう風に言われたら、
じゃあこの条件、一条件でいくら分なんだみたいなのってのはね、
確かに評価しづらいなっていう気はします。
まあけど、何らかロジック立てて回答するんだろうな、
だったらこれぐらいですっていう。
もうそこはね、本当に自給だし、
究極ノーロジックだろうとなんだろうとね、
投資する側が嫌だって言ったら、
この条件付けられないんだったらこの値段だっていう風に言ったら、
それがオファーで、
スタートアップ側も嫌だったらそこは調達しないっていうだけの話なので、
できたことはないんでしょうね、本来であれば。
うちだったらできるなという気はします。
何はともあれ、一旦普通株ベースで物事を考えてみるっていうのが、
27:02
こういう優先株の条件っていうのは、
この特定の条件っていうのがけしからんみたいな、
物でない限りけしからんっていう議論をするよりは、
よほど建設的なんじゃないかなというふうに思いますね。
あとね、例えばよく、
本当にこれVCに対して批判されるもので、
これ今のVCっていうよりは昔のVCですね。
批判されるのが、会社がうまくいかなかったら、
創業者に買取を請求する、
これだったらもうレッドと変わらないじゃないかって言って、
この手の批判。
これはね、その通りだと思います。
本当にそうだと思うし、
少なくともうちはこういった条件つけたことはありません。
ありませんが、見たことは今まで何度もあります。
なんだけど、
これ買い戻し条項っていうのを一律禁止するっていうのは、
これポピュリストムーブだなというふうに思っていてですね、
何を言ってるかというと、
事業がうまくいかなかったから買い戻せっていうのは、
これひどい話だと思いますよ。
だってそのリスク取ったんでしょっていう。
これはそもそもね、それ見る人だったら、
そもそもVCじゃないんじゃないのっていうふうに、
私も思いますけれども、
一方で表明保証違反しましたとか、
分かりやすく言うと、
いや、なんかめちゃめちゃ反射とズブズブでしたとか、
反射になっちゃいましたとか、
そういう状況でも、
じゃあ、創業者に買い戻し請求できないのとか、
そもそも表明保証していたものが嘘でしたっていう、
その状況でも買い戻せって言えないって、
これはおかしいじゃないかって思うわけです。
だってそういうふうに最初から自分に約束して調達してますよねと、
それは事業をうまくいかなかったっていうのは、
そりゃ仕方ないと思うけれども、
そもそもこれは間違ってませんっていうふうに
言っていたものがそもそも嘘で、
で、嘘なんだけど、
それに対して、
いやいや、じゃあこれそもそも契約無効ですよっていうことすらできないので、
これはね、
なんかめちゃくちゃな話だと思ったりするわけです。
ですので、繰り返しになりますけど、
買い取り請求権っていうのを一般的にここで切り押さえているのって、
事業がうまくいかなかったから買い取りしようなんて、
それはめちゃくちゃな話なんじゃないのっていうふうに思うんだけど、
逆に言うとね、
本当にそれでも調達したいっていう人がいるんだったら
別にそれはどうぞなさればいいんじゃないですかって話なんですけどね。
うちはそういう条件はつけたいです。
なんだけど、
一律にそういう表明保証だとかそういったものまで含めて、
買い取り請求するのはけしからんみたいな、
それっていうのはね、
なんというかナンセンスというか、
ナラティブポジショントークの極みだなというふうに思ったりはします。
これだとなかなか冷静な議論っていうのはできないんじゃないかなと。
何度も繰り返しになってしまいますけれども、
スタートアップの資金調達ってあくまで時給関係に紐付くものですから、
30:01
もう本当に個別の事例を見ないとどうしようもないなというふうに思って、
一律に何か定め回すとかテンプレ化し回すというのは、
資金調達の自由度を失うという意味において、
これは企業家にとっても損失が大きいんじゃないかなと。
むしろ企業家側の方が損失が大きいんじゃないかなというふうに思ったりしますね。
かつてみたいに普通株でしか資金調達できなかった時代って、
優先株で投資してくれる人がいなかった時代って、
やっぱりみんななかなか資金調達が苦戦していたわけで、
今ほど簡単な柔軟な資金調達ってできなかったわけで、
むしろ優先株があるということは、これはものすごく大きな発明で、
もちろんこれは投資化を見せる面もあるんだけれども、
企業家だってこの恩恵を大いに受けているんじゃないか。
これが企業のファイナンスにも書かれていることですけれども、
この点を見落としてはいけないというか、
いけないんじゃないかなというふうに思います。
投資の内容というのは個別である以上、
実際に私が投資をする場でどういったスタンスで立ち会っているかというと、
これはもう本当に個々に応じて条件設定をするわけですよね。
本当に同士移動の段階であんまりガチガチの条件を結んでしまっても
いけないというふうに思いますし、
素人考えで言うと投資家側は優先株の条件厳しいものをやればやるほどいいのかというふうに思いがちだし、
経験の浅い投資家とかはそうやって、
例えばそれこそちょっと経験の浅いCVCの方なんかだと、
こういった条件取ってきましたみたいな、
そういうので一騎一御したりするわけですけど、
結局のところ投資家側もスタートアップ側も
ちゃんと持続可能なファイナンスなのかっていったことが大事なのであって、
そういう意味で言うとですね、あんまりきつい条件をかけてしまうと
後続の投資家が嫌がったりだとか、
あるいはさっきの優先分配の話でもあんまり条件が厳しすぎると
今度は企業家側がMAでイグジットするモチベーションというものが削がれてしまうので、
意味ないんですよね。ちょうどいいとこで落としとこをつけないと。
それは参加型優先株の財産優先分配、参加型3倍、
なおかつフルラチェット付きというですね、ガチガチの資金調達をしていたスタートアップを
自らイグジット売却した私が言うわけですから、間違いないと思います。
なかなかこの経験してる人そんなに多くないと思うんだけど、
なんでね、お互い程よいところでしなきゃいけないし、
投資家サイドだからといってガチガチの条件付けりゃいいのかって勝ちなのかっていうと、
そういう勝ち負けじゃないですよね。
33:02
交渉ごと全てそうかもしれないけど、
圧倒的にこっちは有利な条件で交渉を終えてはいけない。
一定相手に鼻を持たせるとか、そうじゃないとね、連続性がないですからね。
今後の取引において。
なんで程よい条件を設定したいというふうに思っています。
なんですけれども、一見するととても投資家側に有利な条件で、
いわゆる企業化フレンドリーじゃないよねと言われるような条件を全く提示しないかというと、
そんなことはありません。そんなことはないです。
えー、あります。
なんだけどそれはなぜかというと、
もうそういうバリューで、
これ本来普通株で考えたらもっと全然低いですよと、
なんだけど何が何でもこのバリューでこれだけの金額を調達したい、
それだけ勝負をかけています。
なおかつ自分たちは何が何でもダウンラウンドさせません。
次のラウンドでそれをコミットします。
だからこれぐらいのバリューでやらせてください。
そういうピッチをしてくる企業化の方。
その方に対してはある種覚悟を試すという意味において、
じゃあフルラチェットをつけますよ、例えば。
そういうことは話すことがありますね。
なおかつこれはなるべく相手のリテラシーが高い人の方が
投資家側としても安心できます。
後からこんなはずじゃなかったって言われたら、
こっちも迷惑だから。
なので絶対ダウンラウンドしないです。
やむに余れるってあるかもしれないけど、
もう絶対しないのでその代わりこのバリューをつけさせてください。
だったらフルラチェットつけますよっていう議論って
僕は全然フェアだと思いますし、
何かそれが企業化に対してアンフレンドリーだとか
借資定義に言われる筋合いは何一つないと思います。
それ言うのはさすがにちょっと素人すぎると思う。
実際そういった投資をしたことも過去あります。
それはお互いも納得してるからいいわけですよね。
一方でこの優先株っていうものが問題される
取り沙汰される最大のポイントは何かっていうと
相手との知識差、資金調達に関するリテラシーの
知識のギャップ、これをさやどりするようなことっていうのは
少なくとも僕はしたくない。
あってはならないとまでは言わないですよ。
それは知らない人が悪いんだから。
少なくともそれは長期的に自分たちとかのレプテーションにも関わるので
僕はしたくないというふうに思っています。
要は一般的にファウンダーアンフレンドリー的に見える
投資家有利に見える条件っていうのをしれっと入れて
36:04
企業化側に対してこんなの気にしなくていいから結んどいてみたいな
この手のやり方ですよね。
これ起こりがちです。
特に企業化サイドでそういったファイナンスの知識がかけがちな
ジャンル・カテゴリー・セクターにおける資金調達とかで
これめっちゃ見ることあるし
わーえげつなーみたいな
絶対次うちは後続でこれ投資できないわーみたいな
そういうのは見たことありますし
あと地方のスタートアップとかこれ起こりがちですよね
これは僕全部NGとは言わないですよ
あくまで契約ってね
あくまでお互いの双方の合意のもとを成り立つもんですから
無理やりサインさせてるわけではありませんから
それで後から文句言ったからといって
これ究極はそれは知らない方が悪いっていう世界だと思いますし
じゃあスタートアップの話じゃないですけど
借金の連帯保証人のサインしちゃいましたみたいな
意味は分かってませんでした
だからこれこんなの無効ですって
そんなわけないじゃないですか
それがまかり通ったら何のための法律なんだって話になるので
いいんですよ究極そういうプレーをする投資家の方がいても
ただこれはなんかあんまり僕の職業倫理観的に後味よくないし
あんまりぐっすり眠れなくなるし
それは嫌がる清香だとか
後からこんなはずじゃなかったっていう人たち続実するはずなので
後味がよろしくない
だからうちはやらないです僕はやりたくないんです
ただ厳しい条件でも相手が分かってる状態で
お互いも理解してるよね納得してるよねっていう
そういうケースだとやりますね
これまで一逸に禁じてしまうのはやっぱり
企業家側にとっても資金調達の柔軟性を損なう行為だと
私は思います
この点が大事なのかなというふうに思います
その上でまた何度も企業のファイナンスに反足になってしまうんですけど
スタートアップの資金調達するんだったら
せめて企業のファイナンスぐらいは
マジで読んでほしいと思ったりするわけです
これね後からやっぱり分かってなかったとか
こんなはずじゃなかったとか知らなかったとか
騙されたっていうのって
投資してる側も迷惑ですし
その点で言うと
僕が昔自分のスタートアップやった時
調達したのは自分じゃなかったですけど
自分たちが分かってなくて迷惑かけたなというふうに思います
その反省に基づいて申し上げたいのは
本当に企業家の方は
せめて企業のファイナンスぐらいは読んでほしい
そんなに難しいもんじゃないから
というふうには思いますね
加えてもう一つ申し上げるとするならば
こういった何だろうな
39:01
企業家サイドに有利とか
投資家サイドに有利すぎるみたいな議論というところを
ある種中和財的に介入して
何とかうまいことやりくりするのが
ある種エンジェル投資家の
僕は最大の価値なんじゃないかなというふうに思っています
これは何も今僕がVCやってるから
やり始めたからいうわけではなくて
もともとVC始める前から
ロンゴとソロバンと私という本にそういったこと書いてますし
自分がエンジェル投資家だったから
これ未だにそう思いますね
どうしても当たり前ですけど
VCは投資のプロなわけですよ定義上
全然プロフェッショナリズムがないとか言われるかもしれないけど
それはさておき定義上本来プロでなければいけないはずです
一方でスタートアップの経営者って
資金調達のプロでは必ずしもないわけですよね
その必要もないと思うし
必ずしも
分かっておいた方がいいと思うけど
そうなると知識の差は出てしまうわけですよ
どうしても
その時に基本的に知識差ない人を相手にする場合は
納得しまわないと後から揉めるの嫌なんで
相手の立場から見るとこういうものだよっていう風に
僕は言いますけど
それってあくまで
僕は僕で立場を持って言ってるから
投資のトークにならざるを得ないわけですよね
ぶっちゃけめんどくせえなと思うわけです
これぐらい分かっといてよみたいな
なんでこっちが教えなきゃいけないんだっていう
その辺でいうと
企業のマイナンスを読むっていうことと
あとエンジェル投資家の方
こういった方々も何かしら自分で企業経験あるとか
あるいは複数エンジェルやってて
何度か投資先の資金調達サポートした経験者っていう方が
いらっしゃるはずですから
そういった方がね
仲介になって程よい落としどころ
さすがにこれはスタートアップにとって厳しすぎる条件だよね
っていう風に思うんだったら
そういう風にセコンド的にですね
企業家にアドバイスしてほしいと思うし
逆に言うと企業家側が
あまりにもハイボールな条件っていうものを
出そうとしている場合であれば
お前それはちょっとやりすぎだよみたいな
そういったコメントアドバイス
セコンド役を勝手に出てほしいなっていったことをですね
これは投資家の立場としても願いますね
実際そういったエンジェルの方がいらっしゃる
スタートアップの資金調達っていうのは
少なくとも投資している側からすると
結構やりやすいなという風に思います
じゃあこっちで一旦話しましょうかみたいな
そのエンジェルの人と話して
大体方向感を持ちつけられることもあるし
そんな値でしょうか
なので何度も何度も繰り返しになってしまいますが
契約の話っていうのは
ちょっと尺子定義で
ヘキオカシ的なものになるかもしれませんけど
本当に個別の事例であって
何か特定の条件を配するっていうのが
即いいっていう
42:01
本当にはみんなハッピーってことになると思わないし
ある種そういった条件があることによって
よりハイバリューで調達できる可能性がある
あくまでオプションであるという風に思われた方が
僕は本当にこれは建設的だなと思います
あくまでこれ僕もVCの観点で語っているので
VCのポジション投稿だっていう風に言われたら
仕方ないと思いますけど
逆に言うとね
じゃあこういった条件は
一律なくすべきだみたいな議論っていうのも
僕はこれ企業家側のナラティブだな
ポジション投稿だなっていう風に思いますし
またそれちょっとややもすると短視眼的な
そうなると本当に資金調達厳しい時
そういった条件ってものを一切使えない状態になってしまうと
本当に調達できなくなりますよってことを
どこまでわかって皆さんおっしゃってるのか
多分そうじゃないんじゃないかなという風に
思っているというのが
今現在の僕のものの見方です
という話でした
以前のフェアバリューとか
フェアな条件って何なんだってことは
本当に深遠な問いで
未だに僕もわかんないですけど
精神的にはフェアにやりたいですね
なのであんまり知識差のアービトラージを抜くみたいな
そんなことはしたくないなという風に思っています
ということで今日はここまでです
おしまい
43:28

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