■トピック:
・ 2023年のWTF VCレポートが示すVCファクトリーモデルの崩壊
・ ファクトリーモデルとは:スタートアップの段階的成長と評価額上昇の仕組み
・ 米国における崩壊の背景:公開市場需要の消失とビッグテック企業の影響
・ 日本市場への示唆:大企業のガバナンス改革とスタートアップの課題
・ LP投資減少の構造的要因:事業会社中心の投資構造の限界
・ スタートアップエコシステムの今後:AI分野への期待と警戒
■キーワード:
VCファクトリーモデル, スタートアップ, 公開市場, ビッグテック, Exit環境, LP投資, ガバナンス改革, 資本コスト, 事業会社LP, 投資リターン, エントリープライス, AI投資, シリーズ投資, スタートアップファクトリー, 評価基準, M&A市場, 独占禁止法, ROE, PBR
■参照先:
The state of VC in 2023
https://x.com/lessin/status/1713967957209137154
■お知らせ:
「This is 令和スタートアップ」では取り上げて欲しいテーマやご質問を募集しています。↓のフォームから是非ご記入ください。
https://forms.gle/mkoihcHgTJUu4UVp8
感想
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00:02
This is 令和スタートアップ。この番組では、猫大好き森厚子と馬大好きYusuke Asakuraがスタートアップにまつわる話題についてゆるふわっとお話をしているのですが、
今回は森さんがおらず、Asakura一人がスタートアップにまつわるトピックについてゆるふわっとお話ししております。
2025年が始まりましたね。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
以前から私のボイシーポッドキャストをお聞きいただいている方であればお気づきかと思いますが、
2024年の10月ぐらいから、わりと一人で話すペースという回が増えてきまして、
それは完全に移動時間を使っているというだけの話なんですけれども、
2025年もなんやかんやでそういった機会が多いかなというふうに思っています。
なんとなく無理のないペースで、飽きればいつでもやめますし、飽きない限りなんとなく続けていければなというふうに思っています。
今日取り上げたい話なんですけれども、ちょっと年始にしてはですね、やや悲観的な話をするかもしれません。
僕は基本的に短期の視点は悲観的で、長期的には割と楽観的な方だと自負をしているんですけど、
一番好きな言葉はね、193の優位言のなんとかなるっていうのが一番好きなので、
長期的にはなんとかなると思っているんですが、短期は基本的に悲観的なものの見方をする人間です。
そういう自覚もありますし、基本的に悲観バイアスが効いているというふうに思っていただいて結構なんですけれども、
ちょっといろいろ注意しなければいけないタイミングかもしれないなというふうに思っていて、そんな話をしたいと思います。
題材として取り上げたいのが、これ結構古いんですけど、2023年の秋に公開された資料でして、
WTF VC、フォール2023。
WTFっていうのはここであえて説明しないですけど、何の逆かっていうのは分かる人は分かると思います。
何はともあれ、2023年秋時点のアメリカのVCの様子を描写した資料について、少し簡単に取り上げたいと思います。
03:04
これは誰が作った資料かというと、毎回発音がよくわかんないんだけど、サム・レスンっていう、読むんでしょうね、多分。
サム・レスンさんの書いたものです。
サム・レスンさんという方は、スローベンチャーズというVCのGPを務めていらっしゃる方ですね。
これ以前僕のボイシーフォッドキャストで、投資とは何かという話。
これ11月だったか12月だったかな。
配信したと思うんですけれども、その時の元ネタで取り上げた人物ですね。
もともと自分でスタートアップされていて、その事業を2010年にFacebookに売却をして、
Facebookのプロダクトの責任者をやっていたという、そういう人です。
スローベンチャーズってちょっと変わった投資をする人たちで、基本的には100Kから3ミリオン。
なので今の為替でいうと、だいたいチケットサイズ1500万から4億5000万ぐらいでしょうか。
だいたいスイートスポット2億ちょっとぐらいらしいんですけど。
プレシード、シード、シリーズAのスタートアップに投資をしますという人で。
そういう意味でいうと、アニマルスピーツとすごいどんかぶりするんですよね。
とはいえ、USのスタートアップの調達額だとか規模感って日本よりも全然大きいから、
それでいうと、日本の感覚でいうともっともっと本当にシードに近い感覚の投資なんだと思いますけど、
プレシード、シード、シリーズAを中心に投資をしているということなので、
ほぼほぼアニマルスピーツと同じようなステージに投資をするという風に思っていただいて結構かなと思います。
すごいコントラリアンな人で、コントラリアンって何かっていうと要は逆張り志向ということですね。
人で、こういうところも僕はすごい気が合うなと。
もちろん会ったことないし、話したこともない人なんだけれども、年齢的にはどうなんだろうな。
多分僕の同年代ぐらいなんでしょうね。アメリカにいる人で、いつか会うチャンスあればいいなと思いますが、
なんとなく言ってること面白いな、気が合うなと思っている、そんな人です。
この彼がまとめた資料、これ今でもスライドシェアか何かでダウンロードできると思うので、
またこれはURLを概要欄に貼っておこうと思うんですけれども、
この2023年の秋なので、今から1年半は経ってないね、けど1年ちょっと前の資料ということですけれども、
何を書いているかというと、タイトルがVCのファクトリーモデルの崩壊と崩壊ということを言っている。
06:12
そのファクトリーモデルの崩壊を踏まえ、今後何が起こるか、
VCとしてどう立ち入り踏まうべきかといった、そういったことをこの資料の中で説明している。そんな資料です。
今日はですね、VCのファクトリーモデルって何で、それが何で崩壊しちゃったのっていう話をしたいと思うんですけども、
それを踏まえて、じゃあVCとしてどう対応するかっていう話は、ちょっと事情の違い、マーケット環境の違いなんかもあるだろうから、
あんまりそこ本質的じゃないなというふうに思ってるんですけれども、我々の日本人の文脈として。
ただポイントは、日本の私のようなVCにとっても、またスタートアップの方にとっても、
VCのファクトリーモデルが崩壊しているっていうことって、実は日本にも一定当てはまる状態なんじゃないかなと思っていて、
なおかつ、大体日本って海外から周回遅れで、何か海外で先んじて起こったことが起こる。
海外って言っても基本はアメリカのことを想起してますけど、アメリカ、ヨーロッパですね。
そういった事態が経済の世界では起こりがちだなというふうに思うんだけれども、そういう話をしたいなと思ってます。
まずもって、このファクトリーモデルって何なのっていう話をしたいんですけれども、ファクトリーって要は工場のファクトリーですね。
従来のアメリカにおけるVCのファクトリーモデルっていうのは何かっていうと、スタートアップをいわばスタートアップファクトリーって、
たまにインキュービターの方とかいう人いる気がしますけれども、スタートアップを工場みたいに効率的に生産していく、再生産していく。
要は工場のラインですよね。それを次のステージへと送り出して、最終的には上場、公開市場へ送り出す。
こういう勝利の方程式モデルのことをファクトリーモデルというふうに呼んでいるということですね。
これ次のステージっていうのは、これはもう本当にそのまんま、例えばシリーズA行ったらシリーズB行きますよ、シリーズC行きますよみたいな、
こういう段階だというふうに思っていただいてよかろうと思います。
各ステージですね、特定のタイプの開発に資金を提供する。
サースなんかがわかりやすいと思うんですけど、期待された成果、指標を達成した企業っていうのがどんどん次のステージに進んでいって、
09:09
その過程でバリエーションが上がっていくよ、評価額が上がっていくよという話ですね。
ファクトリーであるVC側としては、実現しているかどうかは別として、
そういった評価額が上がることによって、一応紙面上は儲けていくということです。
こうした、いわゆるスタートアップの資金調達っていったことを言ったときに、我々が想起するような、
アンジェル投資家から投資を受けて、プロダクトを作って、シリノの投資家から投資を受けて、
プロダクトはできて、だけどまだ顧客いるかいないか微妙な状態でプレイシリーズへやってみたいな。
どんどん顧客もついてきて、売上なんとなく右肩に上がってるよねっていう段階でシリーズへやってみたいな。
各シリーズごとにマイルストーンというか、クリアすべき道筋っていうのが見えているわけなんだけれども、
この論点を一個一個潰していって成長していく。
これを工場になぞらえているということです。
こうした確立したモデルっていうのが、2023年秋の時点において、
アメリカ、特にシリコンバレーを想定した説明だと思いますが、
そういったところでは徐々に崩壊しつつあるよという話をしていたと。
これ崩壊した理由っていうのがすごくポイントで、
何となればこれ今日本でも起こっている、ないし、起こりつつあることじゃないかなと思うからなんですけれども、
まず一点目、これなるほどなと思うんだけど、
公開市場におけるスタートアップへの需要が消失しているということ。
要はスタートアップファクトリーで生産されてきたスタートアップへの需要がなくなってきているということですね。
これね、その事情背景が少し日本と違うところもあるんだけれども、ただ起こっていることが相当近いと思います。
まずアメリカでの説明で言うと、巨大テック企業、これはもうビッグファイブとか、
ガーファムみたいな、そういった人たちのことだと思っていただければ結構ですけれども、
そういった会社がいまだにどんどんどんどんトップライン成長しつつ、利益も稼いでいると。
なんで、この人たちに貼っときゃいいじゃんみたいな。
そういう話ですよね。
USだと、これまた規模感が違うんだけど、
イニコーン企業への投資するっていう、そういうインセンティブが低くなっている。魅力が下がっていると。
12:10
だって、そんだけでっかい会社、ビッグテックがどんどん伸びてるんだから、
そっちに貼っといたほうが良くね、みたいな。そういう話ですよね。
結局のところ、その結果何が起こるかというと、すごいイケてる有料なテック企業、スタートアップっていうのは、
あくまで非常状の状態でとどまって、
これ僕が言ってるんじゃなくて、本当にサムレッスンが言ってるんだけど、質の低い企業っていうのが、
公開市場にどんどん押し寄せていると。
そのため、またこれが悪循環で、公開市場のテック企業への信頼が失墜してるということですよね。
要はニーズがなくなってるから、いい会社であればあるほど上場するのやめとこうと。
そうすると結果、上場する会社ってどういう会社かっていうと、
スタートアップの中でも半ばセカンドティア化してるような、
言い難いだけどあんまり品質の高くないスタートアップであるということ。
ただ公開市場はそういった人たちばっかり見てるわけだから、
こんな会社だったら買わずにビッグテック買っときゃいいよね、というふうになってしまうということですね。
なおかつこれもちょっと面白いんだけど、テック企業でない企業までもが、
自分たちをテック企業としてブランディングして資金調達を行って公開市場に進出した。
それによってテック企業というカテゴリージャンルそのものへの信頼が、
ますます低下してしまってるということです。
これ1点、日本と少し状況が違うことで、なおかつこれはひょっとしたらトランプ政権下で変わっていく可能性もあるんだけれども、
独占禁止法がバイデン政権下、民主党政権下において非常に強化されて、
ビッグテックによるスタートアップの買収というのが難しくなったことで、
これ要はM&Aのマーケットというのもなくなっていってしまった。
こういったことをですね、サムレスは一つ、
崩壊、スタートアップファクトリーモデルの崩壊の理由として述べているところです。
こういうイグジットのルートが閉ざされてきたことによって、何が起こるかというと、
未上場のマーケットにおける評価基準というのがだんだんわけわかんなくなってきました。
これは僕らも経験、既にしていることですね。
要は、上場のマーケット、公開市場でスタートアップに対する需要がなくなってしまいました。
それによって従来、上場したらこれぐらいの評価が最低しかるべきだよねっていうふうに見なされていた評価基準。
15:09
わかりやすいこと言うのはPSRみたいなもんだっていうふうに思っていただければ結構だと思いますけど、
その評価基準というのが全然曖昧になってしまったりだとか、あるいは単純に数値だけ見るとガクンと下がってしまった。
これによって、じゃあ今までの評価って何だったんだろうっていうような、
そういう状態になってしまったということですね。
そうなってくると、未上場の段階での評価がしづらくなってくるし、
過去のバリエーションということも全然正当化されづらくなってくる。
これは既に日本においてもだいぶ前から経験してきたことであります。
ここはまだ日本はそんなに極端に起きてないんだけども、
レートステージの投資家が評価額を大きく引き下げることによって、
シードアーリーステージに投資していた投資家っていうのが、
創出を被るリスクっていうのが非常に高まってしまう。
であるがゆえに、初期の段階での投資ってのもあんまりなかなかうまく進まない。
こういった連鎖的な状況が起きている。
加えて、これもなんかちょっとあるなというのが、
VCのファクトリーモデルに対する供給が下がって減ってしまったと。
これどういうことかというと、
ファクトリー、工場って稼働するためには当然原材料が必要なわけですけれども、
この原材料の供給が滞ってしまっているということを言っています。
これもう少し噛み砕いて言うと具体的に何がいるかというと、
一つはLP投資の減少。
これはVCに投資をするLPの人たちのお金っていうのが減りつつある。
あと、コロナの期間の働き方の多様化みたいなことを念頭にレッスンは言っているみたいですけれども、
優秀な創業者っていうのが減少してしまいましたということ。
スタートアップをやろうとしている人が減ってしまったと。
それにほぼニアリーイコールではありますけれども、
スタートアップの世界に参入しようとしている人が減った結果、
創業者も減っているし、優秀な従業員の獲得も困難化してきているということですね。
これが背景としてあった上で、
VCのスタートアップファクトリーモデルが誤解してしまいましたよというふうに話していたのが、
1年ちょっと前のアメリカの状況です。
これ自体はものすごく見新しい話があるわけではないし、
18:01
1年半前の時点であったとしてもそんなに見新しい話はなかったと思うんだけども、
これを整理してここまではっきり言ってしまったというところが、
ある種、少し当時話題になった背景でもあるんじゃないかなと思っています。
これですね、既に日本で起こっていることでもあるし、
これからより影響が出てくるんじゃないかなと思うところも含めてですね、
やや遅れて、今の日本でレレバントというか意味を持つ論評なんじゃないかなというふうに思うわけですね。
先ほども申し上げた通り、だいたい物事って日本だと海外に遅れて発生しますので。
まずもって公開市場での需要がなくなってしまったっていうのは、
これは日本においてもその通りだなというふうに思っています。
これは単にイグジット環境が悪くなったとかいう、そういうトレンド的なものっていうのもあるんだけれども、
多分それだけじゃないなというふうに思っているんですね。
どういうことかっていうのをもう少しお話をしたいんですが、
アメリカにおいてはビッグデッグがトップラインガーッと伸ばしていると、
伸ばしている、成長していて、なおかつ影響を稼いでいると。
だったらそっちに投資しとけばいいじゃないかっていう、
そういう投資家の行動を借り立てているっていう話なんだけど、
日本においてこれはより大企業ですね。
大企業のガバナンス改革だとか経営改善っていったもの、
本当に日本企業ダメだダメだって言われ続けて、
はや40年という感じますけども、
なんかね、これが2024年本当変わったなという気がしていて、
ROE8%でしたっけ?
そういった議論っていうのもガバナンス改革の知恵の中であったんですけど、
やっぱりこういう分かりやすい指標を置くって効果あるんでしょうね。
特に日本においてTPR1.0倍割れて、
本当にカッコ悪いしダサいし本当にダメですよみたいなことっていうのが、
まあ、何だろう、割とまともに物事を考えられる人たちであれば、
以前からそう言ってたと思うんだけど、
なんかもう党省が明確に振ってしまって、
PBR1倍割れてるのこいつらですっていうことを公表するようになって、
いやーなかなかお厳しいというふうに思いますけども、
21:03
なってしまったがゆえに、
なんか怒ってることなんじゃないかなと思うんですけど、
すごいね、大企業が良くなったんですよね。
自社株買い、逆に多すぎるとか批判的なもの言いもありますけども、
今までのちょっとひどすぎた状況を思うと、
非常に反動的にとても良くなったと言えるんじゃないか、
そんな気がしているわけです。
なんで、ビッグテック以上にですね、
本当に普通のブルーチップ的な昔ながらの
大企業が良くなっちゃったと思います。
それに対して、日本のスタートアップってどうなんだろうってことを振り返ってみると、
前々回の自分のポッドキャストとかなんかでもお話したかもしれませんけど、
スタートアップ経営者の資本コストに対する意識だとかなんだとかっていうのはものすごく低いし、
加えて、なんて言うんでしょうね、
これちょっとなかなか僕、別に音声だから言っていいと思うんだけど、
対してみんな聞いてないし。
スイングバイトがちょっと本当、どうかと思うんですよね。
かなりマイルドなトーンで今まで言ってますけど、
なかなかちょっと発想が厳しいなというふうに思っていてですね。
どう考えてもちょっと世の中の動き、流れと、
世の中の動きっていうのは特に、
会社の経営のあり方だとか、
マイナスのあり方みたいな、そういった意識と、
スタートアップがちょっと真逆を向いてしまっている気がしており、
それはある種、今まで全然数が少なかったスタートアップ、資金供給が少なかったスタートアップの世界において、
ある種、かんふる剤を打つという意味において、一定程度、
何か優遇策みたいなことをやることは意味があったと思うんだけれども、
だけど、優遇されている投資者の中の一人である僕ですら、
ちょっとさすがにこれ行き過ぎなんじゃないの?っていうふうに思ってしまうぐらい、
なんていうのかな、ちょっと甘えかされてしまったと、
言っても際遣いないんじゃないかなというふうに思うんですけど、
ちょっとそれぐらい、スタートアップのコミュニティのものの考え方が、
世の中の企業統治のあり方だとか、そういったものと、
真逆を向いているんじゃないかなという、そういった危機感を私は感じています。
それは前々回のおいしいポッドキャストでもお話をした通りではあるんですけど、
そういった意味において、もはや日本のスタートアップって、
今、公開市場から、何だろうな、求められていないっていう状態だと思うんですよね。
エグジット環境が悪いっていうと、それはあくまで外部環境側に何か問題があって、
24:00
なおかつこれはあくまで一時的なもの、失われた10年とか20年というものの意義と同じで、
失われたってことは、本来得るべきものがあったはずなんだから、そのうち変わるでしょみたいな、
そういった含意のある表現だと思うんだけど、
エグジット環境が悪いっていう表現もそうだと思うんですよね。
それは悪いのは外部環境であって、自分たちの内在的な問題じゃないっていうような、
そういう意識が見え隠れする発言だと思うんだけど、
僕はもうこれは、本当に大企業の経営が良くなってしまった以上、
そうじゃなくて単にスタートアップ側に問題があるというふうに言われているように感じる。
あんまりそういうことを言う人は多くないかもしれませんが、
そういった危機感を感じたりするわけです。
あとこれね、同様にVC側の話ですけど、
ファクティストリーモデルへの供給の減少という点において、
LP投資の減少っていうのは、やっぱり感じるんですよね。
逆に言うと、僕がLP投資する側だったら、
なんでこのアセットクラスにこんな投資しなきゃいけないんだろうっていうふうに、
多分僕だったら普通に考えると思います。
背景をお話しすると、
僕はどちらかというと割と金融系のプレイヤーとの接点をなるべく多く持とうと意識をしているという、
そういった背景に起因するのかもしれませんが、
やっぱり世の中の金利が上がってくると、
あるいは上がるという期待感が高まってくるとですね、
今まで我々金利なき世界に慣れすぎていたわけだけれども、
普通に金融機関であればお金貸し出した方が儲かるんじゃねえの?みたいな。
なんでそんなわざわざエクイティのリスクなんか取らなきゃいけないの?みたいな。
そういった議論になってくるわけですよね。
もちろんそうした中において、
LPサイドの方々もそういったベンチャー投資を後押ししようとしていらっしゃる方々は皆さん、
超懸命、いや、これやる意義があるんだっていうことをお話しされ、
後押しされてくださって、それは非常に心強いなというふうに思う一方で、
どうしても組織内の力学として、
いやいや、なんでこんな儲かんないことずっと続けなきゃいけないの?みたいな。
なんか、そういった議論になってしまうよなというふうに思うわけです。
で、その中において、じゃあそれは単に、
うーん、マーケット環境が変わったからなのかっていう、
さっきの、なんだろうな、EXIT環境が悪いですみたいなのと同じような、
27:00
外部環境側に問題があるのかっていうと、もちろんそれもあるんだけれども、
同時に、やっぱり投資リターンをちゃんと実現できていないという、
お金を扱う側の課題感っていうのが、
極めて大きいんじゃないのかなというふうに思ったりする。
これ思ったりするというか、私は結構直接的にそういうふうに言われています。
で、こういうことが続くと、
やっぱりLPさんは資金供給を絞るようになるよなと。
それは俺だったら絞るよなというふうに思いますよね。
っていうことを最近、実体験として、
肌感として感じているということでしょうか。
で、これ背景なんですけれども、これね、ずっと自分が言いつけてることではあるんだけれども、
やっぱり日本のVCに対している資金供給者のお金っていうのが、
よりストラテジックな人たちに寄りすぎてしまっているがゆえに、
投資リターンっていうものをあんまりシビアに求められてこなかったっていう、
構造的な要因に問題があるんだろうなと。
何かVCがだらしなかったとか、そういうことではないんじゃないかなと、
僕は思うんですけど、非常に構造的な要因なんじゃないかなというふうに思っています。
ご存知の通り、VCに対する資金供給される方って、
日本においては事業会社の方がマジョリティで、
僕もミクシー代表のとき、VC投資6社ほどしたのかな。
そのときはね、当然何か財務リターンというよりも、
投資リターンというよりも、そこで得られた情報だとか、
ある種VCをリサーチ機関として活用して、
管理報酬を払う代わりに情報をもらいたいという、そういう思惑だったし、
儲かったらいいなーぐらいの感覚で、投資リターンに関して言うと。
一番わかりやすく言うと、そういったLP出資してるVCを介して、
どこかいいスタートアップを買収できればいいなという、
そういう思惑でLP出資してましたけれども、
やっぱりそういった人たちが中心になりすぎてしまうと、
根付けっていうのがどうしてもね、シビアでなくなってくる。
なおかつそういった人たちがマジョリティってことになると、
赤が両家を駆逐するとまだ言わないけれども、
全般として根付けの仕方っていうのが、
割といい加減になってしまいがち。
これあくまで構造として。
結果、エントリープライスが高くなると、
エグジットしに対象回収できないっていうことが結構起こっている。
対象はそもそもエグジットできないっていうような、
30:02
そもそもエグジットができないみたいなことが起こっているのかなというふうに
感じたりするわけです。
ここはね、やっぱり国のお金もやっぱりどうなんだろうなと思うところあるわけですけれども、
昔からね、本当にずっと粛々ともう十何年、二十何年とわたって、
粛々とスタートアップないしVCに資金供給されてきた
パブリック的な機関っていうのは僕はいいと思うんだけど、
なんだろうな、ものすごく制作的な思惑に誘引されて、
とにかく資金供給することがお題になっているような、
そういったプレイヤーが増えちゃうと、どうしてもね、
なんか視観してしまう部分っていうのはあるんじゃなかろうかと、
なかなか説明難しいんですけど、思ったりするところです。
僕が一応VCを運営する経営者として、
恐れているというか気持ち悪くなっているところで言うと、
L&P側の供給金額っていうのがガクンと減ってしまう可能性って結構あるなと。
そうなると結局のところ、じゃあ事業会社中心のマーケットになって、
結局いつまでたってもVCが金融商品になり得ない、
アセットクラスになり得ないという、そういう状況っていうのが
状態化してしまうんじゃないか。
それを非常に危惧するところですね。
これ資金調達をするスタートアップ側の観点から見たときに、
じゃあ何が困るのかっていうと、
資金調達するタイミングでは別に何一つ困らないんだけれども、
その先のシリーズが本当に継続できるのかなとか、
余進場上場したとてどういった評価を受けるのか、
ここら辺の話ってね、
昨年末からいろいろなすだく上場の話題なんか見てたら、
なんとなくそういうことを言ってわかるんじゃないかなと思うんですけれども、
そういった状況を招いちゃうじゃないかなと。
こうなるとやっぱりね、スタートアップって
いつまでたっても世の中からの信任を得ることができないだろうな
という気がしており、
僕は世の中の信任を得られないものが世の中に定着するわけがないと言って、
あんまりマクロで見るとよろしくないのかもしれないんじゃないかなという風に
危惧したりはしているわけです。
ちょっと話が長くなりとっちらかってしまいましたけど、
何を言いたかったかというと、
サムレッスンのレポートを改めて1年ちょっと経って読み返してみて、
これまさに2023年の秋にアメリカに言われたことって、
2025年の今日本で既に起きていることもあるし、
33:01
またより何か起こりつつあることの
何か予言なんじゃないかなという気がしておるわけですね。
じゃあその結果どうなったかというと、
USでいうとペンチャー投資額がガクンと減りましたと。
ガクンと減ったんだけど一方で、やっぱり生成AIですよね、AI。
このカテゴリーにもフルベッドだみたいな感じで、
めちゃめちゃ猫も触手もAIということで、
ここが現象を大幅に食い止めていた部分っていうのがあるわけなんだけど、
一方でそのAIに該当するようなものっていうのが、
日本においてどれぐらい投資機会としてあるのか、
あるいは資金調達側でいるのかっていうと、
これが結構クエスチョンだなというふうに思っており、
ひょっとしたらこれ状況変わるかもしれないし、
今いるスタートアップがそのように変容していく可能性っていうのも、
AI型スタートアップに変容していく可能性っていうのもあると思うし、
またそもそもAIって単にハイプなんじゃないのっていう議論だってあろうと。
まあいった総合的な観点踏まえて、どうなるかわかんないですけど、
うーん、まあ、もともと短期的にはとても悲観的に物事を見る人なので、
これはなんというか、兜の王を占めるというか、
警戒するに越したことはないんじゃないかなというふうに思っています。
VCとしての自分の立ち振る舞いとしては、
じゃあ投資方式こういうふうに変えていかなきゃいけないだろうなというふうに思うだろうし、
また各スタートアップに対しての意味合いっていうのはそれぞれあるだろうなというふうに思いますね。
だったらこういう資金調達するとか、だったらこういう経営をやっていくだとか、
それは自分の投資先の人たちに対しては個別でお話したいと思いますけれども、
そんなことを思いながら、2025年を迎えたという感じでしょうか。
だいぶ取り留めもない話が長くなってしまいましたが、
まあ、ただね、長い目で見ると、一回ここら辺でそういう調整が効いたほうが、
本当に世の中にスタートアップっていうものが信任されるっていう意味においては、
いいことなんじゃないかなというふうに思ったりもしてますし、
どんなマーケット環境であれ、何度でもサバイブしてやるぜと思いながら、
2025年も楽しんでいこうかなというふうに思っている。
そんな今日この頃でしょうか。
だいぶ取り留めのない話になってしまいましたけど、
年当初間に変えまして、1年半前、半は経ってないか、
のスローベンチャーズサブレッスンのレポートについてお話をさせていただきました。
ということで、新年早々、あんまり明るい話ではなく恐縮なんですけど、
皆さん本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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