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スタートアップとはそもそも何か?
2025-03-05 11:57

スタートアップとはそもそも何か?

■トピック

・ 「スタートアップ」という言葉の日本における歴史

・ スタートアップの統一された定義の不在

・ スティーブ・ブランクによるスタートアップの定義

・ エリック・リースによるスタートアップの定義

・ ポール・グラハムによるスタートアップの定義

・ 学術的・政策的文脈におけるスタートアップの扱い方

・ スタートアップと独立起業の混同に関する問題


■キーワード

スタートアップ, ベンチャー企業, スティーブ・ブランク, エリック・リース, ポール・グラハム, リーンスタートアップ, 再現可能, 拡張可能, ビジネスモデル, 不確実性, 成長, グロース, イノベーション, MVP, 仮説検証, Y Combinator


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This is 令和スタートアップ。この番組では、猫大好き森厚子と馬大好きYusuke Asakuraがスタートアップにまつわる話題についてゆるふわっとお話をしているのですが、
今回は森さんがおらず、Asakura一人がスタートアップにまつわるトピックについてゆるふわっとお話ししております。
今日は、スタートアップとは何かというお話を改めてしたいと思います。
今さら何を言っているんだと思われるかもしれませんが、考えてみたら今までスタートアップって何なのかっていうことをですね、これまで説明したことがないんですよね。
改めてスタートアップって何なのかということを一回整理してみないことには、みんなそれぞれちょっと違ったイメージを持ってお話しすることになるんじゃないかなということも思い、
改めてめちゃめちゃドベーシックな話なんですけど、スタートアップとは何かという話をしたいと思います。
これね、結論から言うと恐ろしい話なんですけど、統一された定義ってないんですよ。
スタートアップって散々、別に日本だけじゃなく世界中でいろんな人がスタートアップ、スタートアップっていうふうに言っているんだけれども、実は定義がないんですよね。
僕が記憶する限りにおいてスタートアップっていう言葉が日本で一般的に使われるようになったのって、一般かどうかわかんないけど、少なくともスタートアップ当事者に使われるようになったのって、2011年ぐらいからなんですね。
これ多分ね、Googleのワード検索とか見たらわかるんだろうな。
2010年、僕それこそスタートアップやってましたけど、正確に言うと2006年に会社を立ち上げて、その後一回就職して2010年に出戻ったんですけれどもね、2010年の頃スタートアップって言葉って一般的には使われていませんでした。
じゃあ何と呼ばれていたか。日本ではベンチャー企業です。
ベンチャー企業って言ってましたね。今はもうすっかり言わなくなったし、たまに今でもベンチャーって言う人いるけど、ちょっとね、言っちゃなんだけど年配感出ますよね。
ベンチャー投資っていうのはありますよ。ベンチャー投資っていうのは全然、ベンチャーキャピタルっていうのは正式な英語だし、全然和製英語とは思わないですけど、それは元々アドベンチャーから来てるらしいんですけどね。
ベンチャー企業とは言わなくなりましたね。
ベンチャー企業はこれは和製英語です。企業って言ってる時点で英語かどうかともかくですけど、これは通じないですね。ベンチャーエンタープライズとか言っても多分通じないと思います。やっぱりこれはスタートアップです。
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だけど2010年、僕覚えてるのがベンチャー企業でしたね。スタートアップって言葉なくて、徐々に当時のテッククランチなんかからスタートアップって言葉が、とはいえ少しずつ出るようになって、
僕覚えてますもん。社内のエンジニアと、スタートアップって最近呼ぶらしいねって話をして、ああ、なんかそういう流行語で呼ぶようになったんですねみたいなことを社内のエンジニア、エンジニアって言っても今すごい大きい会社でCTOやったりしてますけど、そういう人間と話をしていたことを覚えています。
実はスタートアップって言葉、日本ではそんなに新しい、古いものではない。実は案外新しいもので、2011年ぐらいから徐々に浸透してきたというイメージですね。
前置きはこれぐらいにして、スタートアップの定義なんですけど、結論申し上げた通りないんですが、一応いくつか考えを述べている人がいるので、ちょっとそれをまとめるというか話してみたいと思います。
まず、スタートアップの代表的な定義、そうですね、3人ぐらい挙げましょう。
一人、スティーブ・ブランクっていう人ですね。この人は、The Four Steps to Epiphanyか、っていう本を書いていて、リーンスタートアップの元になるような本かな、体系化される前の、そういった本を書いている人ですけど、
この人の用紙としては、スタートアップっていうのは、再現可能かつ拡張可能なビジネスモデルを模索している、一時的な組織である。
ちょっと難しいな。再現可能性があって、それがスケールできる、そういうビジネスモデルを模索している、何か一時的な組織だそうですね。
大きくなってしまったら、これはもうスタートアップと呼ばないんだろうと、スケールアップって呼ぶ人もいるみたいですけど、スケールアップだろうということで、
あくまで、そういう大きな、再現可能で拡張可能なビジネスモデルを見つけるまでの形態っていうような意識なんですかね。
それこそ、リーンスタートアップの元となるような、そういった考え方を提唱した人でもありますから、
確立されていないビジネスモデルをどうやって探索するかっていう点に焦点をあげて、スタートアップというものを定義付けている。
不確実性の高い仮説を検証しながら、成長性を追求する人たちなんですっていう、そういった側面を表しているのかなと思います。
これが定義1、スティーブ・ブランクさんの定義です。
定義2、エリック・リース、これはまさにリーンスタートアップ、ザ・リーンスタートアップを書いた人ですね。
これは2011年の本なんですね。
エリック・リースの定義、スタートアップとは、新製品やサービスを不確実性の高い状況下で創出するために組織された人間の集団である。
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まどろっこしいな。
新製品やサービスを不確実性の高い状況下で創出するために組織された人間の集団。
これがスタートアップであるというふうに定義付けています。
これやっぱり明らかにリーンスタートアップの文脈を意識した言葉ですね。
リーンスタートアップだとMVP、ミニマムバイアブルプロダクトだったっけ、最小限の実用的製品。
これを生み出し継続的な仮説検証を行うという。
そういったことをリーンスタートアップでは強調されていますけれども、
これってあくまでイノベーションってすごい不確実性の中から見つけ出すものだよねっていう大前提があり、
その不確実性の中でいかに糸口を見出すかっていうのがある種リーンスタートアップの手法なわけで。
限られたリソースの中で迅速に学習改善を繰り返すっていう、そういう側面にフォーカスした説明の仕方なのかなと思います。
これがエリック・リースの定義。
定義さん、みんな大好き、ポール・グラハムですね。
Yコン創業者ですけれども。
彼はこれスタートアップグロースっていうエッセイを書いていて、スタートアップイコールグロースっていうエッセイですね。
この中でスタートアップの本質は成長であると言い切ってます。
新しく事業を始めたという事実だけでは足りない。
成長速度こそがスタートアップをスタートアップたらしめるという風に言っていて、
もうスピードスピードスピード、とにかく成長スピードなんだと。
確かね、ポール・グラハムはその中において、
もうあんまりその、いつ設立されただとか、その業歴の深さ、なんか古さだとかそんなこと関係なくって、
とにかくスピードなんだっていう風に言っています。
これもね、Yコンビネーターってとにかく高速で短期間でスケールしよう。
だけどスケールするためにスケールしないことを最初にしようみたいな、
ちょっと天の弱みたいなんだけど、真実を、真理を解く。
逆説ですね。逆説的なことを述べている人たちですけれども、
そういった性質を色濃く反映した定義なんじゃないかなと思います。
資金調達してるとか関係ないんだよと。
でも下手するとイノベーション云々っていうのもあんまり関係ないと言うかもしれませんね。
成長の意思と実現、そのためのスピード感っていうことが大事なんだという風に、
ポール・グラハムは言っています。
これがまあ、なんだろうな、スタートアップに関わる結構代表的な定義だと思いますが、
じゃあ一方ね、スタートアップ大事だよって、
例えばアカデミックな世界だとか、政策論争でも言われるわけで、
学術だとか政策の文脈でスタートアップっていうのがどういう風に語られているか、
これも考えてみたいんですけど、実はないんですよね、これも。
言っちゃってんだけど。
OECDとか政府機関による定義って、
例えば若い企業って言ってる人もありますね。
あと急成長企業、これはポール・グラハムに言ってますね。
これを統計上区分されるための指標として使うケースが多いと。
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だからまあ、なるべくね、はっきり外形的に見える必要があるので、
創業からの年数だとか、従業員数、売上げの増加率とか、
そういった定量基準でスタートアップに相当する企業を捉えようとする。
まあこれ仕方ないですよね、役所とかがやろうとすると。
まあそういうの嫌いがあります。
じゃあこれ実際、学術論文ではどういう扱いかっていうと、
研究テーマに応じてその度にスタートアップっていう定義をそれぞれ提示して、
つまり我々が考えるスタートアップってこういうのですよ、
じゃあそれについて研究してみましょう、研究しますよみたいな。
そういうアプローチが多いわけですよね。
あらかじめもう前提条件、定義を作ってしまう。
企業のプロセス、イノベーション、ビジネスモデルなんかを分析するにあたり、
まあそういったガチッとした、
まあね、アカデミックでソリッドなものじゃないといけないから、
そういう定義を置いてしまうというわけです。
なんで結論から言うと、唯一の定義って存在しません。
スティーブ・ブランク、エリック・リース、ポール・グラハム、
それぞれ代表的なスタートアップの概念、説明しましたが、
なんか微妙にニュアンス違うでしょ。
学術的にも毎回毎回執筆している人が独自に定義しているし、
政策的にはやっぱりね、助成金どうするとか、税制優遇どうするとか、
そういった論点の対象になるので、
まあこれ外形的に判断できないと困りますよね。
恣意的に判断してちゃ困る。
であるがゆえに、なんか世界的に公式なスタートアップの定義ってなくって、
みんな結構適当に言っているようなと思ったりします。
じゃあどうするかというと結局ね、
自分たちが語るスタートアップって一体何なんだっていうのを、
毎回毎回意識して定義しながら話す必要があるのかなという感じはしますよね。
まあただ一方で、世界共通の公式な定義はないものの、
高い成長意志だとか、あるいはそれを成し遂げるイノベーション、
イノベーションもね、
イノベーションって日本では技術変革と語られるけど実はそうじゃないとか色々議論がありますけど、
あとビジネスモデル探索するとか、
あとやっぱり不確実性の挑戦ですよね、
そういったある種のタグは共感されているものがあるんじゃないかなという気はします。
インドのことわざで群毛象を表すっていうことわざがあって、
これどうなんだろう、今だとなんかポリティカリーコレクトではないって言われちゃうのかな。
目が見えない人が象を色々触って、
象っていうのはこういう生き物だっていう風に言うんだけど、
それを表現するんだけど、
それだとなかなか全体像をつかめてないよねっていう、
そういう話ありますが、
ともするとね、すれ違ったまま話してしまうと、
こういったスタートアップって言ってもそれぞれ思い浮かべているものが違う可能性ってあるので、
気をつけなきゃなと。
僕よく思うのがスタートアップと独立とか企業っていうものが結構ごっちゃに咲いてるなっていう思いがあってですね、
その点についてはまたお話したいと思います。
ということで今日はこんなところです。
おしまい。
11:57

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