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スタートアップIPOへの影響大・成長可能性に関する開示事項について
2020-08-08 13:31

スタートアップIPOへの影響大・成長可能性に関する開示事項について

2020年7月29日、東京証券取引所より、「資本市場を通じた資金供給機能向上のための上場制度の見直しについて(市場区分の再編に係る第一次制度改正事項)」が公表されました。 2022年4月に新市場区分への移行が予定されていますが、この移行によって、現在の4区分(市場第一部、第二部、ジャスダック、マザーズ)が3区分(全て仮称:プライム市場、スタンダード市場、グロース市場)に再編されます。 今回はIPOを目指すスタートアップにとって特に影響の大きい、成長可能性に関する開示事項について考えます。

「スタートアップ実践放談 シニフィ談」
この番組ではスタートアップや上場企業の経営にまつわる、やや玄人好みのテーマについて、シニフィアンの小林賢治、村上誠典、朝倉祐介の3名が解説、考えをお届けします。

シニフィアンはレイターステージ・スタートアップを対象としたグロースキャピタル『THE FUND』の運営などの産業金融事業、上場企業・未上場スタートアップに対する経営アドバイザリー事業、上場株式投資事業などを行っている会社です。  
なお、こちらでお話しする内容は、何らかの投資行動をとることを勧誘するものではなく、いかなる意味においても特定の有価証券、金融商品の売買の申し込みを推奨するものではありません。

お話しした内容は加筆修正を加えて、随時以下のホームページにも掲載しています。

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Signifiant(コーポレートサイト)
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スタートアップ実践砲弾シニフィ弾。こちらの番組では、スタートアップや上場企業の経営にまつわる少しクロート好みなテーマについて、グロースキャピタルを運営するシニフィアンの小林、村上、そして私、Asak
uraの3名が、解説・考えをお届けします。
はい、こんにちは、シニフィアンのAsakuraです。
はい、シニフィアンの小林です。
こんにちは、シニフィアンの村上です。
はい、前回ですね、資料区分の再編に関して、東京証券取引所から出されたパブリックコメントについてお話をしました。
で、今回もその続きです。
今回は何かというと、より具体的に言うとこれ、事業計画及び成長可能性に関する事項の開示、作成上の留意事項という話でして、
なんか非常にややこしく聞こえますけれども、これ何かというと、要は主にスタートアップを我々は念頭に置いていますが、IPOするときの開示資料の作り込みに関して、成長可能性をもうちょっと具体的に言語化せ
ようというような、そういった内容なのかなというふうに思います。
今回はこちらの内容についてコメントしておきます。
はい。もともとまさにマザーズの上場会社はですね、証券会社、主幹事証券会社がまさにこの会社が高い成長可能性を有しているか否かということを判断して、その成長可能性に関する説明資料というものをまさに上場日
に開示するというのがスタイルというかフォーマットになっていたんですね。
これに対してきちんとどういうことをその内容に盛り込んでいくべきか、それをどういうタイミングで出すべきかというのをより今回アップデートしてきたので、実は振興企業にとって非常に影響が大きいことが書かれて
いるので、ちょっとここも今回ご紹介したいなというふうに思った次第です。
今までとこれからみたいなところを差分的に話した方がいいかと思うので、ちょっと画面共有しながら移しながら行こうと思うんですが、今までの方はですね、こちらですね。
これは当初が出している高い成長可能性に係る事項のQ&A的に説明しているものなんですけれども、まさに主幹事証券会社が判断することになりますということが書いてありますけれども、ちょっとどういうことが書いて
あるかというところで、一番わかりやすい表が下の方にあるので、こちらの方を見ていただくと、こういうことが書いてあります。
証券会社はこういうビジネスモデルの特徴とか、今後の成長戦略、事業環境といったものを証券会社が評価して、これを当初もヒアリングするという形になっていました。そこについて事業計画の合理性をさらに説明
するような内容というのもあわせて説明してくださいということですね。
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これが今書いてあったんですけれども、これ以外はずっとこういう場合はどうなんですかというQ&Aがその下にいっぱい書いてある資料になるんですが、実はラフにこのぐらいのことを書いてくださいということがこれま
では書いてあったと。
今回はですね、これがかなり具体的に細分化して言語化されている、継続的に開示するということを今回言ってきているんですね。具体的に何か変化があった場合はきちんとアップデートを言ってくださいというようなこと
です。
具体性がどのぐらいになったかというと、ビジネスモデルというのはこういうことを書いてください。ちょっと細かくなるので中身をいちいち触れないですけれども、ビジネスモデル、事業の内容、収益構造、市場環境、競
争環境、実はこのあたりまでは従前に言っていたものをちょっと具体化して表現として書いたみたいな感じなので、一印しか新しいことを急に書くと言われているわけではないんですけれども、
この次ぐらいからですね、成長戦略があって、経営指標、これはKPIとして経営上を重視している重要な経営指標について、なぜそれを採用したか、そして実績値及び具体的な目標値を記載してくださいと。これ結構かな
り具体的なことを書いているなと思うんですが、
おそらくはですね、特に赤字系の成長企業、代表的にはSaaSのような企業の場合、KPIをもってして事業の進捗が正しく進んでいるかどうかということを見たいというニーズが当然投資家側にもあります。そうした点
を重視しての項目だと思うので、これは結構具体的に書いてきたというのは、一つ新興企業にとって大きなポイントかなというふうに思います。
ちょっとまた先進みましてですね、利益計画、これは前から言いますね。進捗状況もですね、これは何か記載した事項からの更新内容を記載してくださいとか、達成状況をちゃんとアップデートして開示してくださいとい
った、この継続性みたいなところを意識した表現になっているというのは非常に一つの特徴ですね。
例えばビジネスモデルや経営資料の特性によっては1年に2回以上の頻度で開示することも考えられますといったところ。考えられますという表現がどのぐらい強制力があるのかという話ではあるんですけれども、1回
だけ上場時期に出せばいいよというのではなくて、継続的にこういうものをきちんと新興企業としては示していきましょうということが望まれていることは確かだと思います。
あともう一つ大きいなと思ったのはリスク情報ですね。これは海外の上場の場合も無茶苦茶膨大な量のリスク情報の項目があったりするんですけれども、実は日本の部分だと特に新興企業だとここがそんなに分厚かったか
というとそうでもなかった中で、しっかりとここについて明確に書きましょうということが推奨されていると。
かつそれが上げるだけじゃなくて対応策も含めてきちんと書いてくださいというふうに書いてあるのは一つ新興企業にとって大きなサブスティングニュースになるのかなというふうに思います。
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そうですね。僕のまとめと3つすごい印象的だなと思ったのは、今までの成長可能性資料ってある種成長しそうだということを僕の見所だけでは分かりづらいので、その厳選をしっかりと資料で書きましょうというスタ
ンスがより強かった。
ある種会社側からするとブルな情報が出がちだったということでいくと、一つ目のポイントはやっぱりとはいえ上場企業として継続開示、重要情報の開示というフェアディスクローズですね。こういった観点でいくと重要性
があると開示したのに今後継続開示しないとどういうことっていう話なので、ちゃんと重要性があるので継続性開示しやほしいと。
あと決算市販機ごとにそれをウォッチできるという状態を作ることによって、上場企業の基幹投資家が求める、ちゃんといったことをやっているということはトラックできる状態を作らないと、ただブルな情報だけをスポ
ットで出すというある種のハックが出てしまう状況を防いでいくと。
この点ですね、この一番結局は投資家が気にする、言っていることを正しく数字で終えていますか、という今後の決算発表ごとにつながる部分をしっかりと釘を刺したというのが一つ目かなというふうに思っています。
あと二つ目は非常にテクニカルだと思いますけど、目論見書と成長可能性資料の関係性が若干曖昧だったと思うんですね。
このフェアディスクロージャーの観点でいくと、ここの成功性というのはもっとブリッジしなきゃいけないので、これはグローバルで言われていることだけど、ここが若干フワッとしていたので、もっと密結合度を高め
るように目論見書と成長可能性資料というのをしっかり成功させてください。
三つ目はその観点で、1個目と2個目の観点に絡みますけど、ブルで密結合がなかったものを密結合させてブルじゃない情報というと、やっぱりリスクの情報が一番バランスを変えていた部分なので、そこをしっかりと応点
しましょうと。
個人的な3個目のポイントですね。どういう風に今後実務的に皆さん書いてくるのかというのは、見てみたいなと思いますけど、単純にコピペで貼るのか、本当の意味でこれが投資家との議論を促すような感じになるのか
というのは、実務上の運用を今後個人的には非常に注目していきたいなというふうには思っています。
これ去年KPIに関してですけどもフリーが上場して、結構SaaSで重要な指標というのを開示したという話を我々も以前したと思いますし、少し注目を集めたことだと思いますけども。
おそらくその影響もあってかなくてかわかりませんが、その後のマネーフォワードの決算発表でも、いわゆるSaaSのKPI指標というのがより事細かに開示されるようになって、投資家の方々の理解も進んだと。
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非常に良いサイクルが回ったのかなという気がしていて、こういった流れを投賞が促すというのは、そうしてポジティブなことなんじゃないかなと個人的には思います。
私たちもね、PL農じゃダメよというような話をよくしていますが、目先の黒字赤字っていうのをあまりそれにとらわれずに、未来に向けた投資っていうのは重要だというふうに言っているんだけども、
じゃあ一般的な投資家の立場に立った時に、今期黒字でした赤字でした何億でしたっていう数字だけ見せられても、それが一体どういう誠実の黒字なのか赤字なのかっていうのはこれわかんないわけで、口先だけでねこれ赤
字だけど未来に向けた投資なんですって言われたところで、
じゃあだったら中間指標を見せてくださいよと、それが本当に効果を生み出しているその兆しというものを見せてくださいよという気持ちになるのは、これは一般の投資家の方々の気持ちになれば当然なわけですから、い
わばそのKPIの開示ってそういった投資家の方々に寄り添うような行動だと思うんですよね、それを開示するということ。
それを今回のパブリックコメントといいますかガイダンスでそういったことを促していこうという姿勢が発揮していたことは非常にポジティブなんじゃないかなと個人的には思っています。
私あともう一つはこれすごくインパクト出るかなと思っているのが、これから振興企業が上場していくにあたってのIPOの重要性、IPOどういうプロセスコミュニケーションをやるかの重要性がより上場後のポスト
IPO後の経営であるとかIRに影響が密結合が強まると思っているんですね。
なのでここでしっかり言っていかなきゃいけない、逆に言うとここで言ったこと自体は非常に責任になってくるので先般のライフネットの話じゃないですけども、あいったリIPOみたいなコンセプトをやっていこうとする
ときに非常にしっかりとした経営戦略とIR体制でやっておかないとなかなかどうしてということになりやすくなるのかなと思っています。
なので明確化されたことはある種活用することで投資家フレンドリーですけども、経営者側からすると非常にギリギリと痛むようなコミュニケーション、でも一方でそれを開示しないとIPO時のディスカウントにつながる
と、この辺のところの非常に難しい舵取りを迫られますし、実質的には経営者側の資本市場との対峙の仕方のレベルアップを促すような変更につながっていくんじゃないかなというふうにも期待しています。
これはまさにワンタイムのものが連続的な開示につながることの私はポジティブな影響だと思うんですけど、なんとなく今調子がいいものを言うっていうのじゃなくて、今後もきちんとこれで事業を図ってくれって
いうことをある意味投資家にコミットするに近い形になると思うので、
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それは嫌なら隠すことになり、そうすると隠すと評価がされづらくなる、もしくは価点を打って評価されるということになると思うので、かなりこの最初の時点からどういうふうなコミュニケーションを投資家と継続的
にするつもりなのか、長期的な目線が必要になるということだと思いますね。
そういう意味では非常にこのIPOの点ということでいうと、前回お話ししたオファリングサイズをこのステップを考えていく上で非常に考えなきゃいけない、オファリングサイズを含めた資本政策をしっかり考えてい
かなきゃいけないというお話をしたんですけれども、この開示を含めたIR戦略という点でも今回のこの市場区分の変更というのは、実は発行単位にとって大きな影響を受けているものになるんじゃないかなというふうに思
いますね。
先ほどの流動性の話と今回の成長可能性の話、2つ合わせると、やっぱり新興企業でスタートアップが上場していく中ではIPOの準備、やっぱりより事前にしっかり準備する重要性が高まりますので、両方とも半年、1年
前ちょこちょこっと変える問題ではないので、
複数年前から相当準備していかなきゃいけないという意味でいくと、単にゴールとして上場するだけじゃなくて、しっかり準備が求められるという意味では、かなり余裕がある会社じゃないと、ポストIPOの成長に向
けての難易度というのは高まっていく、それだけ市場が選別機能を果たすようになっていくということかなと思います。
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