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起業とスタートアップの最大の違い
2025-03-20 14:35

起業とスタートアップの最大の違い

■トピック

・ 起業とスタートアップの定義と位置づけ

・ 外部資金調達がスタートアップと起業を分ける主要因

・ 資金調達は「会社を売る行為」という側面

・ 事業運営と会社販売の同時並行による複雑性

・ 自己資金経営と外部資金調達のゴール設定の違い

・ 収益性確保と急成長戦略のコンフリクト

・ ブートストラップ型成長と外部資金調達型成長のトレードオフ

・ 外部資金調達の主目的としての「成長加速」

・ 資金調達の副次的メリット(信頼獲得・採用優位性・リスク分散)


■キーワード

スタートアップ, 起業, 資金調達, ベンチャーキャピタル, 株式, 投資家, ガバナンス, バリュエーション, 複数事業, リソース分割, コンフリクト, 黒字化, マーケットシェア, トレードオフ, 成長加速, サブスクリプション


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This is 令和スタートアップ。この番組では、猫大好き森厚子と馬大好きYusuke Asakuraがスタートアップにまつわる話題についてゆるふわっとお話をしているのですが、
今回は森さんがおらず、Asakura一人がスタートアップにまつわるトピックについてゆるふわっとお話ししております。
今回はスタートアップと起業の最大の違いについてお話をしたいと思います。
先日の僕のボイシーポッドキャストで、スタートアップと起業って似て非なるものだよということをお話ししました。
もう少し厳密に言うと、スタートアップっていうのは起業の一形態であるということですね。
起業という広い枠組みの中におけるごくごく一部がスタートアップであるということ。
独立起業っていう意味で言うと、例えば税理士の方がもともと会計士事務所で働いていたんだけれども、独立しますというのもこれもある種起業だし、
お蕎麦屋さん作ります、ピザ屋さん作りますみたいな、飲食店作る、ラーメン屋さん作りますみたいな、これも独立起業。
またコンビニのフランチャイズで店開きます。これもある種独立起業ではあります。
だけど一般的にこれらはスタートアップではありませんね。
スタートアップっていうのは、これもまた先日の配信でお話をした通り、基本は不確実性のあるリスクを取りながら急成長を目指す、
そういった特殊な組織だというようなお話をしましたけれども、スタートアップと起業というのは違うということです。
そういった意味で言うと、似て非なるものなんだけれども、最大の違いは何かというと、これはやはりですね、外部資金を獲得して事業を延ばそうとすること。
この点にあるんじゃないかなと、私自身は思っています。
別にスタートアップの定義って、VCから資金調達をすることがイコールスタートアップとは限らないけれども、
別に自己資金で成長しようとするスタートアップだってもちろんいるけれども、
ただ多くのスタートアップ急成長を目指そうとすると、ある種他人の踏んどしを活用する必要があり、
それが外部からの資金を獲得するということなんですね。
そうじゃないと、自分たちが持っている何かアセットだけでは急成長することができないからです。
この外部資金を獲得するっていうことが、ものすごい複雑性を増す行為であり、
それがですね、いわゆる企業とスタートアップを分かつ行為なんじゃないかなと思っているので、少しその点お話をしたいと思います。
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まず外部資金を獲得するっていうのはどういうことかというと、
基本的にはスタートアップの場合、なかなか銀行借り入れっていうことができないので、
自分たちの株式を発行して、で、株式の持ち分っていうのを誰か第三者、外部の投資家にお譲りし、
その未開として資金を得ると、成長資金を得るということですね。
よく100%M&Aのことを日経新聞とかが見売りっていうふうに表現することがあって、
これ本当に良くないから僕やめたほうがいいと思うんですけど、本当にひどい差別擁護だと思うんだけれども、
ただあえてこの時代錯誤的なひどい差別擁護の土俵に乗って資金調達といったものをですね、
露悪的に表現すると、第三者割り当てによって外部資金を得る、
分かりやすくVCから資金を獲得するという行為は、これは部分的な見売りに他ならないわけですね。
会社の一部を切り売りしているということです。
会社、スタートアップに限らず、一般の独立企業もそうだけれども、
一般の会社っていうのは何か事業を通じて商品サービスを売るわけじゃないですか。
顧客に対して商品サービスを提供し収益を上げる行為である。
ピザ屋さんであれば美味しいピザを作って売るわけですよね。
それに対してお金をいただくと。
ここまでは一緒なんだけれども、スタートアップの場合、
この事業を通じて何か物を売るという行為に加えて、
先ほどもお話した通り会社を売る行為っていうのが同時並行で進行するわけですね。
つまり何かというと、投資家に対して将来の成長だとかリターンを提示して資金調達を行う。
つまり私たちの株を買ったら儲かりますよっていう、
そういうロジックでお金を集めているわけです。
これ何かというと、
ピュアに単純に自己資金だけ事業経営をしていれば、
純粋に顧客にだけ向き合っていればいいのだけれども、
外部から資金調達を行うと、それだけではなく、
投資家に向き合わなければいけない。株主に向き合わなければいけない。
この点でいろいろ複雑性が増してしまうわけですね。
ただ複雑性が増す見返りに、
本来その事業というものがより早く成長できるであろう。
こういったことを期待して行うわけです。
なので事業を行うだけであれば、
純粋に事業開発だとか営業だとか、
マーケティング活動だけやっていればいいんだろうけれども、
だけれども外部から資金を得ると、
投資家向けのコミュニケーションだとか、
ガバナンスの整備なんてことも考えなきゃいけないし、
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あるべき株主構成だとか、バリエーションのあるべき姿だとか、
まったく本来事業だけやっているんだったら、
気にしなくてもいいような、
別軸の活動が発生するということですね。
こういったある種、複数の異なる事業ドメインを、
同時に運営しているのに近い行為な気がするんだけど、
やや異質ではありますよ。
異質ではあるけど、複数の異なる事業ドメインを、
同時に運営しているのに、アナロジーとしては近い。
そういう意味で言うと、人的、時間的、資金的な、
リソースというのが、2つに分割していく。
同時に、お金はそれによって得られる部分もあるので、
得られるものもあるという、そういう世界ですね。
これよくあるのが、
ご自身でずっと自己資金で経営をしてきたんだけれども、
スタートアップとしてまた事業をやりたいという方。
僕、行動というのを起業家の方が好きなんですけど、
皆さんね、こういう2つの、
異なることを同時並行するというところで、
だいたいつまづくわけです。
全然理解していない。
要は、俺が案上よく事業をやっておったらええんやろと。
で、儲けさせたるから、
投資家さんお金出しなさいやという、
そんなノリで始めてしまうんだけれども、
自分で事業をやっていた人からすると、
全然違う事業を同時にやっているようなもんだというふうに
思ったほうがいいかもしれないですね。
全然延長線上じゃないということです。
これ面倒なのは、
リソースが盛れるというのが一番分かりやすい話ですけれども、
目標だとか戦略において、
単純に事業をやっているだけのケースと、
投資家が望む行為というのが
コンフリクトするケースがあるわけですよね。
どういうことかというと、
単に自己資金で事業をやっていく場合というのは、
とにかく顧客満足を高めましょう。
それが本質ですだとか、
プロダクト完成度を高めていこうだとか、
あるいは自己資金でやっていくんだから、
早々に収益性を確保しなければいけませんよね。
安定させなければいけない。
こういったことを取り組むのが普通だと思うんだけれども、
一方でスタートアップとして、
外部の投資家から資金を集めた場合、
外部の投資家が望むというのは、
急激なユーザー数の成長だとか、売り上げの成長、
あと将来的に大きなリターンをもたらす戦略の施行をすることだとか、
そういったあたりが結構コンフリクトすることがあるわけですよね。
もちろん事業の本質という意味でいうと、
まずしっかりプロダクトを作り込んでいきましょうということで、
基本本来は目線合うはずなんだけれども、
いやいやもっとストレッチしろだとか、
いやもうもっと早く収益上げようよだとか、
あと分かりやすいのが収益性の話ですね。
自分たちだけで事業やってたら早々に黒字化することで、
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少し心落ち着いて事業に当たれるわけだけれども、
外部から資金調達していれば、
いやいや黒字化なんかしてくれるなと、
いやその分黒字化なんかしてる暇あるんだったら、
そのお金っていうのをちゃんと投資して伸ばせよという、
そういうことを求められるわけで、
これはものすごいある種ジレンマというか、
コンフリクトになり得ることなんじゃないかなと思います。
以前もお話ししましたけど、
やっぱりスタートアップって、
スピード急成長っていうのが重要な要素であって、
短期的には価値拡大してでもマーケットシェアを取りにいく、
将来大きくスケールすることを投資家も望んでいる。
そういった点で、事業の安定拡大という選択と、
ハイリスクだがハイリターンの追求という選択が
衝突するというのが非常によくあるケースです。
何度も言ってるけど、
スタートアップイコール外部資金調達は限らないので、
自己資金だとか顧客側の売上だけで、
いわゆるブートストラップですね。
して事業を伸ばす企業っていうのも多数あります。
こうしたケースであれば、
会社のコントロールっていうのは基本的に企業化に集中し、
投資家への説明責任だとか、
株主構成だとか、
そういったものを意識する必要は全くないんだけれども、
一方で、これはトレードオフですよね。
資金面での制約が厳しくなる。
本当はもっとこんなことしたいのに、
あんなことしたいのに、こんな採用したいのにだとか、
そういったやりたいことはいっぱいあるわけだけれども、
そういったことがやりづらくなる。
大胆な投資拡大はしにくいっていうことですね。
もうこれいいとこ取りはできないので、
どっちを選びますかっていう世界なんじゃないかなと思います。
じゃあ結局、今言ったことの裏返しではあるんですけど、
スタートアップが外部資金を調達する意味って何なのかっていうと、
これは1にも2にもなくやっぱり成長の加速ですね。
マーケットの立ち上がりだとか、技術革新のタイミングを逃さないように、
スピード勝負をしたい。
広告や営業組織への大きな投資だとか、
製品開発の迅速化っていったものを行っていこう。
こういった立ち上がりのスピードを早めるということが大事なわけであって、
逆にあんまりスピード感重視する必要ないんだったら、
資金調達なんかする必要ないし、
本来しないほうがいいわけですよ。
だって自分の体の一部、他人様に譲りたくないでしょ。
そういうことですよね。
僕はベンチャーキャピタルやってますけれども、
そういったある種覚悟と引き換えにね、
資金出してるのに安定成長を目指しますって言われても、
ちょっと困ってしまうなという感じはします。
あとこれサブの論点にはなりますけども、
あるかなというところはある種信頼の獲得、
有名なVCだとか著名なエンジェル投資家が出資していることが、
ある種のブランドになるっていうのは言ってあるかもしれません。
そこで何か協業が進みやすくなるとか、
そういったのはあるっちゃあるかもしれない。
ただこれあくまでサブの論点です。
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これは確かにあるなっていうのは、
採用市場における優位性っていうのはありますね。
やっぱりスタートアップが世に露出する最大のポイントって、
資金調達の場だったりするので。
そういった点で言うと、ステルスでずっとやっている人たちよりは、
ステルスでブートスラップでやっているよりも、
ある種の派手さがあるがげに人材の獲得がしやすくなるっていうのは、
これは多少あると思います。
あとこれもまたサブの論点なんだけど、
事業を行うにあたってのリスク分散っていうのはありますね。
つまり何か言ってるかっていうと、
創業者個人の資金だけだと、
あるいはその人が自分の信用を切り売りして、
それこそ借金するとかね。
そういうのだとちょっと負担大きいなっていう時に、
ある種やりたい大規模なプロジェクトを実現するために、
外部の人から少しリスクを取ってもらうっていう、
ある種リスク分散という側面が、
企業からの目からしてみればあるのかなというふうに思います。
ただこうしたメリットとを引き換えにして、
お話したように会社を商品として売っていくという活動を
継続していく必要があると。
なおかつこれって売り切っておしまいではなくて、
ある種これはもう会社を売るという行為は、
ある種サブスクリプションなんですよね。
ずっとサポートしていかなければいけない。
顧客サポートしていかなければいけない。
なのでそれが本当にクレーマーみたいなお客さんに
物を売ってしまったらしんどいように、
やたら口やかましい投資家に売ってしまうと、
それはそれでしんどいだろうし、
なかなか大変な業務でもあるということですね。
ということで今日はスタートアップと、
いわゆる一般的な企業の違いって何なの?
ということを改めてお話ししました。
最大の違いって何なの?ということですね。
振り返ると企業というのは、とにかく事業を起こすことであり、
その中の一部がスタートアップである。
スタートアップって何かというと、
高成長を目指す仕組み作りを行う人たちで、
高成長を行うにあたり、外部からの資金を調達するということ。
ただこの外部の資金を調達するということは、
会社を切り売りする、ある種自分たちの会社を売っていく行為であり、
もともとやろうとしていた本業と同時並行して、
複数の事業を回すような、
そういう複雑性が増す行為ですよというお話でした。
ということで、今日はここまでです。
おしまい。
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