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スタートアップ資金調達の反直観的な側面
2024-08-29 19:28

スタートアップ資金調達の反直観的な側面

ベンチャーキャピタリストの視点から、スタートアップの資金調達に関する直観に反する側面について解説します。VCにとって、投資先企業の長期生存よりも急成長が重要である理由や、資金調達が必ずしも全ての企業に適していない可能性。スタートアップと中小企業の違い、資金調達後の期待に応える責任、そして上場企業経営との類似点。初めて資金調達を検討する起業家に向けて、VCからの投資を受けることの意味を深く考えることの重要性など。


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こんにちは、Asakuraです。
いつも、This is 令和スタートアップを 聞きいただきありがとうございます。
この配信は、いつもPodcastとVoicyで配信していまして、
Voicyの方では、たまに僕が一人で話している 内容も配信をしているんですけれども、
今回、こちらのThis is 令和スタートアップの方でも、
同様に一人で話している内容についても お届けしようと思います。
はい、今日なんですけれども、 スタートアップの資金調達、
ないしは、投資家側から見れば、 ベンチャー投資に関連してですね、
経営者の方からご覧になると、 ものすごく直感に反するような内容、
ここら辺が結構、理解になかなか 苦しむんじゃないかなと思う内容、
特に今まで、いわゆるベンチャー投資を 受けたことがないような企業家の方ですね、
こういった方に向けて、 お話をしたいと思います。
でですね、端的に言うと、何かというと、 ベンチャー投資家の観点からすると、
投資した会社が長く生存するかどうかは、 はっきり言って関係ない、どうでもいい、
これはちょっとあえて極端な物言いを 今、意識的にしていますけれども、
どうでもいいということです。
何を言っているかというとですね、
投資して、その会社が潰れずに ずっとうまく続きました、どうか、
ということは全く価値がない。
それよりも大きく成功してもらうこと、 なおかそれをスピード感を持って実現してもらうこと、
こちらの方が非常に重要だということです。
でですね、私、SEEDの投資をやっているので、
日々企業家の方々が資金調達のご相談を受けます。
そのうちですね、体感としては、 6、7割の資金調達のご相談は、
おそらく、そもそも資金調達しない方が いいんじゃないですかというふうに、
お答えしていると思うんですね。
で、当然企業家の方は、そもそも資金調達の 相談に来ているのに、
資金調達しない方がいいとか言われて、 面白くないわけですよ。
なんで、中にはムッとされる方も いらっしゃるんですけれども、
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それは僕なりに、相手の方のことを思っていって 言うとちょっと怨気性が増しいかもしれないけれども、
自分だったらどうするかということを考えるとですね、
絶対調達しないなというふうに思うのであれば、 誠実にお答えした方がいいのかなというふうに考えて、
場合によってはたまにね、ちょっとコミュニケーション失敗して ムッとされることもありますけれども、
そのようにご回答するように意識がけています。
で、これですね、じゃあ実際資金調達しない方が いいんじゃないのっていうケースって、
まあ多分分類したらいろいろあるんだろうな と思っていてですね、
なんで僕がそういうふうに言うのかっていう、
これどっかのタイミングにちょっともう一回 振り返って分類分けしたいなというふうに思いつつ、
全然まだできていないんですけれども、
一つあるのがですね、
自営業型のスタイルで事業をやっていくには とても向いているんだけれども、
今年は中には良いビジネスなのかもしれないけれども、
一方でスタートアップというスタイルには向いていない、
そういうタイプの事業、もしくは会社だよねっていう、 このパターンですね。
こういった時によく資金調達しない方が いいんじゃないですかっていうことを言っています。
これですね、
企業家の方からするとすごく直感にずれるところが あると思うんですよね。
やっぱりしっかり自分たちは事業をやって、 会社を生存させながら、
その事業を通じて何かしら社会課題の解決をしたいだとか、
あるいは儲けたいというふうに思っているわけで、
潰れてしまったら元も子もないじゃないかというふうに思われる。
その発想は別に、その発想が間違っているというふうに思わないし、
それはそれで一つの考えだと思います。
ただそれはスタートアップには向いていないということですね。
ベンチャー投資っていうのは、
ある種限られた時間の中で急成長を求める。
そういう投資であり、
逆にスタートアップの方から見ると、
VCからの資金調達というのはそういうことなんですよね。
限られた時間で事業を伸ばしてくださいということを求められる。
よくスタートアップのことをですね、
急成長する振興企業のことだというふうに
定義付けて説明する方いらっしゃいますし、
これは別に間違ってはいないんですけれども、
ただより正確に表現すると、
限られた時間の中で急成長することを宿命付けられている、
求められている、要求されている、
そういう振興企業と呼んだ方が正しいんじゃないかなというふうに
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僕は思っています。
実際そのようなことを僕も投資先には求めます。
一番わかりやすいことで言うと、
ある意思決定をすることによって、
ひょっとしたら会社は潰れてしまうかもしれない。
だけど一方でめちゃめちゃ大きく伸びる可能性がある。
その意思決定をしなかったら、
別に潰れはしないけれども、
今とあんまり変わらず平行線でズルズル行きます。
ものすごく極端な言い方してますよ。
仮にそういったAかBかしか選択肢がないという状態を
仮に関連するとするならば、
この時投資家はAを求めるわけですね。
つまり潰れるかもしれないけれども大きく成長する。
その可能性に欠けるということを求めるわけです。
ペンチャー投資する側からすると、
別に会社がダラダラ伸びずに、
潰れもせず、
ダラダラというと言い方が悪いんですけど、
あえて言うとそのまま生き残って、
だけど大きな成長もせず、
ずっと残ったところで何のリターンも得られないわけですよ、
投資から。
それはもう投資する意味がない。
そういった状態に陥るということが事前に分かっていたら、
結果としてそうなってしまったというのは、
それはよくある話ですし仕方ないと思いますけども、
事前に潰れはしないけれども、
ダラダラ平行線で事業が推移するなという風に思う事業だったら、
そもそも最初から投資しないということになります。
ベンチャー投資は基本的にものすごくハイリスク、潰れる可能性があるんだけれども、
同時にものすごい莫大なリターンを生み出す可能性が何割かある。
これこそがベンチャー投資家からするとベンチャー投資を行う意味でありますし、
その意味で言うと投資先のスタートアップがですね、
ひょっとしたら潰れるかもしれないけれども、
ドカンと大きく伸びるかもしれない大勝負に、
打って出るという機会があるのに、
そういった勝負に打って出ないというのは、
裏切り行為なわけですよね。
もともとの期待を全く果たしていないということになります。
この点がですね、
おそらく安定的に業績が推移している大企業にお勤めで、
新たに事業を始められた方であるだとか、
そういったカルチャーに切った結果、
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企業に挑戦している方だとか、
あるいは、
今までずっと自営業で事業を運営してきていて、
安定して業績立ててきたんだけれども、
これから何らかのプロダクトで大きくスケールするような
スタートアップを目指そうとされている、
自営業出自の企業家の方、
ちなみに私この手のタイプの企業家の方は非常に好きなんですけど、
こういった方にとってみると、
非常に難しく感じられる局面があるのかなというふうには思いますね。
例えばの話ですけれども、
事業の立ち上がりに時間がかかるとか、
あるいはそれなりの規模感に達し得る、
なおかつ内部から資金を獲得することができれば、
一定程度そのスケールを早めることができるなというふうに思えるビジネス。
であるがしかし、
例えば100億円とか200億円とか、
そういったトップラインには達しませんよみたいな、
その手の事業ですね。
こういった事業を営んでいらっしゃる方の場合、
ひょっとしたらですね、
外部から資金調達しないで、
ちゃんと粛々と運営をしていれば、
別にそれはそれで時間はかかるかもしれないけれども、
いい事業を生み出す、
いいプロダクトを生み出すことはできるかもしれないわけです。
その分ね、時間はかかるかもしれないけれども。
一方でね、
特に我々みたいな金融職の強いVCの人たち、
エンジェル投資家とかであればまた話は別ですよ。
なんですけれども、
ちゃんとファンドの投資家リターンを獲得しなければいけないような、
そういった投資家の人たちから資金を獲得すると、
それはね、それだとやっぱり物足りないし、
もっと大きくするために勝負してくれっていうことを
逆に求められるわけです。
場合によっては何か無理な急成長をしようとするがあまり、
もう少しねじっくり腰を据えて事業成長を図っていれば、
大きくなったかもしれない。
そんな事業であったとしても、
結局無理な経営をした結果、
潰れてしまう。
こういった可能性もあるわけですよね。
果たしてそれどっちがいいのかっていう話です。
急成長を求める、そういった類のお金を受ける以上、
それはちゃんとそういった株主の意向を踏まえて、
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約束通り急成長を目指しますというのは、
これは僕はあるべき世界だと思いますし、
投資を受けた以上はそれは責任だと思います、その方。
なんだけれども、それが本当に自分たちが向き合っている事業にとって、
適したそういう成長スタイルなのかというと、
それは話は別ですね。
もしかしたら、そういった外部資金を受けずに
自己資金だとか、あるいはお金を得るにしても再建だとか、
あと一定程度黒字化している会社であれば、
借り入れ等々で叶うことができていれば、
大きくスケールはしなかったかもしれないけれども、
やっぱりそれなりに自分が世にとりたい事業というものを
ちゃんと安定して出すことができるんじゃないか。
こういった発想もあると思います。
僕はVCという仕事をしていますし、
もともとスタートアップをやっていましたし、
スタートアップの世界で活動している人間ではありますが、
スタートアップの方が中小企業だとかJAよりも
偉いわけでも何でもないですし、
世の中にはスケールしないかもしれないけど、
一般に事業を営んでいらっしゃる方々、
自己資本で経営されている方、
たくさんいらっしゃるわけですよ。
それはそれでいいんじゃないのと思うわけです。
そうまでして果たしてスケールを望むのか、
あるいはスケールを望むのはいいんだけど、
望んだ時に本当にスケールし得るマーケットなのかどうなのか
といったことは、ぜひ皆さん初めての資金調達をする前に
一度立ち止まって考えていただければなと思います。
逆に言うと一度資金調達をしてしまったら
もう後は乗るか反るかですから、
もうそれはとことんまでやるしかないです。
一旦そういったVC等々から資金調達をした以上。
それはもうそういう約束をして資金調達したわけですからね。
もうこうなればもうとことんまでやるざるを得ない。
なんだけど、ゼロイチが非常に大きいんですよね。
なので本当にその世界に足踏み入れるんですかっていう。
これを初めて資金調達をしようとする企業家の方にはですね、
よくよく考えていただきたいなというのが私の願いですし、
そういった思いを持って、
いつも初めて資金調達しますっていう企業家の方にはですね、
結構な割合で資金調達向いてないんじゃないの?
というようなことをVCからの資金調達ですね、
お伝えをしたりしています。
これ教科書的な話になってしまいますけれども、
これは銀行の視点とは全く違うわけですよね。
銀行さんって別に皆さんの事業がどれだけスケールしたところで
帰ってくるのに利息であることに変わりないわけですから、
アップサイドは限定されているわけで、
そういう意味で言うとあんまり無茶してくれるなよと。
普通に粛々と利息返してくれる、
全然スケールなんかしなくていいですっていう、
そういった類の安全性をより優先すると。
それに対してエクイティ、
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株式と控えに資金を提供する、
我々VCのようなプレイヤーっていうのは、
もうスケールしてもらわないと困るわけです。
結局ね、もう潰れるか大きく伸びるか、
単純な言い方にはなるかもしれませんが、
この2社卓越だと思って、
乗るか反るかでやってくれっていうのが、
もう消失する視点の、そもそもの考えですね。
なので、例えばの話、
ズルズルと会社が生き残って、
数年経って中止して数年経ったけど、
まだ潰れずにしっかり残ってますよって言われたところで、
それははっきり言って、あんまり自慢にはならないということでしょうか。
これが今日申し上げたかったことですね。
非常に直感に反すると思います。
ちなみにですね、これ直感に反するという話をした際に、
大きな、例えば企業、
安定した事業運営ができている企業の出身の方だと、
なかなか分かりづらいと思うというふうに申し上げたかと思いますが、
これ1人にVCが出資するお金って、
別に働いていらっしゃる方、経営チームもそうですし、
あるいは従業員の方々、
その方々の生活費だと思ってお金を出しているわけではないわけですよ。
生き延ばすためにお金を出しているわけではないですよね、
当たり前ですけど。
それよりもリスクとってでも大きく伸びてくれっていうのが、
大前提、基本的な考え方ではあります。
これは局面局面によってもちろんね、
今はちょっと命大事にっていうフェーズだとか、
もちろんそういった個別事象はありますので、
これ僕が言っているのはあくまでものすごくモデル化した、
何というか概念、疑念型の話ではあるんですけれども、
それが大前提だということはぜひ理解をしてください。
その上で思うのが、
例えば今スタートアップの話をしましたけど、
上場企業の経営にしたってですね、
今スタートアップに持ち込んだ論法だとかを、
全くそのまま当てはまるとまでは僕も思いませんけど、
とはいえ、そもそも上場企業であるということはすでに、
そもそも未上場時代にVCが資金調査していたが田舎にかかわらず、
一般の株主から資金を受けているわけですから、
その時点でスケールしてくれっていうことを求められてるんじゃないかな、
というふうには思います。
もちろんね、いや俺たちもスケールしません。
粛々とやっていくんですっていうことを、
あらかじめ自分たちが宣言して、
それに納得づくの投資家の方々が入ってきているような会社であれば、
それでいいのかもしれませんけれども、
大原則として株価上がるの下がるのっていう、
そういう世界だと思うんですよね。
株価上がるの下がるのっていうと、
あまりにも短絡的に表層的に聞こえるかもしれないけれども、
ひとえにそれはですね、
その手前で事業が延べるのかどうなのかということだと思っていて、
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事業が延べることを期待されていると思います。
潰れててもいいから勝負しようとまで、
上場企業の投資家が期待されているとは、
僕は思いませんけれども、
そこはちょっとうれしいほど極端ではないにせよ、
とはいえ、
いや別に事業を延ばしてくれっていうのが大前提だと思いますし、
じゃあ働いていらっしゃる方々の生活の保障っていうのが大事なのかっていうと、
もちろんそれがあるがゆえに、
安心して皆さんが事業に取り組めるっていうことはあるのは十々承知の上で、
まあ二の次ですよね。
だけどそれと事業延びることとどっちが大事なのって言われたら、
それは事業が延びることであると思います。
そういう点で言うと、
究極は全く同じとは言わないけれども、
本来であれば上場企業だって、
そういった成長っていうものを僕は求められているというふうに思います。
この点はですね、
ある種、
そういったスケールする会社の在り方という意味においては、
スタートアップっていうのは非常に何というか、
資本主義の原点というか株式会社の原点的に、
参考になる点々多々あるんじゃないかなというふうに思うゆえんですし、
私よくスタートアップっていうのは資本主義の格好っていうふうに言ったりするわけですけれども、
何を資金の供給者から求められているかっていったことを、
ダイレクトに理解することができるという意味では、
本当にプリミティブな姿なんじゃないかなというふうに思います。
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