岩田聡の影響
みなさんこんにちは。今回紹介する本はこちらです。
岩田さん、ほぼ日刊イトイ新聞ということで、僕自身、Switchの前ですよね。
Wiiとか3DSとかも結構20代のときに遊んできたんですけど、やっぱりそれも岩田さんがいたから生まれたとも言えますし、岩田さんが亡くなったのがもうめちゃくちゃ早いんですよね。
岩田さんが生まれたのが1959年12月6日に北海道で生まれて、2015年7月11日に岩田さんが他界されたということで、56歳、55歳。
ちょっとあまりにも早い、当時かなり驚いた記憶があるんですけど、ニンテンドーダイレクトですよね。
ニンテンドーダイレクトで新作のゲームの情報とか、岩田さん自身がプロモーションをプレゼンしていて、その姿が結構印象的だったんですけど、今でこそYouTubeとかいろんな媒体で最新情報を見ることができるんですけど、
当時会社のトップが新製品、新作とかを発表するっていうのはあんまりイメージがなかったので、それこそスティーブ・ジョブズとかApple製品の新作発表とかでスティーブ・ジョブズがプレゼンするとかぐらいしかイメージがなかったので、岩田さんが自ら新作ゲームの話とかするのがすごく印象的で、
あと当時はまだXがツイッターという名前だったので、岩田さんがツイッターのことをトゥイッターという言い方をしてかなり流暢に発音されていたっていうのもすごく印象に残っています。
この本は岩田さん自身がどういう人物だったのかっていうのを、ほぼ日刊イトイ新聞と任天堂公式ページに掲載されていた記事から岩田聡さんの言葉や思いを再掲載しましたというふうになっていて、このページの中には全部で7章入っていて、岩田さんが社長になるまで、岩田さんのリーダーシップ、岩田さんの個性、岩田さんが信じる人、岩田さんの目指すゲーム、
岩田さんを語る、岩田さんという人というふうに書かれていて、すごく読みやすくてですね、岩田さんという人間が、岩田聡さんという人間がどういうふうな生き方をしてきて、どういう思いでゲームと関わっていたのかっていうのがわかりやすい文章で伝わってくる内容になってますね。
この中でちょっと僕が印象的だったところをお話しすると、これはちょっとゲームクリエイティブとは少し毛色が違うんですけど、半年に1回社員全員との面談ということをやられていたみたいです。
そうするとすごくたくさんの発見があったと。HAL研究所の社長だったときの面談は半年に1回社員全員と話しましたと。多いときには80人から92人ぐらい。時間は1人当たり、すごく短い人で20分ぐらい、長い人で3時間ぐらい、それを6年か7年ぐらい続けていましたと。
これはやっぱり自分の話を自分の上司とかボスとなる人が聞いてくれるっていうのは、そういう場があるっていうのはありがたいですよね。その関係性すらも希薄になってしまうと、本当に組織にいるのに孤独感が強くなったりとか、やっぱり自分の話を聞いてもらえる環境がある。
それも安心して、取ってつけたような1対1の面談にはあまり意味がないと思うんですけど、でもこの文章を見ていくと、やっぱり社員一人一人と向き合って話をしていたっていうところが、その後の政策とか会社運営とかにつながってきたのかなというふうに思います。
ちょっとここは引用します。私は自分がどんな会社で働きたいかというと、ボスがちゃんと自分のことを分かってくれる会社や、ボスが自分の幸せをちゃんと考えてくれる会社だって欲しいと思ったんですね。
その中で面談のときに、この質問ですね。話し合うテーマは全員違いますと、ただ唯一決まっていることがあって、最初の質問であなたは今ハッピーですかっていう質問をされるみたいです。
この言葉は僕の中でもすごく印象的ですね。この本っていうのもそうですし、自分の人生を振り返ったときに、ニュージーランドで1年滞在していたときに、ちょっと自分のメンタルとかが結構落ちやすい性格でもあるので、やっぱりニュージーランドに行って、ちょっと日本とは違う形で環境で生活することによって、
ちょっと今までとは違う感覚になれるのかなみたいな淡い期待はあったんですけど、やっぱり人間そんなに簡単に変われるものではなくて、やっぱり気分が落ち込むときがあるし、そうやって鬱々しているときにですね、当時語学学校に通っていたんですけど、そこにいたインド系の女性かな、彼女に言われたのが、普通にAre you happy?って言われたんですよね。
その時結構衝撃で、なんか日本だと、あなたは幸せですかなんて聞く人いないよなってちょっと思ってたんですよ。思ってたんですけど、この本に読むと岩田さんは、あなたは今ハッピーですかっていう質問を社員さんにするということで、あなた今幸せですかって言われて、すぐ入っている人と言えない人が当然いると思うんですよね。
だからすぐ入って言えない時点で、やっぱりそれはノーであるし、そのノーの状態がどのぐらいの程度なのかっていうのは個人によると思うんですけど、やっぱりじゃあもしそれがハッピーですかって聞かれて、はいとイエスと答えられないのだったとしたら、やっぱりその人個人個人の何か幸せじゃない要因、幸せを感じられない要因っていうのがあるはずだから、
ゲーム制作の哲学
なんかそこっていうのが岩田さんの人柄を表すエピソードっていうふうに感じました。あともう1個ぐらいちょっと気になるところをピックアップしたいなと思うんですけども、あとはこれはめちゃくちゃ有名なセリフだと思うんですけど、MOTHER2を風直す2つの方法っていうのがあって、
MOTHER2の製作が難航していて破綻しかけていた時に岩田聡さんが加わって、MOTHER2の発売をすることができたっていうのは有名なエピソードだと思うんですけど、この本にも当然その話が書かれてあって、岩田さんが糸井重里さんに言った言葉が、よろしければお手伝いしますが、つきましては2つの方法がありますと、これが後にゲームファンによく知られることになるこの言葉になるんですねと。
今あるものを生かしながら手直ししていく方法だと2年かかります。1から作り直していいのであれば半年でやりますと。結果的には1から作り直そうが選ばれたわけですけど、私はどちらの選択肢でもやるつもりでいましたし、実際どちらの方法でも仕上げられたと思いますというふうに書かれていて、
やっぱりここはできるかどうかわからないとかではなくて、どっちだとしてもやり切りますよっていう岩田さんの覚悟を感じる言葉エピソードだなというふうに思います。これもちょっと面白い話というか、岩田さんの言葉の欠片っていうのがこの本の中に随所に散りばめられていてですね、ちょっと長いかもしれませんけど引用します。
ゼルダらしさっていうことについて書かれている言葉があって、ちょっと個人的に去年はゼルダの伝説Dears of the Kingdomで遊んだので、ちょっとここは僕自身もゼルダに対して関心が今高いので、ちょっとこれは引用させていただきます。ゼルダらしさというのは言語されてはいないけれども、なんとなく共有はされているという非常に不思議な価値観なわけです。
少なくとも言えることは、ゼルダというのは一人の頭の中から全てが生み出されるようなものではなく、いろんな人が悩みながらアイデアを出し合って、それぞれのゼルダらしさをクリアしたものがまた新たな刺激となってアイデアを生んでいく。そんなふうにしてゼルダらしさが作っている最中の中にだんだん作られていくのかなというふうに思いますね。
ゼルダっぽさが何かははっきりわかりませんが、ゼルダっぽさを開発に関わる全員が常に意識しているということこそが一番のゼルダっぽさなのかもしれませんということで、ゼルダシリーズはあまり遊んできたわけではないんですけど、ゼルダっぽさとかゼルダの雰囲気とかっていうのは、このパッケージとか、ゲームを実際に遊んだ方たちの感想とかを見聞きすると、なんとなくゼルダの世界観っていうのは伝わってきて、それがゼルダっぽさっていうふうになると思うんですけど、
ゼルダってこういう感じだよねっていうのが違う人同士で共有できるっていうのは、それはそれですごい強みだなっていうふうに思いました。
個人的に小島秀夫監督が好きなんですけど、一人のすごいクリエイターさんが作るゲーム、その人が関わるからこそ生まれてくるゲーム性とかっていうのはあると思うんですけど、それはすごく一人に依存しているような気がしていて、でももちろんそんなことはなくてチームで作っているから皆さんでいろいろ話をしながらとか、こういう世界を作っていこうとかこういうゲームにしていこうとかっていうのは、
当然話し合いはされていると思うんですけど、突き抜けた個人っていうのではなくて、大勢の人がゼルダっぽさっていうのを認識しながらゼルダ作品に関わってゲームを作っていく。
だからゼルダってこんなに奥深くて、一人からでは生まれない壮大な物語とか、驚き発見とか、そしてそれが全世界でたしまれている、なんか遊園なのかなっていうのを、この本から岩田さんの言葉の欠片っていうところから感じました。
みたいな感じですね。岩田さとるさんの言葉がいっぱい散りばめられていたりとか、あとは岩田さんと親交があった方々、もちろん糸井重里さんとかはそうですし、あと宮本さんとのお話とか。
あとあれかな。糸井重里さんが語る岩田さんっていうところで、ハッピーを増やそうとしたっていうふうに書かれてあるので、僕自身、今このゲーム系のポッドキャスト番組っていうのは、ゲームしあわせ紀行ゲー旅っていうふうにタイトルを名前をつけているので、
やっぱりその直で幸せって言うと少しこそばゆい感じがするので、だから日々のゲーム体験から楽しみを見つけ出していくっていうことを大切にしていきたい、大切にしてこの番組作りしていきたいなというふうに思って立ち上げたんですけど、やっぱりちょっとこのハッピーとか幸せとかっていうところ、岩田さんの言葉をそのまま使うとハッピーですね。
ハッピーを増やそうとしていたっていう岩田さんのこの生き方がまたちょっと今、この本を読んだのは少し2、3年前に一度読んでるんですけど、改めて読んだときにちょっと今改めて感じるところが多々あったので、今回は岩田さん、岩田さんというタイトルの名前が吹くのがもう岩田さんのお人柄というか、どれだけの人に親しまれていたかっていうのがすごく伝わってくる。
ので、ぜひですね、この岩田さん、皆さん手に取って読まれてみてください。